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283P「孤独のグルメ?」

1名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/10/02(日) 17:50:30 ID:efSFgXnw


P「ふぅ、本当は今日は休日だったけど、予定よりも早く仕事が終わって良かった」


P(今の時刻は………)チラッ



(14:20)



P「………お昼、食べ損なっちゃったな」



グゥゥゥゥゥゥ………



P「………………」



ポン…


ポン………


ポン………………




P「…………よし、ご飯を食べに行こう」

2名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/10/02(日) 17:52:32 ID:efSFgXnw


P「そうと決まれば善は急げだ」ウム


スタスタスタ………


P「ここら辺は智代子と大体食べ歩いてるからな、今日はちょっと冒険した食事処を探してみよう」


スタスタスタ………


P「おっ、こんなところに中華料理店があったのか」


P「ふむふむ、四川麻婆豆腐にチンジャオロース、それにキムチございます………ふむふむ」


P「悪くない、悪くないぞ……! まだ日が照っていて暑いが、こういう時こそ辛い物で汗を掻くのも一興だ………!」


P「………えっ……営業時間15:00まで………?」


P(ガーンだな、出っぱなを挫かれた……この時間じゃのんびり食べられないぞ………)


P「…………仕方ない、次の店を探そう」



スタスタスタ………

3名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/10/02(日) 17:53:54 ID:efSFgXnw


P「考えろ……俺は今、何腹なんだ………?」



スタスタ………



P「蕎麦屋………いや、今の俺は猛獣の如く胃袋が飢えている、ここはガッツリした物でいきたい」



スタスタ………



P「カレー屋さん……ううむ、朝食がカレーパンだったから被っているな、これも無しだ、次に行こう」



スタスタ………………



P「………店が見当たらなくなってきた………」


P「俺の腹も限界必死………こうなったらチェーン店にでも……」


P「い、いや待て……! まだ慌てる時じゃない……! 落ち着け、俺は美味い物を食いたいだけだ」




スタスタスタ………

4名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/10/02(日) 17:55:21 ID:efSFgXnw


P「すっかり知らないところまで来てしまったな………」


P(時間はもう16時………いっそのこと少し我慢して夜に向けるか………?)


P「………それならターゲットを居酒屋に切り替えるか………」


P「うーんでも居酒屋だとお酒も飲みたい……ここで飲んだら家まで帰れるかどうか………むむむ………」



P「………………………ん? ここは………」

5名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/10/02(日) 17:58:33 ID:efSFgXnw


(旅館)



チリンチリン………



P(おぉ……風情のある雰囲気の良い旅館だ……)キョロキョロ



サッ



『いらっしゃいませ…………♪』



P「あっ、その、予約とかしてないんですけど………(凄く美人な女将さんだ……!)」


『ふふっ、本日は他のお客様がいらっしゃらないので、大丈夫ですよ………♪』


P「ほ、本当ですか………!」


『お部屋に案内しますので、お荷物をこちらへ………』


P(これは『当たり』を引いたかもしれない……!)

6名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/10/02(日) 18:02:28 ID:efSFgXnw



カポ-ン………



P「おお………!」


P「こんなに大きな温泉を貸し切りだなんて!」


P「サウナもある! 早速中に入って………」


P「っと、その前に身体を洗って入浴を済ませてからだ!」


P「急にサウナに入ると身体を痛めるからな! みんなも気をつけよう!」



シャコシャコ……ワシャワシャ……


ザバァッ!!(かけ湯)



P(…………温泉なんていつぶりだろう)


P(休日はアイドル達と過ごしているから、最近はひとりで来るなんてこと、全然無かったな………)



チャプッ



P「あっつ………あっ……いいっ……凄く………いいぞ……………」


P(身体の毒が抜けていくようだ………!)


P「あ゛あ゛あ゛あ゛……………」


P「ふぅぅぅぅぅ……………」


P「っ……………………」ノビノビ



P「…………良い湯だ………………」

7名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/10/02(日) 18:03:57 ID:r4Kohf5c
283Pくんと一緒に入浴してぇなあ

8名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/10/02(日) 18:04:52 ID:efSFgXnw


(サウナ)



P「もう限界だ………!」


ガチャッ


P「身体の汗をお湯で流して………」バシャッ


P「そしたら、ゆっくり水風呂に………」ソロソロ



チャポンッ



P「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!」



ホワンホワンホワンホワン………



P(!! おおっ! 冷たい、けど……身体中に何か、膜が張ったみたいに……丁度良い心地良さになってきた……!)



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



P「……………もう良いだろう」チャプッ


P「最後は外気浴だ」



ギンギンギラギラ……



P「よしよし、まだこの時間は日が照っているな、たっぷりと浴びよう」


P(もう身体がグッタリだ………)


ストン(座る音)


P「……………………」


P(ああ……………)


トクン……トクン……


P(心臓が脈打ってる……脳がとろける……)


P「良い……………」


P「…………………」


P「………それにしてもあの女将さん、凄い美人だったなぁ………」


P「儚げな雰囲気と、包み込むような、柔らかい物腰………」


P「…………………」


P(……なんというか、………………そう、まるで………………霧…………)


ムクムクッ………


P「あっ………」


P「な、何を考えてるんだ全くっ……//」

9名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/10/02(日) 18:07:41 ID:efSFgXnw


ガチャッ


『お客様………ドリンクをお持ち致しました……』


P「あっ! えっ!?」


『ふふっ……こちらはサービスです………♪』


P「そ、そうですか……(サービスなら、普通なのか……?)」


P「あれっ……」クラッ


『無理なさらないでくださいね……血糖値が下がっていますから……』


P「は、はい……ありがとうございます」


P(そういえば空腹状態で温泉やサウナは良くないんだったな………)スッ


ゴクッ


P「!!、お、美味しい!!!」


『ふふっ……♪』


P「ジンジャーのピリリとした辛さとレモンとミントの爽快感が鼻をすきぬける! 外気浴中にこれほどマッチした飲み物があるのか!?」


『はちみつさんも入れてあるので、よく混ぜて飲んでくださいね……♪』


P「んっ! 本当だ! また美味しくなった!」


ゴクゴク………


『それでは、失礼致します………♪』



ガチャッ



P「………あっ、俺は初対面の人になんて砕けた喋り方を………」


P「っ………まだ立ちくらみが………」


ドキドキドキドキ………


P(ドキドキも収まらない………)


P(………これって、もしかして─────)


P「…………………」


P(いや、まさかな………)



ドキドキドキ………

10名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/10/02(日) 18:14:11 ID:efSFgXnw


(食堂)



P「日が落ちて来た、ここからが本番だ………!」


P(もう腹の減り具合も限界だ……! さぁどう来る………!)



『お待たせしました……唐揚げ定食です……♪』



コトッ


【唐揚げ定食】
大きめの唐揚げ4つとそれに添えてあるのは千切りキャベツとポテトサラダ
サウナ後の王道メニューと言っても過言では無い
ライスと味噌汁はおかわり自由



P「おお………!」


P「……いただきます………!」


割り箸<パキッ


P(早速唐揚げにかぶりつこう)


サクッカリッ……


ジュワァァァァ……


P「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ」


P(サウナ上がりの唐揚げ……最高過ぎる………!!)


ゴクンッ


P「はっ! 美味過ぎてもう飲んでしまった………よく味わって食べないと……」


カリッ……モグモグ………


P(汗をかいた後のこの塩気が抜群だ……良く下味も漬けてある、醤油とニンニク味がたまらない………)


P「ゆっくり味わうなんて無理だ!」


パクパクッ!カリッ!ジュワッ!


P(あぁなんてことだ……食べ始めてるのにまた腹が減ってくる……!)


P「んっ……そして脂っこくなった喉をビールで流し込むっ………!」


ゴクゴクゴクゴクッ………


P「〜〜〜〜〜〜っっっ!!!キンキンに冷えてやがるっ!!!」


P「んぐっ…んぐっ!!………………はぁぁぁぁぁ…………っっっ」


P(…………俺はもしかしたら、今世界で1番の幸せ者かも知れない……)

11名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/10/02(日) 18:15:33 ID:efSFgXnw


P「お次は………」


スクッ


P「横に添えられた丸いポテトサラダだ」


モニュモニュ……


P「うん、これこれ」


P(……………ん? 何が『これ』なんだ?)


パクッ モグモグ……


P「うん、これこれ……!」



パクパク………


カリッ モグモグ………



P(あっ、4つあった唐揚げがもう無くなった………)


P「………………そうだよな……食べたら無くなっちゃうんだよな………」


P「…………………」


P「すいません、唐揚げのおかわりいいですか?」

12名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/10/02(日) 18:18:35 ID:efSFgXnw


P「ふー食べた食べた………」


P(唐揚げだけでビールを3杯も飲んでしまったぞ……他にも何か食べるべきだろうか……)


P「うーん………」



『締めにラーメンはいかがですか?』



P(………締めにラーメン! そういうのもあるのか!)


P「じゃあ、醤油ラーメンをお願いします」


P(まだサウナ上がりの余韻が残ってる……きっともの凄く美味しいぞ……!)


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


『お待たせしました、しょうゆラーメンです……♪』


コトッ


【しょうゆラーメン】
普通のしょうゆ味のラーメン、普通だからこそ良い。



P(ほー、シンプルな醤油ラーメンだ………良いじゃないか……こういうのでいいんだよ、こういうので)


『調味料置いておきますね……♪』


P「あっ、はい、ありがとうございます」


P「……………いただきます」スッ



ズズズッ……モグモグ……



P(ネギ、メンマ、卵の半分とチャーシュー2枚……シンプルな醤油ラーメンだ……)



ズルルルルッ………



P(変わり種なラーメンも悪くはないが、俺はこういうシンプルにして王道なラーメンが大好きだ)


P(唐揚げにラーメンと……少し塩分が高いかもしれないが、汗をかいた後だから許されるだろう)


ズズ……ハフハフ……


P(それに今日は久しぶりの1人旅だ、自分にご褒美を与えることを、久しく忘れていた………)


モグモグ………ゴクンッ……


P「ふぅ…………」



ゴクゴクゴクゴク………



P(あぁ………ラーメンを食べた後の、コップの残りの水を飲み干す瞬間………)


P「………………生きててよかった………」


P(今口に出た言葉は、綺麗に澄み切った俺の本心だ……)



P「………………ご馳走様でした」

13名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/10/02(日) 18:19:52 ID:nlt5cQI2
蟲毒のグルメじゃないか

14名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/10/02(日) 18:20:28 ID:efSFgXnw


P(あー、たったの3杯でこんなに酔うなんて……)フラフラ



P(部屋、どこだったっけ………)



『お客様………体調は大丈夫ですか……?』



P「………女将さん………すいません、部屋がわからなくて………」



『随分とお疲れのご様子ですね……こちらです………』



P「………………」




スタスタスタ…………

15名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/10/02(日) 18:26:46 ID:efSFgXnw



P「…………ありがとうございます」



『ふふっ……他になにかありましたら、すぐに呼んでくださいね……♪』



P「…………………女将さん」



P「今日初めて会ったはずなのに、貴女と前にも会ったことがある気がするんです」



『…………………』



P「さっきもずっと貴女のことばかり考えてて……」



P「…………俺は…………俺は、あなたの事が…………」




指ピトッ




『それ以上、いけません………♪』



P「そ、そんな…………」



『ふふっ……♪ お客様の周りにも心を寄せる方がいらっしゃるでしょう……』



P「………………」



『でも……今宵はいつも頑張るお客様の安らぎのために………少しでも息抜きになるのなら………』




シュルシュル………パサッ……




P「……………女将さん………」




『私で、英気を養ってください………♪』




スッ………




P「………っ……………」




………………………………………


……………………


…………

16名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/10/02(日) 18:31:42 ID:efSFgXnw
────────────


P「良い、宿だったな………」


P(温泉、サウナに、美味い料理………)


P「そして一夜の恋…………」ボソッ


はづき「どうかしましたか? プロデューサーさん?」


P「あっ、いえ、なんでもないです」


はづき「さては久しぶりの休日でハメを外しましたね〜?」


P「まぁ、そんなところですね」


はづき「えっ」


P「良い宿を見つけたんです、〇〇通りの……」


はづき「あっ、そういうことですか」ホッ


はづき「………? でもおかしいですね〜、〇〇通りにそんな場所ありましたっけ?」


P「えぇ、俺も初めて知りました、確か名前は…………」


P(…………あれ、名前なんだっけ……?)


はづき「あっ、すみませんこれから用があるので抜けますね〜」


P「あ、はい…………」



ガチャンッ



P「……………」



検索中………

17名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/10/02(日) 18:34:26 ID:efSFgXnw


P「………………無い…………!?」


P(それどころか〇〇通りに宿泊施設すら無いぞ………!? そんな馬鹿な………)


P(………いや、確かに俺は泊まった筈だ、そして美人な女将さんと………)


P「…………………」



P「……女将さんって、どんな顔だった………?」



P「…………………」





『女将さん、また来てもいいですか………?』



『ええ……お客様が安らぎを求めた時、きっと………♪』ギュッ





P「……………また、会いたいな………」



霧子「プロデューサーさん…………」



P「……………………霧子…………」



霧子「悩んだお顔をしてたので、お飲み物をと………」



P「………ありがとう、いただくよ」



P「……………」



P「少し、夢を思い出してたんだ」



P「…………夢だって信じたくないほど……良い夢だった……」



霧子「ふふっ……そうですか…………」



P(寂しく辛い気持ちもあるが、不思議と気分は清々しい)



ゴクゴクゴク………



P「ふぅ………」



P(ジンジャーとミントの効いた……爽やかな味だ)

18名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/10/02(日) 18:34:43 ID:efSFgXnw
おわり

19名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/10/02(日) 18:39:12 ID:Ri4l4696
求めたときだけ目の前に現れる店って笑うセールスマンみを感じる

20名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/10/02(日) 19:36:24 ID:TiRBkWu.
霧子は太陽でお月さまだからね

21名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/10/03(月) 00:08:11 ID:5trC.F/E
霧子が運命の人なんだ…

22名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/10/03(月) 06:26:26 ID:CwpMd2p6
>>21
一緒に病院行こうね☆

23名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/10/03(月) 10:43:29 ID:5trC.F/E
>>22
でも絶対甘奈だった場合旅館じゃなくてキャバクラみたいなのになるんよ

24名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/10/03(月) 14:13:01 ID:VfEd.dXQ
霧子の今回の衣装いやらしすぎてPは興奮してそう

25名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/10/04(火) 01:30:32 ID:Q5qUzJDM
珍しくハッピーエンドですね

26名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/01(木) 16:15:44 ID:AbyLtZ7E
お腹すいた

27名前なんか必要ねぇんだよ!:2022/12/01(木) 23:53:38 ID:MUxGz0mE
僕もう(サウナ後は)カレーライスよね


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