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SSスレ「マーサー王物語-サユとベリーズと拳士たち」

46 ◆V9ncA8v9YI:2015/05/07(木) 00:00:08
「みんな、今日はマーチャンの誕生日パーティに集まってきてくれてありがとーーーー!!」

マーチャン・エコーチームの一言に、モーニング帝国城の作戦室はシーンとしてしまった。
せっかくアンジュ王国の番長たちと、果実の国の武装集団"KAST"を呼び寄せたというのに
開口一番マーチャンが突拍子もないことを言い出したので、天気組たちは焦りに焦ってしまう。

「何言ってんだよバカ!場を弁えろよ!」
「なんで?ドゥーはマーのこと祝ってくれないの?」
「ていうかサユ王の引退が11月なんだから、今日がマーチャンの誕生日だったらおかしいでしょ」
「むぅ〜ドゥー嫌い!」
「なっ・・・・・・!」

帝国剣士の最年少コンビであるマーチャンとハルの漫才のようなやり取りに
はじめはポカンとしていた客人たちだったが、聞いているうちについつい吹き出してしまう。
特にアンジュ王国の裏番長であり、8年前の大事件からサユ王と知り合いだった彼女は、こういうのが好みなようだった。

「ふふっ、あなたたち面白いのね。」
「すいませんカノン様・・・・・・すぐに辞めさせます。」
「いいのよこれで。私も正直言って堅苦しい会議とか嫌いなのよね。
 そんなことよりもハルナン。私のことをその名前で呼ぶのは辞めてもらえる?」
「えっと・・・・・・なんとお呼びすれば宜しいのですか?」
「"マロ・テスク"と呼んでね。過去の名前は捨てたの。」
「は、はい!失礼しました。マロ・テスク様」

仮にもモーニング帝国の剣士団長であるハルナンに対して横柄な態度を取るマロ・テスクだったが
天気団からも、KASTからも、そしてもちろん他の番長たちからも、それを批判するような声はあがらなかった。
これはマロが、今回来なかったアンジュ王国の表番長と並んで
「食卓の騎士とプラチナ剣士に最も実力が近い人物」と呼ばれているからに他ならなかった。
ヘルメットで殴ったら簡単に倒せそうな顔をしていながら、このマロ・テスクはこの場にいる誰よりも強いのだ。


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