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SSスレ「マーサー王物語-ベリーズと拳士たち」第二部
315
:
◆V9ncA8v9YI
:2016/05/19(木) 21:02:03
強い殺気を持てばシミハムの「無」をも打ち破ることが出来る。
……というのは先ほどアイリが実践してみせた通りだ。
そして今、同様のことをオカールが見せつけようとしている。
凶暴性が具現化されたような狼の群れが出現し、ミヤビの全身にドンドン噛み付いていく。
生身の体はもちろん、鉄で出来た顎や胸板さえも砕かんばかりの勢いだ。
普通の人間であればSHOCK!に耐え切れずにぶっ倒れてしまうところだろう。
しかし、ミヤビは怯まない。
オーラは所詮オーラ。本当に怖いのはオカールの両手に装着されたジャマダハルだということを理解しているのだ。
短い脇差を構えては、空中からの両突きを見事に防ぎきる。
「甘い!そんな攻撃で乗り越えられると思うな!」
(チッ、殺気も出してないのにこの強さかよ……じゃあ次はこうだ!)
ジャマダハルを脇差に当てた衝撃を利用して、オカールはまた高いところへ跳び上がる。
この時のオカールは「サクッと世界羽ばたく、そんなPowerはいかが?」とでも言いたげな顔をしていたため、
何かしでかすであろうことを感じたミヤビは最大限に警戒した。
「さすがミヤビちゃん、隙を見せないねぇ……
でもこの攻撃は隙とかそういうの関係ないから!!」
オカールは自身が落下するのと同時に、下方向へと無数のラッシュパンチを繰り出した。
その手数は尋常じゃなく、もはや人の目で捉えることが不可能なくらい多い。
しかも一撃一撃がジャマダハルによる鋭い斬撃であるので、
小さな脇差では到底防ぎきることが出来ないだろう。
言うならば考えなしのスピードとパワーのゴリ押し。
このやり方がオカールには一番合っているのだ。
ところが、こんな状況だと言うのにミヤビは冷静だった。
「まともにやり有ったら怪我しちゃうな……一対一の勝負ならね。」
「!!」
ミヤビに攻撃が届くよりも早く、オカールの身体が宙に浮いたまま停止してしまう。
本来ならそんなことは有り得ないのだが、この現象の理由にオカールはいち早く気づいた。
身動きを奪う「糸」の存在をはなから知っていたのだ。
「あーうっとおしい!モモコだろコレ!」
「せいかーい。分かっちゃった?」
「ミヤビちゃんはこんな卑怯なマネしないもんね!」
「まぁ!卑怯とは失礼ね。」
気づけばオカールはミヤビとモモコの2人に囲まれていた。
橋からの攻撃をシミハムが(汗だくになりながらも)一手に引き受けたことで、この状況を作り出したのだ。
いくらオカールが強いとは言っても、食卓の騎士2人が相手では分が悪い。
このまま糸を操られて海に落とされてしまうのがオチだろう。
だが、この状況でもオカールは絶望などしていない。
そもそも1対2の戦いとは思っていなかったのだ。
「来るぜ、魚雷がよ!」
「「!」」
オカール達のいる反対側からバシャンと言った大きな音が聞こえてた。
そしてその音を出した主は、まるでトビウオが跳ぶかのように船へと乗り込もうとしてきている。
顔に負けず劣らずの魚っぷりに誰もが驚かされたことだろう。
「『確変"派生・海岸清掃"』からの〜〜『確変"派生・ガーディアン"』!!」
「「ナカサキ!!」
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