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SSスレ「マーサー王物語-サユとベリーズと拳士たち」

3 ◆V9ncA8v9YI:2015/05/02(土) 12:24:26
「・・・・・・これだけ?」

訓練場に入ったサユは愕然としてしまった。
汗を流す少女たちで賑わっているのを期待していたのだが、そこにはたった2人しか居なかったのだ。
モーニング帝国剣士は4+4+1の計9名で攻勢されているので、これではあまりにも物寂しい。

「あ、サユ王!」
「おはようございまーす!」

そんな中でも真面目に訓練していたのは、帝国剣士を代表する"剣士団長"の2人だ。
10代とは思えぬ貴賓と妖艶さを兼ね揃えた"実力派"のフク・アパトゥーマ。
国外に支持者が多数いるほど顔が広い"技巧派"のハルナン・シスター・ドラムホールド。
次期モーニング帝王の座はこの2人のどちらかが掴み取るだろうと噂されており、本人達もそのことは自覚していた。
だが、フクもハルナンもそれぞれの部下の扱いには手を焼いているようだった。

「2人ともご苦労様・・・・・・でもね、フクちゃん」
「はい!」
「まず、エリポンは?」
「エリポンは、今ごろ魔法の特訓をしていると思います。」
「あいつはまだそんな無駄なことを・・・・・・じゃあサヤシは?」
「寝てます。」
「やっぱりね、カノンは?」
「城下町に新しいカレー屋さんが出来たとかで、朝から並びにいってしまいました。」
「・・・・・・頭が痛いわ」

部下3名の不在理由を聞いたサユ王は頭を抱えてしまった。
フクが団長を務めるQ期団は高い身体能力を誇り、戦場ではとても頼りになるのだが
それぞれの個性が強すぎるためにこのようなことが多々あるのだ。
そしてそれは、ハルナンが団長を務める特殊戦法使い揃いの天気組団も例外ではなかった。

「サユ王、実は天気組団のアユミン、マーチャン、ハルも・・・・・・」
「言ってみなさい。ハルナン」
「今朝、3人で取っ組み合いの大喧嘩をしたようで、とても訓練に出れる状態では・・・・・・」
(この国の将来が本当に不安なの・・・・・・)


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