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℃-ute3バカをナンパして部屋に連れ込んだら… 【避難所】2夜目
405
:
名無し募集中。。。
:2017/03/24(金) 23:03:45
「あぁ、あいつは大丈夫です…って、あちらのお嬢さん、アイドルさんなんですってね?」
オジサンもまたヒソヒソ話しのトーンでサキに問いかけてくる
「え?えぇ、まぁ、そうです、ね」
突然マイの正体に言及されてちょっと言いよどむサキ…ってゆーか、サキもアイドルなんですけど〜ってのはこの際置いておくしかないか
「あいつ、あちらのお嬢さんの大ファンだったらしくて…まぁ、そのあこがれの人と、ね、あんなこと…出来てしまったわけですから…」
「あぁ…」
「その幸福に精神が追いつかなかったんでしょう…今はもう、昨夜のことが夢だったのか現実だったのか…区別がつかなくなっています」
「えぇ…それは…」
「いや、でも、いいんですよ、あいつにはそれは夢だと思わせておいた方が幸せだと思うんで…ね」
「あぁ…そう…そう、です、ね」
言われてみればそうかもしれない
アイドルとファンの関係としてはまさに禁断の世界…偶然が重なってそうなっちゃったけど、これから先続いていくことはあってはならない関係…だもんね
って、え?じゃぁ、マイの方はどうなの?
男の子がちょっとおかしく見えるくらいマイにのめり込んでいたのも、今そんな精神状態なのもファンだったからで説明はつくけれど
それだったマイの昨日のあの様子とか…今の全て忘れてしまっているかのようなこの状況は…?
サキはそんな疑問を抱きながらマイの方を見た
マイはちょっと離れたところで、背中に隠れた千聖を前に出そうと身体を入れ替えては千聖に再び入れ替えられるという状態でキャッキャとじゃれあっている
千聖とふざけあうその様子ままったくいつもと変わらないマイのそれだった
と、そんなサキの視線に気づいたらしいマイが
「なっきぃ!何ヒソヒソ話ししてんのさっ!?ってか、千聖もなに隠れてんのよっ!!」
そう言いながら、自分の背中に隠れている千聖を、今度は力いっぱいオジサンの前に突き出した
そう、マイが昨日のことを覚えているかどうかは別にしても、千聖とオジサンの息子さんのことは気絶した後のことだから知らないはず
ただ、千聖が明らかにオジサンから身を隠すようなそぶりを見せていたから、面白がってやっているんだろう
そんなところも、ごくごく普通に、いつものマイなんだよね…うん
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