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SSスレ「マーサー王物語-ベリーズと拳士たち」第二部

38 ◆V9ncA8v9YI:2016/01/28(木) 12:53:40
マイミの回想は終わり、話は現在に戻る。
ハルナン、マリア、アカネチンらは何者かにサユが連れ去られる現場を目撃した訳だが、
この件もマーサー王がさらわれた事件と密接に関わっていた。
そう、どちらもベリーズによって引き起こされていたのだ。

(モモコ様……どうして!?……)

ベリーズ戦士団のモモコが馬に跨りながらサユを抱える姿を見たアカネチンは、
なんて声を発すれば良いのか分からないようだった。
以前出会ったときはこのような事をするような人物には見えなかったので、ショックが大きいのだろう。
しかし主犯が誰であろうと、サユが拐われるのを黙って見逃す訳にはいかない。
アカネチンは剣を取ってモモコに斬りかからねばならないのだ。
だが、それだけのことがアカネチンには難しかった。
モモコの事を知っているからこそ、脳が攻撃を拒否するのである。
新人剣士のアカネチンと食卓の騎士でおるモモコの実力差は月とスッポン。
いや、あるいはそれ以上かもしれない。
仮にも帝国剣士団長であるハルナンですら一歩も動こうとしないのだから、
モモコとそれ以外には絶望的なまでの差が有るのだろう。
このまま攻撃に行くのは自殺行為そのもの。
それを重々承知しているため、アカネチンは動くことが出来なかった。
それでも、マリアは動くことが出来る。

「サユ様を放せえええええええ!!」

モモコを知らないマリアは、両手剣「翔」を握ってモモコへと飛びかかることが出来た。
マリアにとって相手が誰かというのは大した問題ではない。
憧れの存在であるサユに害を及ぼす者はみな排除すべき敵なのだ。
後先なんて考えず、超重量級の斬撃をぶつけようとする。

「あなた、見かけによらずパワーがあるのね。」
「うるさいうるさいうるさい!!」
「でもね、許してニャン。 モモはパワーだけのお馬鹿さんは結構得意なんだ。」


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