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SSスレ「マーサー王物語-ベリーズと拳士たち」第二部
199
:
◆V9ncA8v9YI
:2016/04/05(火) 08:42:06
「へー!カントリーの子達ってみんな二つの戦闘形態を持ってるんだ!」
「は、はぃ……そうです……モモち先輩に教わりました……」
マナカやマイが戦っている場所からいくらか離れたところで、
カントリーの一員であるチサキ・ココロコ・レッドミミーが質問に応対していた。
チサキは元から人見知りな方ではあるが、今日はいつも以上に声が震えている。
やはり、ベリーズ戦士団のチナミと話すのは特別緊張するのだろう。
そこにミヤビも割って入ってきたものだから大慌てだ。
「君たちはいい育ち方をしてるね。
戦い方が2つあれば敵を惑わすことが出来るし、
それに奥の手があると思うだけで精神的に優位に振る舞える。」
「あははは、ミヤビがモモを褒めるのって珍しいね。」
「違う!今のはカントリーの子たちを褒めたんだよ!」
「はいはい、後でモモにちゃんと言っておくからね。」
リサ・ロードリソースの猛毒ガエルによる防御形態、
マナカ・ビッグハッピーの黒カラスを纏ったブラックマナカン、
そしてマイ・セロリサラサ・オゼキングのライオン形態。
これらのような第二の刃を備えていることをミヤビは評価していた。
もっとも、第二の刃どころか第六、第七の刃まで用意しているモモコを賞賛する気は全く無いようだが。
「あ、そういえばモモはどこに行ったんだろ?」
「知らないよ、さっき出かけてからそれっきり。
まったく、そろそろ船が出るというのに……」
現在、彼女らはとある建物の中に潜伏しているのだが
ベリーズと一緒の部屋にいるというだけでチサキはとても居心地悪く感じていた。
1人でも殺人級オーラを放つ達人が何人も揃っているのだから当然の感想だ。
いくらフレンドリーに話されても辛いものは辛い。
(1人じゃもたない……マナカちゃんもマイちゃんも早く帰ってきてよ〜
リサちゃんはマーサー王様とサユ王様に食事を運びに行ったきり戻ってこないし……
あぁ〜せめてモモち先輩でもいいから一緒に居て欲しい!)
チサキが不安で押し潰されそうになっていることも知らずに、
チナミやミヤビがどんどん質問を投げかけてくる。
2人からしてみればチサキが可愛くて仕方ないのかもしれない。
「チサキちゃんもやっぱり奥の手を持ってるの?」
「というより、そもそもチサキちゃんは普段どんな戦い方をするんだ?」
この問いかけに対して、チサキは少し涙ぐむ。
他のメンバーとの実力差について普段から思うところがあったのだ。
「私はダメなんです。大したことないからモモち先輩から任務を任されないんです……」
「そうなの!?そうには見えないけどなー」
「気を使わないでください、カントリーの皆からも陸や空ではポンコツって言われるんですから……」
「あの子たちがそんな悪口を言うなんて……」
「あ、普段はみんな良い子なんですよ。でも、戦闘だけは別で……」
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