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SSスレ「マーサー王物語-ベリーズと拳士たち」第二部

483 ◆V9ncA8v9YI:2016/07/25(月) 12:59:54
(うおっ!?は、速い!)

マリアがプレッシャーを跳ね除けて直球を放つことが出来たのは、ロッカーにとっても喜ばしい進歩だ。
しかし、そのストレートの球速がここまでというのは流石に想定外だった。
今のロッカーの実力では到底反応出来るものではなく、腹に突き刺さるのは決定事項と言えるかもしれない。
マリアの成長を促進するという使命を果たしたとしても、ロッカー自身が死んでしまっては意味がないので、
いつもは忌み嫌っている力に渋々頼ることにした。

(聞いてるか?ファクトリー。
 今まで騙してて悪いけど、俺の本名は"フジー・ドン"って言うんだ。
 このままだと俺たちはナイフの一突きで死んじゃうかもしれない。
 嘘じゃないよ。マリアはそれだけの力を持っている。
 だからさ、右腕を作り変えさせてやるよ……ほんの数秒だけな。)

今まさに突き刺さるといったところで、ロッカーは投げナイフを掴み取った。
豪速球をキャッチした超反応も凄いが、刃を強く握っても血の一つも流れない頑丈さが人間離れしすぎている。
本来ならばそれを見た誰もが驚愕するのだろうが、
今のマリアは投てきが上手く行ったことに歓喜しすぎて、それどころでは無いようだった。

「やった!やったぁ!マリアのナイフが真っ直ぐ飛んだ!」
「はは……それは良かったね……ウッ!!」

マリアに労いの言葉を掛けようとしたところで、ロッカーは背後から蹴りを貰う。
その蹴りは意識を強制的に吹っ飛ばすような、とても強烈なものだった。

「流石にやりすぎです。」
「ごめんね……"ガール"……」


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