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SSスレ「マーサー王物語-ベリーズと拳士たち」第二部
743
:
◆V9ncA8v9YI
:2017/08/12(土) 20:09:09
アリアケでの橋の上の戦いが終わった後、マーチャンは偶然にも尊敬する先輩に出会っていた。
そして、その場で間髪入れずに決闘を申し込んだのだ。
そんな礼儀知らずな提案に乗る人物などそう居るはずがないのだが、
帝国剣士を引退してもなお好戦的な性格の変わらぬ"悪ノ娘"は「ええよ!」の一言で受け入れた。
そして、そのままマーチャンをコテンパンに叩きのめしたのだった、
2人の実力は、以前にオダがサユに挑んだ時と同じくらい離れていると言っても良いので、
この展開は当然なのかもしれない。
それでもマーチャンは何回も何回も挑み続けたのだが、結局一勝もできなかった。
だがその代わり、大きな収穫を得ることが出来たらしい。
「そりゃーーーー!!」
刀身まるごと燃えてる木刀を二振り構えて、マーチャンはマイミの脚に飛びかかった。
狙いはトモの示してくれた弱点である太ももだ。
そこに必殺技である「蹂躙(じゅうりん)」をぶち込もうとしているのだろう。
しかし、マイミだってそれを黙って見過ごすわけにはいかない。
相手がカリンではなくてマーチャンだったというのは想定外だったが、
フリーになっている左手で迎撃するという対処法に変わりはないのだ。
しかし、阻止しようと左手を伸ばした瞬間に、
マイミの腕に無数の小さな穴が空き、そこから多量の血液が流れはじめる。
(何っ……これはいったい!?)
これは必殺技「早送りスタート」で高速移動化したカリンによる仕業だ。
マーチャンのサポートをするために、邪魔になるマイミの腕に針で穴をあけて一時的に無力化したのである。
一撃一撃の威力は大したことないがこうも連続でやられたら腕は痺れるどころでは済まない。
こんな状態になった左手ではマーチャンの必殺技を防げそうにない。
右手は依然変わらずアーリーにがっちりとホールドされている。
こうなってしまえば迫りくるマーチャンを止めるのは無理か?
いや、そんな事はない。
「まだ脚が残っている!!」
シミハムにやられてガタガタになってはいるが、金属製の義足はしっかりとついている。
この脚でさっきオダを退けたようにマーチャンを蹴っ飛ばしてやればいい、マイミはそう考えたのだ。
ところが、そこに落とし穴があった。
オダに対してうまくいったからと言って、その迎撃法をそっくりそのまま繰り返してはいけなかったのである。
「その蹴り、もう覚えてますよ。」
「!」
マーチャン・エコーチームは一度見た攻撃は全て覚えてしまう。
そしてそれは自分自身だけではなく、他者に対しての攻撃も同様に記憶するのだ。
マイミの蹴りを軽々と掻い潜り、マーチャンは太ももへと燃える木刀を下ろしていく。
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