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SSスレ「マーサー王物語-ベリーズと拳士たち」第二部

241 ◆V9ncA8v9YI:2016/04/21(木) 13:04:38
いくらモモコが強くても、キュート4名を含んだ全員でかかれば難なく倒すことは出来るだろう。
だが、ベリーズの情報を提供してくれると言うのであれば、始末することは出来なくなる。
手がかりゼロの状態な一同にとって、情報は何よりも大事なのだ。
敵を許せぬ気持ちをぐっと抑えて、全体リーダーのマイミが尋ねていく。

「ベリーズの情報を売ると言ったが……いったいどんな情報を?」
「そうね、"明日の正午にベリーズ全員が集合する場所"……とか気にならない?」
「なんだと!そ、そこに王やサユも居るのか!?」
「そこまでは教えられない。 "ベリーズの情報"じゃないからね。
 どうする?不服だったらこの話は無しにするけど。」
「いや……ベリーズ全員の居場所だけでも教えてもらえれば十分だ。 それでいいよな?みんな。」

マイミの問いかけに一同は首を振る。
マーサー王とサユが気にならないと言えば嘘になるが、
ベリーズを一網打尽にした後に、2人の居場所もおのずと判明するだろうと推測したのだ。

「分かった。じゃあ教えてあげる。でもその代わり……」
「交換条件という訳だな。要求を言ってみろ。」
「情報を伝えてから10分経つまではこの場から誰一人動かないでね。
 手負いのマナカちゃんとマイちゃんを馬に乗せて逃げる訳だから、安全を保証したいの。」
「こちらが約束を破ってすぐに追ってきたらどうする?」
「そしたら困っちゃうけど……まさかそんなことはしないよね?」
「あぁ……騎士としての誇りが傷付く。」

マイミの対応を甘いと感じた者も何人かいたようだが、
ナカサキ、アイリ、オカールが揃って頷いていたので何も言えなかった。
騙し討ちで得る勝利に価値は無いと考えているのかもしれない。
しかし、キュートがそう思っていたとしてもベリーズも同じとは限らない。
特に目の前にいるモモコのことがカノンは信用できなかった。

「い、いいんですか?これ、明らかに怪しいですよ!?
 今から教えてもらう場所にベリーズが居るってのが本当だとしても、
 私たちをおびき寄せるための罠に決まってるじゃ無いですか!
 だったらここでこの人たちを人質に取ったほうが……」
「だからお前たちはダメなんだよ。」
「えっ!?」

オカールの茶々入れに対して、カノンはビクッとしてしまう。

「罠とか関係無いんだよ。 そこにベリーズが雁首揃えて突っ立ってるんなら罠ごと全員ぶっ潰せば良い話だ。
 探す手間が省けて明日にでも決着つけられるんならラッキーだろ。
 違うか?」


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