瑞鶴「ねぇ提督さん、まだ着かないの？」

80：名前なんか必要ねぇんだよ！：2020/08/23(日) 23:49:37 ID:gmfTAqCA: …………………………………………

…………そう……だったんだ………

………………………それじゃあ……

(……それじゃあ……翔鶴姉ぇに、先に告白されて無かったら……私に、好きって伝える事が出来ていたら……私は……提督さんと……)

(……あぁ。……ずるいよ、提督さん。せっかく、提督さんのこと、諦められると思ったのに……そんなこと言われたら……)

(…………そしたら、私も……もっと、ずるい女になっても……いいよね？)

…………提督さん。……それは……言ってくれなかった方が、良かったかな……

…………それじゃあさ。……もう一個だけ、わがまま、聞いてよ。

……先に言っておくけど、提督さんと翔鶴姉ぇに別れて欲しい訳じゃない。そんなこと、私は望んでいないし…したくもない。

……ただ…翔鶴姉ぇが居ない、今なら……私が秘書艦を務めている今なら、出来るでしょ？

…………翔鶴姉ぇから告白を受けていなくて……私と提督さんが、結ばれてた…あり得たかもしれない未来の、結婚生活ってやつ…

…………それを、翔鶴姉ぇが帰って来るまで……してもらって、いいかな……？

…………これが、本当に最後。そうしたら、本当に、提督さんのこと…諦めるから。

…………だめ……かな…………提督さん……？

…………(あぁ……ごめんね、提督さん。……提督さんは優しいから……駄目って言えないの、分かってて…こんなこと……)

(でも……こうでもしないと、私は……私は……)

(…………………………………………………………)

……………ごめん、提督さん。……ごめん、翔鶴姉ぇ。

…………ありがとう。

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