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ケルシー「W、話がある」
1
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/11/05(金) 11:49:22 ID:h0g5G8qk
W「何、また説教?短めに頼むわ。私に残された時間は少ないんだから。あんたが一番よくわかってるでしょ?」
ケルシー「艦内のボヤ騒ぎ、設置された地雷、破壊された設備。そしてオペレーター達への挑発……お前がロドスへ戻るたびに必ず何かが起きるな。
もはやそれに対して何かを言うつもりはない。私の言葉の一つや二つではお前を変えることはできないことは承知している。」
W「当然でしょ? 『私』を捻じ曲げることができるのは殿下だけよ。で、結局何の用なのよ?」
ケルシー「……最近ドクターとはどうだ?」
W「は? え、ちょ……何でいきなりあいつの話になるわけ?」
ケルシー「仲は良いのか?ロドスに滞在中はよく彼と共にいるようだな。オペレーター達から報告が上がってきているぞ」
W「何、あいつは一応私の指揮官よ?顔を合わせるのがそんなにいけないことかしら?それに、本当に昔のあいつじゃないのかまだ確証を得てないもの。
監視は続けるわ。あんたが何と言おうとね」
W「それとも…… 妬いたかしら? ケルシー」
ケルシー「ほう。私に対する評価は思っていたより高いようだな」
W「ちぇ、つまんないの。そんなに大事にするもんだから、あんたらデキてるのかと思ったわ。それとも……そんなにあいつを守りたいのかしら?」
ケルシー「彼はロドスに必要な人材だ。協力関係にあるとはいえ、お前は我々にとって危険人物であることに変わりはない。
お前が彼と必要以上に接触することは、こちらとしては警戒をせざるを得ない。お前が彼に抱いている疑惑は最もだ。
だが、だからと言って彼の身を危険に合わせるわけにはいかない」
W「ふ。 ふふ。 あっはははははは!! なるほどねえ?そうよねぇ?大事な大事な『我が子』にこんな不良を近づけるわけにはいかないわよねぇ?
ごめんなさいねぇ、ケルシー『ママ』!」
W「ま、せいぜい頑張んなさい。テレジアを守れなかったあんたに、大した期待はしてないけどね?」
ケルシー「そうか。ではお前の言う通り彼を守るとしよう。……Mon3tr」
W「はぁ!? ちょ、あんた流石に沸点低すぎでしょこのババア------」
Mon3tr(雄叫び)
ケルシー「ここからなら……そうだな、第五区画、第三倉庫。あそこあたりなら大した怪我にはならんだろう。エスコートしてやれ、Mon3tr」
W「お、覚えてなさいよ、この性悪------」
(投げ飛ばされて遠ざかるWの罵声)
ケルシー「無駄な時間を使ってしまったか。あいつの手綱を握れるのはやはり……」
ケルシー「それにしても……」
ケルシー「『ママ』だと? くだらん……」
ケルシー「……ドクター。 聞こえるか? ……ドクター?応答しないか。」
ケルシー「全く、どこへ行ったんだ?手のかかる……」
W「あ、ん、の、****野郎っ!!」
W「一度ならず二度までも! 殺す順番を考え直す必要がありそうね!」
W「こうなったら、いっそ……えっ?」
W「ドクター? なんでこんなとこにいるわけ? ……サボりぃ?」
W「触んないで! 今私は!とても!機嫌が悪いの!」
W「…………」
W「あ」
W(……いいこと思いついた……! 要はコイツに直接危害を与えなければいいんでしょ、ねえケルシー先生?)
W「……ごめんなさいドクター。ちょっと……ケルシーの奴といろいろあって、ね。」
W「ねえ、よければ私の話に付き合ってくれない?どっか…二人っきりになれるところで」
W「こんなこと言いたかないけど……今の私には、あんたが必要なのよ」
W「お願い」
W(こいつが私を擁護した時、あいつどんな顔を見せるのかしら?楽しみね……♪)
2
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/11/05(金) 12:03:09 ID:YVTeQohc
興奮してきたな
3
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/11/05(金) 12:19:48 ID:Wec3asrU
ママー!
4
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/11/05(金) 12:24:03 ID:YVJw13uM
あ、俺の嫁じゃん
5
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/11/05(金) 18:36:09 ID:MYhGye4U
こういうのでいいんだよこういうので
6
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/11/05(金) 20:18:21 ID:2pnXZ7mE
なぁケーちゃん…ママというよりおばあちゃんなんじゃ…
7
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/11/06(土) 11:23:46 ID:Bt4fnC.2
W「癪だけど、正直に言うわ。このロドスの中に、私の居場所はない。当然ね。元レユニオンだし、正式に所属してるわけでもない」
W「ケルシーからは……ええ、こう言われたわ。態度を改めなければ、すぐにでも協力関係を一方的に打ち切る、と」
W「……この数年、『あの人』の言葉を信じて、戦って、生きてきた」
W「でも、そろそろ限界かもね。 殿下を奪ったこの大地に反抗するのも、そろそろ疲れてきたわ」
W「……全部、終わりにしようかしら」
W「…………」
W「あんたの言う通りね。 逃げるなんて、私らしくもない」
W「でも、やっぱり独りは……辛いわね」
W「あんたはいいわよね。何もしなくても、周りに人が集まってくる」
W「ねえ……教えて。あんたはケルシーのこと……」
W「……!」
ブレイズ「あーらあら。何か音がすると思ってきてみたら……」
ブレイズ「元レユニオンの傭兵さんが、私のドクターに何の用かな?」
W「…………」(ドクターの後ろに隠れる)
ブレイズ「ちょっと、何のつもり?サルカズ傭兵のあんたがか弱い淑女のフリ?笑わせるわね。ドクター、そいつから離れて。」
ドクター(ブレイズを宥める)
ブレイズ「は? ちょっと……冗談でしょ? そいつの肩を持つの? そいつは!あんたの後ろで頼りなく震えてる『フリ』をしてるそいつは!」
ブレイズ「チェルノボーグであたしたちの同胞を殺して、Scoutの命も奪った張本人なんだよ!」
ドクター「(宥める)」
ブレイズ「チッ……わかった。今はあなたの顔に免じて引き下がる。でもこれはケルシー先生に報告するからね。」
ブレイズ「あとそこのゴキブリ女! ドクターに何言ってたぶらかしたか知らないけど。今のうちに三文芝居はやめときなさい。じゃないと後悔するわよ」
W「…………」
W「行った?」
W「その…」
W「ありがと、ドクター」
W(……まずは、一人目っと)ニヤッ
8
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/11/06(土) 13:50:39 ID:mO5rvUMs
かわいい
9
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/11/06(土) 19:33:20 ID:NvX3d8OQ
ブレイズもちゃっかり「私の」ドクターと言ってるように見えるのだが…
10
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/11/06(土) 22:27:08 ID:Bt4fnC.2
その後も……
シュヴァルツ「あなたの護衛を担うものとして……その女を近づけることは許容できかねます。ドクター、強襲の許可を」
レッド「そいつ……イヤな匂い……硝煙と、火薬と、血の匂い。 死の匂い。レッド、嫌い」
ロスモンティス「ドクターどいて……そいつ殺せない……」
さまざまなトラブルを切り抜けた後……
ケルシー「…………」
Mon3tr(唸り声)
W「うわ、あの化け物も出しちゃって……マジでキレてるわね、あれ」
W「……頼んだわよ、ドクター」
ケルシー「警告を与えた昨日の今日でこれか。正直、お前のことを見くびっていたよ。」
W「そりゃあどうも」
ケルシー「オペレーター達からも報告が上がってきている。さて、ドクター」
ケルシー「私は今、冷静さを欠こうとしている。なぜその女をかばう?そいつに何を言われた?」
ケルシー「説明を要求する」
W(冷静さを欠く、ですって…… 良い様ね。ドクターに媚びを売る甲斐もあったというものね)
11
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/11/06(土) 22:28:38 ID:Bt4fnC.2
ドクター「Wは……彼女の内心を吐露してくれた。彼女の動機、そして葛藤を。」
ドクター「普段は狂人のように振る舞う彼女でも、その内には弱さを秘めている……私はそう思う。
そして外部の協力者とはいえそれを見せてくれたからには、庇護してもいい、そう判断した」
ケルシー「なるほど。弱さを見せた、か。そんなことができるとはな。驚いたぞ、W」
W(ふふ……動揺してるわ……あのケルシーが、私の目の前で!)
W(こいつがいるなら、あの化け物を振り回すこともできない。ああ、すっごく気分がいい!)
ケルシー「ドクター。私の言葉を覚えているか。君の意志を左右する意図を含む言葉には警戒してくれと。」
ケルシー「現状を鑑みて、君はWの都合の良い言葉に体よく利用されていると判断せざるを得ない」
ケルシー「その女は十数年を戦場で費やし、カズデルの内紛とチェルノボーグ騒乱を無傷で生き抜いてきた。そんな傭兵が見せる『弱さ』が、
真性のものであるとなぜわかる?」
ドクター「分からんさ。私は傭兵ではない。彼女と因縁はあるようだが、記憶のない今の私にとっては何の意味もないことだ」
ドクター「それに、無傷だと? 例え刃や弾丸やアーツが彼女の身体に傷をつけなかったとしても、戦場に長く居た人間が真に無傷であるはずがない。
いたとしたらそれは本当の化け物か意識のない無機物だ」
ドクター「事もあろうに、医者である君がそれを言うのか? 私には、君こそ先入観で意識を捻じ曲げられているように思えるが」
ケルシー「…………」
W(いいわ!いいわよドクター!もっと言ってやりなさい!!)
12
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/11/06(土) 22:29:12 ID:Bt4fnC.2
ドクター「ケルシー。この大地には強者が数多くいる。オペレーターの指揮官としてそれは日々実感している」
ドクター「だが、十数年、何十年、ともすれば数百年、身も心も擦り減らず強いままでいることなど、そう簡単にできるものではないはずだ」
ドクター「もし我々が……私が、誰かが彼女の側にいなければ、誰が残っているというんだ?」
ドクター「彼女は傭兵団の長だが、その傭兵団も一枚岩ではない。チェルノボーグで遭遇したサルカズ傭兵たちはWの命令で動いていなかった」
ドクター「彼らは彼女の同胞だが、それだけだ。支払いのいいクライアント、あるいはもっと単純に気の合う雇い主がいれば、容易く鞍を変える。サルカズに限ったことではないが」
ドクター「その点については彼女にも当てはまる。一度はバベルに所属し、その後レユニオンを助力、そしてまたロドスへと戻ってきた」
ドクター「信用できないのも無理はない。だが、逆に言えば、彼女はそういう生き方しか知らないんだ」
ドクター「……あるいは、別の生き方もあったかもしれないが、私が……昔の私が、その道を奪ってしまったんだろう?」
ドクター「ならば、こうしてある意味で生まれ変わった今、再びその生き方を示してやりたいと思うのは、そんなにいけないことだろうか?」
W「ドクター……」
ケルシー「なるほど。君の言い分はよくわかった。確かに一理ある。先ほども言ったが、どうやら私も冷静さを欠いていたようだな」
ケルシー「君の言い分は最もだ。W、今回の件は不問としてやる。装備の確認をし、必要な補給を済ませたらあとは好きにするがいい。当然、また他のオペレーターに迷惑をかけなければの話だが」
ケルシー「ドクター。君はまだ仕事が残っているだろう。早く戻れ。いくらアーミヤといえどそろそろ堪忍袋の緒が切れるぞ」
ドクター「はぁ……わかった。では、また後でな」
13
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/11/06(土) 22:32:01 ID:Bt4fnC.2
W「それじゃ、私もこれで。あんたもあいつから態度の一つや二つ学んでみたらどうかしら?」
ケルシー「前向きに検討しておこう。……ああ、それとな」
W「?」
ケルシー「いい『パパ』を持てて良かったな?」
W「…ッ!!」
W「冗談のつもり?あんたが冗談を言えるなんて驚きだわ。私のパクリだけど。あんまりおぞましいこと言わないでくれる?」
W「はぁ、もう時間の無駄ね。私は行くわよ」
W(別の生き方、か……)
W(私がこのロドスと……あいつと……)
14
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/11/06(土) 23:00:49 ID:Bt4fnC.2
W(……ダメ。まだ、ダメよ。まだ、確信を得てない。本当に今のあいつは、あの時とは別人なのか……)
???「Wさん?」
W「!」
アーミヤ「Wさん?どうしたんですか? 難しい顔をして……考え事ですか?」
W「アーミヤ……」
W「ええ、ちょっとね。今日はいろいろあったから」
アーミヤ「いろいろ、ですか? 例えば……」
アーミヤ「ドクターと楽しくデート、ですか?」
W「は!? え、ちょ、何!?デート!?なんで!?」
アーミヤ「オペレーターの方々が教えてくれたんですよ。第五区画から、ケルシー先生のオフィスまで。ドクターと二人で、仲良く並んで歩いていたんですよね?」
W「え、えっと、まあ、成り行きというか……」
アーミヤ「へえ、成り行きで。仕事が残っているドクターを引っ張り出して……」
W「ちょっと、アーミヤ、落ち着いて?」
アーミヤ「ええ、私は落ち着いていますよ。 落ち着いて、あなたの今日の行動を、精査しているんです」
アーミヤ「ドクターを誑かしたとか、なんとか。それで、本当のところは、あの人に何を吹き込んだんですか?」
W「ちょっと、それは報告を上げたオペレーターが悪いから……」
アーミヤ「あなたから動揺の感情がとめどなく溢れてきますよ。 Wさん、正直に話してください。 ドクターに何をしたんですか?」
W(た……助けてドクターーーーー!!)
おわり
15
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/11/06(土) 23:17:34 ID:A1oWEnKw
フィリ乙シス
やっぱりCEOがナンバーワン!
16
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/11/07(日) 03:15:46 ID:wY1CwJR6
ああ(魔王からは)逃れられない!
17
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/11/07(日) 16:52:33 ID:iDEIphG6
アークナイツスレもっと流行らせコラ!
18
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/11/07(日) 23:37:45 ID:mjIFvBpU
良い
19
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2024/05/26(日) 14:35:48 ID:1HRZ2lPI
ツンギレすぎる
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