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SSスレ「マーサー王物語-ベリーズと拳士たち」第二部
272
:
◆V9ncA8v9YI
:2016/04/28(木) 12:58:25
よくよく見てみると、船に乗っているのはシミハム、ミヤビ、モモコだけではない。
ひどく怯えた表情で小動物のように小ちゃくなっているチサキ・ココロコ・レッドミミーもそこに居たのだ。
こんな最前線に自分が立っているのが嫌で仕方ないのか、さっきから何度も逃走を図ろうとしているものの、
上司であるモモコに服をぎゅーっと掴まれているため動けないようである。
「みんな助けて……」
チサキは船の扉から少しだけ顔を出しているリサ、マナカ、マイにヘルプを求めるが、
さすがにこの状況はカントリー達にはどうしようもならないようだった。
「チサキちゃんしっかりして。そんな感じだとみんなに笑われちゃうでしょ。」
「も、モモち先輩……私に戦いなんて無理ですよ……」
「戦い?そんなのしないよ。」
「えっ?そうなんですか?」
「私たちは橋の中心を船で通るだけ。 平和的でしょ?」
「でも……キュート様とかが許さないんじゃ……」
「うふふ、そうね。 じゃあこっちに飛び乗られる前にさっさと逃げちゃおうか。
チーナーミー!!もう出発していいよーー!」
モモコの大声は船の操縦室にまで届く。
その中には大型線の運転を任されているチナミが居たのだ。
DIYの申し子チナミは、仲良くなった船大工100人を総動員してこの船を作り上げている。
ゆえに動かし方は十分に心得ているのである。
「はいよーー!しゅっぱーつ!!」
船は所詮船なので馬ほど早く移動できるワケでは無いが、
橋の上から飛び乗られることのない位置にはすぐに移ることが出来た。
このまま沖まで向かわれてしまえば連合軍には手出しできなくなってしまう。
挟み撃ちで上手くいくと思っていたカナナンは、ひどく悔しがっていた。
「あぁ〜カナのせいや!挟み撃ちなんか提案したからこんなことに……
みんなに迷惑かけて、ほんまに馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿……」
このまま自虐し続けて落ち込んでいくと思われたカナナンだったが、
意外にも立ち直りは早かった。
クシャクシャの顔をすぐに真顔に戻しては、ハル・チェ・ドゥーに指示を出す。
「しゃあないな、じゃあプランBや。いけるか?」
「当然!!」
ハルは全く躊躇うことなく橋の下の海へと飛び込んでいく。
普通なら溺れてしまいそうな高さだが、ハルはそうはならない。
泳ぎならモーニング帝国一だと日頃から自慢している彼女にとって、これの程度はなんとも無いのだ。
(待っててサユ様!!いま助けに行きますからね!!)
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