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SSスレ「マーサー王物語-ベリーズと拳士たち」第二部

312 ◆V9ncA8v9YI:2016/05/19(木) 12:56:57
ちょっぴり調子に乗りやすいチサキは、水中戦ならば自分は無敵だと思ってしまった。
確かに魚を操る能力は便利だし、チサキ自身も泳ぎが大得意。
相手が帝国剣士だろうと、番長だろうと、難なく勝利を収めることが出来るだろう。
ところが、数秒後にはそんな自信も吹っ飛ぶことになる。

(え!?あれはなんだろう……)

チサキが目にしたのは、魚雷の如き速度で海中を突っ切る「人間」の姿だった。
船へと向かっているので本来ならば止めなくてはならないのだが、
その泳力はチサキどころか本物の魚さえも越えているため、どうにも出来ない。
おそらくは魚群で壁を作っても1匹残らず弾き飛ばされてしまうだろう。

(怖いなぁ……近づきたくないから放っておこう。
 そろそろ苦しくなってきたし、息継ぎしなきゃ。)

人間である以上、酸素の補給は必要。
それはチサキも例外ではなかった。
また大量の空気を肺へと送り込むため、海面から顔を出そうとするチサキだったが……

「ぎゃ!」

その矢先に何者かに顔を踏んづけられたため、残念なことにチサキは気絶してしまった。
こんな海のど真ん中で誰が踏んだのかと言うと、人間大砲としてアーリーに飛ばされたオカールだった。
オカールの全体重がチサキの顔面にのしかかったのだ。

「おーーーい!!飛ばしてくれたのはいいけど全然船に届いて無いじゃねぇか!!
 たまたま都合の良い足場が有ったから助かったけどよぉ!!」
「ごめんなさーい!だってオカール様は重……」
「わーーー!言うな言うな!分かったからそれ以上言わなくて良い!!
 こっからは自力で船に飛び移ってやるよ!」

オカールはチサキの顔を蹴り上げてJUMPし、船の甲板に飛び移ろうとした。
ベリーズとしては勿論そんなことを許せるわけが無い。
先ほどカリンを落としたように、ミヤビが迎撃へと向かう。

「オカール、ここは通さないよ。」
「ミヤビちゃん!望むところだ!!」


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