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SSスレ「マーサー王物語-サユとベリーズと拳士たち」

4 ◆V9ncA8v9YI:2015/05/02(土) 12:25:00
9人いるモーニング帝国剣士のうち6人が自分勝手な理由で訓練をサボったので、
サユ王は怒りを通り越して呆れ果ててしまう。

「あの子たちと比べるとフクとハルナンは真面目に訓練してて偉いわね。
 管理不届きとか言いたいことはたくさんあるけども、まぁそれは置いといて。」

叱られると思ってたところで褒められたので、フクとハルナンの表情は明るくなる。
フクがお礼の言葉を考えるより先に、ハルナンが舌を動かしだす。

「そんなことありませんよ!私の剣捌きはまだまだ未熟なので、人の10倍100倍努力しないといけません。
 剣士団長として相応しい実力を手に入れるために、お強いフクさんの胸を借りていたのです。大きな胸を。」
「そんなそんな〜ハルナンも凄いよ〜」
「いえいえ、フクさんの太刀筋をじっくり見させてもらいましたが、やはりまだまだ敵いません。流石です。」
「恥ずかしいな〜」

ハルナンが自称する通り、彼女は歴代の剣士団長の中でも最弱と言ってよいくらいに弱かった。
もちろん彼女にも彼女なりの強みというのがあるのだが、純粋なタイマン性能で言えば部下のアユミンに軍配が上がる。
では何故そんなハルナンが剣士団長というポジションに就けたのか・・・・・・それは卓越した政治力にあったのだ。
アンジュ王国や果実の国などがモーニング帝国の同盟国となったのは彼女の働きが大きく、
その功績を買われて現在のポストを獲得したのである。

(Q期団のフクと、天気組団のハルナン・・・・・・どちらにこの国を任すべきか、というのも難しい問題ね。)

難題にまたも頭を痛めるサユ王だったが、ここでふと気づく。
モーニング帝国剣士にはQ期団にも天気組団にも属していない"もう1人"がいたことを思い出したのだ。

「そういえばオダはどうしたの?」
「私ならここにいますよ。」
「ひゃ!」

前方から急に声が聞こえてきたので、サユは腰が抜けそうになるほどに驚く。
その声こそモーニング帝国剣士の新人、オダ・プロジドリのものだったのだ。


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