長編小説集 - 1431746001 - したらば掲示板

長編小説集

102：かたるパフェ：2015/08/04(火) 13:39:31: バスは草津パーキングエリアを抜け京都府間近だ。まさき｢京都大原三千院♪おしゃみ抱えてカランコロン♪ふけゆく祇園のぉ♪｣と２つの曲を勝手に合成して歌いながら春水のほうに目をやった。
まさきはバスが京都府内に入って御当地起こしをしようかどうか？迷っていた。春水はなんとなく京都臭い大阪人なのだ。兵庫の匂いが漂う大阪人・奈良の匂いが漂う大阪人もいるが春水はどことなく京都の匂いが漂う。別に京都の人が全員色白という訳ではないが、京都女性は色白みたいなイメージがあり春水の肌色に似ているのとブログで春水は京都の事を書き込みする事があるから
まさきにとっての春水は京都系大阪人なのだ。
まさきが春水に目をやった矢先に春水は少しずつ目を開けた。
まさきが御当地起こししないうちに春水のお目覚めだ。
春水は目をぱっちり開け完全お目覚め状態だ。
まさき｢おはよもうすぐ比叡を越えて桂川パーキングエリア手前だよん｣
春水はまさきを思いきり見詰めた。
春水・まさき見詰め合う２人状態だ。
春水はまさきにお目覚めの挨拶をしない。
春水は目を開けたまま寝ているのだ。
まさき｢どした？｣
春水は目を開けて寝ているからまさきと見詰め合う状態になっている。映画だと口ずけの手前みたいな感じだ。
まさき｢目と目で見詰め合う♪｣
まさきは工藤静香のなつかし曲を歌いながら
｢返事・挨拶しろよっ｣と言ったが春水の返事はない。目を開けたままスースーと静かなイビキをかく春水。そしてまた春水は目を瞑った。
目を瞑りながらポケットをガサガサしはじめた。
ポケットから出てきたのは眼鏡だった。

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