[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
| |
クロノブレーク☆臨時レス置き場
23
:
チホ
◆WiN7G5G9lU
:2014/05/21(水) 00:32:25
>「んにゃ!? 森の奥に《ウィルス》の出現反応にゃ!」
チホはワンピースに着替えて
ホットミルクをすすっている。
窓ガラスを叩く雨音は次第に強さを増している。
「チホはいかないよ。だって、濡れるのいやだもん」
んべっと小さな舌をだす。
チホとしては日常てきにのんびりとしていたくて
大きな理想、世界の救済よりも、
普通を普通に行うことこそ本質に近いことと思っている。
「だってお水、どんどん増えてるじゃん。
お外に出たら、また足がべちょべちょになる。
それに洪水になったら溺れて死んじゃうもん」
外からは、雨樋に滝のように雨が落ちて、
じょろじょろと物凄い音。
そんななか、
ぎぎぎ……と二階の扉が開いて
降りてくるのは幽霊の由香里。
「はぁい♪」
由香里の持っているのは可愛いレインコートと可愛い長靴だった。
「これを身につけていれば、ぬれませんよ〜」
「わあ〜、可愛い〜!」
チホの目は輝いて、花柄模様が着物のようにデザインされたそのレインコートに釘付け。
早速着替えて、チャコと森の奥へ向かうことにする。
――雨降りのクリスタルの森はまったく違う顔をみせて動物たちも皆雨宿り。
小川も濁流に溢れて、丸太の橋も流されていて道も変わっている。
なので小さな子どものチホには歩くだけでも大変。
せめて底なしの森を越えれたら水捌けも良くなり普通に歩けるのだが……。
困ったチホは木の上の猿たちに頼んで木に引っ張りあげてもらうと自分を運んでもらうことにした。
小さいことは短所でもあり長所でもあるのだ。
――猿王の大木――
喋る猿、猿王が住む大木のお城。師匠とは友達らしい。
それにかつては四戦士と呼ばれたらしいが、チホはただの喋れる猿としか思っていない。
その大木の展望台から見下ろすと師匠の家が微かに見えて、
近くのチホのイチゴ畑が水浸しになって見えた。
それは師匠に耕させ、チャコに毎日水やりをさせた大切なイチゴ畑。
なのでチホは悲しくて涙がこぼれた。
そして猿王は、森の奥へ向かうには幽鬼の洞窟が近道という。
それ以外にはクリスタル湖を船で移動するしかない。
こう見えてもチホの住むクリスタルの森は、山あり谷ありで自然が豊なのだ。
これも巫女になるための試練。
主にチャコにとってのだ。
チホはまだまだ見習いでもなく体験入学の身分で
巫女になるのかもわからない。
チホの親がわけあって師匠に預けているだけとも言えた。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板