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SSスレ「マーサー王物語-ベリーズと拳士たち」第二部

246 ◆V9ncA8v9YI:2016/04/23(土) 01:52:20
その後の一同は、契約通りにモモコらを無事に帰すことにした。
10分も猶予があれば駿馬サトタは遠く遥か彼方まで駆けていってしまうため
追いかけるのは初めっから無理な話だった。

「すいませんモモち先輩……私たちが不甲斐ないばかりに……」

気を失っているマイを抱きかかえながら、マナカはモモコに謝罪した。
番長とKASTを相手に結果を出すことが出来ず、
しかもベリーズの情報まで渡すこととなったので罪悪感を感じているのだ。
ところが、モモコが怒りや呆れの表情を見せることは無かった。

「んー、まぁこんなもんじゃない?」
「それは、私とマイちゃんがまだ未熟ってことですか……」
「いやいやいや、相手は8人もいたじゃないの。しかも各国の精鋭よ?
 まさか本気で勝てると思ってたの?そっちの方がビックリだわ。」
「え……それは……」
「もう一度思い出してみて、私がマナカちゃんとマイちゃんに出した指令は?」
「足止め……です。」
「だったらもうとっくに達成してるじゃない。
 番長とKASTどころかキュートに帝国剣士まで"10分"も足止めしてるのよ?」
「それはモモち先輩の話術で……」
「はいはいこの話はもうおしまい! そんなことよりさ、どうだったの?」
「え?何がですか?」
「番長やKASTと戦ってみた感想。」
「……強かったです。私はあの人たちを舐めきってたんだな、と思いました。」
「あははは、それが分かっただけでも任務を与えた甲斐があったのかもね。」
「マイちゃんも同じこと思いましたかね?」
「さぁ……その子プライド高いからなぁ……」


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