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SSスレ「マーサー王物語-ベリーズと拳士たち」第二部
64
:
◆V9ncA8v9YI
:2016/02/12(金) 08:36:43
「リサちゃん本当に一人で大丈夫かな?……」
リサ・ロードリソースを心配する発言をしたのは、同じくモモコ一派の一人であるチサキ・ココロコ・レッドミミーだ。
いくら1万のカエル軍を従えたとは言え、相手が帝国剣士では無事には済まないと思ったのである。
モモコや、仲間たちもチサキの不安げな表情に気づいたようだった。
「あら?じゃあチサキちゃんが助けに行く?」
「えっ?えっ?いや、私は……」
「ダメですよモモち先輩。 チーたんは陸上ではポンコツなんですから。」
「うわ出た!ブラックマナカん!」
「ブラック?ホワイトですよ、私は。」
「自分でいうか?……まぁそれはさておき、リサちゃんは一人でも平気だからチサキちゃんは安心して。
あの子はカエルをただの精神攻撃のための道具とは思っていないからね。」
一派らがこんなやり取りをしているうちに、城門から悲鳴が聞こえてきた。
その声の主は、急いで駆けつけてきたマリアとアカネチンだ。
カエルで溢れかえっている惨状を見て衝撃を受けたのである。
「あわわわわ……これはいったい……」
「どうなってるの!?これ!」
援軍が来たとは言え、そのマリアとアカネチンも15歳そこいらの女の子。
万のカエルを見てすぐ対応できるほどの度胸は無かった。
だが、この2人の登場は全くの無意味という訳では無かったようだ。
「年下にカッコ悪いところは見せられないよな……」
カエルにまみれながらも、ハル・チェ・ドゥーが立ち上がっていく。
自分を尊敬してくれているマリアとアカネチンが応援に来たのだから、
このままビビって何もしないわけにはいかないと思ったのだ。
全身鳥肌が立つほど恐怖しているが、ハルは涙目でリサに飛びかかっていく。
「ちくしょう!お前さえ倒せば……喰らえ!」
「……ウシガエルさん。やっちゃって。」
リサが指示を出すと同時に、手のひらよりも大きいウシガエルが登場し、
ハルのお腹にキックを入れる。
このカエルはただのカエルではなく、戦闘用の訓練を受けた戦士であるため
ハルは鉄球を受けたような苦しみと共に崩れ落ちてしまう。
「くはっ……な、なんだ?……」
「私のボディーガードのウシガエルさん。そんじょそこらの人間じゃ太刀打ちできないと思いますよ。」
恐怖を与えるだけでなく、純粋な戦闘力も高いという事実を前に帝国剣士はショックを隠せなかった。
もちろん相手はカエルなので剣士が剣をとれば勝てぬ訳が無いのだが、
精神攻撃を受けて本領発揮できぬ今、ウシガエルがよほどの強敵に見えるのである。
この状況で全力を出せる剣士はごく一部しかいなかった。
「ドゥー大丈夫?お腹痛いの?」
「マーチャン!マーチャンは普通に動けるのか?……」
「うん。カエルさんは地元にたくさんいたから。」
「頼むマーチャン!あいつを倒してくれ……そしてサユ様を助けてほしい……」
「うん。マーもミチョシゲさんを絶対助けたい。 でも、マーチャンが戦わなくても大丈夫みたいだよ。」
「えっ?……あ!?」
リサの前にはすでに二人の剣士が立ち向かっていた。
エリポン・ノーリーダー
ハルナン・シスター・ドラムホールド
この2名の帝国剣士団長にはカエルによる精神攻撃は通用しない。
「そろそろ調子乗りすぎやない?」
「私たちの力、見せてあげましょう。」
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