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クロノブレーク☆臨時レス置き場

29チホ ◆WiN7G5G9lU:2014/06/08(日) 20:43:24
>「これで良し。もう少しの辛抱じゃ」

チャコが草むらからナメコ栽培のカードを見つけた。
ナメコが出来るまで先を急ぐ二人。
こんなふうにチャコがチホの面倒をみてくれるのも
この世の中で尊いことなのに、まだ幼いチホはそれに気がついていない。

しばらく進むとクリスタル湖の対岸に到着する。
依然として雨は降っていて、湖の向こう、霧のような靄のようなものの奥に猿王の大木が蜃気楼のように小さく見えた。
昨日は約丸1日半、トータルで森と洞窟を随分と歩いたから二人はかなり遠くに来たのだ。
すると突然、湖の中央から大きな水音が響いて、
それはまるで巨大な魚が跳ねているような音に聞こえたから、
チホは幽鬼の洞窟を通って来て正解と胸を撫で下ろす。
そして、湖岸を沿ってしばらく進むと水没した船着き場の屋根だけが見えた。
この大雨で湖の水量も増しているのだ。
このままではクリスタルの森全体が水没してしまうかもしれない。
そうなれば皆、当然溺れ死ぬのだ。

そんななか、ナメコは成長して食べ頃になる。
気がつけば大木の根本に転がっている原木から、
無数のナメコが顔を覗かせている。
これが現実と地続きたる所以なのだろう。
それをチホは収穫して、焼いて食べることにした。
この世界では大きなナメコは、焼いて食べることもできるのだと言う。
だが――

「でもチャコちゃん。この雨じゃ火が使えないねぇ」
悲しそうな目で、チホがじっとナメコを見ているのも、
ナメコは生で食べてはダメと師匠に教えられていたから…。
それに船着き場の休憩所も水没していて、ナメコを調理することはできそうになかった。
なのでチホたちは強行して水のクリスタルの神殿に向かうことにした。

――正午過ぎ。水のクリスタルの神殿。
ここ、クリスタルの森の中央には風水火土の4つ神殿に囲まれるように光の大クリスタルの神殿がある。
チホは何度か師匠に連れて行ってもらったことはあったが
記憶からすると、水の神殿から光のクリスタルの神殿までにはさらに距離があった。

そんなことを思い出しながら、
チホは水の神殿の裏にある巫女の休憩所でナメコの調理を始める。
もちろん貯蔵庫には何もない。
長年の水の巫女不在のためにこの場所も使われていなかったのだ。
そしてチャコとチホはテーブルにつくと焼きナメコで遅い朝食。
その後二人は異常がないか神殿内部へ。
ふらっと見回ってみるもこれといって怪しいものも見つけられず
やはり怪異は光のクリスタルの神殿付近から発生しているのだと認識。
焼きナメコをタッパーに詰め今度は光のクリスタルの神殿に向う。
そして夕方。光の神殿に到着。
だが光の神殿とは名ばかりで神殿全体は闇に包まれていた。
なのでチホは探索は明日にすることにして、
今回も神殿の裏の巫女の休憩所で休むことにする。

「……巫女さん。誰もいないね」
休憩所はもぬけの殻。
やはりここの休憩所も無人で
勿論クリスタルの守人もいなく、
神殿というのに冷遇されている印象を受けるチホ。
師匠の話では大昔、この光の神殿の巫女たちは星の声を聞き、神との交信を行っていたという。
チホはランプの明かりを頼りに
先に進むと、奥の部屋で浴場を見つける。
ピカピカの大理石に口からお湯を吐くライオンの像。
どうやらクリスタルの神殿は、劣化という情報が塞き止められていて老朽化をしないようだ。


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