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SSスレ「マーサー王物語-ベリーズと拳士たち」第二部

238 ◆V9ncA8v9YI:2016/04/20(水) 12:57:19
「おいおい、戦いはもう終わっちまったのか。せっかくジャマダハルの試し切りをしたかったのによ。」

マイミに続いて、オカール、アイリ、ナカサキ、そして帝国剣士らもやってきたためマナカは酷く絶望した。
キュート戦士団が4人も揃っていて、その誰もが整備された武器を使いたくてウズウズしているのだから恐怖でしかない。
この状況では新たな鳥を数千単位で補充できたとしても焼け石に水だろう。
ゆえに、マナカは諦める他に道はなかった。

「降参します……煮るなり焼くなり好きにしてください。」
「そんなことをするつもりはない。ただ、代わりに何点か質問させて欲しい。」
「……………………」
「だんまり、か。」

ここでマナカに出来るのはただ1つ。
ベリーズが不利になるようなことは決して口外しないことだけだ。
この先どんなことをされようとも口を割らない覚悟がマナカには有るし、
そうであろうことはキュート達も感じ取っていた。

「どうする団長?こいつを拷問しても何も出てこなさそうじゃね?」
「困ったな……確かに意思は堅そうだ。」

連合軍としてはなんとしてもマーサー王とサユを救い出す手がかりが欲しかった。
そのためなら不本意ではあるがマナカとマイを傷つけることだって躊躇しない。
しかし、そうまでしても情報を得ることが出来なければ時間の無駄で終わってしまう。
ならばアリアケへと馬を飛ばすのを最優先にするのが良いのかもしれない。
一同が判断に困っていたところに、聞き覚えのある高めの声が聞こえてくる。

「マナカちゃーん、そういう時は無理せず喋っちゃっていいの。
 自分の身が一番大事って教えたでしょー?」
「も、モモち先輩!!」

突然のモモコの登場にこの場にいる殆どが度肝を抜かされた。
今回の事件の主犯グループの1人が、ノコノコやって来たのだから驚かないはずもない。
マイミは嵐の勢いをますます強め、激怒した。

「モモコ!貴様何しにここに来たんだ!」
「何って決まってるでしょ。その子たちを迎えに来たの。」

嵐の中だろうとモモコは平然とした顔をしている。
同格の食卓の騎士の放つオーラなど、なんともないのかもしれない。
そんなモモコに対して、ナカサキも奇妙な怪獣を隣に添えながら声をかけていく。

「ちょっとちょっと、連れ戻すって正気?
 こっちは帝国剣士も番長もKASTも居るってのに、無事に帰れると思ってるの?」
「あら意外。キュートのみんなはその子たちを戦力と思ってるんだ。」
「当然でしょ!連合軍の仲間なんだから。」
「私だってカントリーのみんなは大事な戦力と思ってるの。
 どんなことをしたって無事に返してもらうよ。
 例えば、ベリーズの情報を売ってでも、ね。」
「!?」


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