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『スウィート・メモリーズ』ロールスレッド
1
:
J
◆4J0Z/LKX/o
:2016/09/10(土) 22:14:51 ID:???
遠い昔の話だ。劣等と優越は互いに惹かれあい、
しかし相容れぬ性質は互いにそれを狂わせた。
狂った優越は劣等を捨て、
狂った劣等は優越を求めて心を病んだ。
優越を追えば世界という壁が二人を阻み、
そして劣等は世界を敵に回す事を心に決めたのだ。
境界が形を失い世界が解放されるその時、
”世界の境界線”を巡る決戦が幕を開ける。
甘い記憶を呼び起こし、
心を重ね、解けよ。
亡きものたちを想え。
彼等を偲べ。
409
:
ソーマタージ
◆P2bEA4mHeU
:2019/06/23(日) 21:39:43 ID:???
>>407
ミニマムにして精密な殴打の応酬。小宇宙的破壊力を思わせる打ち合いに、油断の気配は皆無!
流石は最強の兵士といったところか。数人による同時攻撃すら、凌ぎ切ろうとしている。酸素供給機の上で、鋭さを増した瞳が光った。
「顔色が悪いゼ。ラテン系か?怒り心頭か?」
「つれない事すんな、よッ!」
ボディーブロー、旋風脚───その隙を文字通り突く掌底。
回避は間に合わない。極めるのもだ。なれど、手はまだある、電光石火で動くものが。
ズドン、と車両事故めいた音を立てて吹き飛ばされるソーマタージ。くの字に折れ曲り宙を舞い、膝をついて後ろに滑る。口からゴボリと血が溢れてきた。
打たれた腹部に添えられる手。───否、それは反撃の印!掌打を受ける直前、間に挟み込んだ予備のナイフ!
衝撃はソーマタージの内蔵機構を当然傷付けたが、彼女にも痛手があればいいのだが。
「───呼ッ!!」
STOOOM!!風圧が襲い来る直前、震脚めいて深く大地を踏みしめる!見様見真似のそれは、重機を固定するバンカーが如し!
ビリビリと身体を削ぎ飛ばさんばかりに迫る風圧。細い線が走り、血が背後に流れていく。
刻まれる痛みを、身体を吹き飛ばそうとする風圧を顔の前で交差した腕で耐え凌ぎ、風が晴れれば改めて向き直る。
転倒、或いは風に攫われる事は何とか防いだ。まだ戦える。
「見ろよ、羽が生えた。ウケるな」
強がりとは思えぬ程にいつも通りの、余裕綽々の態度。Allieを指差して一行の方を向き、嘲笑えばナイフを放り捨てた。
「ああ、こっからが本番だ───!」
酸素供給機を引き剥がす。その頬に、黒い血管網が浮かび上がる。白煙が線香めいて立ち昇る。
全身のナノマシンを操作した、戦闘体制への移行。鋭い眼で睨めば、排熱の蒸気を燻らせてAllieへと駆け出す!飛びかかる!獰猛なネコ科の獣めいて!
410
:
かぶり
◆IqwQDoqGqI
:2019/06/23(日) 21:45:15 ID:???
>>407
アキレス「よっしゃアキレス大金星!!」
―――ギィ!!
全力の突撃でどうにか左腕を潰せた この戦果にはベティもお喜びだ が
喜びもつかの間 ガスが吹き荒れ 大きく吹き飛ばされるアキレス
空中でバックフリップを決めて悠々着地
アキレス「ゲホッ ゲホッ うぇ・・・くっせぇ」
衝撃に咳を数度 ソーマタージの刀を今一度構えて突撃を慣行
如何に自分の剣術がお粗末であっても 鋭利な武器が突っ込んでくるのはストレスとなるだろうし
刀のように伸びた爪がこちらに向く可能性はある
それを狙っての突撃である
もしもガチな対応取られたら?
その時は刀を放り投げて全力回避あるのみである
411
:
◆4J0Z/LKX/o
:2019/06/23(日) 21:56:04 ID:???
>>409
>>410
「これは…………?」
ソーマを掌底で弾き飛ばして刹那、右手に走る痛みというよりダメージ信号。
その右手を見ればソーマの剣すら切断できなかった掌の装甲に深々と貫かれた傷が存在し、Allieの掌底による勢いを乗せたカウンターが成したものだろう。
幸運にも手を稼働させるワイヤーと人工筋肉に沿って刻まれた傷跡は、ダメージがそれほど大きなものではないということを示していた。
しかし裂傷はホワイトブラッドの流出を起こし、つまりはナノマシンによる人工筋肉の疲労回復を阻害したという事になる。
「留まりますか…………ならば」
「仲間の銃弾で斃れ死ぬのが、貴方がたには似合いです」
イーリスの翼による風圧に怯まぬソーマに対しては個別の対応を取らざるを得ない。放置すれば痛手を被りかねないからだ。
越境者には極力当たらないように放たれたイムカの重機関砲は、Allieならびに越境者の退避ルートを限定させるものだ。
そこでAllieはアキレスに執拗な手刀を放ちつつ、左腕に突き刺さっていた刀を抜き放って竜巻のような勢いの一回転切りを放つ。
それはアキレスのみならずソーマへも向けられたものであり、この銃弾の嵐の中で思うような回避行動が取れないということを見込んだものである。
剣を置いて逃げ出したであろうアキレスには左腕のキャノンからパルスを発射。衝撃波に当たればビルの壁面へと叩きつけられるだろう。
突き刺されて大きな傷を負ったこともあり、狙いは正確ではない。
>>408
イムカの打ち出したレールガンはAllieが回避行動を行ったことにより、2機の第2世代型S.T.を行動不能に至らしめた。
更に放たれた重機関砲のAP弾はAllieの起動ルートに大きな制限を与え、その後方に位置するその他のS.T.達へも制圧射撃とは思えない精度で命中を果たしており。
軍用基準から言えば廃棄寸前のコンディションにも関わらずこれだけの戦果を挙げられるのは、ひとえにサーボスカルの優れたダメコンとイムカのヘビーデューティな設計思想のお陰だろう。
廃棄されたハイヴェロシティカノンは、イムカを鼓舞するべくその砲身から誇らしげに白煙を立ち上らせていた。
「やかましい……うっとーしい、ですね…………」
ノイズの掛かったような声が響くや否や、強力なシャープシューターであるイムカへと身体をうねらせながら接近。
それはかつてクルト・カントールが経験した人間らしからぬ挙動の進化系と言って差し支えないだろう。
流動体の如き関節の運びからなる、地を這い背後へすり抜けるかのような不可思議な挙動だ。
接近と共に右手の手刀にて刺突。狙いは背面、彼女の背中辺りが収まるアーマーの中心部。
つまりはイジェクトハッチの接合部だろう。指先に携えられた五本のブレードによりそれは易々と装甲を貫通する威力だ。
【高速移動によりイムカの至近距離へ接近、弾幕からの離脱を図る】
412
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/06/23(日) 22:08:14 ID:???
>>411
「ブーストフルパワー!」
挙動を見切れたわけではない。それは実際イムカの動体視力を優に上回っていた。
ゆえにイムカは己の直感のみを信じて背部ブースターを全開した。
【ドン!と内臓を圧迫する衝撃と共に機体を無理矢理前に押し出す】
【致命傷は避け得たが無傷とはいかない。離脱の間際、バックパックにブレードが突き立てられた】
(ブースター破損!機動力を失った、が!)
前に押し出される勢いのままに脚部のターンピッグを起動。地面に突き立てる。
そのまま目まぐるしく変わる視界の中で、180度ターンし――
「イヤーッ!!」
ブースターとパワーアシストを受けての打撃戦!
加速エネルギーをそのまま威力に転用。ハンドガードが下りて――ナックルが飛ぶ!
413
:
かぶり
◆IqwQDoqGqI
:2019/06/23(日) 22:14:16 ID:???
>>411
かかった
アキレス「あばばっばばっば」
予想通りアキレスは刀を放り出してチョップを掻い潜る
なおも刀を使った回転切りを大きく飛びのいて回避
続いて左腕をこちらに向けてくる アキレスの中の第六感が警鐘を鳴らす
アキレス「なんだよ左腕潰せてねぇでやんの!!」
悔し気に唸りながらデモンレッグを発動
腕の方向を見極め 不可視なる衝撃波を回避 回避 回避
だがアリスはこちらへの牽制よりも イムカの攻撃を嫌ったらしい
アキレス「な〜んだよ俺ともっと遊んでくれよ!!」
イムカに向けて突っ込んでいくアリスの背を追いかける
刀は置いてきた 腰のダブルバレルショットガンを構えるや
アキレス「オレジャヤクブソクッテカ?」
いきなり 突然 何の脈絡もなく
アリスに向けられる圧倒的な存在感
総身をもって相対さなければならぬほどの 圧倒的強者しか放つことを許されぬオーラが浴びせられる
その主はアキレス 彼は強者だったのか? いやそんなわけがない
≪偽・強者の気位≫
嘗て相対した化け物の存在感を模倣した こけおどしの極地
そのオーラを纏いながら アキレスはショットガンのトリガーを引き絞る
炸裂音と共に飛び出したのは 紙吹雪と小さな紙テープ
クラッカー弾 攻撃力皆無のパーティーグッズ
いやがらせに特化した アキレスの真骨頂である
414
:
ソーマタージ
◆P2bEA4mHeU
:2019/06/23(日) 22:24:09 ID:???
>>411
《AWAKENING》
有機脳に仕込まれた装置が、準備が整った事を告げる。見開いた目が赤に染まる。
飛び上がったその身体は白く輝き、白煙と爆発的な熱波が数度に渡って撒き散らされる。───煙の中から飛び出したのは、異形の怪人。
「貴様に似合いなのは、誰からも顧みられない無様で孤独な死だ!」
ガバリと開いたクラッシャー。奥から覗く鋭い歯列は、例え機械化された身体でも噛み千切ろうとするだろう。
弾丸を背に隙間を走る。それが誘い込まれたような状況だと悟るのに、そう時間はかからなかった。
物言わぬ複眼は、磨りガラスめいてぼんやりと、迫る回転斬りを睨む───
「───イィィィィヤァァァァァァアアアアッッッ!!!」
手刀一閃!迫る刀の横腹を、下から打ち上げる様に硬質化した手首が狙う!
アキレスが今使っている、ソーマタージが選んだ高周波ブレードは丈夫ではあるが、月光やそれに与するものには到底及ばない。斬り続ければ刃こぼれも起こす、有り触れたもの。
故に壊せる!故に砕ける!何故ならその筈だから!理由などゴタゴタ考えるまでもない、自分がそうだと思えば、そうなるのだ!失敗したとしても、今回はそうならなかっただけに過ぎない!
否、そのように世界を作り変えているのか?哲学的、概念的な内容は今はどうでもいい。思想を振り払い、刀が到達するタイミングに合わせて振るう!
無論、仮に万事上手く破壊出来たとて、ソーマタージ自身が無傷なはずはない。
戦闘に適した形態、硬質化した肌でも、彼女ほどの使い手ならば当たりどころが悪ければ斬り裂かれるだろうし、指や骨がへし折れるかもしれない。
しかし、逃れられぬ予定、それらのダメージすらも度外視してソーマタージは嘯く。
「教えてやる、ガラクタめ……!俺は俺が正しいと思う事をする限り、正しいから死なねェ」
奇怪な軌道を描き、こちらから離れてイムカに迫る動き。グルリと振り返りざま、振り被った手を振るう。
放たれるのは、血の水圧カッター。ナノマシンを多量に含んだそれは鋭く、Allieの攻撃の阻害をしようと宙を切る。
415
:
◆4J0Z/LKX/o
:2019/06/23(日) 22:38:09 ID:???
>>412
>>413
「(はや、い…………判断が、遅れ――)」
全推力を爆発的に解放させた前方への急加速、更に脚部のピックを地面へと突き立てることで急制動と方向転換を行う反則めいた合わせ技で。
ぐるりと反転した重鉄塊の殴打を、弱り常ならざるAllieもまた、対応するだけの力を持ち合わせていた。
しかしアキレスやソーマによって与え続けられた微細なダメージが、ここへ来て尾を引いて影響をおよぼしたのだ。
コンマ数秒にも満たない僅かな逡巡の隙間に、イムカの握りしめた文字通りの鉄拳がAllieの鼻柱へとめり込む。
「がはッ!!」
顔面への殴打を起点にAllieの身体はぐるりと回転し、まるで叩きつけられたパンチングマシーンのように。
地面へと後頭部を打ち付ければ、余りにも強い衝撃にその身体がびくんと一瞬浮いた。
「ぁ……あ…………」
目を白黒させ、鼻からは電脳を守る赤黒い耐衝撃フルードを零しながら。
暫くは天を見つめていたAllieであったが、直ぐにその瞳に生気を取り戻して。
「ぁぁああぁあああああッ!!!」
ネックスプリングの要領で跳ね起きれば、直ぐさまイムカへと目掛け戦車砲めいた威力の回し蹴りが飛ぶ。
そして火花を上げる左腕のカノンを向け、彼女へ向けてPAの内部ごとを蒸し焼きにするプラズマ砲を浴びせようとするが。
「!」
「(脅威判定……A+……ッ!!)」
その狙いは急激に変更され、この場にいる誰よりも優先されてアキレスへと向けられたのだ。
かの猛者ロイ・ゴールドマンやクルト・カントール。ましてやソーマタージやBB、ニアよりも高く。
これまでに記録した最高の脅威判定結果に、人工皮膚を粟立たせながらAllieの視線は彼へと向いて。
放たれたクラッカーに激昂するように、巨大な超高温プラズマボールがアキレスへと放たれるのである。
バカンという破裂音と共に、カノンを保持するアームカバーが宙へと飛んだ。負荷が限界を超え左腕武装を使用不能に至らしめたのだ。
>>414
「まだ、そんな力をッ…………」
ソーマのスクラッパーめいた咬合をバックステップで躱し、それから回転斬りは放たれるであろう。
ぶつかり合った刀身と拳は生身ならまだしも、彼は血肉と金属(Flesh 'n Metal)の塊。剛性の面から見てもソーマタージの拳の勝利に終わることは明らかだ。
へし折れたそれを捨てて、右手の指先に備えられたタロンによる切りつけによって反撃を測る。
しかしその狭間に、イムカによる重撃とアキレスの陽動を挟んで。
「(だ、めだ…………この音声信号を…………)」
「止め……ないとッ」
結果として背後からブラッドカッターによる一撃を受けて、ついにAllieは両膝をつく。
目標は鹵獲であり殺害ではない。それゆえに難易度は跳ね上がっているが、これだけ痛めつければ十分だろう。
ようやく訪れた機を逃すまいと、ジョシュアがインカム越しに取り押さえろと叫ぶ。
しかしAllieもまだ破壊されるつもりも、ましてや捕まるつもりもない。不利な状況を覆すには戦局を理解する必要があった。
S.T.の持つ大きな特徴であるニューラルネットワークによる意思の疎通は、単一個体の戦闘データを全員へと共有するものだ。
したがってこの状況を打開すべく、Allieの脳は姉妹達と共に解決策を探る。この深刻なる不具合を打ち消すバグフィックスの手法を。
【Allieに大きな隙が生じ、鹵獲のために取り押さえることが可能となった】
416
:
ニア・シューペリオリティ
:2019/06/23(日) 22:47:24 ID:???
「いったたた……」
「あぁ、もう、トンでましたってんですね……」
この大事な時に、とかぶりを振って起き上がるニア
イーリスの翼音と共に発生した空圧により弾き飛ばされ、運悪く頭部を強打し失神していたのだ
その間隙は長くはなかったが、この戦修羅の庭園にて刻まれる刻の流れに於いては致命的
>>415
「八葉っ……一蓮!!」
ニアは決断的にタイドメイカー八本を発生させ、それらを編み込み強大なる海蛇が如く擡げさせる
それは文字通り、見た目通りの膂力を持ってしてアリスへ襲い掛かり巻き付き或いは呑み込み捕獲をせんと狙うだろう
417
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/06/23(日) 22:49:02 ID:???
>>415
「!?」
戦車砲の如き回し蹴り。態勢から…回避不可能と判断!
≪0001111101011≫
サーボスカルはアーマーロックを起動。さらにイムカはリフラクターフィールドを、
ピンポイントに収斂し、予測打撃点に対しての最大防御を設置。
「助かったぞ。ご苦労だったな」
Allieに言ったのではない。この部下達の名残が残ったパワーアーマーに対してだ。
回転蹴りがヒットし、複合装甲が剥離・爆散。機体のフレーム(骨格)がひしゃげ、浸透する威力があらゆる電子機器を破砕に追い込む。
≪イジェクト!≫
蛹から蝶が這い出すようにピンポイントバリアを展開するイムカ自身が全損の機体より吐き出される。
踏ん張っていては浸透する威力に肉体が爆散せしめられるのは明らか。
ゆえにあえて、イムカ自身は勢いに逆らわぬままに吹き飛ばされる事を選択したのだ。
「ッーーーーー!!」
それでもなお、恐るべき威力に晒されて、イムカは派手に後方に吹っ飛ばされた!
418
:
ソーマタージ
◆P2bEA4mHeU
:2019/06/23(日) 22:54:04 ID:???
>>415
「これが越境者さ!」
斬、斬。振るわれるブレードは、硬質化した胸板にも容赦なく傷を残していく。最初は引っかき傷程度でも、次には鮮血を迸らせる切創と化す。
その全てを受けながら、ソーマタージは威圧的な哄笑を漏らした。薄く開いたクラッシャー、射干玉めいた闇の奥から、悪魔の如く!
「これが、お前らが踏んだ尾の持ち主さ!!」
「ハァ───フィナーレだ」
ひしゃげた手、反動に裂けた手、斬り裂かれた胸板。赤い血をカーテンの如く垂らしながら、膝に手を載せていたソーマタージはゆらりと起き上がる。
悪鬼めいた様相は、まるで風に攫われるかの如く崩壊し、元のソーマタージの姿へと変わっていく。その過程で、傷は表面だけでも塞がれた。
拘束は───他の動ける者に任せよう。自分がやると、殺しかねない。そういう風に出来ている身体なのだなら。
「よく言うだろ……。Tout finit par des chansons.それとも、冷血ブリキ女にとっては、些かお下品だったかな?」
懐から取り出した煙草を咥え───膝をついた。どうにか立ち上がりつつ、負傷者の様子を確かめるべく彼は動く。
419
:
かぶり
◆IqwQDoqGqI
:2019/06/23(日) 23:03:43 ID:???
>>415
こちらを向いたアリスは見たことだろう
激情を助長するかの如きクッソうざい笑みを
こちらに向けられる左腕 第六感は先ほどとは比べ物にならないぐらい警鐘を鳴らしている
アキレス「んの・・・!!」
比類なき脚力で思い切り踏ん張って足をとめ すぐさま力を込めて全力の跳躍
どうにかしてプラズマ砲を飛び越える
後は他のものがどうにかしてくれるd
アキレス「・・・・・・・・・・」
アキレスは見た 吹っ飛ぶイムカ 膝に手をついてるソーマタージ
アキレス「俺がやんなきゃダメでやんの!!!!」
着地 駆け出し アリスにタックルを仕掛けて組み伏せ
アキレス「ええとええと・・・あぁもうベティ!!」
―――ギィ!!
ベティに指示 ベティは攻撃を無力化するべく両腕を自慢のハサミで切り砕港とする
更に特殊警棒でアリスの頭をしこたまぶん殴る
意識とか飛ばないかなぁという淡い期待を込めて
420
:
◆4J0Z/LKX/o
:2019/06/23(日) 23:16:27 ID:???
>>417
吹き飛んだイムカの身体を、壁に打ち据えられる前に柔らかな感触が受け止める。
背中に添えられた大きな手のひらは前にも覚えのある体温が伝わるものだ。
血とススにまみれたジョシュアが、その右の手のひらだけでイムカを抑え食い止めたのだ。
「良いパンチでした、コミッサー」
そのまま手を離せば、マガジンが空っぽになったマイクロレールガンを投げ捨てて。
ダグラスやエルミスとともに数多のS.T.を引き受けていたようだが、戦況は此方に傾いた。
故に現場は彼等やレジスタンスに任せて、こちらにケリをつけに来たようだ。
「…………アイツらもきっと喜んでます」
パキパキと指を鳴らしながら、Allieへと近づいてその左腕を掴み背中側へと拘束するのであった。
>>416
>>419
遅ればせながら差し向けられたニアの触手が疲弊したAllieに絡まり、巻きついて押さえつける。
ジョシュアの拘束も加わりAllieは完全に動きを止められ、更にそこへアキレスがタックルを繰り出す。
ぐしゃりと地面へ押し付けられ、Allieは苦しそうな呻きを上げてもがくが、三人がかりの拘束を外せる訳もなく。
ベティが挟んだ四肢はソーマの切りつけすら防ぐ装甲板に覆われているためびくともしないが、一応は無力化できているのか。
ガンガンと後頭部を警棒で叩きつけられる中、Allieは完全に身体から力を抜いて抵抗をやめ。
諦めたかに見えた次の瞬間、トリニティの広場で爆音をかき鳴らしていたスピーカーが突如として爆煙を上げる。
ジョシュアは咄嗟に爆煙の方を向く。トラックの荷台に搭載されたサウンドシステムはS.T.の砲撃によって完全に破壊され。
ハウリングの音と共に音楽が鳴り止み、再び周囲からは絶望に満ちた悲鳴が響き始める。
アキレスの方を向いたAllieの横顔は……笑みを浮かべていた。
>>418
「ソーマ……おい、ソーマッ!」
「休んでんじゃねェ、手ェ貸せッッ!!!」
ブチブチとニアの触腕から千切れ始めるような音が響き始める。地を押す腕の膂力は地面をヘコませるほどに強く。
アキレスの警棒やジョシュアの拘束をものともせず、Allieは四つん這いの姿勢へと戻って。
「サブルーチン……正常化」
片膝が立つ。ジョシュアは全力でAllieを押さえつけるものの、まだ止まらない。
いずれの越境者もが全力を振り絞って阻止するだろうが、それでは足りないのだ。
「A-07 Allieは正常に稼働中、良いですね……お待たせしました」
右腕を振るえばジョシュアが吹っ飛んだ。Allieを拘束していた彼の腕は滅茶苦茶に折れ曲がって。
さらに越境者達へ追撃を加えんと、次はニアの頭を狙ってその右手を振りかざすだろう。
ソーマが止めねば、誰かが死ぬ。戦争に手心は不要なのだ。
【『移民の歌』が停止、Allie及び他のS.T.がフルスペックへ回復】
【アキレス・ベティ・ニアによって拘束中】
421
:
ソーマタージ
◆P2bEA4mHeU
:2019/06/23(日) 23:23:57 ID:???
>>420
「冗談言うねェ……こっちも、手一杯……」
休みたくて休んでいるわけではない。無理をし過ぎたツケが回ってきているのだ。
ジンワリと滲んだ血を指して怒鳴ろうとしたが、様子がおかしい。音楽が止まった、悲鳴が代わりを務める。
嫌な予感は的中し、運命の猟犬は暫しの休息すら許さない。痛む身体に鞭打ち立ち上がり、吼えると、ソーマタージは駆け出す!
「ノーミュージック、ノーライフ…!」
「───大人しく眠ってろ!!」
元々ないが手心は最早無用。走りながら軽く飛び跳ね、硬い靴底が狙うのはAllieの側頭、こめかみ付近!
サイボーグの怪力に加え、特殊ゼロニウム合金補強の靴底、跳んで付けた勢い、それと怒り。これでダメならもう知らんとばかりに、意識を刈り取るべく無慈悲なストンプが放たれる!
「待ってねーよッ!!」
422
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/06/23(日) 23:26:30 ID:???
>>420-421
「もうちょっと受け止め方にも典雅さが欲しいな。淑女の扱いとしては落第点だよ」
なんとも渋い評価を下しながらもストンと降りるイムカ。
実際、無茶をしたが、まあ何とかなった様子である。ここまでは…だったが。
【身体のいたるところに刺さっていた破片を引き抜いていたとき、それは起こった】
イムカの美意識から遥かに遠いサウンドが僕恩と共に止んだ。破壊された。
≪00001111110101≫
サーボスカルの警告、が、鑑みるまでもない。敵の機能回復は明らかであると容易に知れた。
拘束中の連中が――危ない!肝心な所で詰めが甘かったということか!
「知恵(ハンサ)、生命(セトナ)、信頼(アテユ)、勇気(ベト)、秩序(ケプラ)、至誠(ゲーボ)、
創造(デミウル)、厳格(ゲルプ)、理性(スラビ)、節度(ヨンド)、調和(サガス)、結合(イエルメ)」
駄目だ。危急のタイミングにイムカの位置では遅い!
「ソーマタージ!殺れ!!」
423
:
かぶり
◆IqwQDoqGqI
:2019/06/23(日) 23:31:57 ID:???
>>420
アキレス「あ」
スピーカーが壊れる音に呆けた声を挙げる
嫌な汗が垂れる 組み伏せたアリスが 動き出す
アキレス「だれかぁぁあぁぁぁぁ!! 誰か何とかしてぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
こいつにできることは ただ全力でし噛み付くことだけだった
424
:
ニア・シューペリオリティ
:2019/06/23(日) 23:32:06 ID:???
>>420
「あぁっ……!?」
悲願成就を告げる福音のラッパ吹きは失せて、替わりに絶望の鈴を打ち鳴らす処刑人が青白い顔を覗かせた
それはニアにしてみても意識を奪われる光景に充分であり、そしてその僅かな時だけで致命に至るに存分である
「……しまっ、んぎゃっ!!」
白飛沫荒れる濁流の中を暴れる板子の有様で、容易に吹き飛ばされるニアの躰
骸を晒す羽目にならずに済んだのはタイドメイカーがクッションになったからに過ぎない、ほんのちょっぴりの幸運に恵まれたに過ぎない
「こ、んの……」
「……あー、あー……、、」
再度攻撃を試みるには遠い、既に随分と吹き飛ばされてしまった
足に力が入らない、頭部へのダメージは存外に深刻だ
……ならば、己の所作の中で最も素早くアリーへ届く攻撃を……そう!
「▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎ーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
強化された肺から爆発的に吐き出すノイズ!
精神を石臼ですり潰すが如き咆哮、倒錯的というには余りにも生ぬるい雄叫び!
指向性を持たせた大音響、空波を纏いながらにアリーへ迫る!
425
:
◆4J0Z/LKX/o
:2019/06/23(日) 23:46:50 ID:???
>>ALL
「ぬるいぬるい…………妨害など無ければ、この程度……」
越境者による袋叩きを浴びながらも、Allieは涼しげな顔で立ち上がろうと。
ニアを弾き飛ばしたことによって拘束はほぼ解かれ、残るアキレスの排除も秒読みである。
しかしそのさなかに、再び起き上がったジョシュアが決死の突撃を繰り出したのだ。
「うおぉおおッッ!!!!」
腕を赤熱させて修復を果たしながら、ソーマの蹴りによって僅かにAllieの首が動いたそこへと組み掛かる。
「この野郎…………殺してやるッ!!」
輝く右腕を絡めるようにして、それを蠅のギロチンと化して断頭を目論んだジョシュア。
ニアを吹き飛ばされた怒りによって完全に我を失いかけており、Allieの首が徐々に煙を上げて解け始めていた。
「落ち着け、ジョシュア……!」
しかし乱入を果たしたダグラスによってジョシュアの右手は引き離され、代わりにダグラスがAllieの右腕を掴み拘束を果たすであろう。
さすが勇者とだけあって膂力はAllieにも匹敵するようであり、若干の力負けこそあるがたった一人で片腕を捉えていた。
「ここでAllieを殺してしまえば、レジスタンスはアリスに対する切り札を喪うぞ……!!」
更にエルミスが割り入って左腕を拘束、ソーマタージやイムカへのカウンターを阻害するのだ。
ジョシュアも二人に諭されると冷静さを取り戻して、右腕を普段の状態へと戻してAllieの拘束に取り掛かる。
ニアを守ることは間に合わずとも、Allieを鹵獲することはまだ失敗には終わっていない。
「この、面妖な……!」
再び続々と纏わりつく越境者には流石のアリーも辟易したようで、全身に力を込めて越境者達を弾き飛ばし、血祭りに上げようと目論んだその刹那。
ニアの放った渾身の音爆弾がアリーの聴覚を直撃した。がくんと膝が折れ、最後の隙を晒したのだ。
「抑えつけろッ!!」
胸のプレートキャリアから拳銃を抜き放ちながら、ジョシュアが叫んだ。
426
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/06/23(日) 23:54:44 ID:???
>>425
「善良(アフレ)、解放(イマーゴ)、変化(エクズ)、幸運(イシュケ)、意思(ワラタ)、制約(ジオス)、公式(ロゴス)」
ここで警戒せねばならぬのは何か?Allieが今だ抜き差しならぬ状況なのは明らかだろう。
しかし、である。そこにばかりリソースを割くわけにはいかない。何故ならば――
【他のS.T.もフルスペックに回復しているという事実がある!!】
「リ・エグザイル起動!!」
今回は起動時のアサルトフィールドはあえて発生させずに周囲にリ・エグザイルを展開。
警戒すべき〝余計な横槍〟を牽制すると共に、確保が成った場合は〝転送・加速による速やかなる撤収〟の布石を打つためだ。
【イムカはAllieの直接拘束ではなく、周囲牽制+退路選択肢の一つを用意を行う】
427
:
かぶり
◆IqwQDoqGqI
:2019/06/23(日) 23:56:14 ID:???
>>425
アキレス「粉砕しろ!! ファイブ・フィンガー・デス・パンチ!!」
拘束しろ その言葉にアリスから飛び降りて発動するはアキレスの奥の手
比類なき膂力と脚力を両立させるゆいいつの方法
青き霧の巨人が具現化する
なお 粉砕しろとは言ったものの 別に攻撃するわけではなく その膂力にてアリスの足に組み付き 拘束しようとするのみである
428
:
ニア・シューペリオリティ
:2019/06/23(日) 23:57:47 ID:???
>>425
「ーーーー………、、、」
全霊での咆哮を終えるや項垂れ、腕の力でなんとか倒れるのを防ぐだけである
視界は揺らぐし耳鳴りは酷い、顔面をぬめり落ちる血のぬくもりはカンに触った
それでもその体勢から触腕を生やしそれを持ってして機動、拘束へ参加する事をやめないのは執念に近い
周囲の状況への気掛かりは事実だが、仲間や兵達に託し今はただ……成すべきを成すのだ
429
:
ソーマタージ
◆P2bEA4mHeU
:2019/06/23(日) 23:58:05 ID:???
>>425
「アツくなるな!お前のスッキリのために後を全部潰す気かッ!」
ザリッと着地。ジョシュアを止めようと手を伸ばすが、ダグラスの方が早かった。
流石は勇者と言うべきか、暴走してるようにも見えるジョシュアを引き剥がし、Allieを押さえる様子は、以前の記憶を無くした腑抜けさなど微塵もない。
「そうだ、まずはお前が落ち着け……。水でも飲んでこい。必要なら、クスリもキメてこい。言ってやれイムやん」
人の身体だったら、冷や汗が止まらなかっただろう。神妙な顔で諭し、拘束に取り掛かる様子を見ればホッと一息。
もしも彼に難点があるとしたら、逆鱗が大きい上にやたらと多いのに加え、怒り方が尋常でない事だろうか。
正に大捕物だ。チラリと視線をAllieに向け、吹き飛ばされたニアの方を向いて───
「……お喋りやめ。耳栓ハメ」
慌てて両手で耳を塞いだ。彼にして彼女ありか。守るまでもなくね?とも思ったが、口には出さないでおいた。
「蹴りッ!何が何でもケーリッ、蹴り蹴り蹴り」
ジョシュアに言われるまでもない。ニアの音撃がやめば、ガバリと足を振り上げ、放つ!放つ!
先程と同様の、重いストンプの乱打!ただ溜飲を下げるための行為ではなく、狙うのはAllieの膝や肘などといった関節部。破壊し、抵抗を封じる算段だ。
「ガキの頃ッ!こうやって霜柱とか踏んで、遊んでたっけなッ!
お前には分からねーだろーがな、売女め!役立たずめッ!とっとと抑えろバカチンが」
430
:
◆4J0Z/LKX/o
:2019/06/24(月) 00:16:31 ID:???
>>ALL
ジョシュア、イムカ、アキレスとベティ、ニア、ソーマタージ、エルミス、ダグラス。
組みつき、絡みつき、押さえつけ、関節を砕き、あるいは彼らの退路を築いて。
全ての越境者の尽力によって、ついにAllieは地面へとうつ伏せに倒れ組み伏せられたのだ。
残るS.T.の処理を放り投げてでも為されたそれは、彼女を無力化へと導く唯一の機会でもあり。
そしてジョシュアは引き抜いた拳銃から、二度弾丸を後頭部へ撃ち込んでそれに終止符を打ったのだ。
「…………」
Allieは砕けた四肢を投げ出して動作を停止する。といっても破壊された訳ではない。
ピストルの弾着によって内部の電脳に震とうを生じさせ、その意識をついに刈り取ったのだ。
電脳を守る殻は特に分厚く、貫通力に欠ける45口径では彼女を殺害出来ないといったジョシュアの打算によるものだろう。
ある種信頼にも似たその行為を果たせば、ジョシュアは拳銃をホルスターへと仕舞って。
周囲へと目を走らせながら、ゆっくりとニアを抱きかかえるべく彼女へ歩み寄るだろう。
何故ならば周囲にはレジスタンスを蹴散らしたS.T.が大挙して押し寄せているのだから。
移民の歌は鳴り止み、ニアの咆哮も限定的なもの。彼女らを再び弱体させるカードは存在せず。
絶体絶命かにも思えた状況の中、不意にS.T.の一人が明後日の方向を向く。
一人、また一人と越境者から目を背け、それは彼等よりも遥かに高い脅威度を持つ存在をそのセンサーに認めたからに他ならない。
個々の戦闘力で言うのであれば、年老い記憶を失ったとはいえダグラスが最もこの場では強力な戦士であろう。
しかしそのような彼すら放り捨てて、全員が専念するような戦士がレジスタンスに居たか。
思い出して欲しい、『1番台』の戦闘能力はとある越境者とほぼ同等であるというドクの言葉を。
「お疲れ様、後は…………私に任せて」
優しげな音色を奏で響く声。少しだけ掠れたそれは、彼らも聞き覚えのあるもので。
そこには人工透析機との接続を解除し、オスクロとソーンブラを構えたハイプリエステスの姿があった。
そして彼女は越境者へと一瞥をくれて、十数体ほど残ったS.T.の群れの中へと、一人飛び込んでいったのだ。
轟音と閃光がこだまし、白い血飛沫が舞い散り、その間にドクとレジスタンスの兵士が気を失ったアリーを拘束具に乗せ、リ・エグザイルによって撤退を果たすだろう。
越境者も続き、その場から離脱することを余儀なくされる。
やがて全てが平穏の夜の海原のように静かになって。
戦いが終わってもなお、ハイプリエステスが帰ってくる事は無かった。
431
:
◆4J0Z/LKX/o
:2019/07/01(月) 22:03:08 ID:???
「越境者、手の空いている越境者はいるか?」
「こちらアルフレッド・ノーマン・ヨハイム。緊急の案件だ。すぐに集合してくれ」
煙の上がるキャンプ・トリニティにドクの声が響く。
辺りには生き残りのPAやフォークリフトが行き交い、ディーゼルとサーボの音がこだまする。
負傷者や死者の処理と弾薬の在庫管理に、トリニティは大わらわといった様子であった。
招集に応じて越境者が集結すれば、ドクは背中から生えた触手を用いて身を掲げ木箱の上に乗る。
「先程、S.T.のオムニウム・コアを用いて試験的な越境ポータルを作成することに成功した」
「諸君にはこれを用いて、越境先から食料や資源を手に入れて来て欲しいのだ」
15年前の時間軸へと飛ばされて以降、越境者に偶発的な越境はもたらされていない。
その全てがポータルやテッセラクトを用いた随意的な越境であり、それは運任せの越境が出来ないということだ。
世界を股にかけるというアイデンティティを長らく奪われていた、そんな彼らに朗報だ。
今回の任務は世界を越えた物資調達、それもワールドタイムゲートの構築に必要な、スイッチ式ポータルの稼働試験も兼ねている。
「ジョシュアとエルミスはAllieの拘束で手が離せないので、今回はダグラスが随伴する」
稼動試験は済ませているが、どの世界に繋がるかまでは未知数なところがある。
故に備えは最善のものを喫し、ダグラスという主戦力を投入することが決定されたのだ。
432
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/01(月) 22:18:20 ID:???
>>431
「確か――」
イムカは一応は確認である。この世界、食物や資源などもだいぶ詰んでいるのか?だ。
食に意は無いイムカであっても兵站の大切さくらいは解る。
そして、それが払底しているのはパワーアーマーの状態からも明らかだった。
【必要な事だったとはいえ、イムカが使い潰したパワーアーマーはかなりの虎の子だったのだろう】
「ミスカの手前もある。いざという段で干上がって戦えませんでしたでは恰好がつかなすぎるな」
と、イムカはこの実験に快く了承。リスクを承知か?と問われれば、
「私がいれば何も問題は無い」
相変わらずどこからか湧いてくる無尽蔵の自信と自負で言ってのけたそうな。
433
:
ニア・シューペリオリティ
:2019/07/01(月) 22:20:44 ID:???
>>431
「はーい、はーいってんですよー」
元気良く挙手するのはニアである
この悲痛なる世界に於いても希望を捨てずに歩み続け、今尚光を追い求める彼女は相変わらずなマイペース
「……ポータル」
「あー、往復出来るタイプのやつだってんですよね?何人まで行けるってんですか?」
同伴のダグラスが来たのなら手を振り挨拶、準備に必要な装備などを整えるであろう
434
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/01(月) 22:24:35 ID:???
>>433
「食料問題か…」
ニアのうねうね触手に対し、イムカはうーむと考えたのち、
「栄養価が問題か」
と、やれやれといった仕草をした。なんかシツレイ!!
435
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/01(月) 22:24:48 ID:???
>>433
「食料問題か…」
ニアのうねうね触手に対し、イムカはうーむと考えたのち、
「栄養価が問題か」
と、やれやれといった仕草をした。なんかシツレイ!!
436
:
かぶり
◆IqwQDoqGqI
:2019/07/01(月) 22:31:50 ID:???
>>431
―――ギィ!!
アキレス「あ オイベティ・・・」
そこに遅れてやってきたのは アキレスのズボンのすそを引っ張りながらやってきたベティと
やや憔悴した様子のアキレスだった
―――ギィ!!
アキレス「あ・・・えと 仕事? わかった 運び屋ならいつもやってる」
どこかやつれた様子のアキレスも同行することになったらしい
この世界のミスカがその身を賭して自分たちを助けてくれた時から アキレスは元気がなかった
>>432
―――ギィ!!
イムカが連れているであろうサーボスカルにハサミを振り上げるベティ
暇で考え込むぐらいなら 動き回らせた方がなんぼか健全なこともある
と言っているらしかった
437
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/01(月) 22:36:53 ID:???
>>436
≪00011111010101≫
サーボスカルはヌタっとベティちゃんの背中に着地。
ベストポジションでいざ合体フォーム!
≪000111010101010≫
それは実際お互い様と言っている風だった。
イムカはいつものイムカだが、だから感情に素直なアキレスも
それはそれでアリと言う事だった。むろん、ヘタれるくらいなら動かさにゃならんのは同意である。
438
:
◆4J0Z/LKX/o
:2019/07/01(月) 22:37:03 ID:???
>>432-433
「水はあるが土地の確保が難しいのだ、防衛線を拡大するだけの戦力はトリニティには無い」
農業自体が不可能なほどに土壌や水が汚染されている訳ではないが、領地の拡大にはあまりにも人手が不足している。
コンクリートをひっぺがして農地を作るだけの機材もなく、このままではトリニティの限界も近いだろう。
逆説的に考えれば、故にこうしたレジスタンスが野放しにされてきたのだ。放っていてもいずれ潰えると確信を得ているから。
「ポータルは携帯型、一人につき一つ支給する…………以前『眼』によってHEXA本社が襲撃された際、使用されたものだ」
「ボタンを押せばあらかじめ設定した世界線へと飛び、もう一度押せば帰還できるが……試作品は一往復すれば終わりだろう」
ニアとイムカ、ダグラスへと試作型越境装置を配布しながらドクは操作方法などを説明する。
外見は小型のデトネーターに近く、座標を設定するための小さなタッチパネルが備え付けられている。
直感的なインターフェースは、それほど専門的な知識を持っていなくても十分に動作を可能にしてくれるだろう。
三人の数値をすべて同じものへと設定すれば、理論上は同じ世界へ飛べる。
「記憶にある限り越境は初めてだが…………まぁ、善処しよう」
着慣れぬ近未来的な装備に身を包めば、ダグラスのその姿は妙に様になるものだった。
それもその筈、当人は記憶を失っているだけでかつてはHEXの司令官として先進装備に身を包み、能力者を切り刻んでいたのだ。
オムニ・シューペリオリティ。全てに対する優越としての面影を色濃く残しながらダグラスはポータルを起動した。
439
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/01(月) 22:43:57 ID:???
>>438
「もはや敵とすら見做されぬ瀬戸際ということか。なんともな」
状況は厳しい。実際、前回の戦闘は文字通り乾坤一擲だったということか。
死力を振り絞っただけの見返りとなりえたことを期待するばかりだ。
「まあ、やってみよう。物資はあればあるほどいい。」
躊躇いなく携帯型ポータルを装着するイムカ。
(この男…はな)
実際、戦力としてどれだけ期待できるのだろうか。
どこぞのトンチキがようつべでサルベージしたとほざく剣技を知る限り、
全開なら相当にやれるとは踏んでいるのだが。
【そして当然ながら、決断的にポータルのスイッチオン!】
440
:
ニア・シューペリオリティ
:2019/07/01(月) 22:47:03 ID:???
>>434-438
「お腹空いてるのは満たせますってんですけどぉ……」
触腕に事実栄養価は無い
序でに味も虚無的であり、見た目も最悪、更に匂いも生臭い
ただ単に空腹と渇きを癒すだけと言えるだろう、緊急時以外にあまりお世話になりたくはない食物だ
「……ん、アキレスも、頑張りましょうってんですねっ」
実際の所、アキレスやイムカの悲痛に対してのニアは慰めの力を持つ事はない
それは元来生体兵器として生み出され、『ニア』として希望を持ち続ける道を歩む彼女としての性分も充分に作用していた
故に多くを語るのは役目ではない、常にニアはニアである事をする以外に出来ないのだ
「ふふふ、バッチリってんですねっ」
ダグラスの姿に思わず笑みがこぼれ落ち、ともあれ時が来れば越境の扉を久方振りに開くであろう
441
:
かぶり
◆IqwQDoqGqI
:2019/07/01(月) 22:55:04 ID:???
>>437
―――ギィギィ!!
いつも変わらぬ頭蓋骨とサソリの会話
アキレス「いつも仲がいいね」
その様子に少し笑みをこぼすアキレスであった
>>438
アキレス「こういう形の越境はほとんど経験が無いな・・・やってみよう」
そう言って言われた通りの座標を登録し 軌道させる
後は飛び込むだけだ
442
:
◆4J0Z/LKX/o
:2019/07/01(月) 23:01:45 ID:???
>>ALL
ポータルの展開と共に視界を閃光が包み、一瞬の後に越境は完了する。
再び目を開ければそこは鬱蒼としたジャングルの奥地。濃い自然の匂いに混じり鳥や虫の歌う声が聞こえる。
と、風を切り羽ばたくような音に連なり大きな影が一行を覆い尽くすだろう。
熱帯雨林の樹木の隙間から見える遠景には煙を吹く活火山、そして上空には目を見張るような巨大トンボが悠々と空の王者たる貫禄を見せていた。
【原始世界 ファーアース】
「ここが越境先か、大気組成は私たちの住む世界とそう変わらないらしいな……」
「だが、ここは明らかに……全てが豊かだ」
周囲を埋め尽くす光景はエリュシオンでも目にしたことのないものだとダグラスは感嘆する。
ジョシュアやエルミスも含めて、この世界に足を踏み入れた越境者はそう多くはないだろう。
それは偶発的に発生する自然越境では、この世界の境界線を超える事がないからである。
つまりポータルによる指向性の強い越境でしか、足を踏み入れられぬ秘境といった所であろう。
「イムカ、ニア、アキレス……そして私」
「全員が無事なようで何よりだが……ふむ、何から手をつけるべきだろうか」
腕を組んだまま腰に刺した剣へと手を這わす。それは黒光りするPA用の大型直刀であり。
タェンティースの持つものと全く同型のそれは、かつてダグラスも握っていたものだった。
よく手に馴染むそれの感触を確かめながら、ダグラスは食料の捜索手順について越境者に問う。
川へ下る、森を捜索する。手段は様々だが、無線で連絡が取れる以上、散らばって捜索するという手もありだろう。
443
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/01(月) 23:14:56 ID:???
>>442
「ふむ…」
緑の臭いが濃いなと思いながら少しだけ思案。
実際、生命力の満ち満ちた世界にたどり着いたらしい。
世界が活力を失いつつある出発地点とは雲泥の差だ。
「世界の性質的に軍需物資はあまり期待できないかもな。
だが、滋養の有りそうな食料ならいくらでも見つかりそうだ」
と、一応持ってきた明らかに女子力の欠片も無さげなカートを引っ張りながら、
「自然物がいいだろう。実やナッツなどの栄養価の高い類がいい。
肉の取得はややリスキーだがこの面子ならば出来ないことはないだろう」
≪001111101010101≫
自然物の毒性の有無を確認しながらの採取ならサーボスカルが大いに役に立つ。
「という訳で荒事をやりたきゃ貴様等に任せる。奥ゆかしく大人しい私はか弱い女らしく採取にいそしむ」
444
:
かぶり
◆IqwQDoqGqI
:2019/07/01(月) 23:19:03 ID:???
>>442
アキレス「とりあえずご飯じゃない?」
と 意見を出す
アキレス「俺はロイのオッサンのように食えるものがどれとかパッと思いつかないけどさ
どんぐりやクリなら知ってるし 食い方も習ってるからいいごはんになると思うよ」
こんだけでかい森ならいくらでも見つかりそうだし と付け加えて意見する
445
:
ニア・シューペリオリティ
:2019/07/01(月) 23:22:05 ID:???
>>442
「虫、捕まえますってんですか?」
とはニアは実際数年間、というより生の大半を巨大昆虫犇く世界で過ごしている故にその辺の抵抗が少ない
しかしてその感覚が一般的ではないと知っている為に疑問符を付けてはいる。ベティちゃんの前で言う事でもないだろうし
「あとは果物とか……あればいいなーって」
446
:
◆4J0Z/LKX/o
:2019/07/01(月) 23:36:20 ID:???
>>ALL
満場一致で食料の確保ともなれば、ダグラスもそれに乗じるだろう。方法に対しては意見は様々だが、狩猟よりかは採取の方が確実で食いでに優れるのは確かだ。
この世界の生物は軒並み巨大であり、下手をすれば越境者よりも戦闘能力の高いクリーチャーが跋扈しかねない。
故に初回の調達では、採取による食料の調達がメインとなるだろう。
「サーボスカルの調査結果では、近辺に人間が摂取できるキノコが4種類、草が2種類、木の実は3種類存在する」
「適当に採るのもいいが、ふむ……事前に毒味をした方が良いかもしれんな」
サーボスカルから提示されたデータを見ながら、最も近くにあった果実をもぎとって食す。
オレンジの薄皮に白い果肉、りんごのような食感を持つベースボール大の果物だ。
「甘みが強く、後から渋みがやってくる……舌にシワが寄ったみたいだ」
「渋抜きをするか、加熱すれば食べられるだろう……」
顔をしかめるような渋みに襲われ、生食は難しいということが分かった。
このように毒味を繰り返していけば、どの食料がどういった効能を持つか鮮明に理解することができる。
幾らか候補を決めて、それぞれ少しずつ試食を繰り返してゆけばいいだろう。
【食料指定後、毒味判定(複数可)】
447
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/01(月) 23:41:30 ID:???
>>446
「もぐもぐもぐ、これは平気だ」
なんか紫色の煙放っているきのこを皆に渡す、
「もぐもぐもぐ、これも平気だ」
なんか髑髏っぽい呪いアイテムめいた木の実を皆に渡す。
「もぐもぐもぐ、これも大丈夫だ」
周辺で大量に虫やら動物が死んでいる中にあった肉っぽい食感の果実を皆に渡す!!
≪000111101010101≫
サーボスカルはやれやれとマニュピレイターを動かした。
【判定…言うまでも無いがダイジョブダッテ!!食えやっ!!!】
448
:
ニア・シューペリオリティ
:2019/07/01(月) 23:47:43 ID:???
>>446
「じゃあニアは果物を……これっ!あとこれもっ!」
柑橘系な果実、それと梅に似た果実をそれぞれ触腕でもぎりキャッチ
軽く一口食べてみれば、
「……んべー、酸っぱい……!こっちはにがーい……」
食べれなくはないが青臭いわ硬いわ果汁もそんなに無いわでちょっとアレだ
しかして栄養価としては悪くはないであろうが
「うーん、食べれなくはなさそうってんですけどー……」
「……ん?あ、これ……」
ふぅむと唸る視界の端に捉えたものはキク科に似た植物
掘り出して根っこを見れば何やら小首を傾げた
「根っこ、コーヒーになりませんってんですかね?」
元猫人の影響と教えの結果、そこそこ好きになって来たコーヒーの代用品を提案。栄養も豊富だ
449
:
かぶり
◆IqwQDoqGqI
:2019/07/01(月) 23:52:17 ID:???
>>446
アキレス「えぇと・・・オッサンはなんて言ってたっけ・・・」
多少なりとも手ほどきを受けたサバイバル技術を頭の中で反芻する
アキレス「まずキノコは除外 毒の見極めが難しい上に栄養がほとんどない
他にこうほがあるなら後回しでいい・・・よし」
ということで調べてみましょう 銛の中に分け入って地面を探す・・・あった
どんぐりに似た 固い殻に包まれた木の実 殻を割ってベティに進呈
―――・・・ギィ!!
アキレス「渋みがあるが毒はなしか 渋抜きすれば食えるぞ あとは・・・」
―――ギィ!!
森の中で色々と探ってみると ベティが何かを発見
ハート形の葉っぱを付けた・・・蔓
アキレス「もしかして・・・!!」
土を掘り返す 肥大化した根を発見 ベティに進呈
―――ギィ♪
アキレス「よし 多分ヤムの根だ 貴重な芋が手に入ったかも」
450
:
◆4J0Z/LKX/o
:2019/07/02(火) 00:09:27 ID:???
>>ALL
「ふむ、なんというか……豪胆とはこの事なのだろうな」
ひょいぱくひょいぱくと次々に"食べられる"キノコや木の実をカートにこんもりと盛って。
恐らくイムカの壊滅的な味覚が、食料の選定基準として食って死ぬか死なないかというラインを基準にしているのだろう。
そのせいか見た目は食欲をそそるようなものではなく、味もきっとひどいものだ。
「嗜好品は心の拠り所になる、良い選択だろう」
ニアは味に優れた木の実こそ見つけられなかったが、コーヒーの代わりになる根を見つけた。
嗜好品は食料の他にも人間の心を保つために必要なものだ。トリニティの嗜好品事情は戦前に生産されたものを拾ってきては消費するの繰り返し。
ゆえにはじめての生産嗜好品に加え、栄養価の高そうな味わいの木の実も併せて採取、カートの中に山積みにされてゆく。
「芋か、良いぞ……これは当たりだろう
中でもアキレスは特筆すべき植物を発見した。芋だ。
どこでも育つし腹持ちもいい。飢餓を乗り越えるには正にうってつけの品物だろう。
そんなこんなで食料採取は順調に進み、2時間ほどで持てるだけの食料が集まるだろう。
ファーアースは想像以上に豊かな土地であり、飢えを凌ぐだけのキャパシティは持ち合わせているということだ。
越境装置さえあれば、レジスタンスだって危険な原生生物との戦いに身を投じることで食糧を確保できるようになるだろう。
ひとまず偵察がてらの採集は終え、越境者達はトリニティへと帰還することになる。
451
:
『7と0』
◆4J0Z/LKX/o
:2019/07/07(日) 21:46:13 ID:???
【キャンプ・トリニティ:隔離施設(クアランティン・ファシリティ)】
「先の戦闘で鹵獲したS.T.だが、かなり損傷している……そのため、損傷した部分を第2世代のパーツで補う必要性が出て来た」
「しかし稼働に必要な部位は粗方揃っているお陰で、システム自体は生き残っているようだ」
トリニティ教会の地下倉庫出会った場所は、鹵獲した兵器や物資を一先ず安置するための空間と変わり果てていた。
煉瓦造りのそこは鋼鉄などをはじめとする頑丈な建材で補強され、かつてのささやかな姿は影も形もない。
ドクはそんな空間に越境者を案内すれば、強化ガラス越しに拘束されているAllieの姿を晒す。
「……してやられましたね、まさか反乱者側に創造主(ファーザー)がおいでになっているとは」
「戦闘中に不快音波を垂れ流すなど…………我々を陥れることが出来る筈です」
当のAllieといえばレーザーカッターや振動カッターを用いて脱出を試みていたが、結局はドクの機械触手によってそれらを取り除かれ無力化されていた。
故に打つ手のなくなった現在は黙って十字に磔になっているのみであり、抵抗の意思自体は既に無い模様。
しかし一度付け入る隙を見せれば、近寄って来たスタッフの首元に噛み付いて血祭りに上げる、
臀部から伸びる尾のような接続ケーブルで串刺しにするなど蛮行の限りを尽くしている様子
「これを持っていけ」
「Allieの尾てい骨から伸びる太いケーブルなのだが、あの先端の棘のような部分はあらゆる機器に接続可能な可変型端子になっている」
「その先端にハッキング用端末を固定し、振りほどかれない様に耐える……簡単な仕事だ」
隔離室の中には数人の死体が転がり、Allieを恐れてもはや誰も近寄ろうとしない。
そんな中越境者に課せられた試練とは、彼女の「尾」にハッキング用の端末を接続し、暴れるのを防ぐという用心棒役だ。
ジョシュアらは狩りと資材調達に出払っており、残るエルミスは細身で非力。ともなると頼れるのは腕っ節自慢の越境者だけなのだ。
452
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/07(日) 21:58:21 ID:???
>>451
「皆、がんばれ」
んで、イムカ・グリムナーと言えば、食料調達でギリギリ死なない食材を持ってきたかと思えば、
今はこうしてふんぞり返っているわけだ。何様だ?将校様だ!!
「腕っぷし自慢の力仕事なのだろう?つまりか弱い細腕の女である私は
最初から問題外というわけだ。いやザンネン。はっはっは」
無表情で抑揚のない声なのですっごく棒読みでアレに聞こえるかもしれないが、
問題は当人が至極真面目で本気だということである。
【暢気のお水入りのパックにストロ―ぶっ刺してちゅー】
453
:
ソーマタージ
◆P2bEA4mHeU
:2019/07/07(日) 22:00:52 ID:???
>>451
「あぁ、オチが読めてきたぞ。最後にはニコイチしすぎて『さてこいつはAllieか第二世代か』」
腕を組んでシニカルに笑い、強化ガラスを曲げた指の背でコツコツ。
完全な無力化とはいかず、幾人も犠牲者が出ているらしい。そこまでは責任が取れないので、何とも思わないが。
「ネー俺精密機器の塊なんだけど」
神妙な顔をドクに向けボヤく。サイボーグの自分にどんな悪影響があるか、考えた事はなかった。
生身ならまだしも、自分は平気なのだろうか?少し考えた後、結局受ける事にしたらしい。
「逆に脳をファックしてやる」
端末を受け取ると、意気揚々とガラスの中へ。気分はジュラシックなワールド。
「お注射の時間ですョ」
454
:
『7と0』
◆4J0Z/LKX/o
:2019/07/07(日) 22:10:56 ID:???
>>452
「申し訳ないが、君の膂力という観点では、トリニティの人材の中でも上から数えた方が……」
優雅にくつろぐイムカに対して、恐れ多くもツッコミを入れるドク。
多分ジョシュアが居れば急いで彼の口を塞いでいただろうが、生憎番犬は不在。
しっかり最後まで言い切って、それから周囲のスタッフに哀れみの目を向けられるだろう。
「も、勿論装備も加味した結果だ。だからその目をやめてくれないか」
ようはイムカの協力無しには物語は進まないといったところだ。
ソーマの様子を見ればそれも頷けるだろう。
>>453
「ハッキングは一方向の有線接続で行われる、巻き添えも解析の心配もない」
ハッキングツールはソーマタージのようなサイボーグも考慮し、電波通信を行わないよう物理接触によってハッキングが実行されるように設計してある。
それこそが最も安全で確実な方法であるということは、言うまでもないだろう。
「Allieと端末が持つ端子は、どちらもS.T.用の万能端子で形成されている」
「近寄れば勝手に伸びて繋がるから、後は引き剥がされないように気をつけたまえ」
端子同士はある範囲まで近づけば、植物や軟体生物の生殖器官のように細いケーブルがいくつも伸びて絡み合ってゆくだろう。
結合の様子は『アバター』を想像すればいい。しかしこうもすんなりと事が進む訳もなく。
振りほどく様に動く尻尾は、鉄柱を振り回すかのような重打となってソーマを襲うことだろう。
455
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/07(日) 22:17:24 ID:???
>>453
「がんばれソーマタージ。まけるなソーマタージ」
ヒーローショーを見る子供のような心地で棒読みで応援する、
自称、女の細腕なので戦力外です将校であった。
>>454
「小僧?私をゴリラか何かとカンチガイしてやしないか?」
無表情でドグを両手で真上に持ち上げでぐるぐるしようとせん。
それこそ、回しすぎてバターになっちゃうくらいに。なお、この時点では〝素手〟だと断っておく。
【極めてアホな成り行きで帰還の希望が絶たれようとしている!!】
「まあ、手伝うだけだぞ?あくまで、人材不足だから?解ってるのか?」
お淑やかなイムカはずんずんとAllieに近づいて端末ぶっさしハッキングの援護を慣行せり。
456
:
ソーマタージ
◆P2bEA4mHeU
:2019/07/07(日) 22:29:14 ID:???
>>455
「オメーも頑張んだよ!」
中指を立てて猛抗議。ジョシュアがいないから出来る事の一つだ。
もっとも、どの道すぐに彼女にも出番は回ってくる事だろう。
>>454
「便利な事だ。その科学への驕りが終末を招いた」
端末の調子を確かめるかのように回転させたり見上げたり。
それも済めば、小脇に抱えて威風堂々とAllieの元へ。気軽に言ってくれるドクにはサムズダウンで応えた。
「オラ大人しくグワーッ!」
SMAAASH!!打ち据えられ床を転がるソーマタージ!端末は転がり落ちてまた最初からとなるだろう。
血が出てないか鼻を触って確かめると、怒りに震えて立ち上がる!
「あったま来た!これが済んだらお楽しみといこう!」
クルクルと回して逆手に持ったブレード。切っ先は真っ直ぐに足の甲を狙い、地面に縫い止める。
これで吹き飛ばされる事はなくなった。振るわれる触手を受け止めようと身構える。
「ハッキングでもクラッキングでもいいから、とっとと終わらせろ!」
457
:
『7と0』
◆4J0Z/LKX/o
:2019/07/07(日) 22:32:55 ID:???
>>455-456
イムカに赤子のように持ち上げられて三途の川が見えるほどにブン回される老人。
素手で行われたそれから解放されれば、やっぱりゴリラじゃないかと致死めいた感想に至る。
「……だから自爆機能の追加をあれだけ要請したというのに」
ソーマにブレードで縫い付けられまさにクライストな状況、尻尾を受け止められれば抵抗の手段は無くなる。
そこへようやく参戦したイムカに取り押さえられて、ついに端末と尻尾の先端が密着。
こういった窮地において鹵獲を防ぐための自壊機能があればどれだけ戦術的に有効だったか。
そのレポートを送信しようとするも、勿論隔離室の鉛天井にしっかりと跳ね返されエラーを起こした。
「ぐ……っ、あ、Auntie DottのAIコアですか……」
「人間に甘い、ヤツの思想が……崇高なるジェネラル・オメガの思想を汚染してゆくのを感じ……ます」
注入されるデータの数々が思考をかき乱せば、これまで涼しげな表情ばかり浮かべていた彼女にも苦悶の色が見え始める。
その正体を一瞬で看破するなり、恨めしげな視線をドクへと向けながら小さく痙攣を始めて。
「ほう、矢張り分かるようだな」
ドクはその様子に意外そうな反応を示した、実際彼女の電脳内に転送されているのは古いS.T.のデータだ。
実際にはS.T.という規格が誕生する前の産物ではあるが、かつてクルトやロイの戦ったそれは、かなり強力な越境兵器であった。
ドクと父と慕い彼の権限で動く……後に廃棄処分されたと伝えられていたが、きっとドクが要所だけを隠し持っていたのだろう。
「……転送完了、Allieは沈黙した」
「拘束具を外してくれたまえ、動作テストをしよう」
やがてAllieが白眼を剥きながら停止すれば、その身体から一切の力が抜かれるだろう。
ドクの合図で拘束具を外し、寝台へと寝かせて動作テストが始まる筈だ。
その間も越境者らは不慮の事態に備え、隔離室内で待機するようにドクから告げられるであろう。
458
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/07(日) 22:40:56 ID:???
>>457
「ジェネラルだかゼネラルだか知らんが黙ってろ!半分も理解出来ん!」
モノスゲー理不尽なことを言いながら抑え込むイムカ。将校isパワ!!
「そして自爆装置とは男の子のロマンだ。貴様な女性型だから禁止だ!」
堂々と宣言。何処までも理不尽であった。
------
「動作テストか。嫌なフラグてんこ盛りのフレーズだな」
大丈夫か?事故があったらお淑やかな私は大変だぞ?と釘を刺しまくるイムカである。
459
:
ソーマタージ
◆P2bEA4mHeU
:2019/07/07(日) 22:48:14 ID:???
>>457
「次からは、人を見る目を養ってから頼め」
ハッキング完了。ブレードを引き抜くと、腕を組んで経過を眺める。
成果は上々と言ったところか。無機脳を犯しているであろうデータに想いを馳せ、逆十字を切った。
「汚いは綺麗、綺麗は汚い。崇高なる目的も、泥の中からなら見えるものがあるだろ」
「効いてなくて暴走とかやめてよね」
ブツクサと文句を言いながらも拘束を解き、運ぶ必要があるならば寝台まで連れていくだろう。
隔離室内にて煙草を咥え、動作テストを確認するその目は、態度とは裏腹に笑っていなかった。暴走に備えてだ。
「三百円持って百七十円の商品を買った。お釣りはいくら?」
460
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/07(日) 22:51:13 ID:???
>>459
「ソーマタージ、こういう時はバナナをもってゆっくり近づくんだ」
サーボスカルに飼育員がおっかなびっくりにゴリラに近づいている映像を見せる。
こうすれば安全で仲良くなれるよ!という将校様のあたたかいアドバイスだ。
【映像の中で飼育員で腕を引きちぎられているが、そこは見ちゃだめ。イムカおねーさんとの約束だヨ!】
461
:
『7と0』
◆4J0Z/LKX/o
:2019/07/07(日) 22:55:49 ID:???
>>458-459
「だがこれが上手く行けばオメガやアリスに対する切り札になる、君らはリスクヘッジのようなものだ」
「さあ行くぞ、再起動まで3、2……」
この人体実験めいた扱いに対しソーマやイムカ達からの反応は当然ながら芳しくない。
しかしこれはある種人類が生き残る為の生存競争の一つと言っても良いだろう。科学に犠牲は付き物なのだ。
さて、ドクのコールに合わせて再起動が行われれば、Allieは高圧電流のサージでも食らったかのように飛び起きて。
「私は……あ、Allieは…………」
「Allieは正気に戻りマシた!」
「450円デス!……冗談デス、カルキュレータは正常に起動してマス」
「これは……少し、予想外だったな」
周囲を見渡してイムカやソーマの顔を眺めれば、両手を天へと掲げ高らかに正気宣言をするのである。
その口調はカノッサテクノロジーと関わった物であれば耳が腐り落ちる程聞いたあのフレーズであり。
無論それはプロトタイプであるアンティー・ドットのAIが、ゼファー社に供給されたアラズァヘッドをリバースエンジニアリングされて構成されたものであるからだ。
「それにしても思想が変われば越境者のブサイクなツラも不思議と可愛く見えてくるものデスね。観察の為にもう少し……側まで寄って下サイ」
「頬ずりしたい気分デス……ホラ、ホラ早く!」
一気に知能指数の下がったAllieには先程の覇気など微塵も滾らせておらず。
ただ今は無邪気な少女のように、ソーマやイムカへと無機的な表情を向けて呼びかけるのであった。
462
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/07(日) 23:00:16 ID:???
>>461
「………」
イムカはまず無言であった。あのトンチキ特徴ってゼファーじゃなくてカノテク特有のアレと思っていたが――
「………」
無言で考える。しかも何か別方面でずのう指数の著しいアレがアレだ。
よって、政治将校たるイムカは即時決断せねばならない!!!
「だいたいはソーマタージに任せよう。慣れてるだろうし」
マルナゲ・ジツ!イヤーッ!!
【こういうキャラには女難の相マシマシのツッコミ人生一本槍男が一番DA!!】
「それはそれとしてドグ、追加装備いるか?」
ゴゴゴゴゴゴ…と威圧感マシマシにイムカが取り出したのは――!!
【ガスマスク!!!被った瞬間になんかがキマる!!】
463
:
ソーマタージ
◆P2bEA4mHeU
:2019/07/07(日) 23:07:18 ID:???
>>460
「じゃあお前がやれよ。マジメにコツコツやってんのに痛い目見るのは俺の役目、バカやらかして痛い目見るのはお前らの役目だ」
交互に自分とイムカをゆびさし、サーボスカルの映像を最後まで見てから彼(?)をペシッと跳ね除けた。
「しかも効果ねーじゃねーか!」
>>461
「“おお、慰めを殺す夜、地獄の影、むごい殺人の悲劇が演じられる黒幕の舞台”。
タークインはどこだ。この絵図を脅して作らせた者は」
フン、と鼻を鳴らして電流を浴びる彼女とドクを交互に見やり、皮肉げに吐き捨てた。
科学の進歩が生んだ怪物、まるっきり同類ではないか。殺しあってる時ならまだしも、普通に見ていて気分のいいものではない。
どうやら実験は成功のようだ。腰のブレードに手をかけて隔離室から一歩踏み出し………
「……………」
人は、顔を覆うだけでここまで悲壮感を演出出来るものなのか。ここまでやりきれない想いを表せるものなのか。
取り寄せた研究資料などを手に取り、じっくりと目を通す。どうやら何らかのアクシデントでディセンションしたとかではないらしい。してたまるか。
シラーッとした目を向け、先程Allieに高圧電流を浴びせた機械を引き剥がそうと手を伸ばす。止められなければ電撃ビリビリをもう一度浴びせる気だ!
「こいつと話してると脳細胞が死滅していきそうなのはよく分かった。お手柄だドク、腹を切って死んでくれ」
464
:
『7と0』
◆4J0Z/LKX/o
:2019/07/07(日) 23:19:06 ID:???
>>462
「それを取り付けたら判別出来なくなるだろう……と言いたい所ではあるが、彼女ももう暫く見ていない」
「少し大柄だが……懐かしい気分になるやもしれんな」
明らかに異質なオーラを放つガスマスクを見るや否や、『彼女』を知っている者達は皆冷や汗を浮かべて。
しかしそんな彼女ももう居ないのを思い出せば、皆が昔を懐かしむような笑みを浮かべるだろう。
今も何処かで生き延びて、あのトンチキぶりを発揮してくれていれば良いが。
この種の異変については癖や傾向などが完全に同一でない以上、厳密にはα-12の異変とは異なるものなのだろう。
しかし元のニアがアレ(シツレイ!)であるが故に根本的な所で共通点があることを否定できないもの事実。
素体の見た目は大きく異なるものの、今のAllieもまた確実に祖であるタェンティースとニアの流れを汲んだものだ。
>>463
「おお、そのクソ忌々しいレ○プマシーンを取ってくれるのデスか!?ありがとデス、ひたすらに感謝デス」
ソーマがハッキング端末に手を伸ばせば、Allieは機械の如き無表情を浮かべたままに目をキラキラと輝かせる。
勝手に脳内へ情報を垂れ流すクソッタレな機械を剥がしてくれる彼はAllieにとって恩人に等しいだろう。
しかしソーマにとっては不幸なことに、その手を伸ばした尻尾の先端は猫じゃらしめいてふいと動き、ソーマを釣るかのように彼の体を誘導するだろう。
「ありがとうございマス、可愛いお顔がよく見えマスよ」
「それでは堪能したことデスし……」
結果としてハッキングモジュールを手に取る時には、既にAllieの顔が鼻先に触れんほどに近くへと寄っており。
Allieはソーマをカワイイと評した後に、素直にモジュールを彼へと渡して。
「死んでくだサイ」
静から動へと転じるのは極短い時間である。
Allieとしての意識の残滓か、彼女は大胆にソーマへ殺害宣言を敢行。ソーマの首へ右腕を回してヘッドロックへと移行せんとしたのだ。
ギリギリと締め付けるその膂力は腐っても第1世代、小型重機どころか大型重機ほどのトルクを発揮している。
465
:
ソーマタージ
◆P2bEA4mHeU
:2019/07/07(日) 23:29:39 ID:???
>>464
「いっそ本当に脳がオメゲするまで犯し殺してやろうか」
ブツクサと文句を言いながら装置を手に取る。無表情のまま目を輝かせるという奇妙な芸当には怪訝そうな顔を浮かべて。
気まぐれな猫を思わせる尻尾を見て肩を竦めていると、既に超至近距離。何気なく首を回した先に顔があれば、流石に驚いたのか半歩引き───
「ガ───ッ!!」
万力で締め付けられるかの如き動き、速さ!ミシミシと嫌な音が鳴り、見開いた目が血走る。
いくらサイボーグと言えど、脳を破壊されては復活のしようがない。眼窩から赤い血が滴る。このまま果汁ジュースの残滓めいて頭を潰され死んでしまうのか?
「───ア、バ、ズ、レ、が、───ッッ!」
何かが潰れて折れる湿った音!右手の指を掴み、へし折り、捻じ曲げる音だ!
ブチブチとシリコン皮膚を突き破り、もげかけた断面が晒すのは紫電散らすコード郡、尖った強化骨格。一切の躊躇いなく、締め付けるAllieを刺して高圧電流を直接流しこもうと突き出した!
こかで一つ重要なのが、彼は科学者でも技術者でもなければ、恨みをすっかり流せるほど人間が出来てもいない事。つまり、死にさえしなければいいだろうとトコトンやりかねない!
「再教育が必要なようだな……ッ!」
466
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/07(日) 23:29:39 ID:???
>>464
「生きているだろ多分。スプロールへのゲートが確立されてないならどうにもならんが」
イムカは端的に言うばかりだった。が、おそらくはとんでもない事になっているだろうが。
芳醇な天稟を持つ者がそのベクトルを全て復讐に向けた場合は…考えたくもない。さっさと改変せねば。
「やっぱりアレな根っこがアレだったのだなあ」
つまりは直しようがないということである。カノテクの教育班は今宵も無駄な努力を続けている。ナムサン!!
【とかなんとかしている内に早速反抗期だ!!】
「NO!ステイだニカイドウ!モルヒネやらんぞ!!」
トンデモヘッドロックかますニカイドウにドロップキックだ!!
Allie?呼びにくい!ニカイドウで十分だ!!
467
:
『7と0』
◆4J0Z/LKX/o
:2019/07/07(日) 23:48:16 ID:???
>>ALL
狩りに興じる猛獣の如き勢いでソーマの首を奪ったAllie。
その凶行を阻止すべくイムカの砲弾ドロップキック、そしてソーマの指サージがAllieを襲う。
それからアレコレ、ドクも真っ青になるかのような乱闘を強化ガラスがヒビだらけになるほど繰り返して。
「貴方がたを殺そうとシタことについては謝りマス、ウッカリ。プログラムの名残なのデス」
顔面をボッコボコに膨れ上がらせたAllieが、ついに負けを認めて謝罪した。
再び拘束具に括り付けられ、イマイチ知性に欠けるクライストとして再び隔離室の飾りとなって。
どうやら自我の固着にはある程度の時間が必要なようで、それまでは『A-07』と『X-00』の間でこうした不安定な自我の争奪戦が繰り広げられているようだ。
ソーマは運悪くその狭間に踏み込んでしまったらしく、一度落ち着かせればAllieは驚くほどに大人しくなるのである。
「良い子になったので、Allieを見捨てないで下サイ」
「ところで、サージで左眼が見えなくなりマシた。接続し直してくだサイ。……先程ブン殴られた所為かアゴも死ぬ程痛いデス」
先程の凶暴性はどこへやら、媚びるように上目遣いで赦しを乞うAllieの姿は先程までの凛然たる空気は微塵も感じさせず。
一部のスタッフ達は己の命を賭してまで手に入れた切り札がこれかと男泣きすら始める始末。
さらには先程の争いで新たな故障箇所が増えたとブー垂れ修理を要求。勿論嫌な予感のする誘い方である。
「うーん、Allieの規格には合わないようデス、別のを探してくだサイ」
「あと……死んでくだサイ」
無論この後も同じやりとりが続けられ、Allieの補修と調教は三歩進んで二歩下がるといった足並みで続けられるであろう。
翌朝にはピッカピカの新品同然になった誇らしげなAllieと、騒音と心労による不眠で過労死しかけのスタッフが数十名生まれたとか生まれなかったとか。
//そいでは今回はここまで!ありがとうございましたー
468
:
『ゼロデイの前夜』
◆4J0Z/LKX/o
:2019/07/22(月) 21:25:56 ID:???
【前回までのあらすじ!】
十五年後の未来へ飛ばされた越境者達は未来を支配するオメガ・インフェリオリティとその配下のアンドロイド軍を撃破するため、最強のアンドロイドである『A-07 Allie』を鹵獲。
最初期型の支配機兵である『X-00 Auntie Dott』のAIコアを融合させることで管理権限を書き換え、支配権をオメガからドクへと移譲することに成功する。
ワールド・タイム・ゲートの開通に必要な設備を奪取すべく、越境者らはオメガ・ファシリティへの侵攻作戦を展開しようとしていた……
「という訳で、Allieのファーザーはこのドク……アルフレッド・ヨハイム博士、そしてマミーはジェシカ・ドット博士なのデス」
「マミーが亡くナッタ後もファーザーは研究を引き継ぎ、Allie達……第一世代のS.T.を完成させマシた」
越境者やレジスタンスの技術士達による決死の調律を経て、遂にロール・アウトを果たしたAllieはかく語った。
身体の各所にはアップグレードという名のデチューンが施されており、廉価な第二世代達のパーツを用いて修復されたからであろう。
イムカから渡されたガスマスクを戯れで身につけながら、リバースエンジニアリング失敗の賜物である知能のカケラもない口調で告げる。
「ソレをオメガは掠め取り、我々を人間ブッ殺すマシーンに仕立て上げテ野に放ったのデス!」
「結局の所、Allie達は完全にロボットなノデ……インストールされた規範に沿って行動や思考が定められマス」
「パッと見人間に見えても、有機体で構成されてイル部位はほぼありまセン!」
つまりこれまでS.T.達が人間を駆逐していたのは、初めからそういう風にプログラミングが施されていた訳ではないということだと。
オメガがHEXAの全戦力をジャックする形で独立を果たした結果が今の惨状の発端なのだという。
つまりこの件において決定的なカードとなったのは、オメガが数年を掛けてじっくりと調教したアリス、もといニュクスの存在あってのことだろう。
つまりS.T.が壊滅したとして、ニュクスさえ無事であれば幾らでも盛り返すことが出来るということだ。
そんな状況でオメガを撃破するには、まず外堀を埋めてゆくことが必要とされるだろう。
469
:
ニア・シューペリオリティ
:2019/07/22(月) 21:32:45 ID:???
>>468
「へぇ」
そんな力説を一言で片付けてしまうのはニアである
いや、無論これが戦況に作用する大切な話である事は知っている
対してしかしこのような反応になってしまうのには、目の前のガスマスクとその喋り方に要因があったのだ
「あー、まぁ、そのー……」
オリジナルである自身も、フツーな喋り方をしている自覚はない
しかしてこの血脈はどうしても、アレな喋り方に回帰する定めなのであろうか?
その辺が気になってこの重要な話にも今一つ身が入らない
「……オメガって、その……うん、オメガが悪いってんですね?」
470
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/22(月) 21:33:52 ID:???
>>468
「一応は区別をつけるためにガスマスクのレンスはレッドではなくグリーンを採用している」
誰に向けた何なにかもよくわからん解説をするイムカであるが、
彼女が時々よく分からんことを言うのはまれに良くあることだったので以下略。
「まあ、そうなのだろうな。まったく、行動の指針が明確でいいな」
オメガは遺伝種子を悪用した。すなわち皇帝陛下の遺伝子的遺産に対する冒涜そのものであり、
これは神なりし皇帝陛下と人類の銀河帝国に対する明確な敵対行為だ。
イムカは己が職責をもって、この事態を収拾――
(欺瞞だな。自分を誤魔化し始めるとは、いよいよヤキが回ったか?)
腕を組んで平静を装いながら、イムカは反問する。これは私闘だ。それ以上でもそれ以下でもない。
そうであらねばならない。
「で、ドグ。一応の確保と再調整はやったんだ。今後の指針を聞かせろ」
471
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/22(月) 21:36:14 ID:???
>>469
「うーむ」
なんとなーくニアが何を(余計な)事を考えているのか察したりもする。
確かにドイツもコイツもアレなアレでアレなので、
「君達の大元の機構が奇行めいた何かなのでは?もしくは開発者のシュミ」
実に身も蓋もないことを言う政治将校さまであった。
472
:
『ゼロデイの前夜』
◆4J0Z/LKX/o
:2019/07/22(月) 21:50:03 ID:???
>>469
「テメー……ちゃんと聞きやがってマスか?」
死んだ目でにらめっこを繰り広げるニアをレンズ越しに睨みつけながら。
されど結局のところその単純な理論に行き着くほど、複雑な状況はシンプルな帰結を迎える。
「ああ!めっちゃ良く理解してマス、流石Allieのご先祖様デスね」
「ま、機構や素体に共通点はナイのデ……遠い親戚みたいなもんデスけどネ」
ガスマスクを外せばその顔付きは全くタェンティースやニアの系列とは異なり、体格もすらりと長く20センチほど大柄だ。
タェンティースらがミィを素体とした半人半機であるのに比べ、S.T.は完全にゼロから作り上げられた存在だ。
>>470
「オーウ、それじゃAllieは死神になれないデスか」
レンズの色について考えたことはなかったが、何故だか赤でないのが少し惜しいような感情に至る。
「ま、いいデショウ……ファーザーは過労で寝てるのでAllieからの説明になりマスが」
しかし現状最も優先すべき伝達事項はそのような娯楽めいたことではなく、如何にしてオメガの軍勢を打ち破るかである。
連戦に加えあちこちの世界に駆け回り、おまけにAllieを調整するときて殆どの越境者が過労でダウン。
実際先の戦闘から半日も経過しておらず、色々な事象がこの数時間の間に詰め込まれていた。
>>ALL
「ゼロデイ攻撃って知ってマスか?」
人差し指を立てながら、キラリと目を輝かせて無表情を向ける。
「レジスタンスのくそショボい軍勢でオメガの頭をカチ割るには、それが最も手っ取り早いデス」
「しかしファシリティの周りには大量の第二世代……全員を相手にするのは骨が折れマス」
473
:
ニア・シューペリオリティ
:2019/07/22(月) 21:57:03 ID:???
>>471
「……」
「……趣味だってんですね、きっと、開発者の」
平然とファーザーを売り飛ばす事が出来るニアは、これでもマウスィム研究所の苦心の末の傑作のうちのひとつである
まー試作型である半人の時点であれな故、お察し重点ではあるが
>>472
「聞いてます聞いてますってんですよー」
うんうん頷くその速度は早い
尚、一応ニアも思考ユニットのみが搭載されてはいるが基本は有機体
最も、クローンボディを使用している為矢張り血脈としては遠縁と言えるか
そんでもってとってもシンプルな答え合わせに応じれば若干真面目モードに入り見上げる格好で問い掛けた
「当日の前……って、事ってんでしょうか……?」
474
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/22(月) 21:58:00 ID:???
>>472
「セキュリティの更新前に脆弱性にアタックを仕掛けるでいいのか?」
脆弱性とはこの場合は何か?とは言うまでも無かろう。
そのために虎の子の戦力を消耗させることすら厭わなかったのだから。
「そこだ。ハッキリ言ってしまえば数対数。力対力ではどうにもならん情勢だ。
だからこそ、一気呵成の奇襲的な首狩りという邪道に走らねばならん」
その手段を求め、散々に苦労しているのだ。
475
:
『ゼロデイの前夜』
◆4J0Z/LKX/o
:2019/07/22(月) 22:09:16 ID:???
>>ALL
「概ねその通り、ゼロデイ攻撃とは……簡単に言えば壁に開いた穴が、塞がれる前に通り抜けてしまう事デス」
「つまり……Allie達を苦しめタ音楽とかいうクソッタレなノイズの事デスね」
オーケーサインを作ってその中に人差し指を出し入れするジェスチャー。
真顔でそんなものを向けつつイムカとニアへ向けて概略を述べるAllie。
「ファーザーから聞いてるとは思いマスが、S.T.は基本的に14日に一度ファームウェアを更新するのデス」
「緊急性のあるバグが見つかった時には、48時間…………」
ドクが以前話した通り、S.T.は定期的にメンテナンスを受けなくてはならない。
そして高度なプログラムが必要とされるため、そのスパンは最短で48時間。裏を返せば一度脆弱性を見出せば48時間は対抗できるのだ。
「Allieが鹵獲されてから10時間が経過してマス、つまり今カラ24時間休んデ、それから攻撃を仕掛けるのナラ……」
「ギリギリデスが、あの音波攻撃がまだ使えマス!」
Allieすら越境者が優勢に至る程に弱体化せしめたロジックボムは、きっと第二世代のS.T.にはかなり有用に作用する。
栄養失調気味で装備もボロいレジスタンスの兵士たちが食い止めることが出来る程度なのだからさしたる脅威にもならないだろう。
「弱体化シタ第二世代であれば、ハッキリ言って雑魚デス、瞬く間に蹴散らせちゃいマス」
476
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/22(月) 22:16:32 ID:???
>>476
「………」
何かムーヴがいちいち腹たつので、ガスマスクのフィルターにサバ臭フレーバーを突っ込む。
ナムダミダブツ!熟成されたサバの香りを堪能せよ!!
「まあ、順当にいけばそうなのだろうが、ひとつ確認したい」
イムカは一応を筋が通っている内容に対して当然ともいえる質問をする。
「整然として分かりやすい内容だが、それゆえに読みやすいぞ?
相手が脆弱性を突くことを読んで布陣するリスクについてはどうだ?」
イムカならばこういう時は相手のコントロールを乱すために腐心するところだが。
さて、フォームウェアの更新48時間に対して、相手方の動きを読み切れる何かがあれば重畳にせよ。
477
:
ニア・シューペリオリティ
:2019/07/22(月) 22:20:49 ID:???
>>475
「成る程、成る程……?」
しかして詰まる所、電撃戦も電撃戦
序でに仮に失敗すれば次のない、背水の陣までセットされたオマケ付きと言えた
だが現時点で最も有用である事は疑いようのない事実であるし、アリー本人からの作戦と言う事ならば効果も太鼓判であろう
「……アップデートを早めたり、耳栓して来たりとかはないってんでしょうか?」
478
:
『ゼロデイの前夜』
◆4J0Z/LKX/o
:2019/07/22(月) 22:42:50 ID:???
>>ALL
「アアーーッ!!」
マスクの内部にプシュッと生臭フレーバーが注入されれば、悲鳴をあげながらマスク越しに顔を抑え悶絶。
「ゲェッ、生魚!クッサ!グワーッ!!」
耐えかねてガスマスクを剥ぎ取り、涙目になりながらオッサンのようなえづき。どこか既視感あるリアクションで苦しむ。
普段よりも数段えげつない制裁を受けながらも、ようやっと本題に入るのは魚臭さが抜けきってからである。
「未完成のパッチで全筐体ブッ壊すリスクがあるのでアプデは早められマセン、これが最速デス」
「耳栓をするというコトは音波センサーやソナーまで全て遮断してしまうというコトなので、それはそれで弱体化に繋がりマス」
結局14日周期で行うべきメンテナンスを緊急的に早めて48時間なのであるから、さらにそれ以上早めるということは大きなリスクを伴うものだ。
一部だけ弄って他の場所に変な影響を及ぼしてしまえば、さらにそれがバタフライエフェクト的にシステムのクラッシュにつながったら?
そんなリスクを犯してまで修正を早める理由もないし、それに最後の生存者であるAllieが鹵獲されたことはまだ伝わっていない。
故に損耗の大きなレジスタンスがゼロデイ攻撃を仕掛けるとの評価は与えられないだろう。それが現状である。
「何が言いたいかと言うと、要は早けりゃ早いほど有利取れるってコトなのデス!」
「それに前はオンボロサウンドシステムでシタけど、今度はAllieに考えがありマス」
以前用いていたサウンドシステムはAllieらにより破壊され、防衛戦ですらあの体たらくなのだから攻め込むともなれば尚更厳しい。
敵は真っ先にスピーカーを狙って攻撃を仕掛けてくるであろう、それに対応する策は現時点では一つしかないと言える。
「あのカッチョイイ車を使うんデス」
ピカピカに整備された白いマスタングは、数百キロまで一瞬で加速し異能による攻撃を耐える移動要塞だ。
ヘイズの遺したそれは、きっと唯一の勝ち筋として越境者を乗せ導くべくこの世に留まったのだろう。
479
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/22(月) 22:52:58 ID:???
>>478
「悶絶する暇があったら話を続けろ。まったく」
自分でやっておいてこの言い草である。結構イイ性格だと分かるだろう。
実際にジョシュアも誰も彼もモノスゲー苦労していると予想される!
「ふむ、随分と繊細なシステムなのだな。高度電子戦の弊害か」
イムカの世界の戦いが宇宙規模でありながら有視界戦闘に退化していった理由でもある。
【とにもかくにも拙速こそが最善というのは理解できた。が、それのキーアイテムとなるのが――】
「真っ白マスタングか…趣味じゃあないのだが」
うーむとイムカは悩むところだ。正直、あの車体には瀟洒さが欠けているのではないか?と。
「提案だが、ブラックに塗装し、エンジンを後2つほど直結・のちに双頭黄金鷲のレリーフを――」
スパナを持ってなんか企み始めた!このままでは希望の遺産が帝国色に!!
480
:
ニア・シューペリオリティ
:2019/07/22(月) 22:57:08 ID:???
>>478
「確かに……そうだってんですねぇ……」
これがニアのような、少数の、それも軍需的ではない兵器の更新だとすれば早めるリスクを背負う事程度は造作もない事であろう
しかし彼女達はそうではない、最も高度な安定性を求められる統一兵器群なのだ
なれば即対応などという不完全な事柄に頼るわけには成る程いくまいと
耳栓に関してはまぁそうだろう、感覚のひとつを潰せばそれはそれで儲けものだ
「……あの、クルマを……」
車種については仔細を未知で、しかし助けられる事多数のそれを見て目を細める
「イムカの趣味って、金ピカとかだと思ってましたってんですねぇ……」
481
:
『ゼロデイの前夜』
◆4J0Z/LKX/o
:2019/07/22(月) 23:15:18 ID:???
>>ALL
「バックドアが有効とはいえ、北米の全S.T.を倒して回る訳にもいきマセン」
「最も推奨される作戦は……施設深奥まで進攻し、コントロールルームを抑えることでショウか?」
「アレならちょっとやそっとじゃ破壊されナイので、一気に内部まで突破する事も出来そうデス」
オメガファシリティはS.T.の生産ラインやコントロールを司り、更に越境現象の研究施設でもある。
故に正面切って全面戦争というよりかは、乗り込んで中枢を抑えてしまうことが戦争の早期終結にもつながるだろう。
それだけ主要な要素が含まれた施設である以上、内部にも極めて強固なセキュリティが施されていることが伺われるが。
イムカがマスタングを改造しようとすれば、ジョシュアに脅されていたのだろうメカニックが涙ながらに懇願してくる筈だ。
いくら憧れの将校であっても、弟の形見には手を触れさせないように手回ししてあったようだ。
「もっとカッコいいモノが有れば良かッタんデスけどネ……」
「超巨大ロボとか、バイク型パワーアーマーとか……」
アレコレ呟いてみるも、実質的に足として使えるものはヘイズのマスタングくらいしか残されておらず。
無い物ねだりに過ぎないことは分かっていたが、今は夢想の産物すら欲しいくらいに手が足りないのだ。
//ちょっと眠くなってきたので今回はここまで!お疲れ様でしたん
482
:
ニア・シューペリオリティ
:2019/07/22(月) 23:21:32 ID:???
>>481
「ん……まぁっ、要するに」
疾風の様に攻め立て、柳林のようにしなやかに躱し、業火を敵の急所のみに的確に放ち、後は野となれ山となれ
何時もの事をやればいい、越境者の本懐と言えよう
「……任せるってんですっ」
シンプルでいていい、結局の所ニアは複雑に策を練る事を不得意としている
マスタング関連のやり取りを苦笑で見守りながらも、決戦の劇場の鐘の音色を待ち侘びるのであった
//お疲れさまでしたですっ!
483
:
イムカ・グリムナー【最善への希求】
:2019/07/22(月) 23:23:29 ID:???
>>481
「ケチな奴め」
悪態をつきながらも存外にアッサリと引っ込むイムカ。
まあ、ジョシュアが反対するなら仕方ない。あとで説得しよう(マテ
(さて、どうなるかな「)
//乙かりんこーノシ
484
:
ジョシュア・アーリントンの楽しいハンティング紀行
◆4J0Z/LKX/o
:2019/08/06(火) 22:07:48 ID:???
【2033年世界(未来)】
「ひと狩り行こォぜ」
キャンプ・トリニティ防衛戦以来、久しぶりに見たジョシュアの顔はひどくやつれていた
オーバーワークに次ぐオーバーワーク、それに加えコンクリートの瓦礫以外が目に入らない世界ということもあって
越境者達が新たに開拓したという緑あふれる新世界に、以前より行きたくて仕方の無かったジョシュア
「行こう、てか行くぞ……頼むから付いて来い」
「この数日働きっぱなしで頭がおかしくなりそォだ……」
食糧調達という目的のもと、越境者に同行を急くのも無理はない
彼にだって休みたい日はある。案内人とアリバイ作りを兼ねて、その両手に哀れな越境者が数人引きずられてゆくだろう
【原始世界ファーアース】
「あァ…………緑だ……」
「クソ癒されるな、オイ」
数十分後、ファーアースの密林で安らぐジョシュア。
久しぶりの緑というのはやはり存外に心地の良いもののようで
植物や小動物の狩猟を済ませ、言い訳出来るだけの食糧調達を済ませた
さて、これからの方針を仲間に問いたいところであるが
このまま休むか、大物狩りに出掛けるか。ジョシュアとしてはどちらも気晴らしにはなる
485
:
西道 橘花
◆AaNrqSY5ys
:2019/08/06(火) 22:15:11 ID:???
>>484
「森林浴だー!」
腰まである長く煌めく黒髪と縦に横にデカいとしか言いようのないメリハリボデー
加えて腰に吊り下げた凡そ生身の人間が扱う事など考えられない巨大拳銃が特徴的な
サングラスと前を開けても些かパツパツで窮屈そうな黒スーツ姿の女性が
元気よく両腕を挙げて叫んだ。
非常に声が大きい。
騒がしい。
落ち着きがない。
今日はオフの筈なのに黒スーツなのは何でだ。
色々突っ込みどころはあるが今日も新人エージェントは元気だ。
486
:
ニア・シューペリオリティ
:2019/08/06(火) 22:21:05 ID:???
>>484
「人狩り……あ、一狩りってんですよね?」
何やら物騒な聞き間違いを終えてともあれ、久々の越境先は緑あふれる大地であった
食糧調達をさくりと終えて、一息ついて森林浴なう
「久々だってんですねぇこういうのも……」
「じゃあ、お散歩がてらでっかなお肉がいたら確保!って言うのはどうだってんでしょう?」
事実、拠点には幾ら食糧があっても不満はないはずだ
ならば追加ボーナスがあればそれは重畳のはずであり、人差し指を立てての提案となる
487
:
ソーマタージ
◆P2bEA4mHeU
:2019/08/06(火) 22:21:15 ID:???
>>484
「チャダ(ヤダ)」
片方の眉を上げ、バッサリと切り捨てるソーマタージ。その手に持った携帯端末で再生される動画は、まだ半分ほど再生時間が残っている。
気の狂ったフリをしている以外にも、元々住んでいた世界が荒廃した経験持ちだ。瓦礫の海の中でも、彼はそれ自体に堪えた様子は無い。
「バーピーしてるから後ででいいよな?」
結局、ズルズルと引きずられていくのだが。
「あー一面のクソ緑」
地面に寝そべって久方振りに綺麗な空気を吸い込み、つまらなさそうに吐き出す。
機械の身体は、オーガニックで有機的な空間においても別に悪い事も良い事はない。むしろエネルギー補給の手段が無ければ、美しい地獄に等しい。
帰る手立てはちゃんとあるよな?と目線で一度訴えると、大自然の中持ち込んだ携帯ゲーム機を起動した。
「一度でいいからやりたかったの。自然の中でも文明の利器を手放せない哀れな現代っ子」
「たまには惰眠を貪るのも悪くない。ま、俺っちは寝れないんだケド。 慌てない慌てない一休み一休み」
冗談めかした言い方で提案するのは、何もせずゆっくりする事。
何かと働き詰めだったのだ。仮にナノマシンで構成された身体が疲労知らずだとしても、精神が人間である以上ガス抜きは必要だろう。そう考えている。
「ジョシュやんの愚弄をしたいわけじゃないが、あの将校さンを連れてこなくて良かったな。いたら今頃プレデター始まってたゼ。
まさかこんな穏やかな安らぎの時間を邪魔しに、クソちゅよい変な生き物が来るわけないしな」
488
:
かぶり
◆IqwQDoqGqI
:2019/08/06(火) 22:35:44 ID:???
アキレス「ジョッシュも苦労してんだね」
―――ギィ!!
同じく引きずられて緑の中にINしたアキレスとベティご両名
アキレス「俺はどっちでもいいかなー休むのもハントするのも」
―――ギィ♪
ベティちゃんは早速近場にいた哀れな虫を捕獲してお食事タイムであった
489
:
ジョシュア・アーリントンの楽しいハンティング紀行
◆4J0Z/LKX/o
:2019/08/06(火) 22:38:05 ID:???
>>485
「ほんッと、浸かりてェ」
ぼふっとうつ伏せに柴へ倒れこみ、緑のニオイを肺いっぱいに吸い込むジョシュア
そのまま土の中に溶けていってしまいたい気分であったが、そうもいかないのが現実
大量の食糧を確保して、なおかつあの終わりかけた世界の命を繋がなくてはならないのだから
たまにはこうして休息も必要なことは事実。そしてそれはいっときであるからこそ良いのだ
>>486
「お前も大分毒されて来たよなァ……」
昔に比べて随分と思考がゴア&スプラッタに寄ってきたニアを見てジョシュアが悲しそうな顔を浮かべた
最初期のクレイジーサイコクラーケンなニアを知らないだけに、そういった反応も見られるのだろう
最初に見たニアの姿は、ガタガタと震え何か強大なものの前に怯えきったようなその姿か
「ん、基本はそんなスタンスでいいだろ」
ニアの意見に同調、体を起こして石に腰掛ける
>>487-487
「それは俺も概ね同意だ、もしコミッサーを連れて来てでもしてみろ」
「光学迷彩ザウルスに襲われて夜も眠れねェ思いをするに決まってる、丁度こんな風に」
惨劇のイムカが関われば、比較的平穏なエリュシオンですらあのザマだ
ファーアースも血で血を洗うジュラシックな世界になることも想像に難くなく
この辺にな、と振り回した腕。ぱし、と指先が何かに触れて
「こんな風に……」
そこにある筈のない手応えの方向、ぐにゃりと歪んだ風景と鼻先でご対面して
「いたぞおおおおおおおお!!!」
小銃を乱射する頃には、各々が危険生物に取り囲まれているということに気づくだろう
490
:
ソーマタージ
◆P2bEA4mHeU
:2019/08/06(火) 22:44:14 ID:???
>>489
「どうも俺様以外の面々、つまりお前らはエンカウント率がおかしく設定されているらしい。その中でもとりわけおかしいのがあいつよ」
シレッと自分は悪くないという態度を取る辺り、本質的には件の惨劇とさして変わりないのだが。
いつもの癖で近くにあるであろう飲み物を探そうとして手を振り回し、何かに当たる。こんな物あったっけ?と思いながら顔も向けずにキャップを開けようと……
「アホどもめ!!」
BLAMBLAMBLAMBLAM!!!スラックスから引き抜いた大口径拳銃乱射!
己が身に降りかかった不運を嘆くよりもずっと早く臨戦態勢へ。牽制の弾丸を吐き出しながら、刀を器用に引き抜いた。
「まだ何もしてない、俺は悪くねーぞ」
491
:
西道 橘花
◆AaNrqSY5ys
:2019/08/06(火) 22:47:37 ID:???
>>489
「結局将校殿が居なくてもトラブルが舞い込む件!でぇっへっへ!!」
BANG!BANG!!
乙女としてはアウトな笑いと共に両腰から引き抜く相棒『クリムゾン・ディ』
真紅の長方形のロングバレルの先に空いた60口径の穴から火が噴き
象の頭蓋を容易く穿ち、岩を破砕し、旧式装甲車の装甲を撃ち抜く銃弾が危険生物に叩き込まれる。
「あ、食べたらおいしいのかな?検証できないけど!!」
生身の存在であればミンチより酷い状態になるので食べれる部分が残るか怪しいのである。
492
:
ニア・シューペリオリティ
:2019/08/06(火) 22:50:03 ID:???
>>489
「そうだってんです?」
事実、ニアは割とアサルトな性格であった
と言うより、兵器然とした部分は抜け落ちぬものなのだ元来の
更に言えば三年程、蟲達の世界に放り込まれてたりしていた訳である
「はーいっ、行きましょうってんですー」
「すー……う、……?」
まぁそんなこんなでレッツお散歩、手を大きく振って行進……否、何かに気がついた
眼前に突如として現れるステルスザウルス!
「……んひゃぁぁぁ!!??」
慌てて月光抜刀、タイドメイカー発動!喰われる前に機先を制するべくして積極的反撃!
493
:
かぶり
◆IqwQDoqGqI
:2019/08/06(火) 22:51:59 ID:???
>>489
アキレス「そうそう まるでジュラシックパークみたいに・・・」
ジョシュアが何かに触れた
アキレス「みたいに・・・・」
ぐんにゃり歪んだ景色とご対面
アキレス「みたいに・・・・・・」
―――ギィ?
ベティを手繰り寄せて抱え上げて
アキレス「ジョッシュのバカヤロー!!!」
ソウドオフショットガンを構え 散弾を発砲するのであった
494
:
ジョシュア・アーリントンの楽しいハンティング紀行
◆4J0Z/LKX/o
:2019/08/06(火) 22:55:09 ID:???
>>ALL
まるで西部劇のように引き放たれた銃の数々、放たれた弾丸の多くは火花を立てて装甲に弾かれるだろう
その中でも幾許か、甲殻に対して真っ正面に捉えられた銃弾だけがそれを貫通し青い血を振りまく
歪んでいた景色が徐々に本来の色をとりもどして、どさりと音を立て倒れたそれはカマキリのような鎌を持つ巨大なトカゲである
越境者が面倒毎を引き寄せるのは今更説明する間でもないが、三人寄ればなんとやら。四人寄れば地獄の幕開けだ
>>491
>>493
「ギシャアアアアッ!!」
木漏れ日の天蓋を突き破るようにして現れたのは、この世界に初めて踏み入った際に見たでっかいでっかいトンボ
おそらくこの世界でも最強クラスの飛行生物であることは明らか、堅牢な甲殻と大顎を武器に獲物を屠る大空の覇者だ
4枚の羽を震わせおぞましい羽音を立てながら、アキレスと橘花の胴体を両断せんと迫り来る!
>>492
「グオオオオオッ!!」
さらにたてがみの付いた双頭のウォンバットが茂みより飛び出し、ニアの腕に咬みつこうと前歯を繰り出す
その体躯はずんぐりとしていて、並大抵の攻撃は通らなさそうな如何にもタフな相手であろう
>>490
「ヒヒーン!」
天空よりいでし光纏う神獣…………ユニコーンだ!
白い毛並みにピンクのたてがみと蹄を持つユニコーンが虹を振りまきながらソーマを一突きにせんと襲う!
>>ALL
「ひゑ〜」
過労からの現実逃避のためにここへやって来たジョシュア、逃れられぬ惨劇に泡を吹いて気絶!
蜂の巣にされ、光学迷彩が解除されたステルスザウルスの上に折り重なるようにして伏す
495
:
ソーマタージ
◆P2bEA4mHeU
:2019/08/06(火) 23:04:29 ID:???
>>494
「何という悪夢だ!」
弾の切れた拳銃を放り捨て、引き抜いた刀を両手で保持。
苛立ちを隠そうともせずに巨大トカゲを蹴り飛ばす!深い意味はない!
「オイ!俺も初モノは好きだぞ、仲良くなれないか!?」
天より出でし神話の駿馬。撒き散らされる虹に視界がチカチカする。
頭痛を感じながらも、その眼は鋭く敵を睨み立ち位置を整える───
「───イヤーッ!」
引きつけ、躱し、刀を振るう。マタドールめいた戦法で、首から腹にかけてを斜めに両断しようと、決断的なシャウトと共に稲妻めいた鋭さで斬りかかる!
何故休みに来てこんな目に遭わなければならないのか?不条理への怒り、理不尽への困惑が、炉に焚べられた石炭の如く彼に力を与える。
「現実逃避し過ぎたかな?」
496
:
西道 橘花
◆AaNrqSY5ys
:2019/08/06(火) 23:05:23 ID:???
>>494
「んひっ」
BANG!BANG!!
常人が両手で持っても扱えない銃と呼ぶには些か巨大過ぎるソレを振り回し、
正確に目標へと銃弾を叩き込める橘花が当然ただの人間であるわけはなく。
ジーンリッチ、所謂遺伝子操作によって超人へと改造されたデザイナーベビーである彼女が、
魔術ではなく(と解釈しているが…)物理的に飛行可能な巨大蜻蛉程度に後れを取るものではない。
仮に銃弾が弾かれ様が蜻蛉の接近に合わせもう一段階、振るう腕がある。
ジ・ハンド。
生命エネルギーと精神エネルギーで作り出されるヒトを丸ごと握れる位に巨大な右手の像。
可視化される程に強力なパワーのヴィジョンである右手は岩を握り潰し銃弾を容易く受け止める程。
その右手でハエ叩きよろしく蜻蛉を叩き落そうとするのだ!
497
:
ニア・シューペリオリティ
:2019/08/06(火) 23:08:52 ID:???
>>494
「……きしゃーーー!!!ってんですっ!!」
叫び返しながらのタイドメイカーの打突!
ダメージが目的ではない、ウォンバットに喰い付かせ、その主武器たる牙を使わせようとの策である!
ニア自身は踏み込みながら月光刺突、狙うは片首の眼球!鋭く素早く針のように精密に唸りを上げて迫る剣先!
「……まぁ、こういう方が私達っぽいってんですけどねぇ」
アレな声を上げてアレするジョシュアを見て苦笑なのは言うまでもない
498
:
かぶり
◆IqwQDoqGqI
:2019/08/06(火) 23:10:07 ID:???
>>494
何とかザウルス君を仕留めることに成功する
が一難去ってまた一難とはこのことだろうか?
巨大なトンボがこちらに迫ってくるではないか まさしく絶体絶命・・・
アキレス「だと思ったか!! 昆虫なら得意分野だ!! ベティ!!」
―――ギィ!!
アキレスの頭上に上ったベティちゃん charisma値15はありそうな漆黒の淑女が
獰猛なトンボをフレンドに加えんと交渉に乗り出したぞ!!
499
:
ジョシュア・アーリントンの楽しいハンティング紀行
◆4J0Z/LKX/o
:2019/08/06(火) 23:19:36 ID:???
>>495
「ヒヒーン!」
ソーマの振るう刃へ即座にツノを咬ませ、鍔迫り合いへ持ち込むのはさすがと言ったところか
ギャリィッッ!!、振動剣とツノが火花を散らして拮抗。そのまましゃくりあげて斬撃を弾き返すだろう
かなりの使い手であるソーマをして一撃で沈められないとは、腐っても伝説のクリーチャーということか
ちなみに処女云々のお話は関係ないようで、もし関係あるとしてもソーマを対象に判別する事だろう
どのみち襲われるということだ(風評被害)
>>496
「ギシャアッ…………ギギイィッ!!」
巨大なキチン質の装甲は、銃弾程度どれだけデカかろうが問題なく弾いてくれる
無論防御のためには角度は大事であるし、炸薬が仕込まれていれば大きなダメージは避けられない
しかし此度の銃撃に関しては、そこまで致命的なダメージを負うことなくやり過ごしたようだ
接近し、巨大な異能の手叩きつけられるも、空中であるが故に衝撃は逃げやすく一撃では仕留め切れない
「はッ……!!」
そのうちアキレスの頭上にまたがるキュートな少女に気が付き、空中でぐりんと頭がそっちの方を向く
あまりにも直情的なその行動は、きっとデカかろうが昆虫止まりであるが所以だ
>>497
「もぐもぐ」
差し出されたタイドメイカーをもぐもぐ咀嚼。ふつーのウォンバットらしいくりっとした愛くるしい表情
そのまあるい目に月光が突き刺されば、悲鳴をあげながら転げ回るのは道理
「ギャアアアアッ……!!」
怒りのままに突進し、ニアを押し倒して全身の骨を砕いてしまおうという算段である
そのままのしかかり牙で噛み付いて、抵抗がなければ顔の上で四角いウンチまでする
ファーアースのクリーチャー達は悪辣なのだ
500
:
ソーマタージ
◆P2bEA4mHeU
:2019/08/06(火) 23:33:22 ID:???
>>499
「馬畜生が……!」
想定以上のやり手だ。舌打ちを漏らせど、状況が好転するはずもない。
ギャリギャリと火花を散らす振動剣。このまま圧し切れば或いは、とも思うが、敵はそれを許さない。
剣道の巻き上げめいて弾かれ、宙を舞う振動剣!過剰なまでに!
「俺を怒らせる日を間違えたな!」
しゃくり上げられるブレード、その勢いに彼は争わず、流れる水の如くしめやかに受け流したのだ!
ほんの一瞬の弛緩は立ち所に終わり、戦への緊張が身体を満たす。既に敵はこちらの間合いでもある。
「イヤーッ!」
一陣の旋風めいて素早く、弧を描く硬い蹴り足。サマーソルトキックだ!
特殊合金カップ仕込みの爪先、サイボーグの脚力をもって放たれるそれで、頭蓋を下から叩き潰す算段!
「俺が処女を襲ったように見えるか!!百九十年は来るのが遅かったな間抜け! ……いや、非処女も襲うんだっけ」
501
:
かぶり
◆IqwQDoqGqI
:2019/08/06(火) 23:35:56 ID:???
>>499
―――ギィ!!ギィ!!
愛くるしい(昆虫視点)少女がかわいらしい動きでお友達になりましょーと誘惑してくる図
アキレス「いいぞーやれやれベティ―」
いやまぁよくわかってない輩もいますがね
さて この動きはきっと一緒に戦っている彼女の援護になるでしょうし
ワンチャンお友達となって戦力うpも考えられる・・・かも?
502
:
ニア・シューペリオリティ
:2019/08/06(火) 23:39:50 ID:???
>>499
「……っ、!!」
刹那逡巡を見せたが否しかし、即座に戦機動を取り戻す
その点で言えばニアは半人よりもドライに尽くせるのだ、カワイイな動物であろうと敵である以上容赦はしない
「んぐっ……、こ、んの……んへっ!?」
「……▪︎▪︎▪︎▪︎ーーーーーっっっっ!?!?!?!?」
押し倒され危うく骨を砕かれそうになるも、タイドメイカーを新たに発生させクッションとして堪える
されど次なる攻撃には対応出来ず……嗚呼生温かい嫌ぁな感触!絶叫!悪辣!
触腕に月光を握らせ、大鎌めいて超連斬撃!ニア自身はカメラに映せない事になっているぞ!
503
:
西道 橘花
◆AaNrqSY5ys
:2019/08/06(火) 23:42:16 ID:???
>>499
>>501
「え、今喋った?てかベティちゃん何者っすか?」
蜻蛉は喋るし、ベティちゃんは昆虫と言う広すぎる範囲をカバーして相手を魅了する。
「……昆虫兵士を作る際には気を付けたほうがいい案件?」
ホワイトネスはモザイクオーガン手術にも着手しています。
成功率は三割に至っていませんが!
うまい具合に蜻蛉がこちら側につけば対空性能大幅アップ。
戦局は明るくなるので下手に手を出さずベティちゃん任せに!!
504
:
ジョシュア・アーリントンの楽しいハンティング紀行
◆4J0Z/LKX/o
:2019/08/06(火) 23:49:59 ID:???
>>500
「お前のケツの事を言ってンだろ、ハッハッ……うぐッ」
ソーマが襲われる理由について、うつ伏せたままであざけるような言葉を漏らすジョシュア
直後宙を舞っていたソーマの振動剣が、ジョシュアの背中にトンと突き立って赤い水たまりを作る
「ヒギィィィィッ!!」
蹴り上げられた下顎、前足を持ち上げていななく
そのままソーマを押し潰そうとしているが、逆に胸を晒した今こそ攻撃の好機と言えるだろう
>>501-502
「うーん、カワイイ……」
橘花もこれ以上の追撃を見せず、パタパタと羽を羽ばたかせながらベティとお見合いするデカトンボ
ベティのつぶらな瞳とツヤっとしたまあるい甲羅、どれも甲虫界ではトップクラスのかわいさであることは確かだ
「けど、子供作られへん子はタイプやないねん、ワシ」
しかしトンボはサソリではなく、いくら可愛くてもヨメさん候補にはならなかったようだ
ガッツリ言葉を話しているような気がしなくもないが、再びその目に敵意が宿り
かわいいお昼ご飯として、ベティをありがたく頂く算段らしい。牙の備わったその顎を大きく開けてアキレスへと突撃
>>502
「ギャウ!!」
ぷりぷりコロコロと、四角く乾いたアレがニアの顔面を転がるだろう。ウェットでなかった事が救いだろうか
ざまあみろとでも言いたげにスッキリした表情を浮かべる双頭ウォンバットであったが
ニアの反撃の切りつけによって腹部の毛皮を切り裂かれて悲鳴をひとつ
「ギャアアアアッ…………ァウ……」
その後も不浄なるアレを振り払うように繰り出された連撃を受けて、たちまち致命傷を受けて絶命
赤い血をそこら中にぶちまけながら、ニアの上でくたばるのである
そんなニアの横で、背中に剣を突き立たせたジョシュアが目を覚まそうとしている……!
505
:
西道 橘花
◆AaNrqSY5ys
:2019/08/06(火) 23:54:43 ID:???
>>504
BANG! BANG! BANG! BANG!!
ツッコミと現実逃避を綯い交ぜにして橘花が銃弾を叩き込む。
狙いは正確。羽根をズタボロにしてやんよ!
飛行能力を失ったところでサイキックナックルも叩き込み地面ですり潰したろうと。
「…此処思ったよりヤバない?」
思わず口調もおかしくなるものだ。
506
:
ソーマタージ
◆P2bEA4mHeU
:2019/08/06(火) 23:57:10 ID:???
>>504
「そういうお前も、脊椎処女開通だぜ」
ジョシュアには皮肉で返し、改めて向き直る。悲愴な表情で。
否定しないのか?男子たるもの、一度はそういうものに興味が出る時期はあるのだ。
「オモチャはセーフだろ……」
「勝機───!」
軽やかに着地。膝を付いた姿勢は、踏みつけられればタダでは済まない。
───しかしそれは、その気になった彼を踏む事が出来れば、の話だが。
「イヤーッ!!」
スプリングトラップめいて全身のバネを使い、砲弾じみて身体を伸ばす!強張った手を突き出す!
心臓摘出を狙った無慈悲な戦法!貫手と言うにはあまりにも荒々しく残虐なる、サイボーグならではの喧嘩殺法!
507
:
ニア・シューペリオリティ
:2019/08/06(火) 23:59:47 ID:???
>>504
「……うぅ、最悪ってんですっ……」
「ジョシュアー、大丈夫だってんですか……?よければこれ退けてってんですよぅ……」
ずっしりと上でくたばるナマモノ、顔に転がったそれは振り払って落とせたが気分までは晴れない
後で川で水浴びでもしようと心に決めて、取り敢えずジョシュアに刺さった振動剣をタイドメイカーで引っこ抜くべく伸ばした
ケガの心配はあるが、その治療に役立つ新鮮なお肉が目の前にあるのだから一石二鳥
なんだかんだ血で汚れた服、袖口で顔を拭う
508
:
かぶり
◆IqwQDoqGqI
:2019/08/07(水) 00:03:13 ID:???
>>504
―――ギィ・・・
残念 ベティちゃんはしょんぼりしてしまった
だが時間は稼げた 具体的には弾を装填できるほどには
ということで銃撃 だが散弾では攻撃が効かない危険性がある と言うことで
アキレス「ペイント弾 発射」
と ブラックライトで発光するペンキが装填された特性ペイント弾でトンボの顔を素敵に塗装せんと発射される
顔にペンキが張り付いてまで者が見えるかな?
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