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SSスレ「マーサー王物語-ベリーズと拳士たち」第二部

166 ◆V9ncA8v9YI:2016/03/23(水) 08:40:34
マーサー王国きっての武器開発施設である『ベリーズ工房』にて、
マーチャンはキュート戦士団らの武器を修理することになった。
許された時間はたったの1時間。
期限内に完了しなかった場合、たとえ作業途中でもキュートは出発を開始することとなっている。
そうでなくてはベリーズらを取り逃がすかもしれないのだから、当然だろう。
そして、そうなった時はマーチャンがどんな罰を受けるのか想像するのも恐ろしい。
そのため、新人剣士を迎えに城へと戻るハルナンを除いた残りの帝国剣士らは、マーチャンを見守ることにした。
いざという時は身を挺して仲間を守る思いなのだ。

「それで、私たちKASTと番長たちが先にアリアケに向かうことになったワケか。」

馬を走らせながら、トモ・フェアリークォーツが喋っていた。
番長であるカナナン、リナプー、メイ、リカコと
KASTであるトモ、サユキ、カリン、アーリーの使命はいち早くアリアケに到着してベリーズを見つけ出すこと。
もちろん交戦となった場合は命を懸けなくてはならない。
恐ろしいが、やるしかないのだ。

「なんか変な感じだね、あの時の敵同士がこうして肩を並べて走ってるなんてさ。」

サユキは、数ヶ月前の選挙戦で直接対決したリナプーを横目で見ながらぽつりと呟く。
両陣営は当時、フク側とハルナン側に分かれて激しい戦いを繰り広げていたのだから、
今、同盟国として目的を共にするのは確かに奇妙な感じもする。
声をかけられたリナプーも、サユキを不思議そうな顔をして見ていた。

「最近のお猿さんは馬に乗れるんだ……!」
「いつか本当に潰すからな。」

元は敵だった者同士のやり取りがとても可笑しかったのか、
メンバーのうちの一人が声をあげて笑い出してしまった。

「んんんんんんんんんん^o^」
「「「「!?」」」」

奇怪な声が聞こえてきたので、KASTの4名はひどく驚いた。
突然の敵襲かもと思い、警戒して辺りを見回していく。

「い、いまの奇声は!?」
「あー、いや、なんでもないねん。」
「ぶひ。」
「黙ってなさい。」


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