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SSスレ「マーサー王物語-ベリーズと拳士たち」第二部
591
:
◆V9ncA8v9YI
:2016/10/28(金) 22:09:28
まだ番長が表も裏も含めて6人だった頃。
カナナン、タケ、リナプー、メイの同期4名は死を覚悟するほどに過酷な訓練を受けたことがあった。
「アヤチョにはあなた達がピンクの仏像を壊したって嘘ついておいたから、後は頑張って。」
「「「「え?」」」」
怒り狂う鬼神アヤチョ王を倒す。
それがマロ・テスクの課したミッションだった。
とは言ってもそんな状態のアヤチョとまともに戦えるはずがなく、
たったの一撃でタケがやられ、
二撃目でメイもやられ、
そしてこっそり逃げようとしたリナプーも蹴り飛ばされてしまった。
となればあと数秒で訓練そのものが終わるだろうと思われたが、
なんとカナナンはそこから十数分もアヤチョの猛攻を耐えきったのだ。
とは言ってもモーニングのカノンのように鉄壁の防御力を持ち合わせている訳ではない。
全ての攻撃をギリギリで見切って、死に物狂いで回避したのである。
カナナンの暗算力をもってすれば、初動さえ見ればどこに攻撃が到達するのかを算出することが出来る。
そこで、そろばんローラースケートによる機動力を活かすことでなんとか逃げたというわけだ。
十数分も経てば一撃を受けて倒れた味方は回復するし、
ムラっ気の強いアヤチョ王のチカラも弱まる周期に突入する。
そのタイミングを見極めて一斉攻撃を仕掛けることで番長4名は見事アヤチョに勝利したのだった。
(あの時の感覚を思い出せば……カナは無敵になれる!)
ソロバンを取り上げようとするチナミの長い手を、カナナンは思惑通りに交わした。
その後も近距離では蹴りを、遠距離では砲弾を食らいそうになったが
全て例外無く回避することが出来ている。
「なるほどねー……生半可な攻撃は当たらないってことか……じゃあどうしよっかな。」
カナナンの特性は確かに厄介ではあるが、チナミにはいくらでもやりようがあった。
例えば超高速で放たれる銃弾なら避けられないし、
そもそも周囲の地面ごと爆破してしまえば避ける意味もない。
それでも、チナミはそのような手をとることはしなかった。
その方が彼女にとっては都合が良いのである。
「マーチャン、だっけ?……せっかくだからもっと近くで見ていきなよ。
もっと楽しいモノをたくさん見せてあげるからさ。」
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