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SSスレ「マーサー王物語-ベリーズと拳士たち」第二部

660 ◆V9ncA8v9YI:2017/05/18(木) 13:07:00
オカールの蹴りを代わりに受けたのはモモコだった。
"モモコが仲間のミヤビを守った"と書けば別段おかしなことはないように思えるが、
前提として、彼女は気を失っているミヤビを盾のように扱ってきている。
だと言うのにそんなミヤビを今更かばいだしたので、
支離滅裂な行動をとっているようにしか見えないのだ。
そして、カントリーの面々も普段のモモコからは考えられない動きに戸惑いを見せている。

「モモち先輩……実は優しい人だったの?……いや、でも……」

チサキは過去のモモコが行って来た非人道的な仕打ちを思い出していた。
お菓子はカレンダー上で4のつく日にしか食べてはならないとか、
規則を破ったものにはセロリを強制的に食べさせるとか、
想像するだけで鳥肌が立つほどにおぞましい鬼畜の如き所業モモコは行って来たのだ。
今回もただの優しさなどではなく、何か裏があるに決まっている。

「でも、理由はどうあれミヤビ様をモモち先輩が守ったのは事実なんだよね……」
「マナカちゃん……」

カントリーらが混乱しているようだが、今この場で最も取り乱しているのは他でもないオカールだ。
相手の真意が見えぬまま、フリーズしてしまっている。
モモコはモモコで攻撃が全く聞いていないようなポーカーフェイスを維持しながら、
静止するオカールの隙を見ては、背後へとトコトコ歩いていった。

「ねぇオカール、ここまでの接近を許してよかったの?」
「……はっ!!」

モモコの持ち味は暗器による、あらゆる距離からの攻撃だが
だからと言って接近戦が苦手というわけではない。
モーニング帝国の訓練場でクマイチャンに大打撃を与えた時のように、
モモコには超至近距離でも実現可能な攻撃手段が備わっているのだ。
オカールが今更そのことに気付こうがもう遅い。
モモコは既に、オカールと背中合わせになるような立ち位置に陣取っている。

「モモアタック!!」


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