毎日遅くまで残業してるのを白井黒子さんに見つかって

34：名前なんか必要ねぇんだよ！：2020/10/03(土) 19:58:16 ID:xQikBuDs: 事件を鎮圧する為に結構やらかしたせいで報告書を提出することになってしまって、（今日は遅くまで掛かりそうだな）とクッソ落ち込みながら居残りしてパソコンに向き合っていると、
扉がノックされて黒子が入ってきたので「帰ってなかったのか？」って聞くと、「えぇ、少し、忘れ物を」って言ってからこちらまで来て差し入れをくれて、
礼を言いながら落ち込んだ気持ちを隠してなるべく明るく笑うけど、黒子がジッとこちらを見てくるからその視線から逃れるようにパソコンを注視してると、
「今日、貴方がした事は決して間違いではありませんの」と諭すように言ってくれて、それで少し気が楽になって「分かってるよ。ありがとう」と返すとしばらく無言が続いて、
ふと「わたくしも昔同じことをしましたわ」と黒子が静かに語り始めて、報告書も一段落つきそうだったから手を止めて黒子の話に耳を傾けて、
「貴方の何倍も報告書や始末書を書いてきましたわ」と黒子にしては意外なヘマをやらかした事を教えてくれて、そのしょうもなさに思わず声を上げて笑うと、
黒子もどこか満足したように微笑んで「やっと元気になりましたわね」と言うから、いつもならテレポートで部屋に入ってくる黒子がわざわざノックしたり、
差し入れ持ってきてくれたり、自身のヘマを話してくれたりしたのが自分に気を遣ってくれたんだと分かって、もう一度心から笑いながら「ありがとう」って礼を言うと、
黒子も優しく笑い返してくれて、「では、また明日」と出て行こうとする黒子を止めて「もうすぐ終わるから待っててくれ」と言うと、
「いえ、あの、寮監が……」って言うから、「すぐ終わるから！」って言ったっきり半ば黒子の反応を無視しながら報告書を仕上げようとしていると、
「まったく……貴方という人は……」という黒子の苦笑いが混じった溜息が聞こえてきたから、とりあえず笑って誤魔化したいです

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