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SSスレ「マーサー王物語-ベリーズと拳士たち」第二部
352
:
◆V9ncA8v9YI
:2016/05/28(土) 14:30:52
連合軍たちの集う大部屋のど真ん中にリサが居るというのは、なかなかに異様な光景だった。
リターンマッチについて連絡するためにここに来たというのだが、
オカールにはそれよりも先に聞きたいことが、一つだけあった。
「なぁ……どうしてそんなに全身ずぶ濡れなんだ?泳いできたのか?」
「泳いだっていうか、泳がされたんですよ。」
(モモコにか……)
「なんでも次の戦いのアイデアを船での移動中に思いついちゃったみたいで……
チサキちゃん程じゃないけど私も泳ぎには自信がある方ですから、伝言係を頼まれたんです。
『今すぐ行きなさーい』って言われた時は『嘘でしょー!?』って思いましたけどね……」
「そのチサキちゃんって子に泳がせればいいのにな。意味わからん。」
(さっきアンタが蹴ったんだよ!気絶するほどにね!)
とりあえずリサがここまで来た経緯は判明した。
次に気になるのはやはりリターンマッチの日時と場所だろう。
リサ・ロードリソースはその件について、出し惜しみなく伝えていく。
「開催日はあさっての正午。場所はプリンスホテルです。」
「「「プリンスホテル!?」」」
日時が思ったより近かったことにも驚いたが、
それよりもホテルという意外すぎる施設が会場であることに一同は驚愕した。
そんな所で戦えるのか、一般人たちに迷惑はかからないのか等、様々な質問を投げかけたが、
リサは「行けば分かります。」の一点張りだ。
橋の上に続いて、またしても怪しすぎる開催地ではあるが、決まった以上は向かうしかない。
ところが、戦士の中にはそもそもその場所をイメージ出来ていない者も何人か存在していた。
「ねぇリナプー、プリンスホテルってどこにあるの?」
「アユミン知らないの?……あっ、そうか田舎の生まれ……」
「田舎じゃない!ただこの辺の地理に詳しくないだけ!」
「うーん、プリンスホテルはシバっていう公園の近くにあって、ここからそんなに遠くないんだけど
湾岸線を回るよりは湾を船で突っ切った方が楽なんだよねー。
あー、船乗りたーい。アイリ様、船用意してくださいよー。」
「えっ?船?……急に言われても困っちゃいますね……どうしようかしら……」
キュートのアイリを顎で使おうとするリナプーに、連合軍だけでなくリサ・ロードリソースまでも衝撃を受けた。
ひょっとしたらこのリナプー・コワオールドこそが一番の大物なのかもしれない。
はじめは困った顔をしていたアイリだったが、
何かを閃いたのか、途端に真面目な表情に変わっていく。
「いや、よくよく考えてみれば有りますね。心当たり。」
「え!本当ですか?」
「この辺りに常駐して警備任務にあたっているマーサー王国兵に頼めば、船の一つや二つは用意してくれるかもしれません。
もしも船に乗れるなら、次の戦いに備えてゆっくり休むことが出来ますね。」
プリンスホテルは比較的近い距離とはいえ、馬を足にして移動するとなるとやはり疲れてしまう。
目的地に時間通り到着したとしても、戦うにはスタミナ面で不利になるだろう。
だが、船を使えば「眩しすぎるalong the coast」や「海岸線、縁取るように続くこの道」を走る必要が無くなる。
つまりリナプーの案は楽をしたいように見えて、後のリターンマッチのことも考慮していた(かもしれない)案だったというワケだ。
話の流れを理解したマイミは、リーダーらしく流れをまとめていく。
「となると明日の夕方ごろまでは休養できそうだな。
アリアケに2日滞在し、その翌日のプリンスホテルでリターンマッチ……
それがベリーズとの最終決戦、ということか。」
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