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クロノブレーク☆臨時レス置き場

15やちほ ◆l5fYN9WzSk:2014/05/01(木) 22:23:00
>「もちろんオバタリアンの浜や!
ウチら飛ぶ鳥を落とす勢いのアイドルグループオバチャーンの活動拠点やで!
今からライブやけえ聞いて行きいや!」
八千穂の開いた口が塞がらない。
モニターにうつるけばけばしいおばちゃんたち。
まさかと思い、ユビキタスで調べてみたら
YouTubeにそれらは実在してた。
それはさておきダイダロスコレクターを身に付けているラボスは苦しそうにうめいている。

「患者の夢に逆侵略されているんだわ!逃げて先生っ」
おばちゃんたちの唄に、無数の飛ぶ鳥が落ちてくる。
そんな悪夢のなか。ラボスの足が太い大根足になってゆく。
なんとおばちゃん化しているのだ。
セルライトに産後の座骨神経痛。
次々と襲来するおばちゃん化の代償。

「気を付けてラボス先生!バブルの世代のおばちゃんは雑に育てられたからがつがつしています。
考えるよりもいち早く行動することが習慣化しているのだそうです。
だから先生。おばちゃんたちの弱点はじっくりと考えること!
聞こえますか?おばちゃんたちの弱点はじっくりと考えることです」

オバチャーンライブの大音量が
精神世界を震わせている。
ゆえにラボスは、首から下が完全なおばちゃんになっている。

「あぁ!……ぶっふぅ」
それをモニターから見て、思わず吹いてしまう八千穂。

その時だった。
ラボスの巨乳の死角、地面から子どもがにょっきりと生えてきて
丸い頭がやわらかい胸を持ち上げる。
その子どもは黒野鳥芽に似ていた。

「えっ!?……黒野…くん。どうしてここに?」
輝く丸裸の子どもはクロノウィルスに感染せし少年の夢が生み出した黒野鳥芽という少年。

クロノウィルスは人間に夢を見せ、眠らせるように命を奪うというが少年のようすは何か違う。

「あなたはいったい?」
八千穂が問いかけると黒野は、びくっとしてラボスの胸をさわろうとするのをやめる。
そしてラボスの顔を見て腰を抜かす。
そう、ラボスが男だったからだ。
だが、そんなこともお構いなしに、おばちゃんたちの侵害は続いていた。

「うちら、歌って踊って青春とりもどしてんねん。
バブルのころを懐かしんでんねん。
はよ、先生も踊ろうや。一緒に懐かしいバブルの夢をみようやぁ!」
バブル。ロストジェネレーション。団塊Jr.に団塊。今はゆとり。

「ラボスせんせーいっ!」
とうとうラボスは全身がおばちゃんとかす。

ミーン、ミーンミーン。

日差しの溢れるプラットホーム。長椅子に皆で座って、ラボスたちは電車を待っていた。

「ジュース飲まへん?」
ラボスの手に、プルトップをあけてぶどうジュースの缶を握らせる厚化粧の中年女。

――このままでは、ラボスは患者の夢に飲み込まれてしまうかもしれない。
初心を思い出し、気をしっかりもつのだ!


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