今までにあった最大の修羅場

168：名無しさん@鬼嫁ちゃんねる：2015/04/02(木) 23:45:51: 私達が店に入って席につくなり、Aは自分の携帯を私達の前に差し出した。

「今からこの携帯で二人とも倉庫に電話して、会社を今日で辞めると言ってください」

A曰く「俺の心を弄びズタズタに傷つけた。お前達には連帯責任をとってもらう」

そして、Aの心を傷つけた代わりに、私達から今の生活を根こそぎ奪い取る。
それでチャラにしてやる、と言い出したのだ。

Bさんは頭を下げて何度も謝った。
今、会社を辞めることはできない、と。
Bさんは既婚者で、息子には生まれつき思い障害があった。
今、会社を辞めれば息子は病院に通えなくなり死んでしまうと涙声で訴えた。

それを黙って聞いていたAが一言。

「だったら死ねばいいんじゃないですか？」

絶句するBさんに更に

「ここまで人の人生をめちゃくちゃにしてくれたんだから、本当は死んで詫びるのが相当なんじゃないですか？だけどBさんは自殺なんて出来る度胸ないでしょう。だから大目に見て言ってあげてるんです。それで子供の命が代わりになるなら安いものでしょう？」

異常だった。
Aは完全に人として壊れていた。
私は目の前にあるAという存在に脅え、震えが止まらなくなった。

「わかった。そこまでお前が言うならお前の言うとおりにしよう。ただ、電話をする前に私子と話をさせてくれ。頼む」

Bさんはそう言うと、私を店の外へ連れ出した。

そして、今はAの言うとおりにしよう、と。
会社は辞めなくて済むように、俺が必ず何とかする、と言った。

私達は店に戻り、Aの言うとおりに会社へ電話して辞めると言った。

するとAは更に、私にだけ引っ越せと言ってきた。
同じ街で同じ空気を吸っていたくないから、今月いっぱいで引っ越せと。

とりあえず私は、分かりました、と応え、Aはそれを聞いて満足そうに笑いながらタバコをふかしていた。

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