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ビカラと幼児プレイ
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:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2022/02/19(土) 03:10:45 ID:9HcbuPeg
「……うぅー、死にたい。あ、でも団長さんの目がいつもよりもっと、優しくて。……ちょっぴりくらい、なら。ちょっと、だけだから。……あっ、団長さんの、手。ちょっと硬いけど大きくて、なんか。なんかうん……うん。……あ、これダメだ。あっ、あ。……じゃ、なくてぇ……ぁ……え゛っ!?」
く、と。
ビカラをそっと抱き寄せた。彼女を撫でていた手をゆるやかな動きでずらしていき、抱く時は手というよりも少しばかり揺らし滑らせるように。
ひどく跳ねた彼女にしくじったかと思いつつ、不安を出さないよう努めた。
固定せずに少しずつ、彼女の呼吸を感じながら、わずかな体重移動を繰り返す。
ゆっくり、ゆっくりと。
一度か二度再度硬くなる彼女を根気よくなだめすかし、ようやくと。
ほぐれるように柔らかくなっていく彼女をこぼれ落ちないように抱き留め、かたわらのミルクへ手を伸ばす。
シャトラから融通してもらった温めるのに適した牛乳入りの哺乳瓶。
冷める分も予期していたそれを顔を真っ赤にして唇を痙攣させているビカラの口へと、運んだ。
「……ちちち近い近いもっと撫でて欲しじゃなくてあったかいという熱いというかこれ無理ぃ……ぃ? って、あこれ。あたしの尊厳の危機……? いやでもいまさらとか、ちょっとだけ興味がとか、今やめたら撫でてもらえないし、撫でて、もらいたい、というわけじゃなくて、必要なことだから。……必要なこと、だよね」
わずかな逡巡。
わあひゃあと口を丸く四角く変形させていたビカラは上からの目線から哺乳瓶を隠すように、上唇を先にかぶせ哺乳瓶をくわえた。
視線をそらすことで彼女が飲みやすくする、という手もあったがここは安全を優先した。
結果、注視することにはなってしまったけれど。
「はぷ」
子どものように口を尖らせたままのビカラが複雑な表情を一つ。
しかし、ならばと飲みやすいように体勢を整え、傾けていくと自然とそれもほぐれていった。
「……んく」
こくん、喉が鳴る。
「ん、ぅ……っ、く、みゅ。……おいひ」
二度目は口の中で転がす量が増えたのか、大きく。
「ぁふ……は、む。……、……ん」
ゆらゆらと揺れるビカラの体を調節しながら、傾ける量もいちいち計算しなければならない。
柔らかな体は、硬さが取れるほどその重さをしっかりと与えてくれていた。
「……ん…………、……は、ふ。……ん、ふぁ」
ミルクを与えて、与えて。
たっぷりの時間をかけて赤ん坊には多く、ビカラには適量のミルクをひとつ、空にした。
ぷぁ、と。
最後に口を離す瞬間まで唇を締めていたのか。ふにふにと柔らかな朱色は尖らせる形から普段の姿に戻るまでにわずかな時間を要した。
そして離した後もすうはあと呼吸を繰り返し、吸い込んだ息の冷たさにどこか寂しさを覚えているような、そんな表情を浮かべている。
「…………」
彼女のつややかな黒髪にそっと、下から持ち上げて流すように触れた。
肌に毛先が当たることのないよう慎重に、そして首が座っていない子どもにするように、ビカラの頭の重さを引き受けるようにそっと顔の輪郭を撫ぜて。
子どものような丸い目をした彼女と目が合って。
なんだかぱちぱちとまばたきする姿に、幼さをみた。
「ぁえ?」
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