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晴絵「あんたはまた、今日も残って牌譜見てたの?」
1
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/25(水) 01:16:51 ID:C8./er6.
晴絵(さてと、見回りして帰りますか)
晴絵(……あれ?まだ部室の電気が付いてる)
晴絵「誰か居る?」ガラッ
晴絵「〇〇か、他のみんなは?」
晴絵「『帰った?』……そっか」
晴絵「……で」
晴絵「あんたはまた、今日も残って牌譜見てたの?」
晴絵「早く帰りなよ、親御さんが心配するぞ」
晴絵「って、〇〇は独り暮らしだったっけ。ごめんごめん」
晴絵「とはいえ、もう外も暗いし危ないから早めに帰りなさい」
74
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/09(木) 00:44:45 ID:iOS583oE
憧「それほど〇〇は晴絵と晴絵が教えてくれた麻雀が好きってことね?」
憧「ったく……」ハァ
憧「ベタ惚れじゃないの……」
穏乃「…憧」
憧「……あーもう、しょうがないわね」
憧「あいつの気持ちを少しは晴絵に気付かせないと」
憧「一生このままだったら許さないわ」
灼「○○がかわいそ……」
宥「少しは暖かく後押ししても良いかも〜」
75
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/09(木) 00:45:36 ID:iOS583oE
晴絵「……」スタスタ
晴絵(……ふふっ、結構長い間見てきたつもりだけど)
晴絵(あの子も気になる子が居る歳になったのか〜)
晴絵(……)
晴絵(気になる子、か)
晴絵(どんな子かしら)
晴絵(うちの部の子以外は考えにくいと思うんだけど)
76
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/09(木) 00:47:19 ID:nIh/5bs6
気になる子(26)
77
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/09(木) 00:49:18 ID:iOS583oE
晴絵(……もしうちの部の子なら)
晴絵(……シズか憧あたりか?)
晴絵(あの子らが一番近くて長い付き合いだから可能性は高そう)
晴絵(昔からよく一緒に遊んだりもしてたし、今もかなり仲が良いからね)
晴絵(一番気軽に接してるのは憧に見えるけど…)
晴絵(元気なシズと一緒に動き回ったりもしてて)
晴絵(そういう意味ではシズとの息も合う感じもするわ)
78
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/09(木) 00:51:20 ID:iOS583oE
晴絵(……玄もありえそう?)
晴絵(同じクラブだったしシズと憧を除いて一番付き合いは長い)
晴絵(面倒見が良いからあの子にはピッタリよね)
晴絵(面倒見が良すぎる面というか尽くしすぎる感じもあるけど)
晴絵(うーん、でも最近のああいう風に、一人の時間に浸るのを見ると…)
晴絵(宥と気が合うかも?)
晴絵(お互いにマイペースな面もあるからね)
晴絵(宥を引っ張っていくのが〇〇になるかもしれないし、それも見てみたい)
79
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/09(木) 00:53:26 ID:iOS583oE
晴絵(灼は……)
晴絵(灼と〇〇は良く似てる)
晴絵(どこがどう似てるってのは説明できないけど……)
晴絵(良く似てるからって理由で相性が良さそうと考えるのはどうかと思うけど)
晴絵(部活でみんなのことをいつも見てきたから誰と一緒でも大丈夫な感じがするのよね)
晴絵(……ん?)
晴絵(あら?まだ、部室の電気ついてる)
晴絵(みんな居るのかしら?)
80
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/09(木) 00:54:55 ID:iOS583oE
晴絵(何の話してるのかわからないけど、早めに帰さないと)
晴絵「あんたたち――――」
憧『それほど〇〇は――――』
晴絵(っと、〇〇の話してたのかしら?危なく扉開けるところだったわ)
晴絵(ちょっとだけ声に耳を傾けますか)
晴絵(……)
憧『――――晴絵と晴絵が教えてくれた麻雀が好きってことね?』
晴絵(……)
晴絵「えっ……?」
81
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/09(木) 00:57:34 ID:iOS583oE
時間が空いて申し訳ありません…やっぱりSSを書くのは難しいですね
続きは明日以降、書けたら書きます
82
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/09(木) 02:17:22 ID:wVatqzwY
お疲れ様です
ゆっくりやって、どうぞ
83
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/10(金) 11:50:51 ID:1LcS.pWk
続きええぞ!ええぞ!
84
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/11(土) 16:07:42 ID:YmNR00IU
あーサイコサイコ
85
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/23(木) 18:22:55 ID:SVjgJ2hY
もう待ちきれねえよ… 早く(続きを)出してくれ
86
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/01(土) 20:50:51 ID:tqOPEduo
晴絵「……」
晴絵(○○が私のことを好き…?)
晴絵(そんなことないでしょ、流石に…)
晴絵(流石に……)
晴絵(あの子はクラブの時から見ても凄く懐いていたイメージはある)
晴絵(でも、それは憧れや尊敬とかそんな感じだと思ってた)
晴絵(私は…離れていた時期の○○を知らない)
晴絵(私だけじゃなく、みんなも知らないから真実はわからない)
晴絵(憧たちがそう推測してるだけ)
晴絵(ただ、仮に感情があったとしたら…私は嬉しい)」
晴絵(○○も、私を救ってくれて麻雀と向き合うのに力をくれた一人だから)
晴絵(……もし憧れや尊敬だったりするものが好きの感情と勘違いしてても)
晴絵(なんかそういうことを考えるのは照れちゃうわね……)
87
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/01(土) 20:54:10 ID:.EqqZf8U
もう始まってる!
88
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/01(土) 21:00:04 ID:tqOPEduo
晴絵(あーもう、よくわかんないわ)
晴絵(こういうむず痒いのは私自身が関わると考えるだけで疲れるわね)
晴絵(……)
晴絵(あの小さい頃の〇〇は麻雀はそれなりだったけど……)
晴絵(今は……あの小さい頃に比べたら恐ろしく強くなって、驚いた)
晴絵(それに身長も伸びて、顔も大人になってそっちの意味でも驚いた)
晴絵(小さい頃と同じじゃないんだと思い知らされる)
晴絵(毎日顔を会わせて、学校生活の様子も見て)
晴絵(クラブの子たちとは憧と同じように違った中学へ進学したはずなのに)
晴絵(シズや憧と昔みたいに変わらない接し方を見たり)
晴絵(玄、宥、灼とも先輩に対しても問題なく関係を築けてる)
晴絵(むしろうまく溶け込んでて感心するくらいだわ)
89
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/01(土) 21:06:55 ID:tqOPEduo
晴絵(だからこそ、そんな〇〇を見てしまっているからこそ)
晴絵(あの頃と同じような日々を、勝手に私が重ねてしまってた)
晴絵(だけど、あの頃とはもう月日が経って)
晴絵(私が阿知賀を離れて変わったものがあれば、変わらないものもある)
晴絵(もし、〇〇が麻雀を打つ理由に私自身大きく関わっていたら……)
晴絵(……離れてしまってた期間に大きく負担を掛けたのかもしれない)
晴絵(……色々なことを犠牲にして走り続けてきたのかもしれない)
晴絵(そして、インハイの準決勝の負けをさせずに済んだのかもしれない)
晴絵(私と同じように……)
晴絵(……)
晴絵(……駄目、ね)
晴絵(勝手に重ねて、勝手に同情するなんて一番よくない)
晴絵(はぁ……最近はなんか後悔してばかりな気がするわ……)
90
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/01(土) 21:11:23 ID:tqOPEduo
――――数日後の朝
ピンポーン
憧「おはよ」
憧(寝起きの顔、高校になってから初めて見たかも)
憧「『まだ7時だぞ』?」
憧「……そうね」
憧「今日は一緒に学校行きたいなって思っただけ」
憧「だから早く準備しなさい」
憧「『朝飯食べてない』?」
憧「それじゃ私はリビングでテレビ見てるから食べなさいよ」
憧「……お邪魔しまーす」
憧「相変わらず面白味の無い部屋ねえ……」
憧「面白いもの置いてないの?」
憧「……それもそっか」
憧「置いてたら絶対私やシズがからかうもん」クスッ
憧「やっぱ、その辺分かってるのは付き合い長いからかしら」
91
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/01(土) 21:16:48 ID:tqOPEduo
憧「……」
憧「はぁ……」
憧「ううん、なんでもないわ」
ピーンポーン
憧「お客さんじゃないの?」
憧「出なさいよ」
憧「……」
穏乃「おはよー!」
憧「おはよ、シズ」
穏乃「いやーごめんね、ちょっと遅れちゃった」
穏乃「しっかし、この部屋あんまり物多くないよねー」
憧「そうそう、その話をさっきしてたのよ」
穏乃「まあ、変なのあったら憧や私にからかわれるもんね!」
穏乃「『だったらやめてくれ』?……いやー、それは無理だよ」
憧「……そりゃあ、ねぇ?」
憧「幼馴染なんだし付き合い長いんだからそのくらいは運命だと思って諦めなさい」
92
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/01(土) 21:22:09 ID:tqOPEduo
穏乃「……」
憧「……」
憧「どうした?って顔してるんじゃないわよ」
穏乃「まあ、憧と私が直接家に来るって結構珍しいもんね」
憧「普通に考えて、私らが朝からあんたの家に来るなんて普通じゃないでしょ」
憧「用事があってきたのよ」
穏乃「憧」
憧「うん」
憧「……〇〇、単刀直入に言うわよ」
憧「晴絵のこと、好きでしょ」
憧「……」
憧「なーんか、煮え切らない答えね」ハァ
穏乃「好きって感情は……憧れとか、尊敬とか、先生としてとか色々あるけど」
憧「私たちは……恋愛感情として聞いてるわ」
憧「もう一度聞くわよ、晴絵のことは好きなの?」
93
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/01(土) 21:28:10 ID:tqOPEduo
穏乃「……」
穏乃「『色々な感情が混ざり合ってる』?」
穏乃「否定は…しないんだね」
穏乃「そっか……」
憧「でも、女性としても魅力的、だと」
憧「なーに恥ずかしがってるのよ」
憧「別に私たちなら今知られても、後に知られても同じよ」
穏乃「そうそう」
穏乃「でも、これに関してはからかうなんてしないから大丈夫」
憧「……」ニヤニヤ
憧「大丈夫よ、人の色恋沙汰を笑うなんて私はしないわよ」
穏乃「うんうん」
穏乃「幼馴染だからこそ、知っておきたかったってのはあるよね」
穏乃「そこで本人からしっかり聞けたのは良かった!」
94
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/01(土) 21:32:22 ID:tqOPEduo
憧「ちなみにあんたが晴絵のことを好きってのはこの間、部員全員確信したわよ」
憧「……なーに驚いてるのよ」
穏乃「でも、これで違ってたら焦ってたよね」
憧「それにあんたの牌譜、晴絵に似すぎ」
憧「まあ、それに関しては文句はないわ」
穏乃「牌譜が似てるだけじゃなくて強いからね〜」
穏乃「あ、でも、私たちにも似てたところもあったよね」
憧「そう、それよ、気になってたんだけど」
穏乃「『色々と研究して、取り込めるところは取り込んだ』?」
穏乃「はー、研究熱心だねぇ」
穏乃「研究熱心なところとか、たぶん昔の赤土さんと同じだったりするのかな」
憧「似たもの同士惹かれ合うってのは良く言うけど、そうなのかもしれないわね」
憧「っていうか、研究しただけでドラが集まるようになるの?」
憧「まあ、それはどうでもいいか……」
憧「とりあえず、今日私たちが朝から家に来たのはそれを知りたかっただけ」
穏乃「ほら、学校行こうよ」
憧「そうね」
憧「……あっ、伝えるの忘れてたわ」
憧「あんたがその気なら、私たちはあんたのことサポートするから」
穏乃「うん、いつでも協力するからね!」
95
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/01(土) 21:40:00 ID:tqOPEduo
晴絵「うーん……」
晴絵(眠い……)
晴絵(まあ、私のことを好きって知って以来、あんまり寝れてないけど)
晴絵(ただ、物凄く眠れないってわけでもないのよね)
晴絵「おはよー」
宥「おはようございます、先生眠そうですね」
玄「おはようございます」
晴絵「ん、最近確かにあんまり眠れてないかな」
晴絵「でも、普段よりもちょっと寝不足かなって感じよ?」
宥「あんまり無理しないでくださいね」
玄「〇〇くんも心配しますよ」
晴絵「?」
晴絵(なんでそこで〇〇の名前?)
晴絵「……」
晴絵「……ねぇ、私ってあの子からどう思われてるのかな」
玄・宥「えっ?」
晴絵「あっ…」
96
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/01(土) 21:41:09 ID:.EqqZf8U
あっ
97
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/01(土) 21:48:54 ID:tqOPEduo
晴絵「あ、いや、今のは無意識に……」
玄「ど、どうしたんですか?」
晴絵「あー、えっと……」
晴絵(まあ、ごまかす必要もない、か)
晴絵「私はさ、〇〇の小さい頃は知ってるけど、〇〇自身は知ってるようで知らないんだ」
晴絵「玄はそれなりに一緒だったし、歳も近かったから」
晴絵「少しはわかるのかな、って思っただけ」
玄「……うーん」
玄「私よりも憧ちゃんのほうがよくわかると思います」
玄「確証が無いから、話すのはちょっと……」
晴絵「あはは、それもそうかな。ごめんね、いきなり」
宥「あ、あの……」
晴絵「宥?」
宥「いつか〇〇くんは赤土先生に色々と打ち明けてくれると思います」
宥「まだ、そういう時じゃないから隠しているだけなのかなって……」
宥「きっと、先生にはすべて打ち明けてくれると思いますよ」
玄「うちの部内で一番信頼しているのは赤土先生だから……」
玄「もう少しだけ待ってあげてください」
晴絵「そうかな……」
晴絵「うん、わかった」
晴絵「ありがと、二人とも」
玄・宥「……」
98
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/01(土) 22:10:16 ID:tqOPEduo
こっちのほうをあまり書き進められなくて申し訳ありません
あと3,4回で終わる予定です
99
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/01(土) 23:42:36 ID:AHaorKsg
続編を待ってたんだよ!
100
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/01(土) 23:53:30 ID:VjHCnWy.
他にどのスレ書いてるんですか?
101
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/02/02(日) 01:47:17 ID:psVqqnEs
>>100
今はすこやんのスレを書かせてもらってます
むしろあっちのほうが進んでる感じで申し訳ないです
102
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/23(月) 00:48:23 ID:cr7cs12Q
玄「急にどうしたのかな?」
宥「赤土先生があんな感じで聞いてくるの珍しいよね」
灼「玄、宥さんおはよう」
玄「おはよー」
宥「灼ちゃん、おはよう」
灼「どうしたの…立ち止まって」
宥「ううん、赤土先生が小さい時の〇〇くんのことを知らないかな?って玄ちゃんに聞いてきたの」
玄「突然聞いてきたからビックリしちゃった」
灼「……」
灼(もしかして、この間の話を聞かれた……?)
103
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/23(月) 00:50:37 ID:cr7cs12Q
-昼-
灼「……」
灼「あ、○○…」
灼「どうしたの?」
灼「売店でご飯買ってきたんだ」
灼「……」
灼「私もまだだから一緒に食べようか」
灼「そういえばあれ以降、部室で昼飯食べるところ見てないけど…」
灼「『穏乃と憧に学食へ引っ張られる』?」
灼「じゃあ、今日は二人から逃げてきたんだ」
灼「ふふ、そういうの幼馴染って感じで良いね」
灼「……」
灼「私もクラブに入ってたら……幼馴染になれたのかな」
灼「なんて、言ってみただけ」
104
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/23(月) 00:51:55 ID:cr7cs12Q
灼「あー……うん、そっか」
灼「玄も同じだけど、二人ほど関係が強いわけじゃないもんね」
灼「三人はある意味、特別感があるよ」
灼「いつも一緒って感じぐらいにね」
灼「そういえば……個人的に気にはなってたんだけど」
灼「憧と穏乃と○○は違う中学だったんだよね?」
灼「たぶん、ハルちゃんが教室の先生をやめて、中学に上がったときにはさ、それぞれ違う道を進んでいたわけで」
灼「特に麻雀に対しては、憧は麻雀続けてたけど、穏乃はやめてた」
灼「……なんで、○○はどうして麻雀続けてたの?」
灼「憧のように麻雀が好きだったから上を目指してたのかもしれないけど」
灼「…え?」
灼「『麻雀が好きなわけじゃなかった』?」
105
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/23(月) 00:53:20 ID:cr7cs12Q
灼「中学で全国大会経験してるし、ぐんぐんと実力も伸びたよね」
灼「『ただ、晴絵先生との接点がそれしかなかったから』?」
灼「……」
灼「……そっか」
灼「ハルちゃんとの接点だけは失いたくなくて」
灼「きっと麻雀を続けて、強くなっていけばプロの舞台で会えるかもしれない」
灼「その想いでずっと麻雀を打ってたんだ」
灼「『麻雀だけが自分と晴絵先生を繋いでたから』?」
灼「……」
灼(ただ、好きな人との関係を失いたくなくて、麻雀を打ち続けたってことかな)
106
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/23(月) 00:55:39 ID:cr7cs12Q
灼「……」
灼「うん、ありがと」
灼「個人的にはそこが気に入ってたから聞けてよかった」
灼「そのこともハルちゃんに話してあげてね」
灼「きっと……聞きたがってるから」
灼「うん、いつかで良いから」
灼「……」
灼「もう一個、聞きたいことがあったんだった」
灼「ハルちゃんのこと、好き?」
灼「……なんかちょっとはっきりしない答え……」
灼「ううん、気持ちはわかる」
灼「でもね、傍から見ればハルちゃんのことが好きなんだと思うよ」
灼「……頑張ってね、応援するから」
107
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/23(月) 00:57:35 ID:cr7cs12Q
憧「……」
穏乃「……」
憧「……あの憶測は本当だったってわけね」
玄「うわぁ、どきどきした……」
穏乃「しっかし、これはいいこと聞けたのかもね」
穏乃「どれだけ赤土さんのことを想ってるのかわかったからさ」
宥「これはちゃんと二人をくっつけなきゃね」
憧「ええ……晴絵もこれだけ想ってくれてるんだから少しは気付きなさいよ」
穏乃「うーん、ここからどうしたら良いかな」
108
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/23(月) 00:58:39 ID:cr7cs12Q
玄「二人きりの状況を自然に作ってあげるとか……」
宥「でも、結局のところ、二人が意識し合わないと駄目なんじゃないかな〜」
玄「そうなると私たちが出ていくわけにはいかないし……」
憧「んー、どうしようかしら」
穏乃「玄さんの言った通りではあるんだけど、それだけじゃ物足りないのも事実」
憧「そうなのよねー、何かもう一押しがどっかで出来てくれば……」
穏乃「でも、とりあえず二人の時間を作ってあげてみようよ」
憧「そうね、良い方向に向くかもしれないわね……」
憧「んじゃ、あの手で行きますか」ニヤッ
109
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/23(月) 00:59:05 ID:kmZZysIk
続き来てた!
110
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/23(月) 00:59:53 ID:cr7cs12Q
-夜-
和「……あら」
和「〇〇、お久しぶりです」
和「声を聞くのは全国大会以来、でしょうか」
和「そういえば個人戦の後に、一緒に食事をして話を聞けて良かったです」
和「阿知賀の生活が聞けて、元生徒としては懐かしい気持ちになれましたから」
和「ええ、機会があったら阿知賀にも行きたいですね」
和「……最近ですか?」
和「全国大会終わるまでは色々ありましたが、今は落ち着いてますよ」
和「そちらはどうでしょうか?」
和「ふふっ、そうですか」
和「同じような感じで何よりです」
和「それで、突然電話してきてどうしたんですか?」
111
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/23(月) 01:02:23 ID:WFF4Su.g
続きを待ってたんだよ!
112
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/23(月) 01:02:24 ID:cr7cs12Q
和「……赤土先生のことですか」
和「それにしても、とうとう憧たちも口に出したんですね」
和「……え?もちろん知ってましたよ?」
和「接し方からあふれ出てましたし……小学生の私でもわかりました」
和「今思えば、憧や穏乃がからかわなかったのはそれなりに気を遣ってたからではないでしょうか」
和「で、本題に入りますが」
和「好きという感情がどっちなのかわからない、と……」
和「……ふむ」
和「では少しだけ例を挙げましょう」
和「ふとした時に赤土先生のことを考えていれば、間違いなく好意を抱いています」
和「会話するときに変な意識をしていたら、それも好意を抱いているかと思います」
和「ボーッとしてるって言われたときにきっと赤土先生のことを考えているはずですよね」
113
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/23(月) 01:05:38 ID:cr7cs12Q
和「どうですか?」
和「……でしょうね、間違いないはずですよ」
和「それは確実に先生のことを異性として意識してますよ」
和「今はどうかわかりませんが――――」
和「いえ……大会後に会話した時も相変わらず赤土先生のこと好きなのを確信しましたけどね」
和「だって、赤土先生のことを話してる時の〇〇は凄く楽しそうでしたから」
和「でも、阿知賀に居た頃の小学生時代を思い出しました」
和「それなりに離れてた私が言うのですから間違いないです」
和「まあ、本当はこんなことしなくとも、自覚してほしいものですが……」
114
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/23(月) 01:14:12 ID:cr7cs12Q
和「憧や穏乃が協力するとはいえども、最初に私に相談したのには何かあるのでしょうか?」
和「ふむ……なるほど」
和「確かに、いきなり相談しても良いと言われてもわかりませんからね」
和「そういう意味では少し離れた立場の私には相談しやすかったのかもしれませんね」
和「あくまで私自身もこれといったアドバイスはできませんが……」
和「そうですね、もう一つだけアドバイスを」
和「これはあくまで参考になればというお話ですが……」
和「ちょっとだけ間を置かせてくださいね」
115
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/23(月) 01:17:18 ID:cr7cs12Q
和「……」
和「……コホン」
和「聞いてくださいね」
和「今回、ちょうどいい機会ですので、あなたに伝えたいことがあります」
和「……私は」
和「私は、あなたのことが好きです」
和「もう一度、言いますね」
和「私はあなたのことが大好きです」
和「付き合ってくれませんか?」
116
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/23(月) 01:19:03 ID:cr7cs12Q
和「……」
和「ふふっ、そういうことです」
和「どうですか?」
和「……『さっぱりわからない』?」
和「……」
和「まあ、発言の真偽は置いといてですね」
和「さっきの発言の後、どう思いました?」
和「『ドキドキした』?」
和「そうでしょう。というより、そうでも言ってくれなければ私のアドバイスが意味を無くなってしまいますからね……」
和「さっきの発言で〇〇は私のことをちょっとだけ異性として意識したと思います」
和「そう、つまりですね」
和「まず相手を異性として意識させることが大事なんです」
和「相手を友達として好きなのか、それとも異性として好きなのか……気持ちをはっきりと伝えることがとても重要なんですよ」
117
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/23(月) 01:23:42 ID:cr7cs12Q
和「好きという気持ちを思い切って伝えてみてください」
和「赤土先生は〇〇を生徒として接しているはずですから」
和「気持ちをはっきり伝えて、異性として意識をさせていきましょう」
和「そのほうが、○○の気持ちもスッキリすると思いますよ」
和「大切なのは想いを伝えるということなんです」
和「近いうちに赤土先生がプロへ進むことはもう決まっていることは知ってるんですから」
和「それまでに後悔しないで、きっちりとケジメを付けてください」
和「それが、友達としてのアドバイスです」
118
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/23(月) 01:29:42 ID:cr7cs12Q
和「どうですか?」
和「ええ、それならアドバイスしたかいがありました」
和「頑張ってくださいね、応援してます」
和「……」
和「……え?さっきのお話ですか?」
和「ふふっ、さてどっちでしょう?」
和「……好きでもない相手に、アドバイスとはいえあんなこと言いませんよ」
和「一つだけ言えることは……」
和「あなたが思っている以上に、みんなはあなたのこと好きなんです」
和「それはきっと、赤土先生も一緒ですから」
和「私が出来るアドバイスはこれだけです」
119
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/23(月) 01:30:36 ID:cr7cs12Q
和「……色々と話していたらこの時間ですか」
和「週末ですけど部活がありますから、私はもう寝ますね」
和「ええ、明日から頑張ってくださいね」
和「次にお電話するときは良い報告が聞けるよう期待してます」
和「おやすみなさい」ピッ
和「……ふぅ」
和(全く、苦労させるんですから)
和(ああいうところが〇〇らしい、というのでしょうか)
和(でも、ようやく一歩踏み出せると思えばいいアドバイスが出来たと思いますし)
和(……まあ、少しだけ残念な気持ちはありますけど……)
和(赤土先生も、早く〇〇の気持ちに気付いてあげてほしいですね)
120
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/23(月) 01:31:44 ID:cr7cs12Q
大変時間が空いて申し訳ありませんでした……
もうそろそろ終わるかと思いますのでお付き合いください
121
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/23(月) 01:40:27 ID:kmZZysIk
和 is GOD
122
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/25(水) 22:09:30 ID:3JuZIJyQ
生殺しや…
続きお願いします
123
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/03/26(木) 11:53:46 ID:FJMl1IQQ
ええ話やこれは…
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