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SSスレ「マーサー王物語-ベリーズと拳士たち」第二部
117
:
◆V9ncA8v9YI
:2016/03/03(木) 12:53:56
「今までのが全部演技……!?
じゃあ、私たちの考えが分かってたってことですか!?
隠してたつもりなのに、どうして!」
同期みんなで意見を出し合って作り上げた作戦が崩壊しかけたので、
ムロタンの焦りは相当のものだった。
負傷自体は相手の方が上だというのに、敗北者のような顔をしている。
「ムロタンの行動が不自然だったからかな。すぐに何か有ると気づいたよ。」
「不自然???私、何か変でした!?」
「番長の凄さは舎弟から昇格したムロタンが一番よく知ってるはずだろ。
マホやリカコよりも長い間努力し続けたムロタンが、
先輩の番長を2人同時に倒せるなんて口が裂けても言えないんじゃない?」
「あ……」
「それでもムロタンは言い切った。じゃあ何か策がある。
しかもこんな開けた場所で決闘するなんて言い出したもんだからさ
ここらで一番高い時計台を怪しいと思うのは当然じゃない?」
「……タケさん、意外と頭良かったんですね。」
「良くなんかないよ、ただ、モーニングの方に姑息な手ばっかり使う奴がいてさ。
そいつに会ってからは、ちょっとは頭使うようになったかな〜」
かつてのタケは親友のフクを満足に守ることが出来たとは言えなかった。
戦術には無頓着だったタケも、その悔しさから考えを改めるようにしたのである。
「じゃあ……どうしてですか。」
「何が?」
「メイさんを信じることが出来たのはどうしてなんですか!
本当に怒って帰っちゃったのかもしれないじゃないですか!
いくらタケさんが策を暴いても、メイさんが気づかなかったら意味ないのに!」
「どうしてって……そりゃ分かるでしょ。」
「!」
「同期なんだぜ?言葉になんかしなくたって、大体分かると思うけどな〜。
ムロタンはどう?マホやリカコの言いたいこと。」
「……分かります。」
「ま、あそこのカナナンだけは分かって無かったみたいだけどね。後でみんなで〆る!!」
ムロタンは、今回の作戦に無理があることにようやく気づいた。
失敗の要因は、先輩番長はカナナン抜きでは正常な判断が出来ないと思ってたこと。
そして、先輩らの絆は新人番長の絆ほど固くないとタカをくくったことが挙げられる。
要するに、舐めすぎていたのだ。
そんな姿勢で臨んだ戦いが上手くいくはずもない。
「私が馬鹿だったって分かりました……でも……」
「でも?」
「私!いや、私たちはまだ負けていません!!」
ムロタンは「見えない壁」をギュウッと掴み、自分とタケとの間に配置する。
彼女の瞳の炎はまだ消えていなかったのだ。
「私の防御は絶対なんです!!かすり傷一つ負わずに勝ってやるんですから!!」
「いいねぇ……そうこなくっちゃ。」
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