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SSスレ「マーサー王物語-ベリーズと拳士たち」第二部

188 ◆V9ncA8v9YI:2016/03/31(木) 12:58:20
仲間の意思を汲み取ったマナカは、KASTの相手をマイに任せることにした。
となると天敵リカコのいる番長の相手をする形になるわけだが、
500の白ハトを従えるマナカにはいくらでもやりようがあった。

「番長さんはたった3人なんですよね。 そんなので私の攻撃を受けきれますか?」

天使の翼で空飛ぶマナカンの指示通り、ハト達は一斉にカナナン、メイ、リカコへと飛びかかった。
その加速力はまるでミサイルののよう。
硬いクチバシの一つ一つが番長たちの身を切り裂いていく。

「くっ……結構キツイな。」
「せっかくアーリーが追っ払ってくれたのに、これじゃ意味がないじゃない!」

カナナンの算盤「ゴダン」や、メイのガラスの仮面「キタジマヤヤ」、
そしてリカコの固形石鹸「ダイスキダー」は鳥からの攻撃を防ぐにはあまりにも無力だった。
タケの鉄球「ブイナイン」、ムロタンの透明盾「クリアファイル」、マホのスナイパーライフル「天体望遠鏡」ならば明らかに有効だっただけに、
メンバーの組み合わせがこうなってしまったことを呪うしかない。
そしてこの状況では、戦士として最も日の浅いリカコは案の定パニックに陥っていた。

「リカコは最高に気分悪いです悪い悪い悪い悪い。
 今噛んだ鳥でてこい!おまえ食す*\(^o^)/*
 食せないね……お腹壊すね……
 鳥さんは嫌い。ぶたさんは好き……ぶたさんはどうしていない?……」

戦意喪失しつつあるリカコだったが、ここで先輩であるカナナンとメイが声を投げかける。
自らも血を流しながらのエールに、リカコは心を打たれたようだ。

「しょぼくれてる場合やないで!この状況を打破できるのはリカコしかおらんのやから!」
「ムロタンとマホは私とタケを前に、最後まで攻めてたよ……リカコはどうする?」
「!!」

ハッとしたリカコは、カバンの中から固形石鹸と少量の水を取り出し、物凄い勢いで擦り始める。
彼女の石鹸の扱いはプロ級。
固形石鹸を数秒で液体石鹸に変えてしまうことくらいは容易いのだ。
そしてそうして作り上げた液体を、ガムシャラに周囲へと撒き散らす。

「おりゃああああああ!!(^o^)」


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