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ビカラと幼児プレイ
16
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2022/02/20(日) 02:38:46 ID:W0U7fuEc
「やあ! 団長!」
ある日のこと。
何の気なしに艇を歩いていると、声が響いた。
目をやると小集団の中にひときわ輝きを放つ少女が一人。
陽光をそのまま映したような髪を揺らし、ビッキィが手を振っていた。
「うんうん、挨拶は大事だからね!」
そんな彼女と、他のみんなと挨拶を交わしていく。
まず名前を呼ぶと主役のビカラは最初は自慢げに。しかし順を追っていくたびに片目だけ開いたウインクもどきの思案気な様子にと変化する。
挨拶が軽い会話へと進展しそうな頃。彼女は思い出したとばかりに背筋を伸ばし、あっ! と大きな声をわざとらしくあげた
「っと……こほん。……そう! 団長との約束があったのを忘れていたよ!」
ビカラはうっかりしていた、ごめんねという言葉を周囲に振りまき、くるくると回るようなしぐさをして見せた。
ひとしきり愛想をふりまくと今度はちらとこっちに目をやり、スキップするような調子で一歩。周りと壁を作るように立ちふさがり、そして。
そ、と。
服のすそをつまんできた。
「あー、今日は団長がぼくを独り占め、ってやつだね! うんうん」
軽い口調で、顎をあげて、喧伝するように。
皆の死角では指先にきゅっ、と力が入る。
それ以外はただの天真爛漫ないつもの姿であり。
これは、彼女のおねだりの証だった。
「女子会はまた今度、だね。すっかり忘れててさ。ごめんよ」
振り向きひらひらと手を振る姿はいつものビッキィである。
彼女が一歩先導して、追従する形であり、他のみんなとはせわしないお別れだった。
後ろでは軽口が聞こえる程度で別れればすぐに違和感なくまた、一つの世界ができあがる。
「よーし団長! それじゃあいこっか!」
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