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SSスレ「マーサー王物語-サユとベリーズと拳士たち」

2 ◆V9ncA8v9YI:2015/05/02(土) 12:23:43
【第一部:sayu-side】

我々の住む地球から時空を超え宇宙を超えたところにある、とある世界。
そこにはモーニング帝国と呼ばれる大国が存在していた。
この国の商業、工業は非常に発達しており、SATOYAMASATOUMIも美しい。
他にも、米がうまいぜ、お茶を飲め飲め最高茶葉、漢字最高、長寿大国、美人ぞろい・・・・・・などなど魅力は盛りだくさん。
そして何よりも、武力が強いことで周辺国には知られていた。
モーニング帝国を強豪国たらしめる理由は、やはり「モーニング帝国剣士」の存在が大きいだろう。
10代から20代の少女で構成された剣士集団は小柄ながらも大の大人より強かった。
一騎当千を地で行く彼女らのおかげで国が護られているといっても過言ではない。
平和であることは国民にとって何よりも喜ばしいはずなのだが、
ただ一人、モーニング城の主であるサユ王だけは何とも言えぬ不満を抱いていた。

「このままじゃ、ダメ・・・・・・だよね・・・・・・」

帝国一の美貌とも噂されるサユ王だったが、現在の彼女の表情はどこか物憂げだった。
サユの顔を曇らす悩みの種は、意外にもモーニング帝国剣士にあったのだ。

(私たちの時代と比べると、今の帝国剣士はあまりにも弱すぎる・・・・・・
 いつか本当の敵が現れたとき、あの子たちはちゃんと国を護れるの!?)

線が細く、いかにもか弱そうなサユ王だが、彼女も数年前までは帝国剣士の一員として戦いの日々に明け暮れていた。
鏡のように磨き上げられたレイピアとマンゴーシュを両手に握り、華麗に戦場を舞っていたのだ。
サユが活躍していた頃のモーニング帝国剣士らは「プラチナ剣士」とも呼ばれ、
史上最強と名高い「黄金剣士」にも匹敵するかもしれない、という専らの噂だった。
だが、今の帝国剣士がそのレベルに達しているとはお世辞にも言い難い。

「だからこそ、今日もあの子たちを見届けないと!」

サユ王は日々の業務よりも帝国剣士や研修生らの訓練をガン見、もとい視察すること重要視している。
この国の平和を本気で願っているからこそ、過密スケジュールの合間を縫ってでも訓練場へと足を運ぶのだ。


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