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SSスレ「マーサー王物語-ベリーズと拳士たち」第二部

206 ◆V9ncA8v9YI:2016/04/08(金) 12:56:49
KASTの面々もライオンと化したマイに苦戦を強いられていた。
肉食獣の顎の力ならば人間の四肢を噛みちぎることくらいは容易いし、
腕(この場合は前脚と呼ぶのが正しいが)のパワーも普段とは比較にならないほど強くなっている。
しかもマイはウサギのスピードやジャンプ力までも併せ持っているため、
そう簡単に危害を被ることも少なかった。
ライオンの力を発揮する以前は、同程度の速度を誇るカリンが攻撃のキッカケを作っていたのだが……

「ちょっと待って!止まってよ!」
「うるさいなぁ……えい!!」
「キャッ!!」

いくらカリンがチクタクと高速で動こうとも、マイのひと殴りで転ばされてしまう。
興奮状態では痛みを感じにくい体質のカリンであっても、
力負けで押し切られてしまってはどうしようもないのだ。
だがカリンが殴られたことは無意味にはならない。
アーリーがマイを抱きしめて拘束する隙を作ることに成功したのだから。

「はい!もう絶対放さないからね!」
「ぐぐ……苦しい……」

アーリーの抱きしめ力はなんとライオンを超えていた。
この体格差でガッチリと固められてしまったら、流石にもう動けないだろう。
そしてマイの目の前ではサユキがヌンチャク「シュガースポット」をブンブンと振り回していた。
今すぐにでも棍を脳天に叩きつけるつもりだ。

「ちゃんと押さえててよね……今終わらせてやるから。」

サユキ・サルベは自己流カンフーの精度を上げるべく、何時間もの特訓を重ねていた。
抜け駆け何も悪くない。影練習どこも悪くない。
ふくらはぎバリ筋肉って努力の証だい。
今こそその成果を出すために、ヌンチャクによる強烈な打撃を繰り出していく。

「そりゃあっ!!」


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