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SSスレ「マーサー王物語-ベリーズと拳士たち」第二部
299
:
◆V9ncA8v9YI
:2016/05/11(水) 02:47:35
人間大砲役に任命されたカリンは、思いっきり首を横に振って拒否の意を示した。
決してベリーズだらけの船に乗るのが怖いわけではない。
ハル・チェ・ドゥーが今まさにそうしようとしているのに、
ここでカリンがビビってしまったらKASTの名折れだ。
ではアーリーの投げる力が足りず、船に到達する前に海に落下することを恐れているのか?
それも違う。カリンはアーリーの力を信じている。
遠心力を最大限に利用したジャイアントスイングならば必ず目的地に届くと確信しているのだ。
「じゃあいったいなんだって言うのよ。」
「……酔っちゃう。」
「なんだって?」
「アーリーに強く振り回されたら気持ち悪くなっちゃうよ……
ひょっとしたら朝ごはんを戻しちゃうかもしれない……」
「はぁ……」
十分強い戦士だというのに変なところで気にするカリンに、サユキは少し呆れてしまう。
「あのねカリン、あなたはマナカって人と一緒に空を飛んでたでしょ。」
「う、うん、ちょっとだけね。」
「あれで平気だったんだからどうせ今回も平気でしょ」
「そうかなぁ……全然違うと思うけど……」
「はい!早くしないと船が行っちゃうよ!決断する!」
「あ、そうだ!サユキが飛ばしてもらうのはどう?」
「私は重いから飛べないの。」
「え?ダイエット成功したってあんなに自慢してたのに。」
「アーリー!やっちゃって!!」
サユキの指示によって、アーリーはカリンの足首を徐ろに掴み出した。
そして例によってぐるんぐるんに回しては、ベリーズのいる船までぶん投げたのだった。
緊急事態ゆえにカリンの意思は二の次だ。
「いやああああああああああああ!!」
どこかの猫のキャラクターのように体重はリンゴ3つ分……とまではいかないが、カリンは軽い。
そのため、あっという間に船のある位置まで達してしまった。
後は甲板に着地して、モモコを惑わすような行動を取るだけだったのだが……
「乗せてあげないよ!!」
一部始終を見ていたミヤビが飛び上がり、
タイミング良くカカト落としをぶつけることでカリンを海に落としてしまった。
まさに100点の迎撃だったが、ここでモモコがcha cha……ではなく茶々を入れ出す。
「うわぁ〜……あんなか弱い子にそんな仕打ちするなんて引いちゃうなぁ……」
「立ち向かってきた相手に全力で応えて何が悪い!?
それにか弱い子を蹴落とす事ならモモコだってチサキちゃんにやってたじゃないか!」
「語弊がある。」
「難しい言葉を使うな!」
「チサキちゃんはか弱くないって言いたいの。」
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