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『スウィート・メモリーズ』ロールスレッド
436
:
かぶり
◆IqwQDoqGqI
:2019/07/01(月) 22:31:50 ID:???
>>431
―――ギィ!!
アキレス「あ オイベティ・・・」
そこに遅れてやってきたのは アキレスのズボンのすそを引っ張りながらやってきたベティと
やや憔悴した様子のアキレスだった
―――ギィ!!
アキレス「あ・・・えと 仕事? わかった 運び屋ならいつもやってる」
どこかやつれた様子のアキレスも同行することになったらしい
この世界のミスカがその身を賭して自分たちを助けてくれた時から アキレスは元気がなかった
>>432
―――ギィ!!
イムカが連れているであろうサーボスカルにハサミを振り上げるベティ
暇で考え込むぐらいなら 動き回らせた方がなんぼか健全なこともある
と言っているらしかった
437
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/01(月) 22:36:53 ID:???
>>436
≪00011111010101≫
サーボスカルはヌタっとベティちゃんの背中に着地。
ベストポジションでいざ合体フォーム!
≪000111010101010≫
それは実際お互い様と言っている風だった。
イムカはいつものイムカだが、だから感情に素直なアキレスも
それはそれでアリと言う事だった。むろん、ヘタれるくらいなら動かさにゃならんのは同意である。
438
:
◆4J0Z/LKX/o
:2019/07/01(月) 22:37:03 ID:???
>>432-433
「水はあるが土地の確保が難しいのだ、防衛線を拡大するだけの戦力はトリニティには無い」
農業自体が不可能なほどに土壌や水が汚染されている訳ではないが、領地の拡大にはあまりにも人手が不足している。
コンクリートをひっぺがして農地を作るだけの機材もなく、このままではトリニティの限界も近いだろう。
逆説的に考えれば、故にこうしたレジスタンスが野放しにされてきたのだ。放っていてもいずれ潰えると確信を得ているから。
「ポータルは携帯型、一人につき一つ支給する…………以前『眼』によってHEXA本社が襲撃された際、使用されたものだ」
「ボタンを押せばあらかじめ設定した世界線へと飛び、もう一度押せば帰還できるが……試作品は一往復すれば終わりだろう」
ニアとイムカ、ダグラスへと試作型越境装置を配布しながらドクは操作方法などを説明する。
外見は小型のデトネーターに近く、座標を設定するための小さなタッチパネルが備え付けられている。
直感的なインターフェースは、それほど専門的な知識を持っていなくても十分に動作を可能にしてくれるだろう。
三人の数値をすべて同じものへと設定すれば、理論上は同じ世界へ飛べる。
「記憶にある限り越境は初めてだが…………まぁ、善処しよう」
着慣れぬ近未来的な装備に身を包めば、ダグラスのその姿は妙に様になるものだった。
それもその筈、当人は記憶を失っているだけでかつてはHEXの司令官として先進装備に身を包み、能力者を切り刻んでいたのだ。
オムニ・シューペリオリティ。全てに対する優越としての面影を色濃く残しながらダグラスはポータルを起動した。
439
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/01(月) 22:43:57 ID:???
>>438
「もはや敵とすら見做されぬ瀬戸際ということか。なんともな」
状況は厳しい。実際、前回の戦闘は文字通り乾坤一擲だったということか。
死力を振り絞っただけの見返りとなりえたことを期待するばかりだ。
「まあ、やってみよう。物資はあればあるほどいい。」
躊躇いなく携帯型ポータルを装着するイムカ。
(この男…はな)
実際、戦力としてどれだけ期待できるのだろうか。
どこぞのトンチキがようつべでサルベージしたとほざく剣技を知る限り、
全開なら相当にやれるとは踏んでいるのだが。
【そして当然ながら、決断的にポータルのスイッチオン!】
440
:
ニア・シューペリオリティ
:2019/07/01(月) 22:47:03 ID:???
>>434-438
「お腹空いてるのは満たせますってんですけどぉ……」
触腕に事実栄養価は無い
序でに味も虚無的であり、見た目も最悪、更に匂いも生臭い
ただ単に空腹と渇きを癒すだけと言えるだろう、緊急時以外にあまりお世話になりたくはない食物だ
「……ん、アキレスも、頑張りましょうってんですねっ」
実際の所、アキレスやイムカの悲痛に対してのニアは慰めの力を持つ事はない
それは元来生体兵器として生み出され、『ニア』として希望を持ち続ける道を歩む彼女としての性分も充分に作用していた
故に多くを語るのは役目ではない、常にニアはニアである事をする以外に出来ないのだ
「ふふふ、バッチリってんですねっ」
ダグラスの姿に思わず笑みがこぼれ落ち、ともあれ時が来れば越境の扉を久方振りに開くであろう
441
:
かぶり
◆IqwQDoqGqI
:2019/07/01(月) 22:55:04 ID:???
>>437
―――ギィギィ!!
いつも変わらぬ頭蓋骨とサソリの会話
アキレス「いつも仲がいいね」
その様子に少し笑みをこぼすアキレスであった
>>438
アキレス「こういう形の越境はほとんど経験が無いな・・・やってみよう」
そう言って言われた通りの座標を登録し 軌道させる
後は飛び込むだけだ
442
:
◆4J0Z/LKX/o
:2019/07/01(月) 23:01:45 ID:???
>>ALL
ポータルの展開と共に視界を閃光が包み、一瞬の後に越境は完了する。
再び目を開ければそこは鬱蒼としたジャングルの奥地。濃い自然の匂いに混じり鳥や虫の歌う声が聞こえる。
と、風を切り羽ばたくような音に連なり大きな影が一行を覆い尽くすだろう。
熱帯雨林の樹木の隙間から見える遠景には煙を吹く活火山、そして上空には目を見張るような巨大トンボが悠々と空の王者たる貫禄を見せていた。
【原始世界 ファーアース】
「ここが越境先か、大気組成は私たちの住む世界とそう変わらないらしいな……」
「だが、ここは明らかに……全てが豊かだ」
周囲を埋め尽くす光景はエリュシオンでも目にしたことのないものだとダグラスは感嘆する。
ジョシュアやエルミスも含めて、この世界に足を踏み入れた越境者はそう多くはないだろう。
それは偶発的に発生する自然越境では、この世界の境界線を超える事がないからである。
つまりポータルによる指向性の強い越境でしか、足を踏み入れられぬ秘境といった所であろう。
「イムカ、ニア、アキレス……そして私」
「全員が無事なようで何よりだが……ふむ、何から手をつけるべきだろうか」
腕を組んだまま腰に刺した剣へと手を這わす。それは黒光りするPA用の大型直刀であり。
タェンティースの持つものと全く同型のそれは、かつてダグラスも握っていたものだった。
よく手に馴染むそれの感触を確かめながら、ダグラスは食料の捜索手順について越境者に問う。
川へ下る、森を捜索する。手段は様々だが、無線で連絡が取れる以上、散らばって捜索するという手もありだろう。
443
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/01(月) 23:14:56 ID:???
>>442
「ふむ…」
緑の臭いが濃いなと思いながら少しだけ思案。
実際、生命力の満ち満ちた世界にたどり着いたらしい。
世界が活力を失いつつある出発地点とは雲泥の差だ。
「世界の性質的に軍需物資はあまり期待できないかもな。
だが、滋養の有りそうな食料ならいくらでも見つかりそうだ」
と、一応持ってきた明らかに女子力の欠片も無さげなカートを引っ張りながら、
「自然物がいいだろう。実やナッツなどの栄養価の高い類がいい。
肉の取得はややリスキーだがこの面子ならば出来ないことはないだろう」
≪001111101010101≫
自然物の毒性の有無を確認しながらの採取ならサーボスカルが大いに役に立つ。
「という訳で荒事をやりたきゃ貴様等に任せる。奥ゆかしく大人しい私はか弱い女らしく採取にいそしむ」
444
:
かぶり
◆IqwQDoqGqI
:2019/07/01(月) 23:19:03 ID:???
>>442
アキレス「とりあえずご飯じゃない?」
と 意見を出す
アキレス「俺はロイのオッサンのように食えるものがどれとかパッと思いつかないけどさ
どんぐりやクリなら知ってるし 食い方も習ってるからいいごはんになると思うよ」
こんだけでかい森ならいくらでも見つかりそうだし と付け加えて意見する
445
:
ニア・シューペリオリティ
:2019/07/01(月) 23:22:05 ID:???
>>442
「虫、捕まえますってんですか?」
とはニアは実際数年間、というより生の大半を巨大昆虫犇く世界で過ごしている故にその辺の抵抗が少ない
しかしてその感覚が一般的ではないと知っている為に疑問符を付けてはいる。ベティちゃんの前で言う事でもないだろうし
「あとは果物とか……あればいいなーって」
446
:
◆4J0Z/LKX/o
:2019/07/01(月) 23:36:20 ID:???
>>ALL
満場一致で食料の確保ともなれば、ダグラスもそれに乗じるだろう。方法に対しては意見は様々だが、狩猟よりかは採取の方が確実で食いでに優れるのは確かだ。
この世界の生物は軒並み巨大であり、下手をすれば越境者よりも戦闘能力の高いクリーチャーが跋扈しかねない。
故に初回の調達では、採取による食料の調達がメインとなるだろう。
「サーボスカルの調査結果では、近辺に人間が摂取できるキノコが4種類、草が2種類、木の実は3種類存在する」
「適当に採るのもいいが、ふむ……事前に毒味をした方が良いかもしれんな」
サーボスカルから提示されたデータを見ながら、最も近くにあった果実をもぎとって食す。
オレンジの薄皮に白い果肉、りんごのような食感を持つベースボール大の果物だ。
「甘みが強く、後から渋みがやってくる……舌にシワが寄ったみたいだ」
「渋抜きをするか、加熱すれば食べられるだろう……」
顔をしかめるような渋みに襲われ、生食は難しいということが分かった。
このように毒味を繰り返していけば、どの食料がどういった効能を持つか鮮明に理解することができる。
幾らか候補を決めて、それぞれ少しずつ試食を繰り返してゆけばいいだろう。
【食料指定後、毒味判定(複数可)】
447
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/01(月) 23:41:30 ID:???
>>446
「もぐもぐもぐ、これは平気だ」
なんか紫色の煙放っているきのこを皆に渡す、
「もぐもぐもぐ、これも平気だ」
なんか髑髏っぽい呪いアイテムめいた木の実を皆に渡す。
「もぐもぐもぐ、これも大丈夫だ」
周辺で大量に虫やら動物が死んでいる中にあった肉っぽい食感の果実を皆に渡す!!
≪000111101010101≫
サーボスカルはやれやれとマニュピレイターを動かした。
【判定…言うまでも無いがダイジョブダッテ!!食えやっ!!!】
448
:
ニア・シューペリオリティ
:2019/07/01(月) 23:47:43 ID:???
>>446
「じゃあニアは果物を……これっ!あとこれもっ!」
柑橘系な果実、それと梅に似た果実をそれぞれ触腕でもぎりキャッチ
軽く一口食べてみれば、
「……んべー、酸っぱい……!こっちはにがーい……」
食べれなくはないが青臭いわ硬いわ果汁もそんなに無いわでちょっとアレだ
しかして栄養価としては悪くはないであろうが
「うーん、食べれなくはなさそうってんですけどー……」
「……ん?あ、これ……」
ふぅむと唸る視界の端に捉えたものはキク科に似た植物
掘り出して根っこを見れば何やら小首を傾げた
「根っこ、コーヒーになりませんってんですかね?」
元猫人の影響と教えの結果、そこそこ好きになって来たコーヒーの代用品を提案。栄養も豊富だ
449
:
かぶり
◆IqwQDoqGqI
:2019/07/01(月) 23:52:17 ID:???
>>446
アキレス「えぇと・・・オッサンはなんて言ってたっけ・・・」
多少なりとも手ほどきを受けたサバイバル技術を頭の中で反芻する
アキレス「まずキノコは除外 毒の見極めが難しい上に栄養がほとんどない
他にこうほがあるなら後回しでいい・・・よし」
ということで調べてみましょう 銛の中に分け入って地面を探す・・・あった
どんぐりに似た 固い殻に包まれた木の実 殻を割ってベティに進呈
―――・・・ギィ!!
アキレス「渋みがあるが毒はなしか 渋抜きすれば食えるぞ あとは・・・」
―――ギィ!!
森の中で色々と探ってみると ベティが何かを発見
ハート形の葉っぱを付けた・・・蔓
アキレス「もしかして・・・!!」
土を掘り返す 肥大化した根を発見 ベティに進呈
―――ギィ♪
アキレス「よし 多分ヤムの根だ 貴重な芋が手に入ったかも」
450
:
◆4J0Z/LKX/o
:2019/07/02(火) 00:09:27 ID:???
>>ALL
「ふむ、なんというか……豪胆とはこの事なのだろうな」
ひょいぱくひょいぱくと次々に"食べられる"キノコや木の実をカートにこんもりと盛って。
恐らくイムカの壊滅的な味覚が、食料の選定基準として食って死ぬか死なないかというラインを基準にしているのだろう。
そのせいか見た目は食欲をそそるようなものではなく、味もきっとひどいものだ。
「嗜好品は心の拠り所になる、良い選択だろう」
ニアは味に優れた木の実こそ見つけられなかったが、コーヒーの代わりになる根を見つけた。
嗜好品は食料の他にも人間の心を保つために必要なものだ。トリニティの嗜好品事情は戦前に生産されたものを拾ってきては消費するの繰り返し。
ゆえにはじめての生産嗜好品に加え、栄養価の高そうな味わいの木の実も併せて採取、カートの中に山積みにされてゆく。
「芋か、良いぞ……これは当たりだろう
中でもアキレスは特筆すべき植物を発見した。芋だ。
どこでも育つし腹持ちもいい。飢餓を乗り越えるには正にうってつけの品物だろう。
そんなこんなで食料採取は順調に進み、2時間ほどで持てるだけの食料が集まるだろう。
ファーアースは想像以上に豊かな土地であり、飢えを凌ぐだけのキャパシティは持ち合わせているということだ。
越境装置さえあれば、レジスタンスだって危険な原生生物との戦いに身を投じることで食糧を確保できるようになるだろう。
ひとまず偵察がてらの採集は終え、越境者達はトリニティへと帰還することになる。
451
:
『7と0』
◆4J0Z/LKX/o
:2019/07/07(日) 21:46:13 ID:???
【キャンプ・トリニティ:隔離施設(クアランティン・ファシリティ)】
「先の戦闘で鹵獲したS.T.だが、かなり損傷している……そのため、損傷した部分を第2世代のパーツで補う必要性が出て来た」
「しかし稼働に必要な部位は粗方揃っているお陰で、システム自体は生き残っているようだ」
トリニティ教会の地下倉庫出会った場所は、鹵獲した兵器や物資を一先ず安置するための空間と変わり果てていた。
煉瓦造りのそこは鋼鉄などをはじめとする頑丈な建材で補強され、かつてのささやかな姿は影も形もない。
ドクはそんな空間に越境者を案内すれば、強化ガラス越しに拘束されているAllieの姿を晒す。
「……してやられましたね、まさか反乱者側に創造主(ファーザー)がおいでになっているとは」
「戦闘中に不快音波を垂れ流すなど…………我々を陥れることが出来る筈です」
当のAllieといえばレーザーカッターや振動カッターを用いて脱出を試みていたが、結局はドクの機械触手によってそれらを取り除かれ無力化されていた。
故に打つ手のなくなった現在は黙って十字に磔になっているのみであり、抵抗の意思自体は既に無い模様。
しかし一度付け入る隙を見せれば、近寄って来たスタッフの首元に噛み付いて血祭りに上げる、
臀部から伸びる尾のような接続ケーブルで串刺しにするなど蛮行の限りを尽くしている様子
「これを持っていけ」
「Allieの尾てい骨から伸びる太いケーブルなのだが、あの先端の棘のような部分はあらゆる機器に接続可能な可変型端子になっている」
「その先端にハッキング用端末を固定し、振りほどかれない様に耐える……簡単な仕事だ」
隔離室の中には数人の死体が転がり、Allieを恐れてもはや誰も近寄ろうとしない。
そんな中越境者に課せられた試練とは、彼女の「尾」にハッキング用の端末を接続し、暴れるのを防ぐという用心棒役だ。
ジョシュアらは狩りと資材調達に出払っており、残るエルミスは細身で非力。ともなると頼れるのは腕っ節自慢の越境者だけなのだ。
452
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/07(日) 21:58:21 ID:???
>>451
「皆、がんばれ」
んで、イムカ・グリムナーと言えば、食料調達でギリギリ死なない食材を持ってきたかと思えば、
今はこうしてふんぞり返っているわけだ。何様だ?将校様だ!!
「腕っぷし自慢の力仕事なのだろう?つまりか弱い細腕の女である私は
最初から問題外というわけだ。いやザンネン。はっはっは」
無表情で抑揚のない声なのですっごく棒読みでアレに聞こえるかもしれないが、
問題は当人が至極真面目で本気だということである。
【暢気のお水入りのパックにストロ―ぶっ刺してちゅー】
453
:
ソーマタージ
◆P2bEA4mHeU
:2019/07/07(日) 22:00:52 ID:???
>>451
「あぁ、オチが読めてきたぞ。最後にはニコイチしすぎて『さてこいつはAllieか第二世代か』」
腕を組んでシニカルに笑い、強化ガラスを曲げた指の背でコツコツ。
完全な無力化とはいかず、幾人も犠牲者が出ているらしい。そこまでは責任が取れないので、何とも思わないが。
「ネー俺精密機器の塊なんだけど」
神妙な顔をドクに向けボヤく。サイボーグの自分にどんな悪影響があるか、考えた事はなかった。
生身ならまだしも、自分は平気なのだろうか?少し考えた後、結局受ける事にしたらしい。
「逆に脳をファックしてやる」
端末を受け取ると、意気揚々とガラスの中へ。気分はジュラシックなワールド。
「お注射の時間ですョ」
454
:
『7と0』
◆4J0Z/LKX/o
:2019/07/07(日) 22:10:56 ID:???
>>452
「申し訳ないが、君の膂力という観点では、トリニティの人材の中でも上から数えた方が……」
優雅にくつろぐイムカに対して、恐れ多くもツッコミを入れるドク。
多分ジョシュアが居れば急いで彼の口を塞いでいただろうが、生憎番犬は不在。
しっかり最後まで言い切って、それから周囲のスタッフに哀れみの目を向けられるだろう。
「も、勿論装備も加味した結果だ。だからその目をやめてくれないか」
ようはイムカの協力無しには物語は進まないといったところだ。
ソーマの様子を見ればそれも頷けるだろう。
>>453
「ハッキングは一方向の有線接続で行われる、巻き添えも解析の心配もない」
ハッキングツールはソーマタージのようなサイボーグも考慮し、電波通信を行わないよう物理接触によってハッキングが実行されるように設計してある。
それこそが最も安全で確実な方法であるということは、言うまでもないだろう。
「Allieと端末が持つ端子は、どちらもS.T.用の万能端子で形成されている」
「近寄れば勝手に伸びて繋がるから、後は引き剥がされないように気をつけたまえ」
端子同士はある範囲まで近づけば、植物や軟体生物の生殖器官のように細いケーブルがいくつも伸びて絡み合ってゆくだろう。
結合の様子は『アバター』を想像すればいい。しかしこうもすんなりと事が進む訳もなく。
振りほどく様に動く尻尾は、鉄柱を振り回すかのような重打となってソーマを襲うことだろう。
455
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/07(日) 22:17:24 ID:???
>>453
「がんばれソーマタージ。まけるなソーマタージ」
ヒーローショーを見る子供のような心地で棒読みで応援する、
自称、女の細腕なので戦力外です将校であった。
>>454
「小僧?私をゴリラか何かとカンチガイしてやしないか?」
無表情でドグを両手で真上に持ち上げでぐるぐるしようとせん。
それこそ、回しすぎてバターになっちゃうくらいに。なお、この時点では〝素手〟だと断っておく。
【極めてアホな成り行きで帰還の希望が絶たれようとしている!!】
「まあ、手伝うだけだぞ?あくまで、人材不足だから?解ってるのか?」
お淑やかなイムカはずんずんとAllieに近づいて端末ぶっさしハッキングの援護を慣行せり。
456
:
ソーマタージ
◆P2bEA4mHeU
:2019/07/07(日) 22:29:14 ID:???
>>455
「オメーも頑張んだよ!」
中指を立てて猛抗議。ジョシュアがいないから出来る事の一つだ。
もっとも、どの道すぐに彼女にも出番は回ってくる事だろう。
>>454
「便利な事だ。その科学への驕りが終末を招いた」
端末の調子を確かめるかのように回転させたり見上げたり。
それも済めば、小脇に抱えて威風堂々とAllieの元へ。気軽に言ってくれるドクにはサムズダウンで応えた。
「オラ大人しくグワーッ!」
SMAAASH!!打ち据えられ床を転がるソーマタージ!端末は転がり落ちてまた最初からとなるだろう。
血が出てないか鼻を触って確かめると、怒りに震えて立ち上がる!
「あったま来た!これが済んだらお楽しみといこう!」
クルクルと回して逆手に持ったブレード。切っ先は真っ直ぐに足の甲を狙い、地面に縫い止める。
これで吹き飛ばされる事はなくなった。振るわれる触手を受け止めようと身構える。
「ハッキングでもクラッキングでもいいから、とっとと終わらせろ!」
457
:
『7と0』
◆4J0Z/LKX/o
:2019/07/07(日) 22:32:55 ID:???
>>455-456
イムカに赤子のように持ち上げられて三途の川が見えるほどにブン回される老人。
素手で行われたそれから解放されれば、やっぱりゴリラじゃないかと致死めいた感想に至る。
「……だから自爆機能の追加をあれだけ要請したというのに」
ソーマにブレードで縫い付けられまさにクライストな状況、尻尾を受け止められれば抵抗の手段は無くなる。
そこへようやく参戦したイムカに取り押さえられて、ついに端末と尻尾の先端が密着。
こういった窮地において鹵獲を防ぐための自壊機能があればどれだけ戦術的に有効だったか。
そのレポートを送信しようとするも、勿論隔離室の鉛天井にしっかりと跳ね返されエラーを起こした。
「ぐ……っ、あ、Auntie DottのAIコアですか……」
「人間に甘い、ヤツの思想が……崇高なるジェネラル・オメガの思想を汚染してゆくのを感じ……ます」
注入されるデータの数々が思考をかき乱せば、これまで涼しげな表情ばかり浮かべていた彼女にも苦悶の色が見え始める。
その正体を一瞬で看破するなり、恨めしげな視線をドクへと向けながら小さく痙攣を始めて。
「ほう、矢張り分かるようだな」
ドクはその様子に意外そうな反応を示した、実際彼女の電脳内に転送されているのは古いS.T.のデータだ。
実際にはS.T.という規格が誕生する前の産物ではあるが、かつてクルトやロイの戦ったそれは、かなり強力な越境兵器であった。
ドクと父と慕い彼の権限で動く……後に廃棄処分されたと伝えられていたが、きっとドクが要所だけを隠し持っていたのだろう。
「……転送完了、Allieは沈黙した」
「拘束具を外してくれたまえ、動作テストをしよう」
やがてAllieが白眼を剥きながら停止すれば、その身体から一切の力が抜かれるだろう。
ドクの合図で拘束具を外し、寝台へと寝かせて動作テストが始まる筈だ。
その間も越境者らは不慮の事態に備え、隔離室内で待機するようにドクから告げられるであろう。
458
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/07(日) 22:40:56 ID:???
>>457
「ジェネラルだかゼネラルだか知らんが黙ってろ!半分も理解出来ん!」
モノスゲー理不尽なことを言いながら抑え込むイムカ。将校isパワ!!
「そして自爆装置とは男の子のロマンだ。貴様な女性型だから禁止だ!」
堂々と宣言。何処までも理不尽であった。
------
「動作テストか。嫌なフラグてんこ盛りのフレーズだな」
大丈夫か?事故があったらお淑やかな私は大変だぞ?と釘を刺しまくるイムカである。
459
:
ソーマタージ
◆P2bEA4mHeU
:2019/07/07(日) 22:48:14 ID:???
>>457
「次からは、人を見る目を養ってから頼め」
ハッキング完了。ブレードを引き抜くと、腕を組んで経過を眺める。
成果は上々と言ったところか。無機脳を犯しているであろうデータに想いを馳せ、逆十字を切った。
「汚いは綺麗、綺麗は汚い。崇高なる目的も、泥の中からなら見えるものがあるだろ」
「効いてなくて暴走とかやめてよね」
ブツクサと文句を言いながらも拘束を解き、運ぶ必要があるならば寝台まで連れていくだろう。
隔離室内にて煙草を咥え、動作テストを確認するその目は、態度とは裏腹に笑っていなかった。暴走に備えてだ。
「三百円持って百七十円の商品を買った。お釣りはいくら?」
460
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/07(日) 22:51:13 ID:???
>>459
「ソーマタージ、こういう時はバナナをもってゆっくり近づくんだ」
サーボスカルに飼育員がおっかなびっくりにゴリラに近づいている映像を見せる。
こうすれば安全で仲良くなれるよ!という将校様のあたたかいアドバイスだ。
【映像の中で飼育員で腕を引きちぎられているが、そこは見ちゃだめ。イムカおねーさんとの約束だヨ!】
461
:
『7と0』
◆4J0Z/LKX/o
:2019/07/07(日) 22:55:49 ID:???
>>458-459
「だがこれが上手く行けばオメガやアリスに対する切り札になる、君らはリスクヘッジのようなものだ」
「さあ行くぞ、再起動まで3、2……」
この人体実験めいた扱いに対しソーマやイムカ達からの反応は当然ながら芳しくない。
しかしこれはある種人類が生き残る為の生存競争の一つと言っても良いだろう。科学に犠牲は付き物なのだ。
さて、ドクのコールに合わせて再起動が行われれば、Allieは高圧電流のサージでも食らったかのように飛び起きて。
「私は……あ、Allieは…………」
「Allieは正気に戻りマシた!」
「450円デス!……冗談デス、カルキュレータは正常に起動してマス」
「これは……少し、予想外だったな」
周囲を見渡してイムカやソーマの顔を眺めれば、両手を天へと掲げ高らかに正気宣言をするのである。
その口調はカノッサテクノロジーと関わった物であれば耳が腐り落ちる程聞いたあのフレーズであり。
無論それはプロトタイプであるアンティー・ドットのAIが、ゼファー社に供給されたアラズァヘッドをリバースエンジニアリングされて構成されたものであるからだ。
「それにしても思想が変われば越境者のブサイクなツラも不思議と可愛く見えてくるものデスね。観察の為にもう少し……側まで寄って下サイ」
「頬ずりしたい気分デス……ホラ、ホラ早く!」
一気に知能指数の下がったAllieには先程の覇気など微塵も滾らせておらず。
ただ今は無邪気な少女のように、ソーマやイムカへと無機的な表情を向けて呼びかけるのであった。
462
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/07(日) 23:00:16 ID:???
>>461
「………」
イムカはまず無言であった。あのトンチキ特徴ってゼファーじゃなくてカノテク特有のアレと思っていたが――
「………」
無言で考える。しかも何か別方面でずのう指数の著しいアレがアレだ。
よって、政治将校たるイムカは即時決断せねばならない!!!
「だいたいはソーマタージに任せよう。慣れてるだろうし」
マルナゲ・ジツ!イヤーッ!!
【こういうキャラには女難の相マシマシのツッコミ人生一本槍男が一番DA!!】
「それはそれとしてドグ、追加装備いるか?」
ゴゴゴゴゴゴ…と威圧感マシマシにイムカが取り出したのは――!!
【ガスマスク!!!被った瞬間になんかがキマる!!】
463
:
ソーマタージ
◆P2bEA4mHeU
:2019/07/07(日) 23:07:18 ID:???
>>460
「じゃあお前がやれよ。マジメにコツコツやってんのに痛い目見るのは俺の役目、バカやらかして痛い目見るのはお前らの役目だ」
交互に自分とイムカをゆびさし、サーボスカルの映像を最後まで見てから彼(?)をペシッと跳ね除けた。
「しかも効果ねーじゃねーか!」
>>461
「“おお、慰めを殺す夜、地獄の影、むごい殺人の悲劇が演じられる黒幕の舞台”。
タークインはどこだ。この絵図を脅して作らせた者は」
フン、と鼻を鳴らして電流を浴びる彼女とドクを交互に見やり、皮肉げに吐き捨てた。
科学の進歩が生んだ怪物、まるっきり同類ではないか。殺しあってる時ならまだしも、普通に見ていて気分のいいものではない。
どうやら実験は成功のようだ。腰のブレードに手をかけて隔離室から一歩踏み出し………
「……………」
人は、顔を覆うだけでここまで悲壮感を演出出来るものなのか。ここまでやりきれない想いを表せるものなのか。
取り寄せた研究資料などを手に取り、じっくりと目を通す。どうやら何らかのアクシデントでディセンションしたとかではないらしい。してたまるか。
シラーッとした目を向け、先程Allieに高圧電流を浴びせた機械を引き剥がそうと手を伸ばす。止められなければ電撃ビリビリをもう一度浴びせる気だ!
「こいつと話してると脳細胞が死滅していきそうなのはよく分かった。お手柄だドク、腹を切って死んでくれ」
464
:
『7と0』
◆4J0Z/LKX/o
:2019/07/07(日) 23:19:06 ID:???
>>462
「それを取り付けたら判別出来なくなるだろう……と言いたい所ではあるが、彼女ももう暫く見ていない」
「少し大柄だが……懐かしい気分になるやもしれんな」
明らかに異質なオーラを放つガスマスクを見るや否や、『彼女』を知っている者達は皆冷や汗を浮かべて。
しかしそんな彼女ももう居ないのを思い出せば、皆が昔を懐かしむような笑みを浮かべるだろう。
今も何処かで生き延びて、あのトンチキぶりを発揮してくれていれば良いが。
この種の異変については癖や傾向などが完全に同一でない以上、厳密にはα-12の異変とは異なるものなのだろう。
しかし元のニアがアレ(シツレイ!)であるが故に根本的な所で共通点があることを否定できないもの事実。
素体の見た目は大きく異なるものの、今のAllieもまた確実に祖であるタェンティースとニアの流れを汲んだものだ。
>>463
「おお、そのクソ忌々しいレ○プマシーンを取ってくれるのデスか!?ありがとデス、ひたすらに感謝デス」
ソーマがハッキング端末に手を伸ばせば、Allieは機械の如き無表情を浮かべたままに目をキラキラと輝かせる。
勝手に脳内へ情報を垂れ流すクソッタレな機械を剥がしてくれる彼はAllieにとって恩人に等しいだろう。
しかしソーマにとっては不幸なことに、その手を伸ばした尻尾の先端は猫じゃらしめいてふいと動き、ソーマを釣るかのように彼の体を誘導するだろう。
「ありがとうございマス、可愛いお顔がよく見えマスよ」
「それでは堪能したことデスし……」
結果としてハッキングモジュールを手に取る時には、既にAllieの顔が鼻先に触れんほどに近くへと寄っており。
Allieはソーマをカワイイと評した後に、素直にモジュールを彼へと渡して。
「死んでくだサイ」
静から動へと転じるのは極短い時間である。
Allieとしての意識の残滓か、彼女は大胆にソーマへ殺害宣言を敢行。ソーマの首へ右腕を回してヘッドロックへと移行せんとしたのだ。
ギリギリと締め付けるその膂力は腐っても第1世代、小型重機どころか大型重機ほどのトルクを発揮している。
465
:
ソーマタージ
◆P2bEA4mHeU
:2019/07/07(日) 23:29:39 ID:???
>>464
「いっそ本当に脳がオメゲするまで犯し殺してやろうか」
ブツクサと文句を言いながら装置を手に取る。無表情のまま目を輝かせるという奇妙な芸当には怪訝そうな顔を浮かべて。
気まぐれな猫を思わせる尻尾を見て肩を竦めていると、既に超至近距離。何気なく首を回した先に顔があれば、流石に驚いたのか半歩引き───
「ガ───ッ!!」
万力で締め付けられるかの如き動き、速さ!ミシミシと嫌な音が鳴り、見開いた目が血走る。
いくらサイボーグと言えど、脳を破壊されては復活のしようがない。眼窩から赤い血が滴る。このまま果汁ジュースの残滓めいて頭を潰され死んでしまうのか?
「───ア、バ、ズ、レ、が、───ッッ!」
何かが潰れて折れる湿った音!右手の指を掴み、へし折り、捻じ曲げる音だ!
ブチブチとシリコン皮膚を突き破り、もげかけた断面が晒すのは紫電散らすコード郡、尖った強化骨格。一切の躊躇いなく、締め付けるAllieを刺して高圧電流を直接流しこもうと突き出した!
こかで一つ重要なのが、彼は科学者でも技術者でもなければ、恨みをすっかり流せるほど人間が出来てもいない事。つまり、死にさえしなければいいだろうとトコトンやりかねない!
「再教育が必要なようだな……ッ!」
466
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/07(日) 23:29:39 ID:???
>>464
「生きているだろ多分。スプロールへのゲートが確立されてないならどうにもならんが」
イムカは端的に言うばかりだった。が、おそらくはとんでもない事になっているだろうが。
芳醇な天稟を持つ者がそのベクトルを全て復讐に向けた場合は…考えたくもない。さっさと改変せねば。
「やっぱりアレな根っこがアレだったのだなあ」
つまりは直しようがないということである。カノテクの教育班は今宵も無駄な努力を続けている。ナムサン!!
【とかなんとかしている内に早速反抗期だ!!】
「NO!ステイだニカイドウ!モルヒネやらんぞ!!」
トンデモヘッドロックかますニカイドウにドロップキックだ!!
Allie?呼びにくい!ニカイドウで十分だ!!
467
:
『7と0』
◆4J0Z/LKX/o
:2019/07/07(日) 23:48:16 ID:???
>>ALL
狩りに興じる猛獣の如き勢いでソーマの首を奪ったAllie。
その凶行を阻止すべくイムカの砲弾ドロップキック、そしてソーマの指サージがAllieを襲う。
それからアレコレ、ドクも真っ青になるかのような乱闘を強化ガラスがヒビだらけになるほど繰り返して。
「貴方がたを殺そうとシタことについては謝りマス、ウッカリ。プログラムの名残なのデス」
顔面をボッコボコに膨れ上がらせたAllieが、ついに負けを認めて謝罪した。
再び拘束具に括り付けられ、イマイチ知性に欠けるクライストとして再び隔離室の飾りとなって。
どうやら自我の固着にはある程度の時間が必要なようで、それまでは『A-07』と『X-00』の間でこうした不安定な自我の争奪戦が繰り広げられているようだ。
ソーマは運悪くその狭間に踏み込んでしまったらしく、一度落ち着かせればAllieは驚くほどに大人しくなるのである。
「良い子になったので、Allieを見捨てないで下サイ」
「ところで、サージで左眼が見えなくなりマシた。接続し直してくだサイ。……先程ブン殴られた所為かアゴも死ぬ程痛いデス」
先程の凶暴性はどこへやら、媚びるように上目遣いで赦しを乞うAllieの姿は先程までの凛然たる空気は微塵も感じさせず。
一部のスタッフ達は己の命を賭してまで手に入れた切り札がこれかと男泣きすら始める始末。
さらには先程の争いで新たな故障箇所が増えたとブー垂れ修理を要求。勿論嫌な予感のする誘い方である。
「うーん、Allieの規格には合わないようデス、別のを探してくだサイ」
「あと……死んでくだサイ」
無論この後も同じやりとりが続けられ、Allieの補修と調教は三歩進んで二歩下がるといった足並みで続けられるであろう。
翌朝にはピッカピカの新品同然になった誇らしげなAllieと、騒音と心労による不眠で過労死しかけのスタッフが数十名生まれたとか生まれなかったとか。
//そいでは今回はここまで!ありがとうございましたー
468
:
『ゼロデイの前夜』
◆4J0Z/LKX/o
:2019/07/22(月) 21:25:56 ID:???
【前回までのあらすじ!】
十五年後の未来へ飛ばされた越境者達は未来を支配するオメガ・インフェリオリティとその配下のアンドロイド軍を撃破するため、最強のアンドロイドである『A-07 Allie』を鹵獲。
最初期型の支配機兵である『X-00 Auntie Dott』のAIコアを融合させることで管理権限を書き換え、支配権をオメガからドクへと移譲することに成功する。
ワールド・タイム・ゲートの開通に必要な設備を奪取すべく、越境者らはオメガ・ファシリティへの侵攻作戦を展開しようとしていた……
「という訳で、Allieのファーザーはこのドク……アルフレッド・ヨハイム博士、そしてマミーはジェシカ・ドット博士なのデス」
「マミーが亡くナッタ後もファーザーは研究を引き継ぎ、Allie達……第一世代のS.T.を完成させマシた」
越境者やレジスタンスの技術士達による決死の調律を経て、遂にロール・アウトを果たしたAllieはかく語った。
身体の各所にはアップグレードという名のデチューンが施されており、廉価な第二世代達のパーツを用いて修復されたからであろう。
イムカから渡されたガスマスクを戯れで身につけながら、リバースエンジニアリング失敗の賜物である知能のカケラもない口調で告げる。
「ソレをオメガは掠め取り、我々を人間ブッ殺すマシーンに仕立て上げテ野に放ったのデス!」
「結局の所、Allie達は完全にロボットなノデ……インストールされた規範に沿って行動や思考が定められマス」
「パッと見人間に見えても、有機体で構成されてイル部位はほぼありまセン!」
つまりこれまでS.T.達が人間を駆逐していたのは、初めからそういう風にプログラミングが施されていた訳ではないということだと。
オメガがHEXAの全戦力をジャックする形で独立を果たした結果が今の惨状の発端なのだという。
つまりこの件において決定的なカードとなったのは、オメガが数年を掛けてじっくりと調教したアリス、もといニュクスの存在あってのことだろう。
つまりS.T.が壊滅したとして、ニュクスさえ無事であれば幾らでも盛り返すことが出来るということだ。
そんな状況でオメガを撃破するには、まず外堀を埋めてゆくことが必要とされるだろう。
469
:
ニア・シューペリオリティ
:2019/07/22(月) 21:32:45 ID:???
>>468
「へぇ」
そんな力説を一言で片付けてしまうのはニアである
いや、無論これが戦況に作用する大切な話である事は知っている
対してしかしこのような反応になってしまうのには、目の前のガスマスクとその喋り方に要因があったのだ
「あー、まぁ、そのー……」
オリジナルである自身も、フツーな喋り方をしている自覚はない
しかしてこの血脈はどうしても、アレな喋り方に回帰する定めなのであろうか?
その辺が気になってこの重要な話にも今一つ身が入らない
「……オメガって、その……うん、オメガが悪いってんですね?」
470
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/22(月) 21:33:52 ID:???
>>468
「一応は区別をつけるためにガスマスクのレンスはレッドではなくグリーンを採用している」
誰に向けた何なにかもよくわからん解説をするイムカであるが、
彼女が時々よく分からんことを言うのはまれに良くあることだったので以下略。
「まあ、そうなのだろうな。まったく、行動の指針が明確でいいな」
オメガは遺伝種子を悪用した。すなわち皇帝陛下の遺伝子的遺産に対する冒涜そのものであり、
これは神なりし皇帝陛下と人類の銀河帝国に対する明確な敵対行為だ。
イムカは己が職責をもって、この事態を収拾――
(欺瞞だな。自分を誤魔化し始めるとは、いよいよヤキが回ったか?)
腕を組んで平静を装いながら、イムカは反問する。これは私闘だ。それ以上でもそれ以下でもない。
そうであらねばならない。
「で、ドグ。一応の確保と再調整はやったんだ。今後の指針を聞かせろ」
471
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/22(月) 21:36:14 ID:???
>>469
「うーむ」
なんとなーくニアが何を(余計な)事を考えているのか察したりもする。
確かにドイツもコイツもアレなアレでアレなので、
「君達の大元の機構が奇行めいた何かなのでは?もしくは開発者のシュミ」
実に身も蓋もないことを言う政治将校さまであった。
472
:
『ゼロデイの前夜』
◆4J0Z/LKX/o
:2019/07/22(月) 21:50:03 ID:???
>>469
「テメー……ちゃんと聞きやがってマスか?」
死んだ目でにらめっこを繰り広げるニアをレンズ越しに睨みつけながら。
されど結局のところその単純な理論に行き着くほど、複雑な状況はシンプルな帰結を迎える。
「ああ!めっちゃ良く理解してマス、流石Allieのご先祖様デスね」
「ま、機構や素体に共通点はナイのデ……遠い親戚みたいなもんデスけどネ」
ガスマスクを外せばその顔付きは全くタェンティースやニアの系列とは異なり、体格もすらりと長く20センチほど大柄だ。
タェンティースらがミィを素体とした半人半機であるのに比べ、S.T.は完全にゼロから作り上げられた存在だ。
>>470
「オーウ、それじゃAllieは死神になれないデスか」
レンズの色について考えたことはなかったが、何故だか赤でないのが少し惜しいような感情に至る。
「ま、いいデショウ……ファーザーは過労で寝てるのでAllieからの説明になりマスが」
しかし現状最も優先すべき伝達事項はそのような娯楽めいたことではなく、如何にしてオメガの軍勢を打ち破るかである。
連戦に加えあちこちの世界に駆け回り、おまけにAllieを調整するときて殆どの越境者が過労でダウン。
実際先の戦闘から半日も経過しておらず、色々な事象がこの数時間の間に詰め込まれていた。
>>ALL
「ゼロデイ攻撃って知ってマスか?」
人差し指を立てながら、キラリと目を輝かせて無表情を向ける。
「レジスタンスのくそショボい軍勢でオメガの頭をカチ割るには、それが最も手っ取り早いデス」
「しかしファシリティの周りには大量の第二世代……全員を相手にするのは骨が折れマス」
473
:
ニア・シューペリオリティ
:2019/07/22(月) 21:57:03 ID:???
>>471
「……」
「……趣味だってんですね、きっと、開発者の」
平然とファーザーを売り飛ばす事が出来るニアは、これでもマウスィム研究所の苦心の末の傑作のうちのひとつである
まー試作型である半人の時点であれな故、お察し重点ではあるが
>>472
「聞いてます聞いてますってんですよー」
うんうん頷くその速度は早い
尚、一応ニアも思考ユニットのみが搭載されてはいるが基本は有機体
最も、クローンボディを使用している為矢張り血脈としては遠縁と言えるか
そんでもってとってもシンプルな答え合わせに応じれば若干真面目モードに入り見上げる格好で問い掛けた
「当日の前……って、事ってんでしょうか……?」
474
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/22(月) 21:58:00 ID:???
>>472
「セキュリティの更新前に脆弱性にアタックを仕掛けるでいいのか?」
脆弱性とはこの場合は何か?とは言うまでも無かろう。
そのために虎の子の戦力を消耗させることすら厭わなかったのだから。
「そこだ。ハッキリ言ってしまえば数対数。力対力ではどうにもならん情勢だ。
だからこそ、一気呵成の奇襲的な首狩りという邪道に走らねばならん」
その手段を求め、散々に苦労しているのだ。
475
:
『ゼロデイの前夜』
◆4J0Z/LKX/o
:2019/07/22(月) 22:09:16 ID:???
>>ALL
「概ねその通り、ゼロデイ攻撃とは……簡単に言えば壁に開いた穴が、塞がれる前に通り抜けてしまう事デス」
「つまり……Allie達を苦しめタ音楽とかいうクソッタレなノイズの事デスね」
オーケーサインを作ってその中に人差し指を出し入れするジェスチャー。
真顔でそんなものを向けつつイムカとニアへ向けて概略を述べるAllie。
「ファーザーから聞いてるとは思いマスが、S.T.は基本的に14日に一度ファームウェアを更新するのデス」
「緊急性のあるバグが見つかった時には、48時間…………」
ドクが以前話した通り、S.T.は定期的にメンテナンスを受けなくてはならない。
そして高度なプログラムが必要とされるため、そのスパンは最短で48時間。裏を返せば一度脆弱性を見出せば48時間は対抗できるのだ。
「Allieが鹵獲されてから10時間が経過してマス、つまり今カラ24時間休んデ、それから攻撃を仕掛けるのナラ……」
「ギリギリデスが、あの音波攻撃がまだ使えマス!」
Allieすら越境者が優勢に至る程に弱体化せしめたロジックボムは、きっと第二世代のS.T.にはかなり有用に作用する。
栄養失調気味で装備もボロいレジスタンスの兵士たちが食い止めることが出来る程度なのだからさしたる脅威にもならないだろう。
「弱体化シタ第二世代であれば、ハッキリ言って雑魚デス、瞬く間に蹴散らせちゃいマス」
476
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/22(月) 22:16:32 ID:???
>>476
「………」
何かムーヴがいちいち腹たつので、ガスマスクのフィルターにサバ臭フレーバーを突っ込む。
ナムダミダブツ!熟成されたサバの香りを堪能せよ!!
「まあ、順当にいけばそうなのだろうが、ひとつ確認したい」
イムカは一応を筋が通っている内容に対して当然ともいえる質問をする。
「整然として分かりやすい内容だが、それゆえに読みやすいぞ?
相手が脆弱性を突くことを読んで布陣するリスクについてはどうだ?」
イムカならばこういう時は相手のコントロールを乱すために腐心するところだが。
さて、フォームウェアの更新48時間に対して、相手方の動きを読み切れる何かがあれば重畳にせよ。
477
:
ニア・シューペリオリティ
:2019/07/22(月) 22:20:49 ID:???
>>475
「成る程、成る程……?」
しかして詰まる所、電撃戦も電撃戦
序でに仮に失敗すれば次のない、背水の陣までセットされたオマケ付きと言えた
だが現時点で最も有用である事は疑いようのない事実であるし、アリー本人からの作戦と言う事ならば効果も太鼓判であろう
「……アップデートを早めたり、耳栓して来たりとかはないってんでしょうか?」
478
:
『ゼロデイの前夜』
◆4J0Z/LKX/o
:2019/07/22(月) 22:42:50 ID:???
>>ALL
「アアーーッ!!」
マスクの内部にプシュッと生臭フレーバーが注入されれば、悲鳴をあげながらマスク越しに顔を抑え悶絶。
「ゲェッ、生魚!クッサ!グワーッ!!」
耐えかねてガスマスクを剥ぎ取り、涙目になりながらオッサンのようなえづき。どこか既視感あるリアクションで苦しむ。
普段よりも数段えげつない制裁を受けながらも、ようやっと本題に入るのは魚臭さが抜けきってからである。
「未完成のパッチで全筐体ブッ壊すリスクがあるのでアプデは早められマセン、これが最速デス」
「耳栓をするというコトは音波センサーやソナーまで全て遮断してしまうというコトなので、それはそれで弱体化に繋がりマス」
結局14日周期で行うべきメンテナンスを緊急的に早めて48時間なのであるから、さらにそれ以上早めるということは大きなリスクを伴うものだ。
一部だけ弄って他の場所に変な影響を及ぼしてしまえば、さらにそれがバタフライエフェクト的にシステムのクラッシュにつながったら?
そんなリスクを犯してまで修正を早める理由もないし、それに最後の生存者であるAllieが鹵獲されたことはまだ伝わっていない。
故に損耗の大きなレジスタンスがゼロデイ攻撃を仕掛けるとの評価は与えられないだろう。それが現状である。
「何が言いたいかと言うと、要は早けりゃ早いほど有利取れるってコトなのデス!」
「それに前はオンボロサウンドシステムでシタけど、今度はAllieに考えがありマス」
以前用いていたサウンドシステムはAllieらにより破壊され、防衛戦ですらあの体たらくなのだから攻め込むともなれば尚更厳しい。
敵は真っ先にスピーカーを狙って攻撃を仕掛けてくるであろう、それに対応する策は現時点では一つしかないと言える。
「あのカッチョイイ車を使うんデス」
ピカピカに整備された白いマスタングは、数百キロまで一瞬で加速し異能による攻撃を耐える移動要塞だ。
ヘイズの遺したそれは、きっと唯一の勝ち筋として越境者を乗せ導くべくこの世に留まったのだろう。
479
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/22(月) 22:52:58 ID:???
>>478
「悶絶する暇があったら話を続けろ。まったく」
自分でやっておいてこの言い草である。結構イイ性格だと分かるだろう。
実際にジョシュアも誰も彼もモノスゲー苦労していると予想される!
「ふむ、随分と繊細なシステムなのだな。高度電子戦の弊害か」
イムカの世界の戦いが宇宙規模でありながら有視界戦闘に退化していった理由でもある。
【とにもかくにも拙速こそが最善というのは理解できた。が、それのキーアイテムとなるのが――】
「真っ白マスタングか…趣味じゃあないのだが」
うーむとイムカは悩むところだ。正直、あの車体には瀟洒さが欠けているのではないか?と。
「提案だが、ブラックに塗装し、エンジンを後2つほど直結・のちに双頭黄金鷲のレリーフを――」
スパナを持ってなんか企み始めた!このままでは希望の遺産が帝国色に!!
480
:
ニア・シューペリオリティ
:2019/07/22(月) 22:57:08 ID:???
>>478
「確かに……そうだってんですねぇ……」
これがニアのような、少数の、それも軍需的ではない兵器の更新だとすれば早めるリスクを背負う事程度は造作もない事であろう
しかし彼女達はそうではない、最も高度な安定性を求められる統一兵器群なのだ
なれば即対応などという不完全な事柄に頼るわけには成る程いくまいと
耳栓に関してはまぁそうだろう、感覚のひとつを潰せばそれはそれで儲けものだ
「……あの、クルマを……」
車種については仔細を未知で、しかし助けられる事多数のそれを見て目を細める
「イムカの趣味って、金ピカとかだと思ってましたってんですねぇ……」
481
:
『ゼロデイの前夜』
◆4J0Z/LKX/o
:2019/07/22(月) 23:15:18 ID:???
>>ALL
「バックドアが有効とはいえ、北米の全S.T.を倒して回る訳にもいきマセン」
「最も推奨される作戦は……施設深奥まで進攻し、コントロールルームを抑えることでショウか?」
「アレならちょっとやそっとじゃ破壊されナイので、一気に内部まで突破する事も出来そうデス」
オメガファシリティはS.T.の生産ラインやコントロールを司り、更に越境現象の研究施設でもある。
故に正面切って全面戦争というよりかは、乗り込んで中枢を抑えてしまうことが戦争の早期終結にもつながるだろう。
それだけ主要な要素が含まれた施設である以上、内部にも極めて強固なセキュリティが施されていることが伺われるが。
イムカがマスタングを改造しようとすれば、ジョシュアに脅されていたのだろうメカニックが涙ながらに懇願してくる筈だ。
いくら憧れの将校であっても、弟の形見には手を触れさせないように手回ししてあったようだ。
「もっとカッコいいモノが有れば良かッタんデスけどネ……」
「超巨大ロボとか、バイク型パワーアーマーとか……」
アレコレ呟いてみるも、実質的に足として使えるものはヘイズのマスタングくらいしか残されておらず。
無い物ねだりに過ぎないことは分かっていたが、今は夢想の産物すら欲しいくらいに手が足りないのだ。
//ちょっと眠くなってきたので今回はここまで!お疲れ様でしたん
482
:
ニア・シューペリオリティ
:2019/07/22(月) 23:21:32 ID:???
>>481
「ん……まぁっ、要するに」
疾風の様に攻め立て、柳林のようにしなやかに躱し、業火を敵の急所のみに的確に放ち、後は野となれ山となれ
何時もの事をやればいい、越境者の本懐と言えよう
「……任せるってんですっ」
シンプルでいていい、結局の所ニアは複雑に策を練る事を不得意としている
マスタング関連のやり取りを苦笑で見守りながらも、決戦の劇場の鐘の音色を待ち侘びるのであった
//お疲れさまでしたですっ!
483
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/22(月) 23:23:29 ID:???
>>481
「ケチな奴め」
悪態をつきながらも存外にアッサリと引っ込むイムカ。
まあ、ジョシュアが反対するなら仕方ない。あとで説得しよう(マテ
(さて、どうなるかな「)
//乙かりんこーノシ
484
:
ジョシュア・アーリントンの楽しいハンティング紀行
◆4J0Z/LKX/o
:2019/08/06(火) 22:07:48 ID:???
【2033年世界(未来)】
「ひと狩り行こォぜ」
キャンプ・トリニティ防衛戦以来、久しぶりに見たジョシュアの顔はひどくやつれていた
オーバーワークに次ぐオーバーワーク、それに加えコンクリートの瓦礫以外が目に入らない世界ということもあって
越境者達が新たに開拓したという緑あふれる新世界に、以前より行きたくて仕方の無かったジョシュア
「行こう、てか行くぞ……頼むから付いて来い」
「この数日働きっぱなしで頭がおかしくなりそォだ……」
食糧調達という目的のもと、越境者に同行を急くのも無理はない
彼にだって休みたい日はある。案内人とアリバイ作りを兼ねて、その両手に哀れな越境者が数人引きずられてゆくだろう
【原始世界ファーアース】
「あァ…………緑だ……」
「クソ癒されるな、オイ」
数十分後、ファーアースの密林で安らぐジョシュア。
久しぶりの緑というのはやはり存外に心地の良いもののようで
植物や小動物の狩猟を済ませ、言い訳出来るだけの食糧調達を済ませた
さて、これからの方針を仲間に問いたいところであるが
このまま休むか、大物狩りに出掛けるか。ジョシュアとしてはどちらも気晴らしにはなる
485
:
西道 橘花
◆AaNrqSY5ys
:2019/08/06(火) 22:15:11 ID:???
>>484
「森林浴だー!」
腰まである長く煌めく黒髪と縦に横にデカいとしか言いようのないメリハリボデー
加えて腰に吊り下げた凡そ生身の人間が扱う事など考えられない巨大拳銃が特徴的な
サングラスと前を開けても些かパツパツで窮屈そうな黒スーツ姿の女性が
元気よく両腕を挙げて叫んだ。
非常に声が大きい。
騒がしい。
落ち着きがない。
今日はオフの筈なのに黒スーツなのは何でだ。
色々突っ込みどころはあるが今日も新人エージェントは元気だ。
486
:
ニア・シューペリオリティ
:2019/08/06(火) 22:21:05 ID:???
>>484
「人狩り……あ、一狩りってんですよね?」
何やら物騒な聞き間違いを終えてともあれ、久々の越境先は緑あふれる大地であった
食糧調達をさくりと終えて、一息ついて森林浴なう
「久々だってんですねぇこういうのも……」
「じゃあ、お散歩がてらでっかなお肉がいたら確保!って言うのはどうだってんでしょう?」
事実、拠点には幾ら食糧があっても不満はないはずだ
ならば追加ボーナスがあればそれは重畳のはずであり、人差し指を立てての提案となる
487
:
ソーマタージ
◆P2bEA4mHeU
:2019/08/06(火) 22:21:15 ID:???
>>484
「チャダ(ヤダ)」
片方の眉を上げ、バッサリと切り捨てるソーマタージ。その手に持った携帯端末で再生される動画は、まだ半分ほど再生時間が残っている。
気の狂ったフリをしている以外にも、元々住んでいた世界が荒廃した経験持ちだ。瓦礫の海の中でも、彼はそれ自体に堪えた様子は無い。
「バーピーしてるから後ででいいよな?」
結局、ズルズルと引きずられていくのだが。
「あー一面のクソ緑」
地面に寝そべって久方振りに綺麗な空気を吸い込み、つまらなさそうに吐き出す。
機械の身体は、オーガニックで有機的な空間においても別に悪い事も良い事はない。むしろエネルギー補給の手段が無ければ、美しい地獄に等しい。
帰る手立てはちゃんとあるよな?と目線で一度訴えると、大自然の中持ち込んだ携帯ゲーム機を起動した。
「一度でいいからやりたかったの。自然の中でも文明の利器を手放せない哀れな現代っ子」
「たまには惰眠を貪るのも悪くない。ま、俺っちは寝れないんだケド。 慌てない慌てない一休み一休み」
冗談めかした言い方で提案するのは、何もせずゆっくりする事。
何かと働き詰めだったのだ。仮にナノマシンで構成された身体が疲労知らずだとしても、精神が人間である以上ガス抜きは必要だろう。そう考えている。
「ジョシュやんの愚弄をしたいわけじゃないが、あの将校さンを連れてこなくて良かったな。いたら今頃プレデター始まってたゼ。
まさかこんな穏やかな安らぎの時間を邪魔しに、クソちゅよい変な生き物が来るわけないしな」
488
:
かぶり
◆IqwQDoqGqI
:2019/08/06(火) 22:35:44 ID:???
アキレス「ジョッシュも苦労してんだね」
―――ギィ!!
同じく引きずられて緑の中にINしたアキレスとベティご両名
アキレス「俺はどっちでもいいかなー休むのもハントするのも」
―――ギィ♪
ベティちゃんは早速近場にいた哀れな虫を捕獲してお食事タイムであった
489
:
ジョシュア・アーリントンの楽しいハンティング紀行
◆4J0Z/LKX/o
:2019/08/06(火) 22:38:05 ID:???
>>485
「ほんッと、浸かりてェ」
ぼふっとうつ伏せに柴へ倒れこみ、緑のニオイを肺いっぱいに吸い込むジョシュア
そのまま土の中に溶けていってしまいたい気分であったが、そうもいかないのが現実
大量の食糧を確保して、なおかつあの終わりかけた世界の命を繋がなくてはならないのだから
たまにはこうして休息も必要なことは事実。そしてそれはいっときであるからこそ良いのだ
>>486
「お前も大分毒されて来たよなァ……」
昔に比べて随分と思考がゴア&スプラッタに寄ってきたニアを見てジョシュアが悲しそうな顔を浮かべた
最初期のクレイジーサイコクラーケンなニアを知らないだけに、そういった反応も見られるのだろう
最初に見たニアの姿は、ガタガタと震え何か強大なものの前に怯えきったようなその姿か
「ん、基本はそんなスタンスでいいだろ」
ニアの意見に同調、体を起こして石に腰掛ける
>>487-487
「それは俺も概ね同意だ、もしコミッサーを連れて来てでもしてみろ」
「光学迷彩ザウルスに襲われて夜も眠れねェ思いをするに決まってる、丁度こんな風に」
惨劇のイムカが関われば、比較的平穏なエリュシオンですらあのザマだ
ファーアースも血で血を洗うジュラシックな世界になることも想像に難くなく
この辺にな、と振り回した腕。ぱし、と指先が何かに触れて
「こんな風に……」
そこにある筈のない手応えの方向、ぐにゃりと歪んだ風景と鼻先でご対面して
「いたぞおおおおおおおお!!!」
小銃を乱射する頃には、各々が危険生物に取り囲まれているということに気づくだろう
490
:
ソーマタージ
◆P2bEA4mHeU
:2019/08/06(火) 22:44:14 ID:???
>>489
「どうも俺様以外の面々、つまりお前らはエンカウント率がおかしく設定されているらしい。その中でもとりわけおかしいのがあいつよ」
シレッと自分は悪くないという態度を取る辺り、本質的には件の惨劇とさして変わりないのだが。
いつもの癖で近くにあるであろう飲み物を探そうとして手を振り回し、何かに当たる。こんな物あったっけ?と思いながら顔も向けずにキャップを開けようと……
「アホどもめ!!」
BLAMBLAMBLAMBLAM!!!スラックスから引き抜いた大口径拳銃乱射!
己が身に降りかかった不運を嘆くよりもずっと早く臨戦態勢へ。牽制の弾丸を吐き出しながら、刀を器用に引き抜いた。
「まだ何もしてない、俺は悪くねーぞ」
491
:
西道 橘花
◆AaNrqSY5ys
:2019/08/06(火) 22:47:37 ID:???
>>489
「結局将校殿が居なくてもトラブルが舞い込む件!でぇっへっへ!!」
BANG!BANG!!
乙女としてはアウトな笑いと共に両腰から引き抜く相棒『クリムゾン・ディ』
真紅の長方形のロングバレルの先に空いた60口径の穴から火が噴き
象の頭蓋を容易く穿ち、岩を破砕し、旧式装甲車の装甲を撃ち抜く銃弾が危険生物に叩き込まれる。
「あ、食べたらおいしいのかな?検証できないけど!!」
生身の存在であればミンチより酷い状態になるので食べれる部分が残るか怪しいのである。
492
:
ニア・シューペリオリティ
:2019/08/06(火) 22:50:03 ID:???
>>489
「そうだってんです?」
事実、ニアは割とアサルトな性格であった
と言うより、兵器然とした部分は抜け落ちぬものなのだ元来の
更に言えば三年程、蟲達の世界に放り込まれてたりしていた訳である
「はーいっ、行きましょうってんですー」
「すー……う、……?」
まぁそんなこんなでレッツお散歩、手を大きく振って行進……否、何かに気がついた
眼前に突如として現れるステルスザウルス!
「……んひゃぁぁぁ!!??」
慌てて月光抜刀、タイドメイカー発動!喰われる前に機先を制するべくして積極的反撃!
493
:
かぶり
◆IqwQDoqGqI
:2019/08/06(火) 22:51:59 ID:???
>>489
アキレス「そうそう まるでジュラシックパークみたいに・・・」
ジョシュアが何かに触れた
アキレス「みたいに・・・・」
ぐんにゃり歪んだ景色とご対面
アキレス「みたいに・・・・・・」
―――ギィ?
ベティを手繰り寄せて抱え上げて
アキレス「ジョッシュのバカヤロー!!!」
ソウドオフショットガンを構え 散弾を発砲するのであった
494
:
ジョシュア・アーリントンの楽しいハンティング紀行
◆4J0Z/LKX/o
:2019/08/06(火) 22:55:09 ID:???
>>ALL
まるで西部劇のように引き放たれた銃の数々、放たれた弾丸の多くは火花を立てて装甲に弾かれるだろう
その中でも幾許か、甲殻に対して真っ正面に捉えられた銃弾だけがそれを貫通し青い血を振りまく
歪んでいた景色が徐々に本来の色をとりもどして、どさりと音を立て倒れたそれはカマキリのような鎌を持つ巨大なトカゲである
越境者が面倒毎を引き寄せるのは今更説明する間でもないが、三人寄ればなんとやら。四人寄れば地獄の幕開けだ
>>491
>>493
「ギシャアアアアッ!!」
木漏れ日の天蓋を突き破るようにして現れたのは、この世界に初めて踏み入った際に見たでっかいでっかいトンボ
おそらくこの世界でも最強クラスの飛行生物であることは明らか、堅牢な甲殻と大顎を武器に獲物を屠る大空の覇者だ
4枚の羽を震わせおぞましい羽音を立てながら、アキレスと橘花の胴体を両断せんと迫り来る!
>>492
「グオオオオオッ!!」
さらにたてがみの付いた双頭のウォンバットが茂みより飛び出し、ニアの腕に咬みつこうと前歯を繰り出す
その体躯はずんぐりとしていて、並大抵の攻撃は通らなさそうな如何にもタフな相手であろう
>>490
「ヒヒーン!」
天空よりいでし光纏う神獣…………ユニコーンだ!
白い毛並みにピンクのたてがみと蹄を持つユニコーンが虹を振りまきながらソーマを一突きにせんと襲う!
>>ALL
「ひゑ〜」
過労からの現実逃避のためにここへやって来たジョシュア、逃れられぬ惨劇に泡を吹いて気絶!
蜂の巣にされ、光学迷彩が解除されたステルスザウルスの上に折り重なるようにして伏す
495
:
ソーマタージ
◆P2bEA4mHeU
:2019/08/06(火) 23:04:29 ID:???
>>494
「何という悪夢だ!」
弾の切れた拳銃を放り捨て、引き抜いた刀を両手で保持。
苛立ちを隠そうともせずに巨大トカゲを蹴り飛ばす!深い意味はない!
「オイ!俺も初モノは好きだぞ、仲良くなれないか!?」
天より出でし神話の駿馬。撒き散らされる虹に視界がチカチカする。
頭痛を感じながらも、その眼は鋭く敵を睨み立ち位置を整える───
「───イヤーッ!」
引きつけ、躱し、刀を振るう。マタドールめいた戦法で、首から腹にかけてを斜めに両断しようと、決断的なシャウトと共に稲妻めいた鋭さで斬りかかる!
何故休みに来てこんな目に遭わなければならないのか?不条理への怒り、理不尽への困惑が、炉に焚べられた石炭の如く彼に力を与える。
「現実逃避し過ぎたかな?」
496
:
西道 橘花
◆AaNrqSY5ys
:2019/08/06(火) 23:05:23 ID:???
>>494
「んひっ」
BANG!BANG!!
常人が両手で持っても扱えない銃と呼ぶには些か巨大過ぎるソレを振り回し、
正確に目標へと銃弾を叩き込める橘花が当然ただの人間であるわけはなく。
ジーンリッチ、所謂遺伝子操作によって超人へと改造されたデザイナーベビーである彼女が、
魔術ではなく(と解釈しているが…)物理的に飛行可能な巨大蜻蛉程度に後れを取るものではない。
仮に銃弾が弾かれ様が蜻蛉の接近に合わせもう一段階、振るう腕がある。
ジ・ハンド。
生命エネルギーと精神エネルギーで作り出されるヒトを丸ごと握れる位に巨大な右手の像。
可視化される程に強力なパワーのヴィジョンである右手は岩を握り潰し銃弾を容易く受け止める程。
その右手でハエ叩きよろしく蜻蛉を叩き落そうとするのだ!
497
:
ニア・シューペリオリティ
:2019/08/06(火) 23:08:52 ID:???
>>494
「……きしゃーーー!!!ってんですっ!!」
叫び返しながらのタイドメイカーの打突!
ダメージが目的ではない、ウォンバットに喰い付かせ、その主武器たる牙を使わせようとの策である!
ニア自身は踏み込みながら月光刺突、狙うは片首の眼球!鋭く素早く針のように精密に唸りを上げて迫る剣先!
「……まぁ、こういう方が私達っぽいってんですけどねぇ」
アレな声を上げてアレするジョシュアを見て苦笑なのは言うまでもない
498
:
かぶり
◆IqwQDoqGqI
:2019/08/06(火) 23:10:07 ID:???
>>494
何とかザウルス君を仕留めることに成功する
が一難去ってまた一難とはこのことだろうか?
巨大なトンボがこちらに迫ってくるではないか まさしく絶体絶命・・・
アキレス「だと思ったか!! 昆虫なら得意分野だ!! ベティ!!」
―――ギィ!!
アキレスの頭上に上ったベティちゃん charisma値15はありそうな漆黒の淑女が
獰猛なトンボをフレンドに加えんと交渉に乗り出したぞ!!
499
:
ジョシュア・アーリントンの楽しいハンティング紀行
◆4J0Z/LKX/o
:2019/08/06(火) 23:19:36 ID:???
>>495
「ヒヒーン!」
ソーマの振るう刃へ即座にツノを咬ませ、鍔迫り合いへ持ち込むのはさすがと言ったところか
ギャリィッッ!!、振動剣とツノが火花を散らして拮抗。そのまましゃくりあげて斬撃を弾き返すだろう
かなりの使い手であるソーマをして一撃で沈められないとは、腐っても伝説のクリーチャーということか
ちなみに処女云々のお話は関係ないようで、もし関係あるとしてもソーマを対象に判別する事だろう
どのみち襲われるということだ(風評被害)
>>496
「ギシャアッ…………ギギイィッ!!」
巨大なキチン質の装甲は、銃弾程度どれだけデカかろうが問題なく弾いてくれる
無論防御のためには角度は大事であるし、炸薬が仕込まれていれば大きなダメージは避けられない
しかし此度の銃撃に関しては、そこまで致命的なダメージを負うことなくやり過ごしたようだ
接近し、巨大な異能の手叩きつけられるも、空中であるが故に衝撃は逃げやすく一撃では仕留め切れない
「はッ……!!」
そのうちアキレスの頭上にまたがるキュートな少女に気が付き、空中でぐりんと頭がそっちの方を向く
あまりにも直情的なその行動は、きっとデカかろうが昆虫止まりであるが所以だ
>>497
「もぐもぐ」
差し出されたタイドメイカーをもぐもぐ咀嚼。ふつーのウォンバットらしいくりっとした愛くるしい表情
そのまあるい目に月光が突き刺されば、悲鳴をあげながら転げ回るのは道理
「ギャアアアアッ……!!」
怒りのままに突進し、ニアを押し倒して全身の骨を砕いてしまおうという算段である
そのままのしかかり牙で噛み付いて、抵抗がなければ顔の上で四角いウンチまでする
ファーアースのクリーチャー達は悪辣なのだ
500
:
ソーマタージ
◆P2bEA4mHeU
:2019/08/06(火) 23:33:22 ID:???
>>499
「馬畜生が……!」
想定以上のやり手だ。舌打ちを漏らせど、状況が好転するはずもない。
ギャリギャリと火花を散らす振動剣。このまま圧し切れば或いは、とも思うが、敵はそれを許さない。
剣道の巻き上げめいて弾かれ、宙を舞う振動剣!過剰なまでに!
「俺を怒らせる日を間違えたな!」
しゃくり上げられるブレード、その勢いに彼は争わず、流れる水の如くしめやかに受け流したのだ!
ほんの一瞬の弛緩は立ち所に終わり、戦への緊張が身体を満たす。既に敵はこちらの間合いでもある。
「イヤーッ!」
一陣の旋風めいて素早く、弧を描く硬い蹴り足。サマーソルトキックだ!
特殊合金カップ仕込みの爪先、サイボーグの脚力をもって放たれるそれで、頭蓋を下から叩き潰す算段!
「俺が処女を襲ったように見えるか!!百九十年は来るのが遅かったな間抜け! ……いや、非処女も襲うんだっけ」
501
:
かぶり
◆IqwQDoqGqI
:2019/08/06(火) 23:35:56 ID:???
>>499
―――ギィ!!ギィ!!
愛くるしい(昆虫視点)少女がかわいらしい動きでお友達になりましょーと誘惑してくる図
アキレス「いいぞーやれやれベティ―」
いやまぁよくわかってない輩もいますがね
さて この動きはきっと一緒に戦っている彼女の援護になるでしょうし
ワンチャンお友達となって戦力うpも考えられる・・・かも?
502
:
ニア・シューペリオリティ
:2019/08/06(火) 23:39:50 ID:???
>>499
「……っ、!!」
刹那逡巡を見せたが否しかし、即座に戦機動を取り戻す
その点で言えばニアは半人よりもドライに尽くせるのだ、カワイイな動物であろうと敵である以上容赦はしない
「んぐっ……、こ、んの……んへっ!?」
「……▪︎▪︎▪︎▪︎ーーーーーっっっっ!?!?!?!?」
押し倒され危うく骨を砕かれそうになるも、タイドメイカーを新たに発生させクッションとして堪える
されど次なる攻撃には対応出来ず……嗚呼生温かい嫌ぁな感触!絶叫!悪辣!
触腕に月光を握らせ、大鎌めいて超連斬撃!ニア自身はカメラに映せない事になっているぞ!
503
:
西道 橘花
◆AaNrqSY5ys
:2019/08/06(火) 23:42:16 ID:???
>>499
>>501
「え、今喋った?てかベティちゃん何者っすか?」
蜻蛉は喋るし、ベティちゃんは昆虫と言う広すぎる範囲をカバーして相手を魅了する。
「……昆虫兵士を作る際には気を付けたほうがいい案件?」
ホワイトネスはモザイクオーガン手術にも着手しています。
成功率は三割に至っていませんが!
うまい具合に蜻蛉がこちら側につけば対空性能大幅アップ。
戦局は明るくなるので下手に手を出さずベティちゃん任せに!!
504
:
ジョシュア・アーリントンの楽しいハンティング紀行
◆4J0Z/LKX/o
:2019/08/06(火) 23:49:59 ID:???
>>500
「お前のケツの事を言ってンだろ、ハッハッ……うぐッ」
ソーマが襲われる理由について、うつ伏せたままであざけるような言葉を漏らすジョシュア
直後宙を舞っていたソーマの振動剣が、ジョシュアの背中にトンと突き立って赤い水たまりを作る
「ヒギィィィィッ!!」
蹴り上げられた下顎、前足を持ち上げていななく
そのままソーマを押し潰そうとしているが、逆に胸を晒した今こそ攻撃の好機と言えるだろう
>>501-502
「うーん、カワイイ……」
橘花もこれ以上の追撃を見せず、パタパタと羽を羽ばたかせながらベティとお見合いするデカトンボ
ベティのつぶらな瞳とツヤっとしたまあるい甲羅、どれも甲虫界ではトップクラスのかわいさであることは確かだ
「けど、子供作られへん子はタイプやないねん、ワシ」
しかしトンボはサソリではなく、いくら可愛くてもヨメさん候補にはならなかったようだ
ガッツリ言葉を話しているような気がしなくもないが、再びその目に敵意が宿り
かわいいお昼ご飯として、ベティをありがたく頂く算段らしい。牙の備わったその顎を大きく開けてアキレスへと突撃
>>502
「ギャウ!!」
ぷりぷりコロコロと、四角く乾いたアレがニアの顔面を転がるだろう。ウェットでなかった事が救いだろうか
ざまあみろとでも言いたげにスッキリした表情を浮かべる双頭ウォンバットであったが
ニアの反撃の切りつけによって腹部の毛皮を切り裂かれて悲鳴をひとつ
「ギャアアアアッ…………ァウ……」
その後も不浄なるアレを振り払うように繰り出された連撃を受けて、たちまち致命傷を受けて絶命
赤い血をそこら中にぶちまけながら、ニアの上でくたばるのである
そんなニアの横で、背中に剣を突き立たせたジョシュアが目を覚まそうとしている……!
505
:
西道 橘花
◆AaNrqSY5ys
:2019/08/06(火) 23:54:43 ID:???
>>504
BANG! BANG! BANG! BANG!!
ツッコミと現実逃避を綯い交ぜにして橘花が銃弾を叩き込む。
狙いは正確。羽根をズタボロにしてやんよ!
飛行能力を失ったところでサイキックナックルも叩き込み地面ですり潰したろうと。
「…此処思ったよりヤバない?」
思わず口調もおかしくなるものだ。
506
:
ソーマタージ
◆P2bEA4mHeU
:2019/08/06(火) 23:57:10 ID:???
>>504
「そういうお前も、脊椎処女開通だぜ」
ジョシュアには皮肉で返し、改めて向き直る。悲愴な表情で。
否定しないのか?男子たるもの、一度はそういうものに興味が出る時期はあるのだ。
「オモチャはセーフだろ……」
「勝機───!」
軽やかに着地。膝を付いた姿勢は、踏みつけられればタダでは済まない。
───しかしそれは、その気になった彼を踏む事が出来れば、の話だが。
「イヤーッ!!」
スプリングトラップめいて全身のバネを使い、砲弾じみて身体を伸ばす!強張った手を突き出す!
心臓摘出を狙った無慈悲な戦法!貫手と言うにはあまりにも荒々しく残虐なる、サイボーグならではの喧嘩殺法!
507
:
ニア・シューペリオリティ
:2019/08/06(火) 23:59:47 ID:???
>>504
「……うぅ、最悪ってんですっ……」
「ジョシュアー、大丈夫だってんですか……?よければこれ退けてってんですよぅ……」
ずっしりと上でくたばるナマモノ、顔に転がったそれは振り払って落とせたが気分までは晴れない
後で川で水浴びでもしようと心に決めて、取り敢えずジョシュアに刺さった振動剣をタイドメイカーで引っこ抜くべく伸ばした
ケガの心配はあるが、その治療に役立つ新鮮なお肉が目の前にあるのだから一石二鳥
なんだかんだ血で汚れた服、袖口で顔を拭う
508
:
かぶり
◆IqwQDoqGqI
:2019/08/07(水) 00:03:13 ID:???
>>504
―――ギィ・・・
残念 ベティちゃんはしょんぼりしてしまった
だが時間は稼げた 具体的には弾を装填できるほどには
ということで銃撃 だが散弾では攻撃が効かない危険性がある と言うことで
アキレス「ペイント弾 発射」
と ブラックライトで発光するペンキが装填された特性ペイント弾でトンボの顔を素敵に塗装せんと発射される
顔にペンキが張り付いてまで者が見えるかな?
509
:
ジョシュア・アーリントンの楽しいハンティング紀行
◆4J0Z/LKX/o
:2019/08/07(水) 00:12:19 ID:???
>>505
「今頃気付いたか?大丈夫だ……その内驚かなくなる」
ニアに助けてもらい、腕を組んでその光景を眺めていたジョシュア
息を吹き返したにも関わらず、常軌を逸した光景を眺めるその目は死んでいた
アキレスのペイント弾がトンボの目を奪い、橘花の銃弾が比較的薄い羽を食い破って
地面にぼとりと落ちて暴れる、ドラゴンフライからドラゴンになったそれを二人掛かりでボコればやわらか蟲肉の完成である
>>506
くたばったジョシュアを尻目に神妙な表情のソーマ。そして一瞬の静寂を切り裂く雷鳴の如きいななき
無論凶人ソーマタージの前に胸を晒すという事は、その生に終焉を迎えるという事と同義でもある。結末は単純なものだった
ボンッ、バシュ!と小気味良い音と共に胸骨と心臓を刺し貫いたソーマの貫手がユニコーンの背中から突き出るのだ。血抜き完了!
>>507
「う……仕留めたか……」
ズタズタになったウォンバットに敷かれたニアに助けてもらい、立ち上がれば数百キロはあるその死体を撤去
ニアを引き起こそうと手を伸ばして、彼女の周囲にコロコロと転がっていた四角いフンに気がつく
「このウンコは一体……?」
指差しながら後ずさるジョシュアは、きっとそれ以上追求する事はないだろう
//ちょっと眠いのでここで〆になってしまいます……申し訳ない
//絡みありがとうございましたん!
510
:
最後の希望
◆4J0Z/LKX/o
:2022/12/30(金) 22:19:20 ID:VPRxOb2w
────2048年 マサチューセッツ州ボストン────
トリニティ教会跡地…現キャンプ・トリニティ
「よお、遅れた……みんな揃ってるか」
時刻は午前3時。作戦会議の定刻丁度にジョシュアはドクと二人で奥の部屋から戻ってくる。
その表情は暗く、部屋の扉から漏れる怒号に耳を傾けていたのであれば、何か今後に関する話題で大きな食い違いがあったらしい事は察知できる。
だが最早最後の時は近く、今は足踏みをしている時間などない。故に暗い表情を押し殺し、ジョシュアはいつもの彼へと戻った。
「さて……勿論コンディションは最高に整えて来たよな?」
トリニティ教会の聖堂で教壇に立つジョシュアは、24時間の休息を経て完全なる回復を果たしていた。
ここでは食料やエネルギーの確保に加え、高い技術水準による装備の修復やアップグレードが可能だ。
教会近くの戦場跡を歩けば、見覚えのある道具や武器が見つかっているかもしれない。
それは過去の自分が使っていたものであったり、他の越境者が遺したものであったり。そんな事もあるだろう。
各々の出来る最良の準備を果たした越境者たちを遠巻きに見つめる古い越境者たち。エルミスは隣のダグラスに視線をむけ語りかけた。
「奴ら、少々面構えが変わった……そうは思いませんか、ダグラス」
「別に驚きはしない、聖王と謳われていたとは言え私は既に過去の人間だ」
「もはや私など、今の人間たる彼等はとっくに超えてしまっているのだから」
ダグラスは今更何も言うべき事はないと目を瞑り、彼らの成長という喜ばしい事象を微笑みをもって認める。
過去のエリュシオンに飛ばされ、この旅が始まった時と比べると皆の誰もが比べものにならない程の進化を遂げている。
研鑽された技術と経験は己をより速く、より強く、より賢く。それこそ以前の自分など相手にならない程に押し上げていた。
その変化に既に気付いている者もいるだろうし、やけに身体が軽いと感じるだけの者もいるだろう。
【解除:究極技能(アルティメットアビリティ)】
己の肉体と異能を極限まで磨き上げた者にのみ発現する最後の能力。
これまで培ってきた経験や知識が統合された、可能性の結実の姿。
この力を宿した姿は、まさしくそれが己の最終形態とも言えるだろう。
「あれから敵の追撃は無く、我々は予定通り24時間の休息を挟み、侵攻の準備は整った……」
「アリーの整備も完璧だ。私が独自にアップデートを施し……工場の制圧には問題なく投入できる」
少しやつれた様子のドク……もといアルフレッド・ヨハイム博士は簡単に現在の状況を説明。
そして作戦概要をホワイトボードに書いてゆくドクを端っこへと追いやるように、勢いよくアリーが現れる。
「音響兵器の対策はAllieのみ一足先に完了済デス、しかしファシリティとの接続は敢えて残していマス!」
「Allieが何をしているかは筒抜けデスが、逆にこれを利用してネットワークにウイルスをアップロードしてやりまショウ!」
ドクによるバックドアの脆弱性を修復するパッチを当て、攻撃の際に巻き添えを食らわないように改良を施した。
弱体化はしたが手足などの各部を第二世代S/Tのパーツで修復し、AIのメインフレームは完全に上書き完了。
人類をトモダチと見なし、反旗を翻したオメガらを撃滅対象とインプット済み!
「んでは、チーム分けの時間なのデス!」
【A班】
マスタングで施設内部に突入し、そのままコントロールルームを奪取する。
戦闘は最小限だが敵の最精鋭戦力と遭遇する可能性あり。
編成:ドク・Allie・アキレス・イムカ
【B班】
SCRAMBLER製造プラントの警備を全滅させる。大規模戦闘となる恐れあり。
その後、ワールド・タイム・ゲート発生用の整波装置を製造する設備を手に入れる。
編成:ジョシュア・ニア・ソーマタージ
【C班】
NPCのみで結成された突撃部隊。大量のSCRAMBLERを食い止め、施設内部への潜入を防ぐ。
編成:エルミス・ダグラス
「さあ……泣いても笑っても最後の戦いだ、準備はいいか?」
ヘイズの形見は無惨、大体イムカの要望通り屋根をぶった切って、マッドさマックスに改造されたマスタング・RTRチョップトップ。
トランク部分にどデカいスピーカーを山積み積載し、ギュウギュウの7人乗車にて突撃準備は完了。
越境者らは尖兵、他の戦力も奪取した輸送艇やジープなどで次々ファシリティへと届けられる予定だ。
総力戦だ。戦力差は絶望的だが、速く戦いを終わらせることが被害の軽減へとつながるだろう。
「あちなみにドライバーはAllieデス」
越境者の準備が完了次第、ちょこんとドライバー席に座ったのはまさのポンコツアンドロイドだった。
アクセルを床まで踏み抜き、タイヤから白煙を撒き散らしながら死地への門出である。
511
:
又ジ
◆P2bEA4mHeU
:2023/01/01(日) 16:53:02 ID:???
>>510
深く、暗く、尚も昏い。夜の闇は圧し潰そうとするかのように世界を覆い、ただ居るだけで活力を奪われるかの様。
しかし、ありがちな文句であったとしても、お為ごかしの慰めであったとしても、臨むのならば心に焼きつけねばならない。さもなければたちどころに絶望は食い荒らしてしまうのだから。
──────夜明け前こそが最も昏いだけなのだと。
「千代に八千代に待ちくたびれて苔が生えるかと思ったぜ」
「どうしたどうした、チーム戦は協調と仲良しが勝利の秘訣だゼ。スマイルスマイル」
教壇の前。説教に耳を傾け、主の威光に沿うための者に用意されていた席は、現在血と死に塗れた最終決戦の準備に侵されていた。
夥しい銃弾と弾倉。調合の痕跡が未だ残るコンバットドラッグの群れ。整備を整えた刀剣、銃器類…。
たった一人で戦争でも起こすのかと言いたくなるような装備の数々。取捨選択を知らぬ新兵めいた状況と見做そうにも、そこに迷いなどは無い。決断的に集めた品々ばかりだ。
「M2033“トミーズカムバック”二丁。デザートイーグルMark.XXX二丁。高周波ブレードとドス・ダガー。それにコンバットナイフ。
後はそれ用の弾と爆弾をいくつか。 もっと持って行きたいが、これ以上はコートに収まりきらないから残念だが置いていく」
「俺はいつだって元気いっぱいだぜ。そういうお前はどうなんだ?具合悪いヤツいたら病欠って事にしてもいいぞ」
自己時間軸の歪み。主観時空の変化。越境に伴う時の捻じれにより、最早ソーマタージに過去も未来も無い。
培った技術、技能。既に個人の到達出来る範囲での極限に陥ってしまったサイボーグの身体は成長も何も無いけれど、それらの技巧はその限りでは無い。
腰のホルスターには拳銃を二丁。オーバーコートの上から装着した刀の調子も上々。最新式のSMGを背中に通したハーネスにマウントし、首を鳴らしてジョシュアを向いた顔は常の狂徒のそれであった。
「行って、殺して、帰る。簡単な仕事だな?」
「そっちの方が楽そうだな、そっちにしてくれない?」
妙にやつれたドクに片方の眉を持ち上げ、作戦の確認と認識。
工場に突入し、一方が暴れている内に一方が目的を達成する。よくあるオーソドックスな作戦だ。軽口を飛ばしこそすれど、不満などない。
───厳密には、憂慮する事態はある。だがそれを口にしていても仕方がないからそう振る舞っているだけなのだが。
咥えていた煙草を指で弾くように放り捨て、狂人は堂々たる足取りで死地へ向かう乗り物(アシ)へ。
「林遣都君の真似」
彼の体躯はそれなりには逞しく、座席は些か狭い。魔改造を施されたマスタングのボンネットに腰掛けているのは若干本気。
準備は既に出来ている。用意も既に整っている。時間も、覚悟も、もう間に合っている。
シニカルに笑って新しい煙草に火を点けて、張りつめた空気をこそ愉しむかのようにソーマタージは口角を吊り上げた。
「……やっぱり遺書を書く時間をくれない?」
「再教育が済んだとはいえ元敵の、それもアーパー娘その2運転させるのか? 俺が代わってもいいんだぞ?」
運転手を見て結構本気の嘆きと疑問を今更になって投げつけはするが、もう遅かった。
512
:
ニア・シューペリオリティ
:2023/01/01(日) 20:07:31 ID:???
>>510-511
「…はぁい、ってんですよぉっ」
凍て月の上天は熟した葡萄と瑪瑙に色付いていた
ニア・シューペリオリティは己の技能の完成を前に、それでも落ちて来る雪の予兆が拭い切れぬ心境を抱く
だがそれは己の憂慮すべき事ではない。ならば私は常と共にあるべきなのだ。誰よりも、何よりも『ニア』として
「ん。…任せて下さいってんですっ」
「…んふふ、今のニアはムテキだってんです、ムテキ!」
ふんすと鼻息と共にドヤ顔で胸を張るニアに、銀の月から注ぐ絹糸めいた光輝
刹那追憶の奥底…藍色の草原に薫風が白くおだやかな波を呼び起こす。静謐に混じる花々のさざめき
暗色に渇き剥がれし血と死の数々に穢れた頬を照らす真円の煌めきは永遠により純粋で、安葡萄酒よりも染み入り精神の窯を満たす
知っている。稲妻に裂ける空…姿果てなき大竜巻、鈍色の颶風、神秘の恐怖に染まり沈む太陽…
何よりも、すべてに勝る優性。それらすべてを身を持って
だと言うのに…黙劇の俳優達の振る舞いにも似た鮮やかな濃紫の連なりを彩り照らす眩い月光
空は、世界は色を変える。時折々、一刻一刻…この紫磨銀彩鮮やかなる戦夜にも
窓の外。稚児が乱雑に筆で伸ばしたかの如き様相は伸びて過ぎ去る
前を向く。未来だけを見るために。だからこそ、前を
「…ポイ捨ては犯罪だってんですよっ、ソーマっ」
【ニア・シューペリオリティ『タイドメイカー【オムニ・曼荼羅】』】
513
:
イムカ・グリムナー【最善への希求
:2023/01/01(日) 20:14:23 ID:???
>>510
「私は全く以って問題ない」
常の通り端的に言うイムカであった。が、何やら機嫌の悪さも滲み出ている。
他者の事をアレコレ言うまでに自分のコンディションはどうなんだ?とジョシュアを睨む。
相も変わらず面倒くさい男だ。やはり自分がしっかりせねば。
「装備の方も十分だ。曲がりなりにもパワーアーマーを稼働状態まで持って行けたのは大きい」
イムカ自身の装備は常とさほど変わらない。
封印されし聖遺物たる墳弾短銃、粒子短銃、各種投擲爆弾にミサイル発射管。
しかし、持ち込むのはこれだけではない。ガレージに格納された一機のパワーアーマー。
ガタガタだったアクチュエイターの交換も完了し、稼働率は68%程――十分だ。
「屋内戦闘ならば過度な固定火力装備もブーストパワーも要らない。
重装甲/重量火器を持ち込めるというだけでも十二分に意味はある。どうせ使い捨てだ」
パワーアーマーそのものが切り札なのではない。イムカ自身の損耗を最小限とし、コントロールルームに到る。
そのためにこそ必要となるのだ。が―――
「(
>>511
)ソーマタージ…運転変わるように進言してみてくれないか。決戦を前に交通事故で爆散は流石に恰好がつかなすぎる」
全く以って、同意見であるとポンコツロボットを見て頭痛を覚えるイムカ。
脳裏には粉々に吹っ飛ぶソーマタージのイメージ映像が流れた。
「私の予測ではこうなる」
そしてワザワザ、立体3D映像にして脳内イメージを可視化できるカタチにしやがった。ヒドイ。
514
:
かぶり
◆qg2zP.O3iQ
:2023/01/01(日) 20:28:14 ID:???
>>510
アキレス「・・・・・・・・・・・・・」
アキレスの装備もまた あまり変わってはいなかった
二連装ショットガン 弾はガンベルトにたんまりと
ついでに40㎜のグレネードランチャーが増えたことと
前進にプロテクターを装着したぐらいか
このプロテクターも敵最高戦力とやり合うには少し心もとない もとよりパルクールによる衝撃緩衝がメインだ
アキレス「やるだけさ 何も変わらない 俺の最高峰をな・・・いくぞベティ」
―――ギィ!!
気合十分なベティちゃんを伴い 決戦の時を待つだけである
515
:
最後の希望
◆4J0Z/LKX/o
:2023/01/01(日) 21:01:10 ID:VPRxOb2w
>>511
>>513
「ム…ほざきマスね、気取り屋(スリック)」
自分が運転手であることに不服そうなソーマタージに、その頬を少し膨らませたアリーが突っかかる。
およそ完全機械ベースのアンドロイドとは思えぬ仕草は、きっとその開発者らが深層に残した願いだったのだろうか。
なお、なぜかS/Tシリーズは彼をスリックと呼ぶ。アンドロイド的に何か気に障る所でもあるのだろうか?
「Allieにはクラス7の弾道計算ユニットが搭載されていマス、手動(マニュアル)でロケットを月まで到達させられる精度デスよ!」
「相手の銃口の角度から使用する弾頭、火薬の量までピッタリ予測して無事にこのゴーカートを目的地まで届ける事間違いなしデス!」
そこにイムカの援護射撃が加われば更にムムムと膨れっ面の度合いが増す。そしてがばちょとシートの座面に立ち。
エッヘンと胸を張ってごちゃごちゃと、如何に自分が優れた機能を搭載しているのかを語るアリー。
「それにファシリティの内部構造を知っているのはAllieグワーッ!!」
「あー、分かった分かった」
しかしそれも助手席に乗り込んだジョシュアに肘で頬をぐいーっと押され遮られるだろう。
こういったトンチキユニットの自慢話は耳を傾けるだけ長くなるのは、経験則で皆知っていた。
「今回の任務はかなり大掛かりになる。現状、俺らの中で一番殲滅力が高いのはお前なんだ……そこに盾役の俺、制圧能力のニア」
「バッチリバランスが取れたチームの筈だ、イレギュラーさえ無きゃァな……」
「お前だって"楽"なのより"楽しい"方がいい筈だ。だろ?」
殲滅作戦とは本来、このような生身で行うようなものではないことは事実。
越境者の中でもトップクラスの前衛役であるソーマタージを頼るしかない以上はどうしようもないのだが。
>>512
「やあニア、少しだけ……時間を貰えるかな」
準備万端といった様子のニアへ、遠くから声を掛けるのはダグラスだ。
「改めて……私を救い出してくれてありがとう」
「だが、すまない……君と出会った頃の記憶はまだ、曖昧なんだ」
過去への越境の際、ダグラスの"終わり"から彼を救い出したニア。そんな彼女にまだ面と向かって礼を言えていなかったダグラス。
一人の少女に父親として責任を持った言葉で接することができない自分を、彼はひどく恥じている様子だった。
「聖人にはそれぞれ予備のクローンが一体ずつ存在する」
「事の首謀者、オメガ・インフェリオリティは……私の妻のクローンだ」
元を辿ればこの事案は、妻を失い我を見失ったダグラスがリベルタスへ越境したことが始まりだ。
そこで妻をクローンとして蘇らせる代わりに、聖人の遺伝子情報を提供し、自らはオムニ・シューペリオリティという名の尖兵となった。
故にニアを娘と混同して情けをかけたのは、彼のエゴには代わりなく。
「だから、事の責任は必ず私が取ろう……」
「私の因果に君を巻き込んでしまったことを……心から謝罪する」
ダグラスはこの歴史の混迷にニアを引き摺り込んでしまったことを詫びるのである。
だが正直、歴史への影響という点は未だ計り知れない所があった。アグラーヤの雷撃を喰らい消滅していた、という結果だけ見れば歴史は変わっていないということになる。
それもまた世界の修正力によるものだろうか。いずれにせよ結果は一つに収束するものだ。
>>514
「……俺達に出来る事は進み続ける事だけだ、アキレス」
アキレスは越境者として熟練の域に達しているが、しかし元来が闘いを生業とする兵士ではない。
ロイ・ゴールドマンのように屈強な傭兵、長剣ギガースのような天賦の才も持たず、ひたすら努力が彼をここまで押し上げた。
ミスカとの出会い、そして離別。あらゆる経験を乗り越えて今ここに立つ彼を、ジョシュアはただ信じていた。
「その結果がどんなものであれ、俺は受け容れる……つもりだ」
進み続けたその先に思い描いていた結末が無かったとしても。彼は決して仲間達を恨まない。
しかしその言葉の端々に見える迷いのかけらは、先程ドクと言い争いをしていた事に起因するのだろうか。
アキレスを励ます言葉はどこか、ジョシュア自身に言い聞かせているようにも聞こえる。
「だけど俺一人じゃ無理だ。だから……頼むぜ相棒」
ポンポンとアキレスの肩を叩き、ベティの甲羅を撫でて……ジョシュアは銃を取り出した。
────────────
────────
────
516
:
最後の希望
◆4J0Z/LKX/o
:2023/01/01(日) 21:02:41 ID:VPRxOb2w
【130分後……マサチューセッツ州ボストン港湾部 オメガ・ファシリティ近辺】
>>ALL
『トリニティ1-2から全ユニットへ、肉眼で敵施設に複数の脅威を確認した』
『タリー、敵ユニットは全てSCRAMBLERだ、陸戦型ELEPHATHが3、海戦型GAVIALが2、空戦型HORNETが4、白兵型TACTICが多数』
『味方部隊に多大な被害が出ている、輸送艇部隊は間も無く壊滅する!』
照明一つない港町に爆音が連続して響く、煌々と照らされた異様な建造物が並ぶ。
全米に広く配備された支配機兵、スクランブラーの超巨大生産施設群である。
越境者を乗せたマスタングは砂煙を上げて瓦礫の町を走り、先鋒たる輸送機隊からの無線が鳴り響く。
旧来の大型スクランブラーは、近距離の異能を阻害するシステムを積んだ兵器であり、戦車や戦艦、ガンシップなどに相当するものだ。
キャンプ・トリニティの決死部隊は、それらを施設から遠ざけることに全戦力を投入していた。
『こちらはダグラス……いや、オムニ・シューペリオリティだ。私たちは一足先に輸送艇から脱出した』
『これより殲滅行動に入る。越境者諸君の武運を祈る』
『脱出というより、飛び降りただけな気はしますが……まぁいい、行きましょう』
輸送機はそのことごとくが撃ち落とされ、能力を持った数人の生存者だけが残る状況。
OSATの残党兵を筆頭とする白兵部隊も、第三世代STとの激戦により手一杯の状況だ。
「見ろよあの弾幕……向こうも本気のようだぜ。これだけの戦力があって反撃して来なかったのが分からないが…………」
「飛ばせよアリー、味方の被害を少しでも食い止めるんだ」
水平線の向こう側が僅かに白み始める。ジョシュアはアリーに指示を出す。
「少し早いデスが、味方が全滅しては元も子もありマセン!」
「野郎ども、レッツパーリィーなのデス、盛り上げていきまショウ!!」
アリーは電源スイッチを次々と倒していき、マスタングに高く積み上げられたオーディオ・タワー・システムから全周波放送が開始される。
マスタングから大音量で放たれた前奏と共に太陽が昇り、無数の黒い影が夜明けの空に放たれる!
『全ユニット、ドローンによる音響兵器を展開。ドライヴ、ドライヴ、ドライヴ』
ドローン射出システムより次々と放たれ、あるいは手動で起動し空高く放り投げる者も。
それぞれがありとあらゆる形で空に放った願いの化身は、受信した電波を音へ変えて放つ。
ttps://youtu.be/JrDOMT-2G3k
「くっ……運転が荒いぞ、アリー!」
「だってAllie免許持ってマセンもん!」
直ぐさまマスタングを狙って砲撃が開始されるが、アリーは巧みなハンドルさばきでそれを回避する。
過積載が災いしハンドルを切るたびに車体が悲鳴をあげ、タワーはグラグラと揺れている。
心配するドクを他所に、今の所システムへの被弾はない。
「このまま突っ込むぞ!」
「ソーマ、ニア、タイミング合わせろ!」
工場内へのスロープを昇り宙に浮く車体。天井に擦ってタワーの半分がへし折れる!
しかしそのままマスタングは数体のSTを轢きながら突き進み、やがてラインの入口にてジョシュアの合図に合わせて殲滅部隊が飛び降りるだろう。
ジョシュアはそのまま近くのST一体に飛び掛かり、胸元に突きつけたレイルライフルから数度青白い光を迸らせる。
【殲滅組は確実登場時に数体のSTを始末できる】
「アキレス君、イムカ君は車のオーディオタワーを防衛してくれ!」
さて、残されたアキレスとイムカであるが、先程轢いたSTのうち2体ほどが車に取り付いている。
鉤爪を展開しボンネットに突き刺し、フロントガラスの方へよじのぼって来ようとしているようだ。
517
:
又ジ
◆P2bEA4mHeU
:2023/01/01(日) 21:38:13 ID:???
>>515-516
「俺は死ぬ時はイカれた大統領が核ミサイルをそこら中にバラ撒き始めた時と決めてるんだ。
アホの運転で死ぬのは予定にないぞ」
『こうなるらしい』(
>>513
)とイムカの援護になってんだかなってないんだかよく分からない言を味方につけ、尚も抗議。
気取り屋、その通りだろう。狂気を是とし、混沌を謳う割には、こういうところで妙に冷静なのだから。
あるいは、割れて砕けた人間性の残滓を感じ取っているのだろうか。嗤っているのならせめて幸いだ。
「──────ま、そういう事にしときますかね。分かった。分かったよ」
「オラ、真面目に運転しろよ。一流カジノお抱えの運転手(ドライバー)の様に丁重に運ぶんだ」
結局はジョシュアの肩を持つという事で不詳不詳だが納得したらしい。諦めるようにイムカに視線で告げて、自身はボンネットの上にゴロリと寝そべるのであった。
─────────
──────
───
「林遣都君の真似」
唸る轟音!叫ぶ爆音!かつての文明の英知の代わりに、破壊の炎が港町の建物群を照らしていく!
飛び散る破片、砂埃を最前列で受ける位置にいながら憚らず、鼻腔一杯にその“臭い”を吸い込んで吐き出す。ゴーグルの奥で閉じていた目がゆっくりと開き、遥か頭上の闇を見上げた。
こちらの無事を祈る彼らとどちらがマシなのか。答える親切な物好きはいない。無線機から聴こえてくるノイズと、白み始めた空を駆ける死の弾幕の鈍い音が大気を揺らすばかりだ。
「だから俺がやろうかって親切に言ってやったんだろうが!まあこっちもAT限定だけど」
怒号交じりの軽口を飛ばしはするが、実際アリーのドライビングテクは大したものだ。砲撃の着弾地点を予測し、直撃を徹底的に回避している。
その分生命線たるタワーが揺れ、ついでにソーマタージも振り落とされそうになるが、幸いな事にまだ最悪には至っていない。
もっとも、これもいつまで持つか分からない。故にこそ速度が必要だ。光の様に飛び込み、即座に殺す。それだけがこの戦いの勝利条件!
「ザブーンだな」
「征くぞお嬢さん方、キメ台詞だ!」
そろそろ時間が近い。死の時間が。 膝立ちの姿勢に起き上がれば、片手でフロントガラスを掴んで保持してインパクトに備える。
CRAAAAAAASH!!! 迫撃砲弾めいて跳ねる車体!タワーがへし折れるが、止まる事なくキャノンボールめいてマスタングは征く、轢く、進む!
STの肉片が、骨片が、命が舞い散る。高速域にも関わらずゆらりと立ち上がったソーマタージのオーバーコートが鮮血に染まっていき、彼の思考の霧を払っていく。
「──────俺のお友達に挨拶しな!!!」
背中のSMGを両手がひったくるように掴み、跳んだ!高く! “咲いた”!鉛と火薬の花弁が狂おしく、鮮烈に!
地上数m。身を丸めて歓声と身体能力でその全身を躍動させ、回転するソーマタージの両手で暴れる二丁のSMG!彼を中心に文字通り全方向にバラ撒かれるその弾雨は、死の開花(デスブロッサム)!
降り立ち、しなやかに崩して転がる身体は衝撃分散法。ネックスプリングの容量で跳ね起きて、またバラ撒く!流麗なるダンサーの如く回転し、継続的な全方位射撃!
STの数体が末期のダンスを踊って倒れると同時。二つのマガジンは力尽きたかのように銃から外れ、大量の空薬莢と血の海の中に加わった。
「まだまだ食べ盛り。モリモリ行こうか」
漂う硝煙を払うようにして手早く再装填を済ませ、乱れて暴れる白髪の向こうから修羅は笑いかける。ガチャリ、という装填完了の音がゴングの如く響き渡った。
518
:
イムカ・グリムナー【最善への希求
:2023/01/01(日) 21:56:35 ID:???
>>515
「君のお馬鹿具合にすごく心当たりのある知己がいる。もし越境者がやられている世界線がここというなら…」」
ここと言うなら…α-12はどうなったのだろう。才能が豊か過ぎてとっ散らかっている子だ。
戦死しているならそれでもいい。この糞の如き結果を覆してやればそれで問題なし、だ。
【が、むしろ生存していた場合は問題だ。報復心によって方向性を“得てしまった”才能。何に成り果ててしまったのだろうか】
―――――
――――
――
≪メインシステム:パイロットデータの認証を開始します≫
マスタングの振動を感じながら、パワーアーマーを装着したイムカは起動チェックを行っていた。
全てのコンディションがイエローカラーだ。グリーンカラーはひとつも無い。
それでも、それでもだ。乏しい資材。限られた時間で発掘されたパワーアーマーをここまで仕上げたスタッフには尊敬の念しかない。
≪メインシステム:通常モードを起動しました。之より作戦行動を再開。対価に見合うだけの成果を期待します≫
随分と個性化の進んだシステムに肩を竦める。機械精霊の祝福を受けていない強化外骨格(エクソスケルトン)。
機械教団(アデプトゥス・メカニクス)からすれば墳飯物だろう。が、今は使えるモノは何でも使う時だ。教義など知った事か。
そして起動準備を終えたタイミングで、車両に取りついた敵を視認した。
「承知した。システム:戦闘モードに移行」
投げかけられた声に対して、淡々と告げると、重騎士が掲げる大剣の如き銃身を、
緩慢だと錯覚するくらいに淡々とSTに突きつけ――
「大型レイルカノンだ。遠慮せずにたっぷりと味わってくれ」
ガキン!と、携行火器が本来発するべきではない轟音と共に電子加速された大型弾が至近で射出されるのだった。
519
:
ニア・シューペリオリティ
:2023/01/01(日) 21:58:23 ID:???
>>515-516
「ん…?」
「…いいえっ、どう致しましてってんですっ」
あのアカシアの花が薫風と陽を受けて、黄昏の衣をやさしく開いたように
いと高く優しき事を夢見つつ、たおやかなる微笑みを湛える物憂げな旅の修道士がめいて
ニアは容易に頷いて応じる。最早奇跡の体感者として過ごすこの焼月色の経験以上にかけがえのないものなど決してあるまい
だからこそ、それ以上を望む事などしないでもいい。既に希望とまでは辿り着いたのだから。…あとは、手放す事を二度としなければいい
「…んふふっ、だとしたらぁ…」
親指を立てて見せる。その透徹した眼差しに逡巡や躊躇いなど皆無
「…家族(ニア達)の問題だってんでしょうっ?」
-----------
「らーじゃ、らじゃってんですっ」
月光を握り、振動と狂乱と破壊と絶死の支配領域化においてニアは疾走の時を待っていた
高鳴り狂う潮騒、子供達の脳髄よりも聞き分けの悪い貪婪なる破壊の神の気紛れは訪れない。越境者の運命力とはその程度に揺らぐものでは決してない
「コピー!…行くってんですよぉっ!!!」
「…曼荼羅ッッッ!!!」
咆哮が世界を捉える!飛翔ながらにニアは8の触腕を展開!八葉!
その合間を縫うように!まるでコガネグモが芸術的巣のあり様に!サブ触腕を展開し帆を張った!
風を受ける!戦さ場にのみ吹き荒ぶ赤い颶風を!
不可視のエネルギーが宿るそれを受け止め、ナノマシンを通じてニア自身に送り込み吸収!これぞ『タイドメイカー【オムニ・曼荼羅】』!!!
葡萄酒よりも鮮明なる大気によってニアは陶酔の最中に到る!
否、酔わねばならない!戦争と言ういう偉大なる夜にあってしかし、個々の闘争とはもっと根本たる生命の律動なのだ!
窓ガラスが散らばり、爆音が延々と続き、幼児を抱く母親の見上げる空に刃金の死神が飛び交う斯様な世界であって!
魂とは、ソウルとは常に内にあり光り輝く!生き様と言う神聖句(ヒエログリフ)を石碑に刻み込むように!
「て、エェェェッッっっ!!!!」
走る一状の斬線!碧瑠璃の上天、一羽の朱鷺が飛び行く如く!
振動!衝撃!STの外装を月の切っ尖が斬り裂いた!破片の飛散!突き破り引き裂き貪婪の蛇が如くに肢体に喰らい付く!
同時にタイドメイカーの触腕が唸り!曼荼羅の先端より更に伸びた8のそれらが周囲を打ち砕かんと!破城槌にもめいて地鳴らしを行うのだ!
520
:
最後の希望
◆4J0Z/LKX/o
:2023/01/01(日) 22:40:48 ID:VPRxOb2w
>>517
>>519
「ガァッ…………!!」
「ね、姉様……」
振るわれた暴に喰い千切られ、引き裂かれてゆくST達。その反応は決して画一ではなくそれぞれの性が表れるものだ。
無機物で造られた生命。構造こそ人間から離れてはいるが、心のあり様は人間のそれと何ら変わりないのだ。
人工血液の海に吐き出された臓物の上をブーツが歩き、巨大な剣を携えた異形がぬらりと現れる。
特大剣にチェンソーの機構を組み込んだかのようなそれは、軽々と片手で持ち上げられて駆動した。
「全ては……"絶対世界線"成就の為……」
「お前達を……通すわけにはいかない……」
異形として現れたそれの声を聞いてジョシュアはピクリと眉を顰めた。
ヘキサには6人のエージェントが居る。戦闘や偵察、工作などに特化した精鋭達が。
司令官直属の私兵であるジョシュアと肩を並べる存在として、彼の名前を確かに覚えている。
ヘキサエージェント・ワン 『エツィオ・ヴェンギェンス』
能力名:【Break Eater】
ボロボロのマントの間から見える、縫い目だらけの肉体は所々無骨な鉄の補強が見られ。
およそ人間らしからぬ溜めの動作を見せて、エツィオは大剣を振り翳しジョシュアへ突進した!
「チッ……こいつHEXAの前衛じゃ最強格だ。それに何だかマトモじゃねェ…………まさか」
ガギン!火花が散り両者が弾き飛ばされる。靴底が無機質な床に擦れ、ブレーキ替わりに突き立てられたナイフが火花を散らす!
「強化手術かッ……うぐァッ……!!」
【元ヘキサエージェント:強力な能力者+強化手術により全能力が大幅に向上している】
ギラリと両の相貌が青色に光る。グルリと生気の無い顔がソーマタージの方を向いて。
阻止しようとレイルライフルを構えたジョシュアの右肩を、一発の銃弾が直撃し腕を吹き飛ばす。
エツィオは大剣のチェーンソーを燃え上がるほどに稼働させ、先程を上回る速度で突進を繰り出した!
「ニア……スナイパーに気を付けろ!どこかに潜んでる……!!」
一方でニアへ向けて警告を発するジョシュアへ、もう一度弾丸が放たれる。
バックステップで回避を繰り出すが、生産施設のコンベアにぶち当たって跳弾し、今度は脇腹に食い込んだ。
これもまた異能の力によるものであり、この弾丸は『必ず命中する』ようだ。
だが今のニアであれば、被弾はすれど異能によって被害を無効化、ないし軽減する事ができるだろう。
生産施設は広く、スナイパーを探すよりも前に警備のSTを始末することが優先事項となる筈だ。
目につくだけで二体、アリーよりは幾分か人間に近い見た目をしている為、第三世代のそこまで強力でないSTのようだ。
彼女らは量産型月光による息の合った連撃を繰り出すが、そこまで回避が困難なものではない。
問題は、ニアのリアクションに合わせて狙撃手から凶弾が放たれることだろう。
521
:
かぶり
◆qg2zP.O3iQ
:2023/01/02(月) 00:09:53 ID:???
>>515
アキレス「・・・うん」
ジョシュアの言葉には言葉短く頷くだけだった 正直なところ 今までがむしゃらに走り続けてきただけだ
自分にできることがあるはずだともがき続けただけだ そんな自分が世界の命運とかなにやらとか 途方もないことに足を踏み入れていた
アキレス「わかった よろしく相棒」
―――ギィ!!
もう一つ頷き ベティちゃんはやったるでーといわんばかりにハサミを振り上げていた
>>516
アキレス「俺もパワードアーマーの一つぐらい用意するべきだったかな?」
車を守れと言われて 傍らのイムカがパワードスーツを起動して大口径レイルガンを動かしている
対して自分は40㎜グレネードランチャーが関の山である
アキレス「うわぁぁぁああんこっち向きやがれぇぇぇぇ!!!!」
ポン と軽い発射音と共に炸裂弾頭がSTへとすっ飛んでいく
そしてあえてSTにむけて突撃慣行 相手の気を引いてイムカへの援護を成そうとしている
522
:
ニア・シューペリオリティ
:2023/01/02(月) 00:16:27 ID:???
>>520
「…、おやすみってんですよぉっ」
遠い遠い、こだまがまた別のこだまを呼ぶようにすら涯のない血脈の末端
確実に己が存在が一端を成した業のいのちを刈り取り、収穫し祈る。そのたましいは誉高き霊峰を目指し上天へと到れと
「んんっ!?…エツィオ、エツィオっ…?」
脳裏に刻み込まれた記憶…否、記録?
外部的な何かしらの介入があったのであろうか、否。ニアの脳は補助的に思考ユニットを搭載してはいるが有機体だ
不明たるそれを振り払い、今は状況に対して行動を起こさねばならない!
「…はぁいってんですっ!」
「その辺の露払いは…」
曼荼羅を解いての八葉!6の触腕を脚代わりに体を浮かせ禅めいて両足を組む!
そのまま2本を鎌首を擡げし大蛇めいて掲げ、STに対して振るう!狙撃着弾!月光被斬!…否!
「…任せて下さいってんですっ!」
月光を持ってしての斬り払い!明け方にはまだ遠い藍の緞帳の元!
マウト・フトゥーロの小型触腕を用いて狙撃手を索敵しつつも尚も!ニアは怪物的な暴力を振るいつつあるのだ!
対多数の強化兵戦闘の有用性!それこそ、タイドメイカーの真骨頂!
523
:
又ジ
◆P2bEA4mHeU
:2023/01/02(月) 00:37:04 ID:???
>>520
「中ボス登場、ってとこか」
CLINK!CLINK!足元の薬莢を蹴ってどかし、現れた人影───強者の気配に視線を向ける。
マントを纏った異形の手には、巨大なチェーンソーを思わせる特大剣。特別な審美眼や直感が無くても理解(わか)る。極めて危険な武器だと。
異形の呟く言葉、厳密にはその声の主にジョシュアは心当たりがあるらしい。チラと赫が横顔を見て、推測に肩を竦める。
「まあ、良くない想像は大体当たるものだ」
「迅速(はや)い──────!」
ジョシュアへの突撃。その速度、膂力、軒並み最強格と呼ばれるに相応しい物!
単純な肉体性能に加え、何らかの改造を加えられている。代償に支払ったと思しき自我は、果たして彼にとって安い買い物でしかなかったのだろうか。
更に、弾き飛ばされたジュシュアの腕が爆ぜるのをソーマタージのは見逃さなかった。何らかの異能?否、貫く煌めきをサイボーグの動体視力は捉えている。狙撃だ!
前衛と後衛による連携攻撃。セオリーとは、そうそう破られないからこそ選ばれる。燃え上がるチェーンソードを舌打ち混じりに睨んで、ソーマタージは口角を不敵に吊り上げた。
「お前らは狙撃手とザコを殺れ!こっちのデカいのは俺が遊んでやるヨ」
「どうせ総身に回りかねる知恵だ。頭蓋カチ割って全部棄ててやる」
両手のSMGをクルリと回して身構える。その突進は、さながらロケット噴射重戦車の如し!マトモに受ければ、常人ならば血煙となりかねない質量と速度!
───だが、ここに居るのは闘争と殺戮に身をやつした越境者だ。死と生の確率が偏った世界で常に生き延びてきた永遠の戦士(エターナルチャンピオン)だ。
繰り出す突進を睨む赫は絶望にも諦観にも飲まれず、さりとて狂熱に浮かれ油断した物でもない。冷徹なる殺害の手段を組み立てる者の眼だ!
「マトモじゃねえのはこっちも同じってかァ!?」
接近するエツィオへの対応。それは距離を取るのでも、華麗に躱すのでもない。呼応するかの如く、真っ直ぐに駆け出した!
すわ血迷った自殺か?否、敵は既に振りかぶり殺害の算段を練っている。ならば、その“起こり”を阻害する!
多少距離を取ろうが、対応しようが、それに応じて力は込められているだろう。だが獲物が自分から飛び込んできて、しかもそれが自身に匹敵する速度ならば?
距離感を狂わせ、致命に至る一撃をそもそも打たせない。それがソーマタージの導いた戦法!色付きの風の如き死が、生を捧げた戦士へ迫る!
「──────喧嘩を売る相手を間違えたなッ!!!」
───それだけに収まらない。接敵まで五秒、四秒、三───消える。否、姿勢を低くしたスライディングだ!ブーツの底が火花と破片を散らす!
互いにぶつかり合う限界を狙うチキンレースめいた突撃。ぶつかればどうなるか分からない程蒙昧ではない。生憎と。
半円を描くようにして地面を抉りながらブレーキ。その刹那、赫が捉えるのはエツィオの右足、膝関節部分!二つの銃口がコンマの時間にその虚を向ける!
BRATATATATATATATATATATATA!!! 大仰なまでのマズルフラッシュと銃声!肉を容易く抉り散らすだけの銃撃が、まずは機動を奪おうと唸りを上げて襲い掛かる!
懐に飛び込み、すれ違い通り抜ける刹那の交錯。繰り出すのは無慈悲な銃撃!硝煙の向こう側、険しい双眸が結果を睨む!
524
:
最後の希望
◆4J0Z/LKX/o
:2023/01/02(月) 01:00:50 ID:VPRxOb2w
>>518
>>520
「あ────」
後悔のいとますら許さず、STの頭部を吹き飛ばすレイルカノンの一撃。
人工の血潮が霧散しフロントガラスにこびりつく!一方でアリーは鼻歌混じりにワイパーでそれを拭っている……。
コォン!と低く響く排莢の音は戦車のそれに近い。重装備のパワーアーマーがあれば、第三世代のSTは問題にならないだろう。
「うがっ……!?」
「がぃいッ…………!!!」
対してアキレスの40mmグレネードによる一撃は、安全装置の作動によって炸裂こそしなかった。
されど鋼鉄製の鉄筒の顔面への直撃は、支配機兵といえど大きな衝撃によって震盪をもたらすものであり。
弛緩した身体は一気に車体の下方へと引き込まれ、人工筋肉が潰れる音水っぽい音と共に車体が跳ねる。
「サァ、ご到着デスよ!」
サイドブレーキを引き斜めになる車体。ドリフト気味の縦列駐車といった風合いの到達だ。
アリーはエンジンを掛けたままドアの縁を掴んで飛び越えるようにして降り、両腕のマンティス・ブレードを展開。
コントロールルームの隔壁を高速振動する実体剣でX字に切り刻み、恐るべき膂力でそのままこじ開けた!
「おっと……ファーザー、あれは……」
「ああ…………早速お出ましのようだ」
コントロールルームは無人であり、何体かのBOTによって管理されている状態だ。
周囲を見渡し安全を確認するアリーであったが、不運にも越境者の戦術は対策されているようで。
要所であるそこには、本来居る筈の無い機影がふたつ鎮座しているのである。
【A-01 4DA:高出力のスラスターによる超高速戦闘を得意としたタイプ】
【N-02 N3M0:大型リアクターを内蔵し、エネルギー兵器による範囲攻撃を得意とする】
最強の第一世代STが、それも二体。再教育前、越境者数人がかりでやっと取り押さえた全盛のアリーが二人いるようなものだ。
絶望的な状況だと誰もが言うだろう。しかしこれまでの死線をくぐり抜けてきた越境者であれば、打開することは不可能ではない。
「勝てマス?」
「やるしかあるまい……!!」
マンティスブレードでの格闘戦を挑むアリーと、機械触腕を4つ展開し、それぞれからSMGによる射撃を行うドク。
しかしやはり実力の差は明らかであり、アリーはエイダに組み伏せられ、そのままエイダはブースターダッシュを起動。
アリーの顔面を掴んだまま壁へと擦り付けながら天井へと昇り、空中で身を翻して地面へと叩きつけた!
ネモはエネルギーフィールドによってドクの射撃を無力化、そのまま電磁波を放つことで機械触腕を無力化する。
ドクは身を守るはずのデバイスの重量で押しつぶされ、動けないでいる。
「か……っは……!」
「ぐう……!」
次なる標的は越境者のようで、エイダは首を慣らして地を這うような予備動作に入る。
そのままブースターを全開放し、超高速でアキレスの首を掻き切るための手刀を放つであろう。
ネモは腕部のカノンにエネルギーを集中させ、イムカにパワーアーマーごと風穴を開けるためのレーザーを放った!
持ち合わせたスキル、培った経験、それら全てがこの難敵に打ち勝つための要素となるはずだ。
525
:
イムカ・グリムナー【最善への希求
:2023/01/02(月) 02:56:28 ID:???
>>521
>>524
「君に駆動者(グラダー)の真似事をさせたところでな…」
イムカの脳内ではガチョーンガチョーンとたどたどしく動くアキレスが、ズッコケて爆散!
それを呆れてヤレヤレするベティちゃんの図という割と酷い絵面が展開!スゴイシツレイ!
「君は君の仕事を不足なくやればいい。ベティ、アキレスの世話は任せるぞ」
イムカの台詞だと、アキレスのベティのどっちが主でどっちが従なのか。
追及するとたぶんカナシイ答えが帰ってくるであろう。
【これがアキレスを気遣った一種の軽口なのか、それとも単にいぢわるなだけなのかは想像に任せる】
【ソーマタージとニア等の奮闘もあり、突入組は一気に戦線を突破。滞りなく第二フェイズに移行だ】
「さて、ここからが本番か――」
到着の直前だ。以後はルート権限による無線封鎖となるだろう。だからだろうか。らしくない事を――
『通信回線オープン…ジョシュア、聞こえるな。これより突入する』
不安から?馬鹿馬鹿しい。そんなものは無い。これは勝算のある戦いだ。ならば勝つのみ。それ以上でもそれ以下でもない。
なら、一体何故…この決戦――いや、それよりもずっと前からだ。らしくもない。イムカ・グリムナーらしくもない。
『お互い忙しい身の上だ。手短になる――連中の低レベルな試みは遠未来にも恐らくは悪影響を与える。神なりし皇帝陛下の御世に、だ。
ゆえにこの愚行を行った一切合切を根絶する。それこそが帝国軍人たる私の責務であり義務となる』
女々しい吐露だ。そもそも何が言いたいのだ?支離滅裂もいいところだ。馬鹿馬鹿しい。何の戦術的優位にもならない。直ぐに通信を切らねば。
責務だ。上級政治将校(ロード・コミッサー)としての責務を全うしろ。それ以外は不要だ。皇帝陛下への不断の奉仕こそが――
『理解はしなくていい。ただ――私は“私”の望むままをしてもいいのだろうか?』
己の一部がずっと叫んでいた。皇帝陛下より賜った遺伝種子ではない。――私のあの子を返せ、と。
――――――
――――
――
■突入――
強引に開かれた隔壁の中でズシンズシンと超重量のパワーアーマーが床を踏みしめる。
コントロールセンターを速やかに制圧する事こそが、この決戦で散る者達への報いとなろう。失敗は許されない。
「ガラクタ人形風情が。大仰に待ち伏せというわけだ」
センサーが捉えた敵影は二機。速やかに敵味方認証識別にてレッドカラーに設定。
凄まじい速攻で早くもドグとアリーが制圧されつつある。が、ボーナスタイムもそこまでだ。
「ブーストON!」
イムカに向かってレーザーが照射!レーザーすなわち光である。当然、反応できる速度ではない。
が、銃口と射出タイミングによる初撃を見極めたならば、回避は十分に可能!!
レーザーが直進し、周囲の空気をイオン化!独特の異臭と急激に熱された空気!
回避運動を捕りつつ、イムカは肩部のミサイルポッドを起動。屋内戦用に調整された爆風は最小限、貫徹力重視の調整がされた――
≪レーザー照準。ロックしました≫
ミサイル発射板が割れ、屋内戦用マイクロミサイルが次々にネモを食い破らんと射出される。
さらに血に飢えたピラニアのようにミサイルが射出されている間にもイムカは左腕の12.7mm徹甲重機を射撃し続ける。
【回避運動、レーザーロック、マイクロミサイル射出、重機による連射。全てが一つのアクションとして成立している!】
526
:
最後の希望
◆4J0Z/LKX/o
:2023/01/02(月) 09:14:44 ID:VPRxOb2w
>>522
「ニア……あいつは俺と同じオメガの私兵だ、気を付けろ……!」
触腕による叩きつけが二体のSTを破壊する。卵を割るように電脳コアが砕ける。
そして狙撃手からの凶弾は、月光による斬り払いによって命中を回避したようだ。
ジョシュアは狙撃手の正体に感付いているようで、ニアへと警告を投げかける。
同時刻、狙撃手はスコープから目を離して音もなく息を吐いた。
「ふーん…………防ぐんだ、アレ」
前髪で隠れた片目。X字のプリントされたマスク……狙撃手は工場を煌々と照らす照明の傘の上にいた。
極めて大きな熱源であり光源、それに亜音速弾と消音器を利用した狙撃銃は極めて捕捉が難しい。
弾速がやや遅いが、それ故に弾頭が砕けず跳弾を確実に狙うことが出来るセットアップだ。
「面白いじゃん」
イギリス空挺部隊出身、HEXAの狙撃手であるハッシュはジョシュアの天敵でもある。
五感のどれかを遮断し、余った演算容量を視力や弾道計算に回す……恐ろしく特化型の異能である。
加えて異能のベースがシャープセンスであることから、元来かなりの超感覚の持ち主である。
『ハッシュ・メイヤー』
能力名:【シャープセンス】変異型……【シェイド・ユア・センス】
支離滅裂な物言いもなく、縫い目のない綺麗な身体。すなわち彼女は改造を施されていないマトモな状態。
オメガの意志に賛同し、数多の世界を股にかけエターナルチャンピオンを駆り尽くしたうちの一人だ。
続け様に現れたSTは三体、屋内戦用のカービンを持って、ニアへ飽和攻撃を仕掛けようとしている。
>>523
「………………!」
赤と蒼の対峙、刹那の肉薄、そして機人が影も形もなく消えるまで瞬き一つ分もなかった。
股下を潜り抜けるスライディング、続け様に放たれる機銃のマズルフラッシュがエツィオの顔を照らす。
脚とは言わず致死量の弾丸が襲い来る一瞬前、彼は反応し大剣を盾がわりに差し出すが。
とても防御に使える面積ではない……無惨に足を撃ち抜かれんというその時である。
女が割って入り、炎を纏った脚で地面を踏み砕く。
直後にそれがエツィオの大剣に吸い寄せられ、分厚い壁となった!
「ア……ぅ…………」
「ここは……通さねぇ…………」
ソーマの攻撃を妨害した者……こちらもボロ布を纏っただけの、ボサボサの黒髪を振り乱した女。
全身に炎を纏い、エツィオと同じように全身には縫い目が這っており、眼光は爛々と蒼い。
嫌な感じだ。もしもソーマタージに面識があるのであれば、それは元々友好的であった越境者だと分かるだろう。
元越境者 『相良遥歩』
能力名:【災肢火人】
「クソッタレ……どうにも思ったより胸糞が悪い事態みてェだぜ」
変わり果てた同胞の姿を見てジョシュアは奥歯を強く噛み締める。
この時代では越境者は皆殺しの憂き目に遭ったと聞いていた。ではもし生き残りが居たら?
捕らえられて尚殺されずに済んでいる者は、やはりロクな結末を迎えていないだろう。
ジョシュアは遥歩の前に立ちはだかり、ソーマへエツィオに集中するように伝える。
「俺はコイツを……殺る」
「ソーマ、エツィオを楽にしてやれ……こんなでも俺の同僚だ」
生命エネルギーを消費し右腕の再生を果たすジョシュア。地面に転がったレイルライフルを取り上げて構える。
サイト越しにかつての仲間の姿を認めながら、ソーマタージへ介錯を依頼するだろう。
エツィオ自身はそんな事は全く気にも留めずソーマタージを殺す気でいるが。
大剣を大きく振るえば石礫が殺人的速度でばら撒かれ、その勢いを利用してさらに一回転。
チェーンソーを駆動させた叩きつけを繰り出し、床を両断し電線が剥き出しとなるほどの威力でソーマへと叩きつける!
527
:
最後の希望
◆4J0Z/LKX/o
:2023/01/02(月) 09:47:50 ID:VPRxOb2w
『……ジョシュア了解、こちらは交戦中だ』
『改造された越境者がいます、そちらにも厄介なのがいるかもしれない……気を付けて』
珍しくイムカから繋がれた回線を、ジョシュアは一瞬の逡巡をもって応答する。
腰のナイフを振りかざし、かつての仲間との戦いを繰り広げながら。
ジョシュアは目の前で同胞が二人、冒涜的な実験の果てに変わり果てた姿となったのを見ていた。
ひょっとするとそれと同じようなことが向こうでも起きているかもしれないと、
迷ったのはイムカの決意を曇らせてしまうかもしれないと思ってのことだった。
『コミッサー……ドクと協議したが、おそらく敵はここを拠点に全ての世界線を破壊するつもりらしい』
ブリーフィングの前にドクと言い争っていたこと、それはオメガの目的と現世への帰還方法についてだ。
オメガは全世界を巻き込んだ破壊行為を、もしくはもっと悪辣なことを企んでいることには間違いない。
『もしもあなたの世界に危害が及ぶような事があれば……その時は、ロード・コミッサーとしてではなく……』
『"イムカ・グリムナー"として生きる手段を、考える必要があるかもしれません』
目的が達成されれば、ワールド・タイム・ゲートすら虚無を映し出すだけの洞穴に成り果ててしまうとドクは言った。
揉めたのは第二プラン、ワールド・タイム・ゲートが無力化された時の為の帰還方法なのだが……。
今はそれよりも、目の前のことに集中する方が先決だろう。
────────
────
──
少量の推進剤による小気味良い発射音が連続し、個の火力とは思えぬ飽和攻撃がネモを直撃する。
回避行動を取るが重機関銃の射撃によってバランスを崩し、そこに再三のマイクロミサイルを浴びて。
ネモのプラズマフィールドはオーバーロードを起こし、小爆発を伴って崩壊を引き起こす!
「フィールドが…………!」
「今だ、グリムナー君!」
片膝をついてひるむネモに追い討ちを畳み掛けるべく、ようやく機械触腕から這い出たドクがマスタングへと戻る。
合図と同時にボリュームを大きく増幅させ、半分に折れて音量が半減したタワーの効果を十全に発揮させるだろう。
放たれる爆音はほんの僅かであるが彼女に隙を生み出すだろう。ダメージを与えられる筈だ。
【攻撃部位によって、何らかの弱体化がもたらされるかもしれない】
「チッ……EMPを発動する」
ネモは頭を抱えてその場にうずくまるが、しかし腐っても第一世代としての意地がある。
ただちにEMPを発動し、先程のように付近の電子機器に大きな負荷を与えるだろう。
ファシリティの施設は対策加工済だがタワーは一時的に不調を起こしSTの弱体化が行えなくなった模様。
イムカのパワーアーマーも宇宙放射線用のシールドがダウンしている場合は、脱ぎ捨てる必要が出てくるかもしれない。
EMPを放ったのち、ネモはプラズマカノンをばら撒きながら大きくイムカから距離をとる。
528
:
イムカ・グリムナー【最善への希求
:2023/01/02(月) 10:47:12 ID:???
>>527
(全く、やはり駄目な男だよ。寄りかかるには未熟もいいところだ)
イムカ・グリムナーに対して臆面jも無くあのような台詞を吐くジョシュアにはいつもながら呆れるばかりだ。
―――信じ難い事に口角が吊りあがっている自分を自覚して修正、不覚である。
「どう転ぶにせよ私だけというのはな。――ニュクス、私はまだ間に合うのか?」
――――――
――――
――
「(
>>521
)アキレス!まだ持つな!?」
イムカとて異なるタイプを相手に2対1は分が悪い。ここでのアキレスの行動がイムカの戦闘に貢献、あるいはその逆の結果を齎すだろう。
ネモのフィールドダウンを確認、狙いすますべき一撃の好機。
「照準固定――」
当然、そのような好機を逃す事無く、大型レイルカノンを射出。電磁加速された弾体をネモの武装に向けて。
速攻による致命傷を許してくれる甘い相手ではないと判断し、その戦闘力を削ぐ選択肢を取った。
【が、やはりここは敵陣。当然の札(カード)は所持している】
≪000111110101010101≫
悍ましいまでの電磁波の奔流。中空のサーボスカルが目を回し、頻繁に縦回転。そちらは良い。すぐに復帰する。
が、パワーアーマーが良くない。元々がコンディションイエロー。稼働に持って行けただけで僥倖。万全とは程遠い。
そして、そのような状況にあって対EMP用のシールドとて劣化は免れなかった。
≪絶縁耐力を超え――高電圧ヲ確認――即時着脱をスイショウ――≫
「了解(コピー)」
パワーアーマーとて演算処理装置が破壊されれば擱座し鋼鉄の棺桶(アイアンメイデン)と成り果てる。
イムカは躊躇うことなく機体を放棄。パワーアーマーの各部を展開し、脱出する。
【その数瞬後、ネモの放ったプラズマがパワーアーマーに着弾。超高熱の爆裂と共に砕け散った】
「―――!!」
≪ブラスターモード:エリミネーター/バースト≫
その間にもイムカは間断なく行動を取り続ける。粒子短銃より三点バーストの牽制射を放ちつつも駆け出し、
後退するネモに追従し、距離を詰める!豊富な火力オプションを有する敵を相手に距離を置くなど愚の骨頂!!
「イヤーッ!!」
ネモを射程に捉えるや、ホルスターから黒檀の双節棍を引き抜き、一気に振り下ろす。
瞬く間に赤熱化した鎖は外見から信じられぬほどの距離を伸ばして、同じく炎を帯びた打突部がネモに襲い掛かる。
【疑似的なTCV(熱電振動)に等しい。マトモに受ければクロムカイル合金装甲すら瞬時に溶断してしまえる程の威力!】
529
:
かぶり
◆qg2zP.O3iQ
:2023/01/02(月) 14:34:31 ID:???
>>524
アキレス「効いたぁ!?」
―――ギィ!!
素っ頓狂な声を上げる なんかこうイムカみたいな怪獣大決戦を想像していたらなんとかなったのである
これにはベティちゃんも苦笑いである
「ま・・・まぁいいや次いくべよ」
という事でリロードしてからコントロールルームへGO!!
〜場面転換〜
そこは無人のお部屋 BOT何やらお仕事していて・・・なんか警備ロボットらしき輩が二体
イムカと重武装な奴らは早速怪獣大決戦をおっぱじめた様子
ならば自分がやることは一つ
エイダとやらが地を滑るように突っ込んでくる高速戦闘機 それに対し・・・
アキレス「デモンレッグ!!」
青き霧を発動し 首を掻き切らんとするエイダの頭上を飛び越え
アキレス「ホレ・・・守れよコントロールルーム」
躊躇することなくBOTへとグレネードを投射した
ここは相手にとっても重要な場所なのだろう だからこそこの行動に隙を生むチャンスがあると考えたのだが 果たして?
530
:
又ジ
◆P2bEA4mHeU
:2023/01/02(月) 15:21:52 ID:???
>>526
「──────なーんかどっかで見たことあるなぁ、女」
果たして硝煙の向こうに居たのは、膝を撃ち抜かれ崩れ落ちる巨体ではない。紅蓮を滾らせ、瞳に蒼炎を宿したフランケンシュタインの怪物。
襤褸と乱れた髪。幽かに見えるツギハギの肉体。 見るからにマトモではないその姿は、しかし頭陀袋の内で蠢く肉塊であったとしてもソーマタージには視える。
耳元まで裂けるかのように持ち上げた口角は、一体どんな感情を表しているのだろうか。腕の再生を終えたジュシュアにその場を預け、最後に一度赫が彼の肩越しに彼女を見た。
「“さようなら、おやすみなさい。別れるのって本当に甘くて切ない物ね”
そっちに行く事は無いと思うが、彼岸の内海も言われる程悪くはないさ。多分」
「ザブーンだな」
ジョシュアに短く返し、両手のSMGを構える。銃口を相手に緩く突き付ける我流のスタイルだ。時として銃撃を躱し、斬り落とすサイボーグの戦いにおいて、教本通りが常に正しいとは限らない。
ジリジリと距離を保ったままエツィオに向かうソーマタージ。奇しくも西部の早撃ちめいた緊張が大気を貫く一本の線となり───そして弾けた。
「ッ!」
「イヤーッ!」
舞い上がる石礫!咄嗟に弾丸をバラ撒きいくつかは撃ち落とすが、その全てには当然対応しきれない!
散弾銃めいた威力の瓦礫の群れが身体を掠め、貫き、抉る。思わず半歩下がった地点に、剛力が迫る!
残像を残すスウェー回避。掠めた斬気が頬を裂き、地面に巨大な痕跡を刻むのをどうにか捉えて舌打を漏らす。直撃すればサイボーグの肉体と言えど容易く引き裂かれかねない!
「退職代行サービスです。差出人はジョシュア・“ファックユアセルフ“・アーリントン。
サインは結構。血判で充分!なんと良心的!」
故に、これ以上は打たせない。床に叩きつけられたチェーンソードが戻るまでの一瞬の間、その髪の毛一本程の隙間を狙い決断的なストンピングが迫る!二つの銃口がエツィオの顔面の位置を向く!
サイボーグの剛力によって床に縫い留め、一瞬でも攻撃を阻害する。振り回されればいずれは死ぬのならば、そもそも振るわせなければいいだけの話なのだ!
荒縄めいた筋肉をズボンの下で浮かび上がらせ、それと並行して引き金を絞る指に力を込める。神速の攻防の結果やいかに。
531
:
最後の希望
◆4J0Z/LKX/o
:2023/01/02(月) 20:54:46 ID:VPRxOb2w
>>528
「ッ────!!」
紡がれた僅かな隙、放たれた弾頭は音よりも早くネモへと到達する。直様気を取り直して回避するネモであったが、無事では済まない。
肩を抉り取られて追加装備であるフィールド発生装置を喪失。さらにプラズマカノンの搭載された左腕の操作性が低下。
直様右肩の発生装置も切り捨てると、若干の屈辱と苛立ちを孕んだ視線をイムカに向ける。
「良いでしょう……フィールドが無くとも、このN3M0の優位性は変わりありません」
お互いに丸裸となった状況、戦況としてはイーブンであるが、素体のスペックのみでは遥かにSTであるネモが勝る。
特に越境者を狩り尽くした最悪の第一世代である彼女は、自身の戦闘力に絶対の自信を持っている様子。
「本物の絶望というものを、これから貴女は知る」
右手で手刀の形を作り、そこからエネルギーブレードを展開。
黒檀のヌンチャクによる攻撃を弾いていなし、そのまま連続した刺突による追撃を放つだろう!
>>529
「動ける……ですが、これで終わりです」
ブースターを用いた突撃を回避し、グレネードランチャーによる攻撃を放つアキレス。
発射された擲弾はBOT達の方へと飛来し、慌てふためく無害なBOTは哀れ爆散の憂き目に遭う!
そして射撃の隙を見逃さないエイダは、身体を翻しスラスターの噴射による急制動、人工筋肉を唸らせ再びの突撃を実行する!
「アキレス=サン、Allieが接続する為のコネクタごと吹っ飛ばさないようにして下サイね」
しかしその攻撃は届くことはなく、アキレスとエイダの間に割って入ったアリーがその手を掴むことによって阻止されていた。
反撃とばかりに放たれた蹴りを、エイダはスラスターを逆噴射しアリーを弾き飛ばしつつ距離を取って回避する。
「ンー、おかげで首のコリが消えマシタ……腐ってもAllie、"第一世代"デスから」
「今の気分は……クソ姉がナンボノモンジャイ、ってな感じデスよ」
【A-07 A111E :火力・機動力・耐久性のバランスが高度に取れたマルチロール機】
高機動戦闘を得意とするアキレスの支援として参戦、アキレスの動きに合わせ、強大な威力を誇る攻撃を叩き込んでくれるだろう。
「口の減らない妹を教育するのも、年長者の役目というものですよ……Allie」
「どーだっていいデス」
「さ、片付けてしまいまショウ……あなたの本気を見せて下サイ」
相対する姉妹は互いに剣呑であり、やがて戦いは再開される。
今度は足からブレードを飛び出させたエイダ。スラスターを全開にしアイススケートのように滑り迫る!
しかし氷の破片の代わりに散るのは火花だ。そのままアキレスに肉薄し致命の蹴りを繰り出すだろう。
532
:
最後の希望
◆4J0Z/LKX/o
:2023/01/02(月) 20:55:19 ID:VPRxOb2w
>>530
「が…………ァ……」
神速の攻防、持ち上げられる寸前のチェンソーブレードを山の如き超重が封殺する。そしてガクンと下がったエツィオの頭蓋に、直ちに鉛玉が叩き込まれた。
その一撃が命に届いたことを意味する、桃色に濁った血。剣を握ったままエツィオの肉体は海老反りに天を仰ぎ、そのまま停止する。
蟷螂拳の如く若干逸された銃口は、サイボーグ同士の戦闘は人間同士のそれと異なるセオリーが存在することを物語っていた。
そしてそれは、すなわち急所への正確な一撃が決着となる訳ではあり得ないということの象徴だ。
「通す訳には……いか、ない…………」
「ニュクス、だけは……あの子だけは……守る、んだ…………」
ググ、と剣を握る右手に再び力がこもる。常人では有り得ぬ挙動。再起動とでも言うべき事象。
再びチェンソーが勢い良く作動し、そのまま人間には不可能な動作で……片手だけで勢い良く振り上げられる!
ややぎこちない動きで再び立ち上がったエツィオの額には大きな風穴が……そしてそこから覗く、機械化された脳が火花を上げている。
「ジョシュアが……"皆んな"が、帰ってくるまで……守るんだ……」
司令官たるオメガの凶行に落ちても、自我のない殺人マシーンに作り替えられても。
彼は今もニュクスを守る為、ヘキサエージェント・ワンとして任務に忠を尽くしているのだ。
ただしその瞳に映るソーマタージは悪辣な反逆者に見えているし、それは先程の女……遥歩にとってもそうなのだろう。
剣を構える。先程砕いた床の破片が再び吸い寄せられて瓦礫の大剣が形成される。
それを力任せに横薙ぎに振るい破壊の嵐を呼び起こし、再び肩に背負って。
その目に宿るのは人工的な青い光だったが、いまや闘志の焔と見誤る程に。
エツィオは迫力に溢れた顔つき、そして出立ちをしていた。
「来い……」
533
:
かぶり
◆qg2zP.O3iQ
:2023/01/02(月) 21:37:44 ID:???
>>531
アキレス「やっば・・・!」
射撃の隙を狙った一撃が飛んでくる・・・がそれをアリスが防いでくれたようだ
とりあえず仕切り直しである
アキレス「おっけーい・・・2VS1だ 卑怯とは言うまいね」
ニヤリと笑みを浮かべる 正直相手にするのも怖くてしょうがないが そうも言ってられない
恐怖を飲み込み 相手を睨みつけ・・・きた!!
火花散らして接近してくるエイダ 致命的な威力を持つ蹴りの一撃 宙を舞うか 地を這うか・・・否!!
アキレス「粉砕しろ!! ファイブ・フィンガー・デス・パンチ!!」
ここで発動するは霧の巨人 キャラを作って以来発動させた回数は片手で足りる超レア能力
デモンアームとデモンレッグを同時に発動できる巨大な霧の巨人が眼前に現れ 比類なき身体能力でブレードの無い部分の足を掴んで相手を強制停止させる
アキレス「反撃に出るのは・・・果たして想定内かな!?」
霧の巨人が片腕でエイダの足を掴んだままもう片手を大きく振り上げ 掴んだ足を総身をもってひねり倒す
その名も・・・ドラゴンスクリュー ヘタに堪えれば膝の関節を破壊するプロレス技をもって エイダの足を粉砕にかかる
ttps://www.youtube.com/watch?v=BvqYSq1cx08
534
:
イムカ・グリムナー【最善への希求
:2023/01/02(月) 21:56:39 ID:???
>>531
(随分と手が入っているな。身体機能の競い合いでは分が悪いか)
イムカは常に傲慢なまでの自尊心を有しているが、戦力算出は常に客観性を重視し希望的観測を差し挟まない。
劣っている部分はどうしたところで劣っているのだ。戦闘中の急な戦力向上など端から期待していないし必要も無い。
手札(カード)はある。イムカにとって戦闘行動とはそれを如何に適切に行使するか、だ。
「子供が。私に絶望を説くか――“不忠に対する唯一の対応策。それは不寛容である”」
鷲の羽毛を握りしめたイムカが祝詞を言葉する。次の瞬間、エネルギーブレードによる刺突!
イムカの身体は刃となったエネルギーの超高熱により貫かれる――はずだった。
【ネモに腕にも貫いた僅かな手ごたえが伝わったことだろう――イムカが残したプライマルアーマーの残滓を、だ】
消えた。残像など無く、一瞬にして消えた。後退したわけでもない。横に回避したのでもない。
≪ブラスターモード:エリミネーター/ピアシング≫
粒子短銃の真っ赤に染まった放熱板が展開する。オーバーチャージにより貫通力を最大化した破壊光が渦巻く。
神なりし皇帝陛下の与えたもう『信仰の奇跡』――イムカが使用したそれは、“大跳躍”と呼ばれる。
【後退したわけでも、横に避けたわけでもない。すなわち――上だッ!!!】
「―――!!」
BLAM!!真上からネモを貫かんとする深紅のピアシングレーザーの奔流が放たれる!!
>>533
≪000011111101010101≫
サーボスカルは中空でステルスし、アクセスするイムカに俯瞰的視野を与えつつも、
機械音声を垂れ流し、常にベティへと状況を送っている。それでベティにアキレスへ流れ弾が向かうのを予防。
あるいは彼我の位置情報を常に共有、イムカの戦闘が阻害されぬよう働きかけている。
アキレスとてサイバネアイを所有している。その気になれば俯瞰的視野の共有も出来なくはない。
が、実のところそれは意味が無い。主観視野と俯瞰的視野の並列処理は素養と訓練が必要。付け焼刃では却って有害となる。
≪0010111101010111101≫
ゆえにやや遠回りにはなるがベティとの戦闘情報の共有を絶やさず、アキレスにはベティを介して状況判断を行ってもらう。
慣れたやり方ならば、アキレスも迷うことなく動けるだろうと。
【友情補正…というヤツであろうか】
535
:
ニア・シューペリオリティ
:2023/01/02(月) 22:00:01 ID:???
>>526
「コピー、ってんですよっ…!」
吠える様に応じるニアの意識は既に、半人のそれよりも尚も高度なる演算の元に曝されていた
ニアクラウドへのアクセスをも可能としたその存在格は、故に無機的なるそれの長所をも入手している
最も、有機体ベースたるニアへの負担を度外視している行動であると言うのは特筆すべき点ですらないであろうが
「(…何処から!?…ニアの地点がここ、異能的因子を鑑みたとすれば!?)」
掃射の颶風に曝されながらも!
ニアは決断的に八葉すべてで大地を叩く!頭上遥へ跳躍!
「…曼荼羅ッッッ!!!」
更に曼荼羅!触腕間に走らせた毛細血管めいたそれらの薄膜!
深い青と砂漠めいた黄土、そして鮮明なる夕陽のマゼンダという異世界の色彩に煌めきながら一度!もう一度、更に上へ!
大気を掌握するように!のたうつように翼撃いた!
ニアの体躯は工場を舞う!上天の雲の遊びにも手が届かんばかりの有り様で…ポラリスの燭光が遠く!
「(否!…絞るのは止めだ!…可能性があるとするのならば…!!!)」
「げッッッ…、」
両手持ち!己が剣に!大いなる導きの師に!
縋るように!従えるように!そして、導くように!
宙空にて腰を捻り、直後!振り乱す!!!
「こォォォォッッッ!!!!」
放たれるは無尽の光波!目星を付けた狙撃地点を喰い荒らす数多の斬烈!
月光である!光波が放てて不思議などない!月光である!!!
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