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SSスレ「マーサー王物語-ベリーズと拳士たち」第二部
127
:
◆V9ncA8v9YI
:2016/03/07(月) 02:29:59
各国での準備も終わり、合同作戦会議の当日。
モーニング帝国からはQ期3名と天気組5名の計8名がマーサー王国に向かうこととなっていた。
新人は緊張で何も出来なくなることが想像できるので
会議の場に連れてくる意味は薄いと考えての人選なのである。
だが、実際のところは先輩らもガチガチに固まるほど緊張していた。
マーサー城の控え室に着いたは良いものの、妙にソワソワしている。
「どうしようハルナン、緊張で吐きそう。」
「アユミンも?私だって指が震えてるよ。」
「えー?だってハルナンはキュートさんの訓練について行ったことがあるんでしょ?」
「だから尚更よ……もう二度とあの空間にはいたくない……」
「うわぁ……」
緊張の原因はレジェンドとも言える存在である、キュート戦士団だった。
もともとマーサー王国は食卓の騎士が守護していたのだが、
そこからベリーズが抜けたために現在の主要騎士はキュートの5名のみ。
少ないように見えるが、その一人一人が団長マイミと同じくらいの実力を備えているのである。
帝国剣士が緊張するのも無理はないと言えるだろう。
そんな張り詰めた空気の中、帝国剣士に遅れてアンジュ王国の番長4名が到着する。
「あ!カナナンとリナプー、それにメイもおるやん!」
「ということはもう一人は……」
知った顔が次々と現れたので帝国剣士らはホッとした。
以前、共に戦った者同士なので心強く思っているのだ。
あの事件以降、カナナン、リナプー、メイ、タケの4人とはちょくちょく会っているため
近況などを言い合って緊張を解いていくのも良いかもしれない。
ところが、タケだと思っていた4人目は実はタケではなかった。
もっと脚が長くて、もっと大人っぽい顔をしている女性だったのだ。
「背高っ!誰!?キミ!」
大きなリアクションで驚くカノンに対して、4人目は自己紹介をしようとしたが
慌ててカナナンがその子の口を塞ぎだす。
「あははは、この子はリカコって言うてな、ウチの新人やねん。」
「新しい番長ってこと?」
「そういうこと。まだ14歳の入りたてピチピチやで。」
「えー!?見えない!」
確かに理科番長リカコ・シッツレイのルックスは、実年齢を言われなければ分からない程に大人びていた。
絵画のモデルを務めるほどの美貌でもあるため、帝国剣士らは息を飲んでリカコを見つめている。
手が速いハル・チェ・ドゥーも、声をかけずにはいられないようだった。
「君みたいな子の血でも吸えたら僕の貧血も治るんだろうなぁ・・・・・・ねぇ、吸ってみてもいい?」
第一部でも言ったような台詞を恥ずかしげもなく吐いたので、帝国剣士らは呆れてしまった。
それでも初見のリカコには効果覿面。
口をカナナンに塞がれているので身振り手振りで感情を伝えようとするが、
その両手もメイとリナプーに抑えられてしまった。
「あなたはジェスチャーするの辞めておきなさい。」
「ごめんね。でもこれもリカコのためだからね。」
後輩の行動を寄ってたかって制限する先輩番長らに、ハルはキョトンとした顔をする。
「あの〜あんたら、何やってるの?」
「いや、これは気にせんといて。」
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