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SSスレ「マーサー王物語-ベリーズと拳士たち」第二部
194
:
◆V9ncA8v9YI
:2016/04/02(土) 17:19:24
マナカが二者択一を迫られている一方で、仲間であるマイは地に寝かされていた。
それどころかトモ・フェアリークォーツに肩を踏みつけられてしまっている。
踏み込みがひどく強いので、少しも動ける気がしない。
「私たちを倒すって、息巻いてなかったっけ?」
「くそう……」
マイ・セロリサラサ・オゼキングは己の戦闘能力の高さを信じていた。
1対1の素手での勝負なら(水中戦でない場合に限り)カントリーガールズの誰にだって負けない自信もある。
だから果実の国のKASTくらいは自分ひとりでなんとかなると考えていたのだ。
ところが蓋を開けてみればどうだ。父から受け継いだウサギの力では4人のチームワークに全く歯が立たない。
いやそれどころかトモ、サユキ、カリン、アーリーの誰か一人とタイマン勝負をしたとして勝てたのだろうか?
それを考えると寒気がしてくる。頭の中が嫌な思いでいっぱいになる。
そうして精神が不安定になったところをトモは見逃さなかった。
「そんじゃ終わりにしよっか。グッパイ〜」
ボウ「デコピン」はしっかりと握られ、矢の先はマイの額へと向けられていた。
いくらトモの弓の腕がイマイチとは言ってもこれだけ近ければ絶対に当たる。
そうなったが最期。カントリーは大切な仲間を一人失うこととなってしまうだろう。
それは絶対に避けたいと判断したマイは必死で首から上を横方向へと動かした。
この程度の回避で射撃から逃れられるかどうかは分からないが、とにかく生きることに必死だったのだ。
その必死さが新たな隙を生む。
「弓はね、射るだけの道具じゃないんだよ。」
トモは掴んでいた矢を放しては、マイの額にボウを強く振り下ろす。
トモにとってボウは鈍器も同然。
予想外の攻撃をマイが避けられるはずもなく、脳天に直撃してしまう。
「ああ゛っ……もうっっ!!」
ここまでのペースは完全にトモが掴んでいた。
後は4人がかりで押さえつければ難なく勝利といったとこだろう。
そうなったらまだマナカに手こずっている番長たちをサポートすることだって出来たはずだ。
ところが、状況はここで大きく転換する。
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