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SSスレ「マーサー王物語-ベリーズと拳士たち」第二部

338 ◆V9ncA8v9YI:2016/05/25(水) 13:00:37
マイミにはもう、投げるつけるための鉄球は残されていなかった。
つまりは連合軍には攻撃の手立てが無いということになるのだが
諦めきれないマイミは自分たちの足場に拳を叩きつけて、橋の破片を生成していった。
これらを投げることによってギリギリまで攻撃しようと考えているのだろう。
だが、そんな戦法が通用しないのは火を見るよりも明らかだ。
これまでは若手戦士らのサポートが有ったからこそ、やっと一球だけぶつけられたというのに、
それらの支援抜きでどうやってモモコやミヤビ、クマイチャンを倒しきることが出来ると言うのだろうか。
せめてアイリの協力があれば可能性が見えてくるかもしれないが、キッパリと拒否されてしまう。

「今回は諦めましょう。 ベリーズを倒しきるには戦力が不足しています。」
「何故だ!まだ勝負はついていないだろう!」
「海に落ちた仲間を救出するのが先決だって言ってるんですよ。
 ナカサキはきっと平気でしょうけども、ハルとカリン、そして糸まみれのオカールが無事である保証はありません。
 勝てるかどうかも分からない勝負に固執して、次回以降の勝率を落とすのは馬鹿げてます
。」
「くっ……でも、その次回があるかどうかは……」
「ありますよ。」
「えっ?」
「ベリーズにリターンマッチを申し込みましょう。 お願いすれば、きっと聞いてくれます。」
「え?え?え?」

マイミは困惑するしかなかった。
言葉の意味自体は理解できるのだが、アイリがこんな提案を自信満々に言い放つ理由が分からないのだ。
ベリーズは敵なはず。そんな敵がこちらの有利な案を聞き入れてくれるのだろうか?
マイミの頭の整理がつくより先に、アイリがモモコにお願いをし始める。

「モモコー。今日は私たちの負けです。
 でもやっぱり諦めきれないので、いつか再戦しませんかー?」
「しょうがないなー。いーよー。」
「????????」

マイミの頭上にはクエスチョンマークが大挙して押し寄せていた。
何故アイリはこんな提案を出来たのか?
何故モモコはそれを簡単に承認しているのか?
全くもって分からない。


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