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クロノブレーク☆臨時レス置き場
11
:
黒野鳥芽
◆l5fYN9WzSk
:2014/04/17(木) 20:18:33
「まあいいや。こんな所にながいは無用だぜ。
はやいとこテレポートたのむぜ!」
「アーイッ!」
「あ〜こらっ!まちなさい」
ビキビキビキビキ!
やちほのもつスマホに反応しているのか飛脚と黒野たち、それとやちほが
感電したかのように骸骨になっている。
それをみている巫女のユナと村長は固唾を飲んでいた。
村長にはどうしても黒野たちが救世主には見えなかった。
あまりにも言動が自分勝手過ぎる。特にあとから現れたほうが粗暴だ。
いっそのこと、爆裂してこいつらごとやちほが死なないものかと想起する。
そして純粋過ぎる村長の願いが通じたのか、
強烈な電流のなかで黒野たちは瀕死になっていた。
おまけにやちほも白目をむいている。
「……おれたち、死ぬのかな?」
黒野は短かった人生を思い出してみる。
このままおっぱいも見ないで死ぬのかと思うと泣けてくる。
「考えてみたら、俺たちって何で二人いるんだろう……」
いつから二人だったのか。
黒野は、黒野のことを知らない。
黒野は黒野であり、黒野のことをこの世で一番理解しているはずだ。
でも黒野は本当の黒野を知らない。
「なあ、お前はだれだ?教えてくれよ」
黒野は恐怖で震えていた。
黒野とは何かわからない。自分が何かもわからない。
理解されないということは、認識されないということ。つまり虚無。
――黒野がテレポートしたのは安全な場所でも未来でもなく、
深淵なるマトリックス(子宮体)の遥か彼方。
生物と無生物の限りない境界線であった。
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