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SSスレ「マーサー王物語-ベリーズと拳士たち」第二部

561 ◆V9ncA8v9YI:2016/09/13(火) 03:07:47
必殺技を解除したカリンは地面にぺたんと座り込んでしまった。
超高速での移動は身体に多大な負担がかかるため、
使用後はしっかりとした休息をとらなくてはならないのである。
カリンとしてはまだまだ戦いたいとは思っているが、どうしても身動きが取れない。
そんな風にして無防備状態に陥ったカリンは機械兵たちの格好の餌食だった。

「う、うごいて……!」

速度を前借りした代償として機能停止寸前になったカリンは逃げることすらままならない。
このまま無抵抗で殴られ続けるのだろうと思われた時、
自己流カンフーガールが黒い兵の顔面に飛び蹴りをかましてきた。

「ほぁちゃー!!」」

ピンチのカリンを助けに駆け付けたのは、同じKASTの一員であるサユキ・サルベだ。
常日頃のランニングによって鍛えられた、強靭な脚力からなる飛び蹴りはとても強力。
たったの一撃で機械の頭部を破壊してみせた。
そして自身の身体が地に落ちるよりも早く、ヌンチャク「シュガースポット」を振るうことで、
近くにいたもう一体の機械兵の胸部をも破壊する。

「なるほどねぇ、確かに倒せないほどの強さじゃないな」
「サユキありがとう!助けに来てくれたんだね!」
「カリン……あんたはジュースを飲んでも飲まなくても、結局ボロボロになっちゃうのね。」
「えへへ、面目ない……」
「まぁいいよ、今は身体を休めておきな。 ここは私とアーリーでなんとかするからさっ!」

左脚でしっかりと地面を踏みしめたままで、サユキは右足の連続蹴りを次々と敵にぶちこんでいく。
ジュースを飲んでフワフワしていた時と違って、地に足をつけた時のサユキの破壊力はなかなかのもの。
チナミと同サイズの兵隊が容易に吹っ飛ぶことからもそれが分かるだろう。
もっとも、サユキの真の狙いはただ吹き飛ばすだけのものではなかった。

「アーリー!私がこうしてたくさん送り込むから、全部絞っちゃって!」
「おっけー!」

サユキが機械兵を蹴った先には、アーリー・ザマシランが立っていた。
そんなところに立ったままだと鉄の塊と衝突する恐れがあるため非常に危険なのだが、
アーリーはむしろ自分から好き好んでこの場を陣取っていた。

「遠慮なしでいくよ!そりゃあ!」


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