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SSスレ「マーサー王物語-ベリーズと拳士たち」第二部

100 ◆V9ncA8v9YI:2016/02/27(土) 10:19:54
個別ブースに入ってから数分後、ようやくハルナンとマロが中から出てきた。
どうやら説得は上手くいったようで、マロはアヤチョも驚く程の変貌ぶりを見せている。

「そういうことだったのね。分かったわ、番長4人を合流させてあげる。」
「有難う御座います。 本当はもっと早くお伝えするべきだったのですが……」
「いいよ、気にしないで」

あのマロがいやに素直なので、アヤチョは不思議に思った。
いったいどんな魔法を使って納得させたのだろうか。

「ねぇハルナン、2人でなに話してたの?」
「うふふ、アヤチョにはまだ秘密。」
「えー!?」
「ごめんね。でももう果実の国に急がなきゃならないの。今度一緒にお話ししましょ。」
「うん!」

こうしてハルナンは慌ただしく去っていってしまった。
ここから番長を手配するのはアヤチョとマロの仕事。
興行に忙しい番長4名をさっそく王の間に呼びつける。

「カナナン、タケちゃん、メイ、リナプー、3日後にマーサー王国に行ってハルナンを助けてあげて。」
「え?」「なんでですか?」
「マーサー王とサユが攫われたらしいの……それもベリーズ様、に。」
「「「「!?」」」」

はじめは気怠い雰囲気を見せていた番長達だったが、マロの言葉を聞いて一気にピリッとする。
事態は深刻であることを理解したのだ。

「キュート様やモーニング帝国剣士と合流して事件を解決するのがあなた達の使命。
 正直言って相当厳しい戦いになるけど……やる?」

相手がベリーズほどの存在ともなれば、恐れて逃げることは恥にはならない。
だから念のためマロは本人達の意思を確かめたのだが
どうやらその心配は無用だったようだ。

「やります!フクちゃんが困っているなら、力になってやりたいんです。」

タケの言葉に仲間達も頷いていく。
モーニング帝国での選挙戦を経験して以来、
彼女らは戦士として一段階成長したのと同時に、モーニングに対して親近感を覚えるようになったのだ。
ライバルたちとまた共に戦いたい。 そう思うのは当然のことだった。
こうして話は上手くまとまるかのように思えたが、
王の間に新人番長であるムロタンが乱入することで、少々ややこしくなる。

「待ってください!なんで4人だけなんですか!」
「ムロタン!?」
「人数をどうしても増やせないって言うなら……タケさん、メイさん、その座を譲ってください。」
「は!?」「ちょっと、何言ってるの!?」


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