[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
| |
花田煌「きっと清澄の部長さんはあなたの事がお好きなんですねぇ」
1
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2022/05/15(日) 23:15:02 ID:5At403l.
竹井久「須賀くんコンビニ行ってきてー」
久「須賀くん掃除しといてー」
久「須賀くんこのデータ集めておいてー」
久「須賀くん──」
須賀京太郎「はい、はい、はいー!」
片岡優希「今日もせっせと働いてるな、犬!」
原村和「飴、いりますか?」
染谷まこ「落ち着いたらおんしも卓に座るんよ」
宮永咲「……」
咲「京ちゃん、大丈夫?」
京太郎「えっ? なんの話だ?」
咲「最近はずっと部長に頼まれごとしてて大変そうだから」
京太郎「あー……まぁ確かに。でもみんなの為になるならいいよ」
咲「でも……」
京太郎「それに、忙しい分部長からはお礼貰ってるしな!」
咲「お礼?」
京太郎「こういうのとか」
(学食一食分引換券10枚つづり)
咲「現金だなぁ。これ職権濫用にならないのかな?」
京太郎「いや、一日一回しか使ってないから乱用にはならないぞ」
咲「あはは、そういう意味じゃないよ」
ム゛-!ム゛-!
京太郎「おっと、また部長からだ」
咲「また?」
京太郎「明日荷物持ちして欲しいって言われてたんだけど、約束すっぽかさないように毎日LINE飛ばされてんだ」
咲「えっ、毎日っていつから……」
京太郎「一週間前から」
咲「えぇ……京ちゃん、プライベートくらいは断ってもいいんだよ? もしかして、何かいけないことして弱味でも握られてるの?」
京太郎「ちげぇよ! 部長だけじゃなくて、なるべく部の皆にできることはやってあげたいの!」
咲(そっか……優希ちゃんのタコスとか先輩の雀荘のアルバイトとか……)
京太郎「咲もなんかあったら遠慮しないですぐ言えよ」
咲「……うん。ありがとう、京ちゃん」
2
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2022/05/15(日) 23:15:31 ID:5At403l.
久「十分前行動とは感心感心」
京太郎「お待たせしちゃいました?」
久「一時間前から居たかな〜」
京太郎「え゛っ」
久「冗談よ! ついさっき来たところ」
京太郎「よ、よかった……」
久「……もしかしてそういう無茶ぶりされると思われてる?」
京太郎「多少──いえいえとんでもない!」
久「ふぅん……ま、それに関しては私が普段から須賀くんのことこき使ってるから仕方ないわよね」ギュッ
京太郎「!? 部長?!」
久「なに?」
京太郎「なんっ、で……腕組んでるんすか?」
久「そりゃ男女のお出かけだもの。須賀くんは荷物持ち兼虫除けなんだから、こうしてアピールしとかないと」
京太郎「そすか、はい……」
京太郎(やばいやばいやばいやばいやばい! 当たってる!!)
久「それに、須賀くんには普段頑張って貰ってるからキチッと報酬は出しておかないとね」ギュム
京太郎「…………部長」
久「どうかした?」
京太郎「気のせいじゃなければ……わざと当ててます?」
久「柔らかい?」
京太郎「……………………………………はい」
久「いい感じ?」
京太郎「……………………………………はい」
久「よかった♪」
京太郎(ああああぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁ!!!!)
京太郎(何だこれ!? どういうこと!? 部長がわざとやってるんだから問題ない……んだよな!?)
久「さ、そろそろお買い物行くわよー」
京太郎(近頃、部長はちょっと変わったような気がしてたんだけど……逆に怖くなってきた……)
3
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2022/05/15(日) 23:15:52 ID:5At403l.
京太郎「今日って何買いに来たんですか?」
久「特に決めて無いのよねぇ」
京太郎「えっ」
久「なんかこう、気晴らしにショッピングでもしてみようかなーみたいな?」
京太郎「あれだけ念押すからすっごい重要な物買うんだろうなって思ってたのに……」
久「んふふ、ごめんなさいね。でも須賀くんも悪いのよ? 部活外の事で断らないんだから」
京太郎「染谷先輩とか優希じゃダメだったんですか?」
久「うーん、別にこれ自体は誰でも良かったんだけど……やっぱり嫌だった?」
京太郎「あっ、そういう意味じゃなくて……!」
久「別に気を遣わなくてもいいのよ?」
京太郎「本当に違います」
久「…………ぷっ」
京太郎「?」
久「ご、ごめんなさい。凄い真剣な表情だったから、つい……」
久「須賀くんは本当に優しいのねぇ」
京太郎「そうですかね?」
久「そうよ。付き合いの長い咲ちゃん辺りには言われたことあるんじゃない?」
京太郎「……あります」
久「須賀くんは将来尻に敷かれるタイプね、間違いないわ」
京太郎「うっ、なんかそれも言われた記憶が……」
久「いかにも系だもの。でも、お陰で私は散々甘えさせてもらえてるんだから感謝感激だわ〜」
京太郎「はは、麻雀だと役に立ちませんしね」
4
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2022/05/15(日) 23:16:14 ID:2OXiS9hI
なんか始まってる!
5
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2022/05/15(日) 23:16:19 ID:5At403l.
久「…………怒ってる?」
京太郎「へ? 何がですか?」
久「私が須賀くんに雑用ばかりやらせてるの」
京太郎「いやいやいや、なんすか急に。だったら辞めてるでしょ、麻雀部」
久「練習、してもらってはいるけど……男子一人だからって放置気味だし」
京太郎「しょうがないですよ。女子がメインなんですから、そっちに集中しないとでしょう?」
久「……」
京太郎「ま、男子が団体戦出れるくらいいたら良かったんですけどね」
久「……ありがとう」
京太郎「いいですよ、お礼なんて。これからも力にならせてください」
久「うん。存分にお願いするわ」
京太郎「………………」
久「………………」
京太郎(なんか……やっぱり部長の雰囲気がいつもと違うような……)
久「須賀くん」
京太郎「はい!?」
久「これ、どう思う?」
京太郎「どう……? 夏っぽくていい帽子、すね」
久「……似合う?」
京太郎「あ、良いです。似合ってます」
久「こういうのに合わせるのは……これかしらねぇ。須賀くんはどういうのが好み?」
京太郎「あんまり女性物って詳しくないんすけど……」
久「直感よ直感! こういうの着てると嬉しいなーみたいなの!」
京太郎「……じゃあこれで」
久「よし、待っててちょうだい」
京太郎(部長が普段ロングスカートだから勢いで長いワンピース選んじゃったけど……)
久「お待たせ。どう?」
京太郎「え!?」
久「えっなに!?」
京太郎「……め、めっちゃ良いです」
6
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2022/05/15(日) 23:16:57 ID:5At403l.
久「そんなに?」
京太郎「はい」
久「マジの目ね……じゃあこれ買っちゃおっと。店員さーん、このまま会計できます?」
店員「あ、いっすよ」
ペイペイッ
店員「ありあとざんしたー」
久「この須賀カスタムのセンスはこんど皆に聞いてもらおうかしらね」
京太郎「須賀カスタムって」
久「そっか、語弊があるか。だってあくまで須賀くんの好みだしね」
京太郎「いや…………うぐぐ……」
久「で、改めてどう?」
京太郎「くぅ……! マジで似合ってます……」
久「あはは、須賀くんってば本当に可愛いわねー。役得でしょ?」
京太郎「勘弁してください……」
久「イ・ヤ♪ ……うーん、腕組む時にこれ邪魔ね……はい」
京太郎「…………似合います?」
久「流石に女物の帽子は須賀くんには似合わないわね」
京太郎「これからずっとこのままです?」
久「ええ」
京太郎「今日なんすか、部長……」
久「来ちゃったのが運の尽きだったわね」
京太郎「わかりましたよ! こうなったら日が暮れるまでやけっぱちだ!」
久「いいわねー、その意気その意気!」
7
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2022/05/15(日) 23:17:30 ID:5At403l.
久「はー! 遊んだ遊んだ!」
京太郎「後半ずっとラウンドワンに張り付いてましたね」
久「まぁ何だかんだ考えずに色々遊べて楽よね、あそこ」
京太郎「だからってボーリング8ラウンドは……」
久「だって須賀くん、10ラウンドまでやった事あるって言ったじゃない!」
京太郎「あれは男子特有のノリと深夜のテンションみたいなもんで、男女一体一でやるようなもんじゃないですって!」
久「……私今日コップ割るかもしれないわ」
京太郎「無理するからそうなるんですよ……腕ぷるぷるじゃないすか」
久「私はいいんだけど、須賀くん大丈夫? 荷物まで持ってるのに」
京太郎「鍛えてましたからね! 余裕っす」
久「さすが元運動部。じゃあこのまま私もおぶってもらおっかな〜」
京太郎「えっいや無理ですホントに無理無理無理無理!!」
久「どーん」
京太郎「んぐぉ……! ぐぎぎぎぎ……!!」
久「……! すご……須賀くん力持ちね」
京太郎「意外と……! でも、ぎり……ぎり……なん、です、けど……!」
久「もうすぐそこよー」
京太郎「ひぃ、ふぅ……ぃぃぃぃ……!」
久「頑張れ、頑張れ♪」
京太郎「ぬ、ぅごぉぉぉぉぉぉ! っしゃあいやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
久「ゴール! おつかれさまー」
京太郎「はぁ……! はぁ……! つ、潰れるかと思った……」
久「荷物もありがとう。とりあえず家の中にポイポイしちゃいましょ」
京太郎「別に……部長が……ぜぇ……重かった訳じゃ……はぁ……ない、ので……」
久「急に気遣うわね……ほら、須賀くん上がって。お水出すから」
京太郎「い゛や゛、そこまで……ふぅー…………そこまでしてもらわなくて大丈夫です……」
久「何言ってるのよ。絶対休んで帰った方がいいわよ」
京太郎「でも……」
久「疲れたまま帰って事故にでもあったら、私一生後悔するわよ」
京太郎「うっ……じゃあ、少しだけお邪魔します」
8
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2022/05/15(日) 23:18:04 ID:5At403l.
久「はいお水」
京太郎「ありがとう、ございます……」
ゴッゴッゴッ
京太郎「ぷはぁー!」
久「もう一杯いる?」
京太郎「……いいですか?」
久「水くらいで遠慮しないでよ」クスクス
京太郎「ははは」
久「はい」
京太郎「どうも」ゴクッ
久「…………」
京太郎「…………」ゴク…ゴク…
久「…………」
京太郎「…………部長?」
久「?」
京太郎「いや……ずっと見られてんの恥ずかしいっていうか……」
久「ウブねぇ」
京太郎「す、座っていいですか」
久「だぁめ」
京太郎「えっ」
久「ふふ……」ギュ
京太郎「ぶふっ!? 部長!?」
久「なぁに?」
京太郎「いやっ、なにって! なん、いや……どうして抱きつくんですか!」
久「まだまだ須賀くんに甘え足りないみたいなのよねー」
京太郎「はい!?」
久「……今日一日ね、私のわがままに付き合ってもらったじゃない?」
京太郎「あ……はい」
久「普段から須賀くんには甘えっぱなしなの、なんでかなって深く考えた時に、私のお父さんが居ないからなんだなって」
京太郎「え……」
久「私、ファザコンだったのかしらね。須賀くんがお父さんみたいな優しさで接してくれるから、つい、ね」
京太郎「…………」
久「こういう話を敢えてするのも、私がかなり須賀くんに甘えてるというか……我慢し切れなくなってきたのよね」
京太郎「……先に言いますけど、迷惑ではないですよ」
久「っ……」
9
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2022/05/15(日) 23:18:33 ID:5At403l.
久「参ったなー……須賀くん、優しすぎるんじゃない?」
京太郎「その……自分にできる事ならやりたいと思ってるんで……」
久「いいの? そんな事言ってると、とんでもない事言い出すわよ?」
京太郎「例えば?」
久「空飛んで」
京太郎「無理ですよ!!」
久「ぷ、くすくす……」
京太郎「もう……」
久「…………困ったことにね、私自身どうしたいかわからないのよ」
久「ただただ誰かに甘えていたいのか、父性を求めてるだけなのか……」
京太郎「わかるまでは……したいことする、って感じでいいんじゃないんですか?」
久「今まで通り?」
京太郎「はい。俺は部長の今の苦しみとか……同じ立場に立たなきゃわからないですけど、とりあえず思いついたことやってるだけでも気は済むと思うんで」
久「それは……まぁねぇ」
京太郎「……とりあえず一旦離れましょうか」
久「勃ってるから?」
京太郎「……………………気づいてました?」
久「だって密着してるし」
京太郎「…………ごめんなさい」
久「なんで謝るのよ。男性としては正常な反応じゃない。むしろ、勃たない方が不安になるわ」
京太郎「とにかく離れましょう、ね!」
久「さっき須賀くんにしたい事したらいいって言われたからな〜」
京太郎「えぇ……」
久「須賀くんは興味無いの?」
京太郎「無いこと無いですよ、でも……!」
久「いいのよ?」
京太郎「いや…………」
久「これからも須賀くんにお世話になる訳だから、逆に私もお世話するって形で……どう?」
京太郎「………………」
久「私じゃ、だめ?」
京太郎「…………本当にいいんですね?」
久「態度で示した方がいい?」
京太郎「部長……」
久「須賀くん……」
10
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2022/05/15(日) 23:19:45 ID:5At403l.
和「なにか……」
優希「ん? どうしたんだじぇ、のどちゃん」
和「い、いえ!」
京太郎「部長、これって──」
久「ああそれね。えっと──」
和「……?」
和(何か違和感を感じるような……)
咲(………………)
11
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2022/05/16(月) 00:10:06 ID:wf5bJ4D.
期待
12
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2022/05/16(月) 00:13:46 ID:eQ2HkPwQ
もう待ちきれないよ!早くクッッッッッッソ濃厚な京久出してくれ!
13
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2022/05/16(月) 00:35:39 ID:Kh/H7Egw
ほほ〜
14
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2022/05/16(月) 03:13:09 ID:l3trBNvk
ヌッ!
15
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2022/05/16(月) 04:18:49 ID:bifJXccE
数年ぶりに摂取した京久SSがよう沁みる…
16
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2022/05/17(火) 00:55:35 ID:hsyIgXPI
まこ「もういい時間じゃろ」
久「そうね。暖かくなってきたとはいえ日が落ちるのも早いし、解散しましょうか」
和「お疲れ様でした」
優希「よっしゃ、帰ろうじぇ!」
咲「うん。京ちゃん、行こ」
京太郎「あ、俺ちょっと部室に残るよ」
咲「え?」
京太郎「牌磨いたりとか、掃除あんまりできてなかったから」
まこ「ありがたいがそこまで詰めんでも……久」
久「私も残るのよ」
和「部長が、ですか」
久「ほら、須賀くんにばかり押し付けるのもね。そういう話をしたばかりなの」
咲「だったら私も残ります」
久「皆はいいわよ。こういう時に率先してやるのが部長でしょ」
まこ「おんしもおんしで生徒会もあるんじゃから無理せんといてくれよ」
久「わかってるわよ、子どもじゃないんだから」
優希「……お先に?」
京太郎「ああ、また明日な」
和「失礼します」
咲 ペコリ
ガラガラ……
久「さてさて……じゃあちゃっちゃとやりましょうか!」
京太郎「うっす!」
ジャラジャラ キュッキュッ
京太郎「……なんか変な感じですね」
久「ん?」
京太郎「部長と一緒に掃除するっていうイメージが無くて」
久「私も昔はやってたんだけどね。気が向いた時に」
京太郎「へぇー」
久「須賀くんは……」
京太郎「…………?」
久「…………」
京太郎「部長? なんですか?」
17
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2022/05/17(火) 00:56:04 ID:hsyIgXPI
久「須賀くん」
京太郎「え、はい」
久「須賀」
京太郎「は、はい」
久「京太郎くん」
京太郎「えっ」
久「京太郎」
京太郎「ちょっちょ、なんすか?」
久「んー……呼び方、ずっと『須賀くん』のままなのもなーって」
京太郎「そんな突然……今までそれで呼ばれ慣れてて違和感が……」
久「そうよねぇ。なんかこう、須賀くんは須賀くんって感じ」
京太郎「なんすかそれ」ハハハ
久「うーん……」
京太郎「あー……俺も部長の呼び方考えた方がいいんですか?」
久「苗字で呼び捨ては止めてね。悲しくなるから」
京太郎「しませんよ!」
久「まぁいいや。なんとなく思いついただけだから気にしないで」
京太郎「えぇ……」
久「ふふふ」ポンッ
京太郎「わっ、と」
久「うーん、やっぱり凄い体幹だわ」
京太郎「寄りかかられると掃除できないんですけど」
久「少しだけお願い──パパ♥」
京太郎「ブフッ!! パパって、部長、いや……流石にそれは……っ」
久「ダメ?」
京太郎(上目遣いが反則すぎる……部長ってこんなに可愛かったっけ……!?)
京太郎(いや……普通に可愛いよな。昨日も──あっ)
久「…………する? おあつらえ向きにベッドもあるし」
京太郎「不可抗力なんです……」
京太郎「それに、部長の体のこと考えたら昨日の今日だと……」
久「まだ少し感覚がもよっとしてるのは確かね」
18
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2022/05/17(火) 00:56:40 ID:hsyIgXPI
京太郎「大丈夫ですか?」
久「全然平気よ」
京太郎「ならよかったです」
久「……須賀くんのそういうところ、ホント好きだわ」
京太郎「あ、りがとうございます……はは、なんか慣れないなぁ」
久「んっ♥」
京太郎「っ……」
久「ふふ……これで何回目だっけ?」
京太郎「さ、さぁ?」
久「須賀くんからは無いの?」
京太郎「う…………はぁ、ふぅー……」
京太郎「部長」
久(……須賀くん、大っきいなぁ)
久「ん……っ♥」
京太郎「…………」
久「ちゅ…………ふぅ……」
京太郎(やばい……息忘れるくらい、何も考えられない)
久「須賀くん」ギュム
京太郎「部長……」
久「撫でて?」
京太郎「はい」サワ…
久(暖かい……)
京太郎「…………」ポンポン
久(こんな風に抱き締めて、頭を撫でて、背中を叩いて……あやしてくれたことあるのかしら……パパ……)
チッ チッ チッ チッ ……
久「……ありがとう、須賀くん」
京太郎「いえ、そんな」
久「座ってて。残りは私がやるから」
京太郎「俺もやりますって」
久「いいの、やらせて?」
京太郎「でも……」
ガラガラッ
「なんだ、まだ残って部活してたのか?」
京太郎「うおっ!? 平塚先生!?」
先生「驚くのはこっちだ、まったく……もう部活制限時間になるぞ」
久「すみません、片付けが長引いてしまって」
先生「生徒会長? なんだその顔は……いや、いい。君ら、私に見つかって運が良かったな。上白沢先生に見つかる前に帰った方がいい」
久「はい、すぐに出ます」
先生「よろしい。ではな」
19
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2022/05/17(火) 00:57:14 ID:hsyIgXPI
京太郎「っくりしたぁ……ていうか、もうそんな時間か……」
久「…………」
久(一時間……)
京太郎「部長?」
久「なに?」
京太郎「いや、なんかぼーっとしてるみたいだったんで……すんません、もしかして俺がなんか……」
久「須賀くん」
京太郎「はい?」
久「毎日さっきみたいにして……って言ったら、引く?」
京太郎「…………部長がそうしたいなら」
久「須賀くんが面倒になったら止めてもいいから」
京太郎「面倒っていうか……さ、させて下さい?」
久「代わりに」
京太郎「は、はい」
久「私の事、須賀くんの好きにしていいから」
京太郎「えっ」
久「いつでもなんでも……須賀くんの好きにして構わないから」
京太郎「え、いや、部長──」
久「だから、ずっと私の『パパ』でいて?」
京太郎「────」
京太郎(俺──この人から離れられなくなるかもしれない)
久「……なんて、やり過ぎかしら? 重たすぎよね、これ」
京太郎「…………」
久「ちょっと……妙なテンションになっちゃったわ。それにしてもさっきは危なかったわね、先生が見回ってるなんて珍しいこともあるもんだわ」
久「掃除、中途半端になっちゃったけど帰りましょうか。また別の先生に見つかって怒られでもしたら私の立場的に示しがつかないし。須賀くんも巻き添えになっちゃうと申し訳ないわ。ほら須賀くん、ダッシュで──」
ギュウッ
久「須賀、く……ん……」
京太郎「いいですよ」
久「……え…………」
京太郎「部長のパパでいます」
久「……………………」
京太郎「これから、そうします」
久「…………本当に?」
京太郎「はい。俺でいいなら」
久「……………………」
京太郎「……………………」
久「……かっこいいパパ、できちゃったなぁ……」
京太郎「……もしかして今までとそんなに変わりません?」
久「そんなことないわよ。さ、とにかく早く帰りましょ──パパ♥」
20
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2022/05/17(火) 04:51:21 ID:KRJN7Vy2
上質で濃厚な京久に感謝
21
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2022/05/18(水) 01:26:27 ID:lUsCxIec
興奮してきたな
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板