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SSスレ「マーサー王物語-ベリーズと拳士たち」第二部

533 ◆V9ncA8v9YI:2016/08/20(土) 20:43:58
カントリーに案内されなくても、ベリーズ達のおおよその居場所に目星はついていた。
シミハムの「無」のオーラでも隠しきれない程の禍々しい威圧感がそこから発せられているため、
己の身体が震える方へ歩けば自ずと辿り着けるというワケである。
ベリーズのところへ近づけば近づくほど、マイミの怒りに連動してえ嵐が激化するのも目安になるだろう。
そうして、いくらか歩いているうちに、目的地であるシバ公園に辿り着いた。

「おはよー。早かったのね?まだ約束の時間まで結構あるのに。」

そこにはモモコがいた。 シミハムも、ミヤビも、クマイチャンも近くに立っている。
橋の上で戦った面々が揃っているので連合軍はピリッとした。

「4人……カントリーも含めて8人か……残りの2人はどうした?」

今すぐに飛びかかりたくなる気持ちを押し殺して、マイミはモモコに質問した。
ベリーズは総勢6人のグループであり、ここに居ない2人も例外なく強者。
その2人に不意でも打たれたら大打撃だ。
だからこそしっかりと情報を収集する必要が有るのである。

「あぁ、そのことなんだけどね……1人はさぼり。1人は後で来る。
 ほら、あの2人は朝弱いから。」
「本当か?嘘じゃないだろうな。」
「えぇ〜?モモが嘘ついたこと、今まであった?」

「有るだろ。」とモモコの味方であるはずのミヤビがツッコミを入れた。
そしてモモコの代わりに説明を補足し始める。

「騙し討ちも有効な戦略だと考えるけど、この点については嘘はないと思って欲しい。
 なんなら今回の戦いの"ルール"の1つとして数えても良いよ。」
「ルールか。なら詳しく教えてもらおうか。 2人のうちどちらがさぼりで、どちらが遅刻なんだ?」
「遅れて合流するのはチナミだよ。 まぁ、約束の時間である正午までには到着するから"遅刻"では無いんだけどね。
 で、どうする? チナミを待ってから正午に戦闘を始めるか、それとも今から戦うか。」

ミヤビの問いかけへの答えは決まっていた。
チナミがいない分、戦力数的に有利だという理由もあるが、
それ以上に倒すべき相手を前にして待っていられないことの方が大きいのだ。

「もちろん!今すぐだ!!」


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