【SS】名探偵コナン「NaNじぇいマンション殺人事件」 - 1619401120

1：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/04/26(月) 10:38:40 ID:78hamkeo: 【マンションの一室】

(部屋の真ん中でうつ伏せになった男が頭から血を流して倒れている)

(警官たちが死体を囲み、部屋を調べている)

高木刑事「――被害者は張太刀　明日夫(ばりたち　あすお)さん、４５才。飲食店経営。
死因は後頭部を複数回殴打されたことによる脳挫傷と見られています」

目暮警部「警察が踏み込んだ際にはドアに鍵がかかっており窓にも施錠…
それ以外に侵入経路はなし。密室殺人、というわけか…」

高木「ん？警部、デスクの上…パソコンが付いていますよ。もしかして被害者が見ていたのでは？」

目暮「うむ、犯人の手がかりがあるかもしれんな。見てみよう。どれどれ…」

高木「ん…？」

目暮「これは…」

高木・目暮「『NaNじぇい』…？」
201：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/03(月) 01:59:07 ID:ikGko1a.: お話が長いよ～
202：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/03(月) 05:28:20 ID:QMV/dOew: コナン「(よし、この人たちに聞き込みを…)」

コナン「ねえおじさ…」

？？？「あっ、こんなところにいた！」

ｸﾞｲｯ(エレベーターの外に引っ張り出される音葉)

コナン「ら、蘭姉ちゃん！？なんでここに…？」

蘭「それはこっちの台詞よ！もう、コナン君ってばどっか行っちゃうんだから、ずっとこのマンションを探してたのよ？」

コナン「ご、ごめん…」

蘭「でもこのマンションって面白くて良いところだよね。
本を読む賢い犬がいたり、かわいいレッサーパンダがいたり、丸太持ってみんな丸太は持ったなーって騒いでる面白い人たちがいたり…」

コナン「ハハ…」

コナン「(聞き込みしてたオレはそうは思わなかったけどな…)」

蘭「たどちゃんって優しい女の子もコナン君を探すの手伝ってくれたし」

コナン「(蘭ともエンカウントしてたのか…)」

蘭「私もここに住んでみようかな？」

コナン「(蘭が…このマンションに…？)」
203：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/03(月) 05:29:28 ID:QMV/dOew: 【妄想】

蘭「ほらコナンくん、パンツを脱いで見せてみて…」

コナン「は、恥ずかしいよ蘭姉ちゃん…」

蘭「わぁ…新一のより大きい…！！」

コナン「(まあオレが新一なんだけどな…)」

蘭「もう我慢できない…！コナンくん…！」ｶﾞﾊﾞｯ

コナン「あっ❤蘭❤好きっ❤」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝ
204：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/03(月) 05:30:20 ID:QMV/dOew: コナン「(蘭から襲われるのも悪くねーな…)」

コナン「(おねショタ趣味はあんまりねーけど、悪くねえ)」

コナン「(…そういや、ここのマンションで襲われてる男の子たちも口では嫌がってるように見えたけどすごい幸せそうに見えたな)」

コナン「(事後はすごく仲よさそうに襲ってきた女の子たちと笑顔でイチャイチャしてたし…)」」

コナン「(終わった後はイチャラブプレイに移行してたりしてたし、嫌がりながらってのも一種のプレイだったのかもな)」」

コナン「(それに案外…あれがこのマンションでの真実の愛の形…なのかもしれねーな)」

コナン「(ま、普通にイチャラブエッチしてたカップルなんかも多かったけど…しかしただれてんなこのマンション)」
205：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/03(月) 05:47:18 ID:QMV/dOew: バタン(エレベーターの扉が閉まる音葉)

コナン「あっ…容疑者の人たちが…」

コナン「(まあいいか、警部やおっちゃんに話して後で呼んでもらうか…)」

コナン「ところで蘭姉ちゃん、おじさんは推理の方、順調に進んでる？」

蘭「うん、それがね…」
206：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/03(月) 05:49:45 ID:QMV/dOew: 【犯行現場・810号室】

小五郎「うぇぇ…」(ぐだーっと床に倒れている)

コナン「蘭姉ちゃん、おじさんどうしたの？」

蘭「なかなか密室トリックが解けないみたいで、疲れてこうやってるのよ」

コナン「ふーん…」

コナン「(ま、元々おっちゃんには期待してなかったけどな…)」

コナン「(オレも後で密室の方にとりかかってみるか…)」

コナン「ねえねえ目暮警部」

目暮「ん？どうしたんだねコナン君？」

コナン「聞き込みをしてたら被害者を恨んでそうな怪しい人がいるって聞いて…」

目暮「それは本当かね！？」

コナン「うん！名前を教えるから、その人たちのことを警察でも調べてみたり取り調べの順番を早くしてみたりしてほしいんだ。
そうすれば何か分かるかもしれない、でしょ？」

目暮「確かに…取り調べもだいぶ変な…ああいや、変わった住人の方が多くて難航していてな。
怪しい人物を優先で取り調べることが出来れば目先も変わるかもしれん。
教えてくれるかね、コナン君」

コナン「うん！」
207：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/03(月) 06:11:34 ID:QMV/dOew: 目暮「なるほど…その人たちか。よし、至急この数名の身元や身辺を洗い出せ！
それと分かり次第、この部屋に呼び出してくれ！」

高木たち警官・捜査員たち「はっ！！」

目暮「…ったく、ほら起きろ名探偵！さっさと密室を解かんか！」

小五郎「今考えてるとこっすよ…うーん…」

コナン「…。」

コナン「(密室トリックは古今東西無数にあるが、その原理は大きく分けるとたったの4種類だ)」

コナン「(まず1つ目、被害者が密室を構築したパターン)」

コナン「(例えば、外で犯人に襲われ部屋まで逃げて鍵をかけ…そこで事切れる)」

コナン「(意図せずして密室になっていたという割とよくある、簡単なパターンだ)」

コナン「(2つ目は、密室内部の被害者を遠隔で殺害するパターン)」

コナン「(例えば密室内に毒を塗っておきそれを舐めさせて殺すとか、遠隔で鈍器が頭の上に落ちる仕組みを作っておいて殺すとか…)」

コナン「(このパターンなら部屋に証拠も残りやすく、割と解きやすい…)」
208：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/03(月) 06:12:09 ID:QMV/dOew: コナン「(3つ目は殺害した後に外部から密室を構築したパターン)」

コナン「(例えば被害者を殺害した後に鍵を奪い、施錠し…)」

コナン「(その鍵を例えばドアの下の隙間のような密室の外から内部へ送り込む…)」

コナン「(このパターンだと割とトリックの幅が広く、密室殺人トリックの王道ともいえる)」

コナン「(そして4つ目は、そもそも密室ではなかったというパターン)」

コナン「(鍵は実はかかっていなかったとか、秘密の抜け道があったとか)」

コナン「(シンプルだが、これなら密室自体がすぐ崩れる)」

コナン「(…今回の密室は、どれだってんだ…？)」
209：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/03(月) 08:54:59 ID:oy2YyYGk: また始まってる！
210：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/03(月) 09:53:00 ID:QMV/dOew: 強制sageになっていつAILEくんに落とされてしまうか分かりませんが落ちるまでゆっくり書いていこうと思います
211：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/03(月) 11:01:31 ID:.6Nsj1hQ: 完結するまで落とさないでくれよな～頼むよ～AILEくん
212：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/03(月) 17:30:11 ID:KtTjBJBc: でも蘭とコナンがおねショタしたら自分（コナン）が自分（新一）から蘭を寝取るという超高等プレイになってしまう
213：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/04(火) 02:26:55 ID:fBpnaWiw: >>210
むしろなんかクソどうでもいい事で揉めてるからAILEくんがあえて保護してくれてるんだと思うゾ
214：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/04(火) 09:57:27 ID:zGAXt922: NaNじぇいを愛してるからこそ感情的な言い合いになるのであってクソどうでもいい事ではないですね
215：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/04(火) 10:35:44 ID:Mgs2HoDE: 見ろこのホモを AILEへの思いがこんなホモすら狂わす！！
愛ゆえにホモは苦しまねばならぬ！！愛ゆえにホモは悲しまねばならぬ！！
216：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/04(火) 12:55:45 ID:oAtoDmyI: >>215
とか何とかわけわかんねーこと叫びながらコイツ目がイっちゃってる
217：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/04(火) 14:07:24 ID:.W2.28T.: 強制的にsageになる条件ってなんなんゾ？
218：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/04(火) 15:12:44 ID:InqBb03Q: >>217
AILE君が手動で設定することでなるぜ
https://rentalbbs.shitaraba.com/rule/help/article/360036908.html
219：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/04(火) 22:47:47 ID:ucX9TOEg: 荒れてるときにスレの進行をクールダウンさせるためにsage進行にすることはあるけど
AILEくんが本当にダメだと判断したSSスレ(特定のキャラが不憫すぎる内容とか)はsageじゃなくて荒れた時点で落としてるパターンが殆どだからあんまり気にしすぎなくてもいいと思う
>>1の続き期待してるので頑張ってください
220：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/05(水) 20:06:54 ID:58YWRXUQ: (１時間後)

高木「警部！コナン君の言う通りでした！」

目暮「ということは？」

高木「コナン君の挙げてくれた人たちには過去に容疑者との関連やトラブルがあった人物たちでした。
それぞれ犯行時間には一人で部屋にいてアリバイがなく、動機も確認できました」

目暮「そうか！なら一人ずつ順番にここに呼び出してくれ！」

高木「はっ！」

小五郎「ふっふっふ、要はその中に犯人がいる可能性が高い！
この名探偵毛利小五郎！容疑者たちの証言から犯人を導き出してみせましょう！」

コナン「(おいおい、大丈夫かよ…。)」
221：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/05(水) 20:07:15 ID:58YWRXUQ: 上半身の筋肉がすごいおじゃる丸風の男A「(容疑者として疑われてるとか)なんすかそれ」

目暮「ああいえ、形式的なものですから…マンションの皆さんに聞いておりまして…」

高木「王子谷　肉男(おうじや　にくお)さん、３０歳。
この部屋の右隣の住人で、スポーツジムのインストラクターをしているそうです」

肉おじゃ「２９です」

高木「あ、すいません。２９歳でした」

小五郎「しかしすげえ胸筋だな…」

肉おじゃ「(胸囲は)１２０くらいじゃないっすか」

小五郎「ひゃ、１２０！？」

肉おじゃ「案外(数値が)少ないっす…」

コナン「(これだけの胸筋なら蘭の蹴りでも耐えるかもしれねーな…)」
222：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/05(水) 20:08:03 ID:58YWRXUQ: 小五郎「容疑者との関係は？」

高木「王子谷さんは最近までスポーツジムを経営していたんですが、
被害者がその土地を狙って嫌がらせをしていたそうです。
その結果、ジムは倒産してその土地は被害者に買われ、被害者経営のチェーン店が作られたそうです。
被害者はかなり乱暴な土地取得をしていたようで、王子谷さんのような方はかなり多いそうですね」

目暮「ふーむ、最近のジムの経営はコロナで厳しいところが多いようだからな…
そこに嫌がらせを重ねて潰したというわけか」

肉おじゃ「(自分の他にも似たような行いをしてきた被害者は死んで当然だった可能性が)濃いすか？」

小五郎「ふっふっふ…わかりましたよ警部殿！他の容疑者に話を聞くまでもない！」

目暮「な、なんだってぇ！？」

小五郎「犯人は王子谷肉男さん！あんただ！」

肉おじゃ「なんすかそれ」

コナン「(おいおい…焦りすぎだろおっちゃん…)」
223：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/05(水) 20:09:34 ID:58YWRXUQ: 目暮「何！？説明したまえ毛利くん！」

小五郎「簡単なことですよ。凶器は鉄アレイ！
ならば犯人はスポーツジムを経営の過去があり、
現在もジムでインストラクターをしているあなた以外ありえないんですよ！」

肉おじゃ「(他人を根拠なく犯人呼ばわりする推理の酷さに)笑っちゃうんすよね」

高木「な、なるほど…！」

コナン「(なるほどじゃねーよ…)」

目暮「で、ではこの密室はどうやって作ったというのだね！？」

小五郎「簡単なことですよ。この部屋に押し入ったあなたは持参した鉄アレイで被害者を撲殺！
その後で部屋のドアを内部から施錠し、窓から脱出！
その際にトリックを使い部屋の鍵を部屋内に投げ込み窓を施錠！
そして逃げたのです」

高木「で、でも隣の部屋まで数メートルありますよ！？
このマンションにはベランダはないですし、どうやって…」

小五郎「ふっふっふ、その秘密は王子谷さんのその鍛え抜いた体！
壁の小さい取っ掛かりに足や手を引っ掛けて壁を伝って逃げたんですよ。
それだけ鍛えた体ならかんたんなことでしょう」

肉おじゃ「ﾐｯｷｰﾏｳｽ…(のような落ちても死なないアニメキャラでもなければこの8階でやるのは無理なトリック)」
224：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/05(水) 20:10:37 ID:58YWRXUQ: 目暮「で、どうやって密室を作ったというのだね？」

小五郎「だからそれは、鍵を部屋に投げ込んだ後に窓をトリックを使い施錠して…」

高木「そのトリックはもうわかってるんですよね？」

小五郎「あ…それはまだ…」

目暮「ハァ～(クソでかため息)」

肉おじゃ「あっちょっと待ってもらって…」

(肉おじゃが小五郎を掴む音)ｶﾞｼｯ

小五郎「え？な、何するんですか！うわっ！そっちは窓だぞ！」

肉おじゃ「(推理通りに壁を伝って隣の部屋に行けるか試してみるためにこの窓からお前を)ポイすか？」

小五郎「わー！！助けてくれー！殺されるーー！」

高木「も、毛利さん！！」

目暮「はぁ…仕方ない、助けてやれ高木」

コナン「(根拠なしに犯人呼ばわりした自業自得だけどな…)」
225：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/05(水) 20:12:11 ID:58YWRXUQ: 小五郎「ぜぇぜぇ…で、でも！この鉄アレイはどう見てもこの王子谷さんの…」

コナン「それ王子谷さんの鉄アレイじゃないと思うよ」

小五郎「はぁ？なんでお前がわかるんだよ」

コナン「だって見てよ！これ、２キロって書いてあるでしょ？」

小五郎「それがどうしたってんだよ」

コナン「だってさ、王子谷さんの体には明らかに軽すぎるじゃない」

肉おじゃ「(この肉体には明らかにその重量じゃ)ちっちゃいっすよね」

小五郎「それくらいインストラクターなら仕事道具かもしれねえだろうが。
客相手に軽いやつくらい用意するだろ」

コナン「鉄アレイくらいジムに置いておくんじゃない？」

小五郎「ったくそんなもん、凶器として部屋にあったもんを持ってきたのかもしれねえだろ！」

コナン「凶器として使うならもっと包丁とかバットとか使いやすいもの選ぶと思うけど…。
それに、インストラクターがわざわざ凶器に鉄アレイを選んで現場に残していったら明らかに怪しまれちゃうじゃない」

小五郎「ぐっ…」

コナン「それに…」

小五郎「うるせえ！」

ﾎﾟｶｯ！(コナンの頭を叩く音葉)

コナン「いたっ！！」
226：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/05(水) 20:12:41 ID:58YWRXUQ: 蘭「ちょっとお父さん、わからないからってコナン君に当たらないでよ！」

小五郎「こんな気持ち悪い胸筋の鍛え方するような奴は異常者だから常識が通じねえんだよ！
間寛平みたいな顔でおじゃる丸みたいな髪型しやがって！
どう考えてもこいつが…」

コナン「あっ…(察し)」

小五郎「あん…？」

ｶﾞｼｯｯ(小五郎の首に太い腕が巻き付く音)

肉おじゃ「やっぱ右利きだから右の方が若干太いと思います」(小五郎に右腕でヘッドロックをかけながら)

小五郎「あががががが！！首が！首が～～！！」

コナン「(ったく、しょうがねえなあのヘボ探偵は…)」
227：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/05(水) 20:18:08 ID:58YWRXUQ: つづく
本当の予定ではコナンくんの誕生日の5月4日に書き終える予定だったのですが
語録を使う会話作りに手間取ってたりするので少しだけ長くなりそうです
228：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/05(水) 20:20:47 ID:D0kMaCEM: ＞肉おじゃ「やっぱ右利きだから右の方が若干太いと思います」(小五郎に右腕でヘッドロックをかけながら)

(暴行罪で現行犯逮捕される可能性が)濃いすか？
229：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/05(水) 20:22:46 ID:tcpqdcVs: 括弧の中が聞こえているコナンくんたちもだいぶNaNじぇいマンションの影響を受けてますね…
230：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/05(水) 20:27:18 ID:JbCqmb8.: うわーっこれ(小五郎だからギャグっぽくなってるけど常人にやったら折れてるレベルの破壊力なのが)透けてるんだねハァッ
231：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/05(水) 21:48:17 ID:PRvLez3A: 肉おじゃと会話できてるのがどうしても草生える
232：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/06(木) 00:09:30 ID:Umw2HE96: いつも通りとはいえおっちゃんもいつブタ箱行きになってもおかしくないですねクォレハ…
233：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/06(木) 19:36:48 ID:qR57byk2: 被害者の右隣の住人が肉おじゃ。左隣の方はあの人かな？
234：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/07(金) 05:31:25 ID:sLKZRJdY: 小五郎「いてて…あのヤロー、本気で首絞めてきやがって…」

高木「それで二人目が…」

肉おじゃ？「カウントダウンTVを御覧の皆さんこんばんは、肉体派おじゃる丸です」

小五郎「な…王子谷さんと同じ顔！？」

肉おじゃ？「(あの本物野郎と一緒にされるのは)さすがに笑えないっすね」

高木「王子谷　捏男(おうじや　ねつお)さん、３０歳。職業はプロボディビルダー。
被害者の部屋の左隣に住んでいます」

捏おじゃ「３１(サーティワン)です」

高木「ああ、すみません。３１歳でした」

小五郎「王子谷ってことは…」

高木「ええ、王子谷肉男さんとは兄弟にあたります」

捏おじゃ「三つ子だったんすよね、一番上はもういないけど」

コナン「(複雑な家庭なんだな…兄弟で別の部屋に住んでるし…)」
235：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/07(金) 05:32:39 ID:sLKZRJdY: 小五郎「で、捏男さんと被害者の関係は？」

高木「ええ、元々捏男さんは兄弟の肉男さんと一緒にスポーツジムを経営していました。
ですが経営方針で対立し、捏男さんは被害者と密かに組んでジムを乗っ取ろうとしたんです。
しかし被害者に裏切られて土地だけ奪われ、それだけではなくジムの建物増設の資金と称してかなりのお金まで持っていかれたそうです」

捏おじゃ「(詐欺られても)筋肉あれば十分じゃないっすか？」

コナン「(被害者も悪人だけど、この人もそこそこの悪人だな…)」

小五郎「ふっふっふ…わかりましたよ警部殿！他の容疑者に話を聞くまでもない！」

目暮「な、なんだってぇ！？」

コナン「(なんかこの流れさっきも見たな…)」

小五郎「犯人は王子谷捏男さん！あんただ！」

捏おじゃ「それはちょっと(素)」

コナン「(大丈夫かよおっちゃん…)」
236：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/07(金) 05:35:25 ID:sLKZRJdY: 目暮「何！？説明したまえ毛利くん！」

小五郎「簡単なことですよ。捏男さんは被害者、そして兄弟の肉男さんを恨んでいた！
だから被害者を殺害後！
スポーツインストラクターをしている肉男さんに罪を着せるため！
ジムを連想させる鉄アレイを現場に残したのです！」

捏おじゃ「(証拠もないのに犯人扱いは)どうなんだい！」

高木「な、なるほど…！」

コナン「(なるほどじゃねーよ…鉄アレイはボディビルダーの捏男さんも連想させるだろうが…)」

目暮「…で、この密室はどう作ったと言うのだね？」

小五郎「良いですか？捏男さんはこの部屋に押し入って鉄アレイで被害者を撲殺！
そして凶器の鉄アレイを部屋に残した。その後、悠々とドアから部屋を出て逃げたのですよ」

捏おじゃ「(他人を犯人扱いするヘボ探偵を粉砕する肉体を作るために)プロテインを頻繁に…」

コナン「(だーから問題は密室をどう作ったか、密室からどうやって出たかなんだよ…)」
237：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/07(金) 05:36:45 ID:sLKZRJdY: 目暮「で、どうやってこの密室を作ったと？」

小五郎「そんなことは簡単です。そもそもこの部屋は、密室なんかではなかったんですよ」

コナン「(お？)」

目暮「な、なんだって！？」

小五郎「いいですか？元々この部屋の扉には鍵はかかっていなかったんです。
それだけのことですよ」

コナン「でも管理人さんと警察の人が鍵を開けたって…」

小五郎「んなもん、勘違いだったんだよ！元々鍵がかかってなかった！
捏男さんは殺害後に鍵をかけずに部屋を出た、しかし第一発見者の警官と管理人が勘違いを…」

高木「それに関しては立ち会った警官が『最初に自分がドアを開けようとしたが開けられなかった、間違いなく施錠されていた』と証言していますけど」

小五郎「え…？」

捏おじゃ「(証拠もなく人を犯人呼ばわりするゴミ探偵を痛い目に遭わせるには)やっぱりまろは王道を往く・・・ベンチプレスですかね」

ｸﾞｲｯ(巨大なベンチプレス用のバーベルを持ち上げる音葉)

小五郎「ひっ！？」
238：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/07(金) 05:39:42 ID:sLKZRJdY: 小五郎「い、いや～！すみません勘違いだったみたいで…ハ、ハハハ…」

捏おじゃ「お袋殺した2年後に義母を殺してその3年後に義父も殺しましたね」

小五郎「殺し…ひっ…！？」

捏おじゃ「一回これ(人体)壊したことありますね」

小五郎「お、お許しを～！！」

バキイッ！(小五郎の目の前に巨大なバーベルが振り下ろされる音葉)

小五郎「ひ、ひいいいい～～～！！」

目暮「お、おい！早く止めるんだ！」

高木「は、はっ！」

コナン「(いい加減他人をすぐ犯人扱いする癖やめねえかなおっちゃん…)」
239：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/07(金) 05:40:58 ID:sLKZRJdY: つづく
240：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/07(金) 07:09:16 ID:joGhmQqc: 顔ドハで草
241：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/07(金) 07:35:15 ID:MANbL9ZY: ＞捏おじゃ「お袋殺した2年後に義母を殺してその3年後に義父も殺しましたね」

こんなこと言う奴なら疑われてもしょうがないだろ！いい加減にしろ！
242：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/07(金) 18:27:12 ID:w.pEUgeI: 既に逮捕されてても仕方ない状態で草
243：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/07(金) 18:27:23 ID:Eh9HOOBk: これ現行犯だろ
244：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/08(土) 00:01:04 ID:lenKQd9o: もうお勤め果たしたんでしょ
245：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/08(土) 12:36:23 ID:mYKB8dYY: 3人殺したらどう考えても死刑判決になるんだよなぁ…
246：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/08(土) 18:15:03 ID:cuG09LXQ: 弁護人が優秀な人権派弁護士だったんでしょ
247：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/08(土) 20:07:01 ID:EeVDhksU: 殺しました（殺したとは言ってない）パターンもあるからセーフ
248：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/09(日) 20:36:38 ID:/m0lzieQ: 小五郎「ったく…あの捏造ヤロー驚かせやがって…
母親や義理の両親殺したってのも大嘘の捏造じゃねーか！」

高木「警察が調べたら３人共存命でむしろ親孝行なのを近所の人も知ってたくらいですからね…。
そもそもそんな凶悪犯罪が起こってたらもっと有名になってますからね」

小五郎「…で、３人目の容疑者は？」

高木「ええ、こちらが…」

テングザルのような顔の男「えー22歳、160…5㎝、の53㎏です」

高木「天草　竜(てんぐさ　りゅう)さん、２２歳。職業はプロボクサーとこの区の区議会議員。
被害者の部屋の真下に住んでいます」

テングザル兄貴「ボクシングやってます」

小五郎「あ、あんたまさか…あの『テングザル』か！？」

コナン「！！」

蘭「お父さん、知り合いなの？」

小五郎「いや、蘭も聞いたことくらいはあるはずだ。
あの『不正選挙事件』はかなり話題になったからな」

蘭「不正選挙？」
249：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/09(日) 20:37:56 ID:/m0lzieQ: 小五郎「…２年前、２０１９年の５月。とある区で区議会議員の補欠選挙が行われた。
候補者は親指(おやさし)さん、段間(だんま)さん、そしてそこの天草さんの３人で１議席を争う形になった」

小五郎「選挙は段間さんが前評判では有利で、開票でも開票１時間で当確が出ていたほどだったんだが…
選挙後半に天草さんが不自然に一気に票を伸ばし、段間さんをわずか１票差で下して当選した」

小五郎「当然、段間さんの陣営は選挙管理委員会に数え直しや無効票の精査などを要求。
その結果なんだが…」

コナン「確か、すごく似てた筆跡の票が固まって大量に見つかったんだよね？
明らかに同一人物が書いたような」

小五郎「ああ、そうだ。それが報道されてかなりニュースで騒がれてな、段間さんも訴訟に望んだんだが…
証拠不十分で結局そのまま天草さんの当選が確定した」

蘭「あ、思い出した！そのニュースのとき周りでも嘘をついたりズルすることを『テングザルする』とか言うのが流行ったんだ」

コナン「(その年の流行語大賞にもなったからな…『テングザル野郎』って言葉…)」

小五郎「まさかここであんたに会うことになるとはな…テングザルさん！」

テングザル「(選挙で言いがかりをつけて訴えてきたダークエルフ野郎と親指野郎の存在は)は、儚いです」
250：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/09(日) 20:38:53 ID:/m0lzieQ: 小五郎「で、このテングザル野郎と被害者の関係は？」

高木「ええ、被害者の土地取得などチェーン拡大の便宜を図るためにこの天草さんがかなり精力的に動いていたんです。
週刊誌の噂ですが、被害者が天草さんの不正選挙の証拠を掴んでたとか…」

テングザル「(不正の言いがかりをつけて揺すってきたゴミが地獄に行くことが)できまし」

目暮「天草さん。お言葉ですが、人が死んでいるんですよ？言い方というものがあるのではないですかな」

テングザル「(勝手に死んだので無駄になりましたけど被害者をこの手で殺すために)今ボクシングやってます」

高木「天草さん！」

コナン「(マスコミにもこういう態度だったからテングザル野郎って言葉が流行ったんだよな…)」

小五郎「ふっふっふ…わかりましたよ警部殿！他の容疑者に話を聞くまでもない！」

目暮「な、なんだってぇ！？」

コナン「(もうツッコむ気にもなれねえよ…)」

小五郎「犯人は天草竜さん！あんただ！」

テングザル「いや、違います」

コナン「(大丈夫かよこのヘボ探偵…)」
251：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/09(日) 20:39:52 ID:/m0lzieQ: 目暮「何！？説明したまえ毛利くん！」

小五郎「簡単なことですよ。いいですか？テングザルという異名は彼の顔からつけられたと思っているでしょう。
ですが違うんですよ！」

テングザル「とりあえずは、暇つぶしみたいな感じで(ヘボ探偵の推理を聞きます)」

小五郎「実は天草さんは天狗のように空を舞って秘術を使い！
猿のように身軽に高いところでも自由に上り下りすることができるんですよ！
そう！テングザルの名前のようにね！」

高木「な、なるほど…！」

コナン「(なるほどじゃねーよ…とうとうまともな推理まで放棄し始めたぞこのオヤジ)」

目暮「…で、一応聞くがこの密室はどう作ったと？」

小五郎「いいですか？天草さんは自分の部屋の窓から出て壁を猿のように登り！
天狗の秘術で窓の壁を抜け、被害者を殺害！
そして部屋を施錠し、悠々と同じように窓ガラスを抜けて壁を伝って自分の部屋に帰ったのですよ」

テングザル「(クソみたいな推理で犯人扱いされて溜まるストレス解消は)今ぁは風俗とかで済ませて…」

コナン「(もうツッコむ気にもなれねえ…)」
252：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/09(日) 20:50:30 ID:/m0lzieQ: 目暮「…で、言いたいことはそれだけかね？」

小五郎「…ダメっすか？」

目暮「当たり前だろう！まともに考えろ毛利！！」

小五郎「いや私だってちゃんと考えてますよ！
でもだって不正野郎ですよ！？絶対犯人に決まってるじゃないですか！
こんなテングザルみたいな気味の悪い怪しい顔してるなんて絶対犯人…
ん？なんですかな天草さ…」

テングザル「(人を犯人呼ばわりするヘボ探偵の顔面を砕くため)ボクシングやってます」

ﾎﾞｶｯ！(テングザル野郎のパンチが小五郎の顔面を捉える音葉)

小五郎「へぶっ！！」

蘭「お、お父さん！！」

テングザル「最近ー、(こうやって他人の人体を破壊したのは)２週間前くらい」(小五郎に向かってボクシングの構えを取りながら)

小五郎「ひ、ひいいいいいい！！！」

高木「や、やめてください天草さん！」

目暮「おい！天草さんを押さえつけるんだ！早く！」

警官たち「はっ！！」

コナン「(おっちゃんには気の毒だけど、カワイソーとは思わねえな…)」
253：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/09(日) 20:52:02 ID:/m0lzieQ: つづく
254：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/09(日) 22:19:27 ID:IF25UNqE: おっちゃんがNaNじぇいオールスターズにボコられる話かな？
255：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/09(日) 22:21:52 ID:bE2L9xGw: 肉おじゃ以外普通に悪人で草
256：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/10(月) 09:22:02 ID:YZJkMwP6: 区議会議員の被選挙権は満25歳以上なんだよなあ

現在のテングザル（２２歳）←立候補資格なし

２年前の選挙に立候補したテングザル（２０歳）←当然立候補資格なし

やっぱり不正じゃないか！
257：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/11(火) 09:26:27 ID:vaQjcr4s: 犯罪者しかいねぇなこのマンション
258：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/11(火) 12:45:19 ID:nF3FKksk: >>257
肉おじゃさんは（今の所）いい人だから・・・
259：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/14(金) 21:18:54 ID:L4qgyGpY: 小五郎「あいててて…」

蘭「お父さん、大丈夫？ほんとにもう、柔道で反撃すればよかったのに」

小五郎「んなこと言ったってなあ。名探偵が無罪かもしれねえ人間を傷つけられるかよ！」

コナン「(無罪かもしれねえ人間を犯人呼ばわりして心を傷つけるのは良いのかよ…)」

小五郎「警部殿！あいつらを暴行罪で訴えられないんすか？」

目暮「できんことはないが、犯人呼ばわりされた名誉毀損で訴え返されるが良いのかね？」

小五郎「ぐう…ま、まあ、名探偵たるもの！広い心で許してやるもんだな！」

コナン「(…ったく、調子良いんだからな…)」

高木「それで、次の重要参考人が…」
260：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/14(金) 21:20:17 ID:L4qgyGpY: 棒読み風の男「(事情聴取なんて)ﾄﾞｳｽｯﾍﾟ…ﾄﾞｳｽｯﾍﾟ…」

AV男優風の男「(犯人として疑われるなんて)これはキツいですよ」

目暮「いえいえ、疑っているというわけでは…皆さんに聞いていることですのでご協力いただければ」

AV男優風の男「(犯人の濡れ衣を)すぐ脱ぎますよ」

高木「鈴木　顔度羽(がんどは)さんと向井　猪小球(ちよこぼーる)さん。
鈴木さんはボディビルダー、向井さんはデパートでボディビル用品の販売員で
お二人ともこの部屋の真上に部屋に同居しています」

小五郎「二人と被害者の関係は？」

高木「向井さんと鈴木さんは協力してボディビル用品の販売会社を立ち上げようとしていて資金を集めていました」

向井「これですよ、マルティスポーターっていうんです。デパートなんかで、実演してるんですよ」

小五郎「ほー、それを売る会社を立ち上げようと…」

高木「それを聞いた被害者が二人にブランド品の販売ビジネスを持ちかけたんですが、
被害者が2人に売りつけたブランド品すべてが偽物で大損したそうで…」

向井「(数百万騙し取られたのは)これはキツいですよ」

小五郎「はぁ…しかし被害者もあちこちで恨み買ってあくどいですなぁ…」

コナン「(しかも部屋の上下左右の住人を騙して平気で暮らしてんだからな…)」
261：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/14(金) 21:20:48 ID:L4qgyGpY: 鈴木「ここが犯行現場で、向こうにクズの死体があるんだ。後で、そこへ行こうよ」

目暮「ちょ、ちょっと！現場に入っちゃ…」

向井「うわあ、ここが殺人現場ですかー。いろんな血痕がありますねー。こんなに飛び散ってるとは思わなかったぁ」

鈴木「中々いい死体してるねぇ(ねっとり)」

高木「ちょっとダメですって！」

鈴木「君、ボディビル用品の、宣伝バイトしてるんだって？
ちょっとやって見せてお」

向井「これは、足の運動をするんですよ」

ｶﾁｬｶﾁｬ(ルイヴィトンのバッグからマルティスポーターを出し、死体に脚に取り付けながら)

向井「効果的な運動ですね」(死体の両足をちぎらんばかりに大きく開脚させながら)

目暮「お、おい！やめさせろ！！」

警官たち「はっ！！」

コナン「(死体破壊されそうになるなんてよっぽど恨まれてたんだなこの人…)」
262：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/14(金) 21:21:05 ID:L4qgyGpY: 目暮「はぁ…この調子じゃ取り調べもろくに終わらな…」

小五郎「ふっふっふ…今のでわかりましたよ警部殿！他の容疑者に話を聞くまでもない！」

目暮「な、なんだってぇ！？」

コナン「(…今度はどんなトンデモ言い出すんだろうなこのオッサン…)」

小五郎「犯人は向井猪小球さん！あんただ！」

向井「えぇ、色々(反論が)ありますよ」

コナン「(…大丈夫かよ…)」
263：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/14(金) 21:21:40 ID:L4qgyGpY: 目暮「何！？説明したまえ毛利くん！」

小五郎「簡単なことですよ。いいですか？事件の鍵はその偽物のヴィトンのバッグにあります」

鈴木「推理コンテストで入賞した、その素敵な推理を見せてお」

目暮「バッグがどうかしたのかね？」

小五郎「良いですか？向井さんは部屋に入り、被害者を撲殺！
その後、窓とドアを施錠して密室を作り部屋の中に隠れたのですよ」

コナン「でも警察のひとたちが調べたけど誰も隠れてないって言ってたよ？」

目暮「そうだ、警官が最初にドアを開けてから応援が駆けつけるまで現場を離れていなかったし、遺体発見から警官が誰かしらこの部屋にいた。
それに隠れられそうな場所はすべて探したぞ？そんな状況でどこかに隠れるなど…」

小五郎「あるじゃないですか。簡単に隠れられ、探されないところが」

目暮「どこにあるというのだね？」

小五郎「それはその、この部屋にあったブランドもののバッグだ！」

高木「確かにこの部屋にはブランド品がたくさんありましたけど…
ま、まさかそのバッグのどれかの中に…！？」

ﾊﾞｷｨｯ！(疑われた怒りでマルティスポーターを破壊する音葉)
264：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/14(金) 21:22:22 ID:L4qgyGpY: 小五郎「その通り！バッグの中に入る芸を持った芸人がいるでしょう？あの要領でブランドバッグの中に隠れたのですよ。
後は簡単です。スキを見てバッグから出てこっそり犯行現場を去ればいいんですよ」

高木「な、なるほど…」

コナン「(なるほどじゃねーよ…細くてヒョロヒョロの人ならともかくガタイのいい人がこの部屋にあるような小さいバッグに入れるかっての…)」

目暮「…それで、証拠はあるのかね？」

小五郎「証拠ならありますよ。さあ向井さん、鈴木さん！この部屋にあるバッグに入ってみてください！
そうすればわかるはずですよ。この二人が犯人だということがね…！」

高木「あの、毛利さん。お二人が入れるような大きいバッグはこの部屋にはありませんけど」

小五郎「えっ」

高木「一応バッグの中に誰かの汗なんかの体液がないかどうかは調べてみますが、おそらく何も出てこないかと…」

小五郎「うっ…」
265：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/14(金) 21:28:08 ID:L4qgyGpY: 小五郎「いやーハハハ、ちょっと勘違いだったみたいで…ハハ…」

向井「(ゴミみたいな推理で犯人呼ばわりされたのは)これはキツいですよ」

小五郎「す、すみま…」

鈴木「じゃあ次は、(ヘボ探偵に)何やろっか？」

向井「じゃあ二人で、サイドチェスト」

鈴木「はぁい…」

ｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘ…(2人がかりのサイドチェストで小五郎の頭と首を締め上げながら)

小五郎「うぎゃあー！！ギブギブギブ！！警部殿ーー！！」

目暮・コナン「はぁ…」
266：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/14(金) 21:34:01 ID:L4qgyGpY: 高木「コナン君から聞いた参考人は以上です」

目暮「そうか。さっきの全員被害者に強い恨みがある…捜査をこの5人に絞っても良さそうだな。
よし！住人への聞き込みや取り調べの人数を減らしてこの5人の捜査に当たれ！」

警官たち「はっ！！」

コナン「(確かにあの人達には動機がある…)」

コナン「(だが、まだ俺が知らないだけで他の住人にも動機がある人がいるかもしれない)」

コナン「(マンションにはA級の異常者ばっかりだったからな…)」

コナン「(異常な彼ら、彼女らが犯行を行なったという疑いも捨てきれない)」

コナン「(それにこの密室の謎も残ってる…)」

コナン「(一体、犯人は誰だってんだ…？)」
267：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/14(金) 21:34:56 ID:L4qgyGpY: つづく
268：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/14(金) 21:56:40 ID:XQknm0pQ: 犯罪者と破壊衝動持ちしかいねぇなこのマンション
269：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/18(火) 13:21:27 ID:BXgH8xGU: 毛利のおっちゃんが証拠もないのに犯人呼ばわりするし、多少はね？
270：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/25(火) 11:46:27 ID:9lbQFq7g: キャラ出し過ぎてもそれを捌けないと詰まるってはっきりわかんだね
271：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/28(金) 17:18:10 ID:S4PAtVwA: コナン「(…聞き込みをしててもキリがねーかもな。オレも密室の謎に取り掛かるか…)」

小五郎「あーわからねえ…やっぱりテングザル野郎が壁を抜けたんですよ！」

目暮「少しは真面目に考えろ毛利！」

コナン「(おっちゃん一人に任せてたら迷宮入り確実だからな…)」

コナン「(さて、取り掛かるかな…)」

肉おじゃ「…。」

捏おじゃ「…。」

テングザル兄貴「…。」

向井「…。」

鈴木「…。」

(五人が犯行現場の部屋に入っていくコナンを意味ありげに見つめる)
272：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/28(金) 17:18:52 ID:S4PAtVwA: コナン「(状況を整理してみるか…)」

コナン「(犯行現場はワンルームマンションの一室、犯行時刻は昨日の午後２３時から午前３時までの間)」

コナン「(部屋に出入り出来るのは玄関と窓のみ…)」

コナン「(警察が密室を破るまで犯行現場は玄関も窓も施錠されていて確実に密室だった…)」

コナン「(遺体発見からずっと警官が現場にいたので部屋に誰か隠れているとかもなかった)」

コナン「(そしてまるで誂えたように部屋の上下左右に被害者に恨みを持つ人物が居住…)」

コナン「(で、問題の犯行現場…)」

ﾃｸﾃｸ(死体のそばをコナンが歩く音葉)
273：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/28(金) 17:21:39 ID:S4PAtVwA: コナン「(被害者は複数回殴られて死亡していた…)」

コナン「(で、凶器とみられてるのがこの鉄アレイか)」

コナン「ねえねえ警部さん！この鉄アレイって誰のとか分かる？」

小五郎「ったく、またこいつ邪魔を…」

ｶﾞﾀｯ…ﾌﾗﾌﾗ(コナンにげんこつを食らわせようとするも、フラフラと倒れる)

小五郎「あええ…」

蘭「お父さん、容疑者の人たちから攻撃受けたんだから無理しないでよ！」

目暮「ああ、それなんだがちょうど今証言が取れたらしい。恐らく被害者のものだ。
近くのスポーツ用品店で最近被害者が買ったのを店員が覚えていたんだ」

コナン「へぇ～」

コナン「(やはり鉄アレイは持ち込まれたものではなさそうだな…)」

コナン「(ま、持ち込むならもっと使いやすい凶器がいくらでもあるしな)」
274：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/28(金) 17:23:04 ID:S4PAtVwA: コナン「(犯行現場に他に残ってるのは…)」

コナン「(倒れたオフィスチェア…か)」

コナン「(流石にこれで殴ったってのは…ねーか)」

コナン「(ここに座っていたときに襲われて逃げるときに倒れたか…)」

コナン「(もしくは逃げるときに倒したか、だな)」

コナン「(他にはブランド品が棚にやたら並んでるけど、流石におっちゃんの推理みたいにあれに隠れるってのは無理そうだな)」

コナン「(あの中に凶器やトリックのタネを隠しとく…なんてのも警察がとっくに調べてるだろうから無理な話だ)」

コナン「(あれは事件とは無関係だろうな。他には…)」
275：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/28(金) 17:24:47 ID:S4PAtVwA: コナン「(それでデスクの上には…ノートパソコンか)」

コナン「ん？」

コナン「(あれ…？スリープモードになってるな…)」

コナン「(なにか手がかりがあるかもしれねーな、被害者が襲われる直前に見てたホームページ…)」

ｶﾀｶﾀ(キーボードを打ってスリープモードを解く音葉)

コナン「(よし、パスワードはない。そのまま動くぞ)」

ﾊﾟｯ(画面が切り替わる音葉)

コナン「ん…？このホームページ…」

コナン「エヌ…エー…エヌ…じぇい…。『NaNじぇい』…？」

コナン「NaNじぇい…だって…！！？」
276：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/28(金) 17:26:13 ID:S4PAtVwA: コナン「(NaNじぇいって言えば…確か…)」

コナン「(あまり詳しくはねーけど、元々はどっかの野球好きが集まる掲示板のスレをまとめるブログが発祥で…)」

コナン「(ある時からしたらばに自前の掲示板を作ってそこからスレをまとめるようになったんだっけな)」

コナン「(その文化はガラパゴス的なものがあり、グラスリップや犬ハサ、テコンダーやもしドラなどの謎作品やネタ作品を愛好する住人が多く…)」

コナン「(淫夢の流行もニコニコ等に見られるような野獣先輩のような一流どころでなく、NKTIDKSGやガンドハ、テングザル兄貴や自分のチンコに名前をつける男など二軍、三軍淫夢を愛好している住人が多い)」

コナン「(特にチンコに名前をつける男は今一番NaNじぇいでアツい存在だとか…)」

コナン「(ブログでは咲や彼岸島、管理人の趣味の競馬ネタなんかを主にまとめるが、動物やドラえもんネタのようなほのぼのするコンテンツもまとめたりする…)」

コナン「(ガンドハなんかはここのスレで文字起こしされてからニコニコでも流行ったみたいなことがあったし…)」

コナン「(時にはタクヤのアワビや巨乳先輩、巨乳軍畑先輩のような汚物を生産しよそへ輸出してノンケを発狂させることもあったり…)」

コナン「(まあとにかく独自の文化があるホモブログだと言われているとか)」

コナン「(よそでは荒れる定番の政治ネタもまとめるけど、そのほとんどがアベトラだのスガバイだの政治家同士のホモネタみたいな下翼ばかりなのも大きな特徴だな…)」
277：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/28(金) 17:28:27 ID:S4PAtVwA: コナン「(そういやNaNじぇいは他では絶滅気味なSS文化が残っていることでも興味深いと言われていたりもするんだっけな)」

コナン「(ああそうだ、オレも古畑任三郎VS syamu_gameのSSスレを偶然検索から見つけてそこからたまにNaNじぇいを見るようになったんだっけな)」

コナン「(あの古畑SSは名作だから見なきゃ損だよな…)」

コナン「(この場を借りて田村正和さんのご冥福をお祈りするか…)」

【長編SS】古畑任三郎vsSyamu＿game 『目撃者0人』（前編）
http://blog.livedoor.jp/g_ogasawara/archives/8820943.html

【長編SS】古畑任三郎vsSyamu＿game 『目撃者0人』（後編）
http://blog.livedoor.jp/g_ogasawara/archives/8820967.html
278：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/28(金) 17:28:59 ID:S4PAtVwA: コナン「(しかし何で被害者がNaNじぇいを見てたんだ…？)」

コナン「(待てよ…このマンションの住人たち…どこかで…)」

コナン「(！！！！)」

コナン「(まさか…このマンションって…)」

ｽﾀｽﾀ…(パソコンを見るのに夢中になるコナンの背後から容疑者の肉おじゃたち５人が不気味に近づいていく)

肉おじゃたち「…」

コナン「え…？」

コナン「！！？」

肉おじゃたち「…」(コナンの背後に立っている)

コナン「(な、なんでこの人達がオレの背後に…！？)」

肉おじゃたち「…。」

ﾌﾞﾝｯ(肉おじゃたち５人がコナンに向かって勢いよく腕を振り上げる音葉)

コナン「(ひっ、殴られる…！！)」
279：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/28(金) 17:30:04 ID:S4PAtVwA: ﾋｮｲｯ(コナンが肉おじゃに持ち上げられる音)

コナン「え？」

肉おじゃ「ちっちゃいっすよね」

ｽﾀｽﾀ(肉おじゃがそのままコナンを持ち上げながら部屋の外まで運ぶ音葉)

テングザル「(小さい子供を恐ろしい犯行現場から引き離すことが)できまし」

捏おじゃ「ｶﾞｵﾚﾝｼﾞｬｰ…(のDVDでも見て捜査は大人に任せて子供は遊んでたほうがいい)」

鈴木「ここが、危険な犯行現場で、向こうに、子供が遊ぶ部屋があるんだ。後でそこへ行こうよ」

向井「(子供を教育に悪い殺人現場から引き離すためなら)すぐ(一肌)脱ぎますよ」

コナン「へ…？」

肉おじゃ「(子供がこんな危ないところをウロウロしてるなんて)笑っちゃうんすよね」

捏おじゃ「(それは)流石に笑えないっすね」

コナン「あ、あはは…」

コナン「(意外といい人なのかもな、この人達…)」
280：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/28(金) 17:30:37 ID:S4PAtVwA: コナン「(でもそれどころじゃねー…部屋に入って密室の謎をとかねーと…)」

ﾀｯ(コナンが走って部屋に入る音葉)

ﾋｮｲ(捏おじゃに持ち上げられて部屋の外へ運ばれる音葉)

捏おじゃ「(子供を危ない目に合わせないために)プロテインを頻繁に…」

コナン「(え…？もう一回だ！)」

ﾀｯ(コナンがもう一度部屋に入る音葉)

ﾋｮｲ(肉おじゃに持ち上げられて部屋の外へ運ばれる音葉)

肉おじゃ「あっちょっと(子供が殺人現場に入るのは)待ってもらって…」

ﾀｯ(コナンがもう一度部屋に入る音葉)

ﾋｮｲ(テングザルに持ち上げられて部屋の外へ運ばれる音葉)

テングザル「(子供を危険から守るために)ボクシングやってます」

ﾀｯ(コナンがもう一度部屋に入る音葉)

ﾋｮｲ(鈴木と向井に持ち上げられて部屋の外へ運ばれる音葉)

鈴木「(子供が危ない殺人現場に入ろうとするなんて)ﾄﾞｳｽｯﾍﾟ…ﾄﾞｳｽｯﾍﾟ…」
281：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/28(金) 17:31:15 ID:S4PAtVwA: コナン「(ダメだ、あの人達が邪魔して現場に入れねー…)」

コナン「(仕方ねー。マンションをもう少し調べるか)」

コナン「(今度は証言じゃなく…)」

コナン「(屋上や外を調べてみるか)」

コナン「(例えば外から玄関を通さずに犯行現場の部屋に行けたりするならマンションの住人だけっていう仮定が崩れるしな)」

コナン「(よし、行くか！)」

ﾀﾀﾀ…(コナンが部屋の入り口から駆け出していく音葉)

コナン特有の全身黒タイツ「…。」

(犯行現場から走っていくコナンを物陰から見つめ、それを追うようにして身を隠して去っていく黒タイツ)
282：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/28(金) 17:32:27 ID:S4PAtVwA: つづく
仕事が忙しくなってきたのでシュー…1か2くらいでゆっくり書いていきます
283：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/28(金) 18:00:05 ID:bGTNEQuc: コナン君の謎の博識で草
284：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/28(金) 18:21:55 ID:0ntpSsRI: >>コナン「(あまり詳しくはねーけど

立派なNaNじぇい民なんだよなぁ
285：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/28(金) 18:32:55 ID:2pYaPNcw: これは……メタフィクションじゃな？
286：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/29(土) 12:20:15 ID:gNXAr7OU: 詳しいんだよなぁ…
287：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/05/30(日) 00:45:17 ID:ogri8qmU: コナン君思いっきりNaNじぇい民で草
288：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/06/05(土) 10:15:38 ID:QKTUmxLs: (マンション屋上)

コナン「ここがマンションの屋上か」

コナン「えーと、屋上にあるのは…」

コナン「２メートル位の転落防止用フェンスと…」

コナン「マンションの住人用であろう大きい貯水タンクか」

コナン「管理人代理のおじさんによると、施錠はされてないみたいだから誰でも出られるらしいが…」

コナン「(しかし、屋上に立てられてるこの吸血鬼っぽい服を着た人が描いてあるクソみてェな旗は一体何なんだろうな…)」
289：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/06/05(土) 10:16:13 ID:QKTUmxLs: コナン「よいしょっと…」

(フェンスを登り、下を眺めるコナン)

コナン「で、ここが被害者の部屋の真上か…」

コナン「同時にテングザルさんと鈴木さん・向井さんそれぞれの部屋の真上でもある…」

コナン「フェンスを乗り越えてロープで降りれば被害者の部屋まで行けないこともない、って感じだけど…」

コナン「向井さんたちの上にも何部屋か部屋があるし、ロープで上り下りなんてしてたら見つかって逆に怪しまれる危険性もある…」

コナン「もし窓から出入りするとしたら屋上からは無理か…」

コナン「フェンスにもその周囲にも特に怪しい点はないし…」

コナン「屋上はもう調べなくていいかもな」

？？？「……起きてくれよなぁ～頼むよ～」

コナン「ん？貯水タンクから誰かの声が…？」
290：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/06/05(土) 10:16:39 ID:QKTUmxLs: 貯水タンクから聞こえる野太い女の声「お、お前さゆうすけさ、狸寝入りしてんだら？さっさと起きろよ起きろよぉ～♥︎♥︎♥︎」

貯水タンクの中から聞こえる男の子の声「これは寝言だけどママのミルクを飲まなきゃ起きませーん！それに朝勃ちもしてるからこれも鎮めないとねぇ～」

貯水タンクから聞こえる野太い女の声「ファッ！？朝っぱらからセクハラとかやっぱ好きなんすねぇ～」

貯水タンクの中から聞こえる男の子の声「早くしないと学校に遅れちゃうけど言うとおりにしてくんなきゃ一生寝たきりのままなんだよなぁ～」

貯水タンクから聞こえる野太い女の声「まったく、しょうがねぇなぁ～ホライグどぉ～」

貯水タンクから聞こえるナレーション風の声「ブラジャーのホックを外し、豊かな乳房が弾けるように飛び出す。中身は特濃野獣ミルクがたっぷり詰まっており、マンションの住人たちは毎日貯水タンクの中に大量に撒き散らされる汚染ミルク入り水道水を飲んでいるのだ。授乳を施そうと、勃起した変色乳首をゆうすけの薄く開かれた口へと当てがう。呼応するように、乳首の先に歯が当たる」

貯水タンクから聞こえる野太い女の声「チンポもシコシコしてやるからなぁ～♥︎♥︎♥︎♥︎♥︎♥︎」

貯水タンクの中から聞こえる男の子の声「ママーッ！！！！！！！！」
291：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/06/05(土) 10:16:58 ID:QKTUmxLs: コナン「まさかこの中に人間が…？」

コナン「いや、そんなわけねーか…」

コナン「もしいたらそれは人間じゃねーだろうし、聞き間違いだな」

コナン「オレもきっと疲れてるんだろうな…」

コナン「次はマンションの外に行ってみるか」
292：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/06/05(土) 10:18:02 ID:QKTUmxLs: (マンションの外の庭部分)

コナン「さて、マンションの玄関から出てみたが…」

コナン「(建物を囲むようにマンションの敷地内に広がる庭…)」

コナン「(管理人代理のおじさん曰く、玄関から部外者は入ってきていないとのことだった)」

コナン「(だが、玄関を通らず被害者の部屋に入れたとしたら…？)」

コナン「(例えば、被害者の部屋の窓からロープを垂らし…)」

コナン「(庭からロープを伝って登り、窓から侵入するとか…)」

コナン「(庭なら誰でも入れるから、これを使えば玄関を通らなくても部屋に入れる)」

コナン「(まあ、どうやって密室を構築したかの謎は残るが…)」
293：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/06/05(土) 10:18:27 ID:QKTUmxLs: コナン「で、ここが被害者の部屋の真下か…」

コナン「結構高さがあるが、ロープがあれば登れなくもない…」

コナン「そこそこ目立ちそうだけど、それさえなんとかすれば外部の犯人の可能性も…」

ｶﾞｻｯ(コナンの背後の草むらから誰かが現れる音葉)

コナン「ん？何だ？」
294：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/06/05(土) 10:19:26 ID:QKTUmxLs: 編笠と着物を着た人A「人間だ！人間がいるぞ！」

編笠と着物を着た人B「人間め来やがったな！朝っぱらからふざけやがって！」

編笠と着物を着た人C「仲間を呼んできて全員食ってやる！覚悟しやがれクソ人間どもが！」

ワー

　ワー

(いつの間にかマンションの庭を占拠し、コナンを囲む数百のキモ傘たち)

コナン「な、なんだコイツら！？危ねェぞ！」
295：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/06/05(土) 10:19:44 ID:QKTUmxLs: コナン「ハァ　ハァ」

コナン「(やべえぞ…子供の体じゃこんな化け物どもと戦えねえ…)」

コナン「(そもそも工藤新一の体でも戦えたかはわからねーが…)」

？？？「みんな丸太は持ったな！行くぞォ！！！」

コナン「え？」
296：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/06/05(土) 10:20:16 ID:QKTUmxLs: ワー

　　　　　　　ワー

「明っ！この丸太に掴まるんじゃ！！」

「みんな安心して戦ってくれ！出口付近にいっぱい地雷を仕掛けておいたからな！」

「よっしゃーさすが西山！！」

「このほら穴超助かる！！」

「でかした！！」

「砂煙が竜巻のように！！あそこで明さんがギロチンを猛烈に回転させているんだ！」

「このみかんを奴の目に突き刺せばスキを作れるぞ」

ワー

　ワー

コナン「ひいいいいい　わけがわからねェ」
297：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/06/05(土) 10:22:21 ID:QKTUmxLs: (マンション内)

コナン「ぜぇぜぇ…逃げ切れたがなんだったんだあいつら…」

コナン「しかし、これで分かったな…」

コナン「庭にはあの化け物たちが大量に生息してる…」

コナン「ってことは、庭から登ることはほぼ不可能…」

コナン「戦闘力の高いこのマンションの住人ならともかく部外者があのキモ傘の群れを抜けられるとは思わねーからな」

コナン「つまり、被害者の部屋への侵入経路は廊下からドアを通ったか…」

コナン「または、部屋の上下左右に住んでるあの容疑者の誰かがさっとロープかなにかで入ったか…ということになる」

コナン「よし、一度犯行現場の部屋に戻ってみるか…」

高木「え！？それは本当ですか！？映像はそれで全部なんですか？」

管理人代理のおじさん「ええ、それで全部です」

コナン「え？」
298：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/06/05(土) 10:22:48 ID:QKTUmxLs: コナン「高木刑事、どうしたの？」

高木「ああ、コナン君か。今ね、管理人の人の協力でマンション内の監視カメラの映像を調べててね…」

高木「で、さっきまで被害者の部屋の前の廊下の映像を調べてたんだ」

コナン「うんうん、それで？」

高木「それによると…」

高木「犯行前後の時間帯にね…あの廊下を通った人が存在しないんだ」

コナン「な！！？」
299：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/06/05(土) 10:23:08 ID:QKTUmxLs: 高木「てっきり犯行の後にドアから外に出て、ドアの外から密室を作ったと思ってたんだけどなぁ…」

コナン「(おいおい、それって…)」

高木「まあ、ドアから密室を構築するのは無理そうだったんだけどね」

コナン「どうして？」

高木「あのドアね、隙間から鍵が通らなかったんだ」

コナン「！！？」

高木「外から密室を作るならまず鍵を使って施錠して、その後で鍵を密室内に入れる必要があるだろう？」

コナン「うん」

コナン「(部屋の外から」

高木「鍵が通らないんじゃ密室は作れないからね…」

コナン「テグスとか糸、セロテープとかを使ってドアの外から鍵を掛けた可能性とかはないの？
ほら、毛利のおじさんが解いた事件にもあったかもしれないじゃない」

高木「ドアにも窓にもそうした痕跡も見つからなかったよ。
それに何より、ドアから犯人は外に出てない事がわかったからね。
また考え直しだなぁ…早く毛利さん、眠ってくれないかな…」

コナン「…」
300：名前なんか必要ねぇんだよ！：2021/06/05(土) 10:23:35 ID:QKTUmxLs: コナン「(犯人はドアから出入りしていない…)」

コナン「(となれば、必然的に犯人は窓から出入りしたことになる)」

コナン「(ベランダもないし目立つし、窓から出入りできそうなのは…)」

コナン「(被害者の部屋の上下左右に住んでるあの容疑者たち、だが…)」

コナン「(あくまで警察の見立てで見落としがあるかもしれねーが、窓にも施錠トリックが使われていない)」

コナン「(もし窓に施錠トリックが使われてねーとしたら…)」

コナン「(おっちゃんじゃねーが、犯人は窓を抜けて空を飛んで脱出した…ってことになる…)」

コナン「(無駄に戦闘能力や身体能力が高くて特殊能力を持ってるこのマンションの変態住人たちなら可能かもしれねーが…それは置いとくとして)」

コナン「(いったい…犯人はどうやって部屋を出入りしたんだ…！？)」