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SSスレ「マーサー王物語-ベリーズと拳士たち」第二部

17 ◆V9ncA8v9YI:2016/01/12(火) 20:18:09
マーサー王国で起きた事件の日まで時は遡る。
その日のマイミは訓練場にて3時間にも及ぶ自己鍛錬を終えた後、
ジョギングがてらパトロールに行こうとしていた。
いつもの平穏な日常ならば、42.195kmを2時間ほど走ることでマイミの1日は終わるはずだったのだが
この日に限ってはジョギングの一歩目から異変が起きていた。
訓練場を少し出たところにキュート戦士団の一人であるオカールが倒れていたのだ。
それも、血まみれで。

「オカール!?いったいどうしたんだ!」

団員の無事を確かめつつも、マイミは自然とファイティングポーズをとっていた。
まだ見ぬ敵を警戒しているのだ。
オカールはこの国で、いや、それどころか近隣諸国を含めても十二指に入るほどの実力者のはず。
特にアウェーでの戦いに強く、マーサー王国に刃向かう小国でもあればたった一人で制圧する程だった。
そんなオカールが無惨に散るなんてまったくもって考えられ無い。
それを可能にした敵とはどれだけの強者なのだろうか。

「俺のことは良いから早く王のところへ……」
「王だと!?敵は王を狙っているのか!……くそっ、ベリーズ全員が遠征に行っている時に攻めてくるなんて……
 よし!今すぐナカサキとアイリ、そしてマイマイを招集して対抗しよう!」
「ダメだ!それは無駄なんだ……」
「無駄だと?……それはどういう……」
「やられちまったんだよ、キュートはアンタ以外全員な……」
「!!?」

この時受けたマイミのSHOCK!は尋常ではなかった。
キュート戦士団は全員が超一流。
一騎当千どころか一騎当万にも値する実力の持ち主だ。
そんな彼女らが4人も敗北するなんて有り得なさすぎる。
いったい相手はどれだけの戦力なのか、マイミの頭では想像することも出来なかった。

「敵はどんな奴らなんだ?……数十万の軍隊でも押し寄せてきたのか?……」
「6人だよ……」
「は?」
「これ以上言わせないでくれ……察してくれよ!!俺だってもう言いたくないんだよ!」
「待つんだオカール!敵が6人だなんて、それはまるで……」

マイミが叫んだちょうどその時、背後からの凶撃によって右脚の義足が破壊される。
これによってマイミは全てを理解した。
鋼鉄の脚を一撃で粉砕する程の破壊力を持ちながら、
且つ微塵も殺気を悟らせ無い達人なんてこの世に一人しか存在しないのである。
そして、そいつが束ねる化け物集団が攻めてきたとするのならば
キュートの4人がやられてしまったのも納得できる。

「シミハム!何故っ!?」
「……」

そこに居たのはベリーズ戦士団の団長、シミハム。

第二部:berryz-side
ベリーズ戦士団が事件を起こす物語。


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