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長門「おはよう、提督」
1
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/20(土) 23:34:19 ID:d8Yg.W6o
提督「おはようございます。今日はいい天気ですね」
長門「ああ。今週は海も荒れないだろう」パサッ
長門「海上基地の第六艦隊から送られてきた週間気圧配置予測と海上予想だ。参考にしてくれ」
提督「いい仕事をしているなと思います」
長門「元々鹿島はそっち方面の仕事が丁寧だからな。とはいえ、選出したのは提督だろうに」
提督「三番予想でした」
長門「貴方の事前予想は当たった試しがないな……いや、三番なら悪くないのか……?」
提督「最近はルーティンしかこなしていないので、今日は頑張っていきたいですね」
長門「では出撃か!」
提督「そうなると思います」
長門「よし、腕が鳴るな。第一艦隊は準備に入る!」
提督「予定表は渡しておいたはずですが」
長門「えっ」
長門「………………あ」
提督「思い出してもらえて良かったです」
長門「すまない……私としたことが……」
提督「そういうところがかわいいですね」
長門「あ、貴方はすぐにそういうことを言って……!」
提督「ちなみに今日は結婚記念日です。おめでとうございます」
長門「今言うのか!?それを!!」
提督「タイミングを間違えました」
長門「ぷっ……なんだそれは、ふふふ。まぁ、貴方らしいといえば貴方らしい、か」
提督「これはこれでいいかなと思います」
長門「ああ……そうだな、『あなた』」
44
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/26(金) 10:44:41 ID:GoSt9B/A
すき
45
:
僕から奪われた事を一生忘れるな
:2019/07/26(金) 10:52:34 ID:???
尊い
46
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/27(土) 00:00:07 ID:zGVFvP6.
長門「機関紙に載せる用の取材?」
青葉「ええ。ですから長門さんと司令官、お二人の事についても詳しくお話を伺いたくて……」
長門「うーむ」
提督「いいと思います」
長門「提督がそういうのなら従おう」
青葉「助かりますぅ! うちの司令官にはこの仕事を終わらせるまで戻って来るなって言われてて、断られたらどうしようかと」
長門「呉はやたらと大本営から余計な仕事を振られている印象があるが、そんなに実績が無いわけじゃないだろう」
青葉「そこはまぁ、色々な事情が様々な理由で入り乱れてまして……」
長門「他所にそこまで首を突っ込むつもりは無い。始めてくれ」
青葉「はいっ! ではでは早速ですが、まずは司令官の趣味からお伺いします!」
提督「競馬と野球と筋トレとアニメ鑑賞と女装です」
青葉「なんだか個性的な趣味が混じってますねぇ! まさか普段から女装されてるとは思いませんでしたよ!」
長門「やはり初見では気付かんか……」ハァ
青葉「しかし筋トレをしているようには見えませんが……」
提督「まだまだだと思います。リンゴが限界ですね」
青葉「……リンゴを握りつぶせるなら十分では?」
提督「長門さんはメロンを握りつぶせるので」
青葉「艦娘と比べちゃダメですよー」
提督「趣味なので」
青葉「ちなみに競馬の勝率はどれほどで?」
提督「五分ですね」
長門「嘘をつくな、嘘を」
青葉「野球はどこを贔屓に?」
提督「キャッツですね」
長門「この間は近鉄とか言ってなかったか?」
青葉「司令官はなぜ鎮守府に?」
提督「趣味ですね」
長門「聞いてるのは理由じゃなくて志の方だぞ」
青葉「…………ふ、ふふふ」
青葉「なかなか面白い人ですねぇ! 捉えどころがないと言いますか、うちの司令官が実態すら無さそうだなんて言ってたのがよくわかります」
長門「そんなことを言っていたのか……」
青葉「長門さんも人のことは言えませんよ? そんな司令官と、まるで人みたいに一体一の関係を続けているんですから」
長門「それこそ、この人の『趣味』だ」
青葉「それに付き合っているから大概だと言ってるんですってば」
提督「なるべく続けていきたいですね」
長門「こんな時に言うんじゃない」
青葉「お熱いですね��」バシャッ
長門「お前も冷静に撮るな」
提督「ピースが出来ませんでした」
青葉「ご心配なさらず、何枚でもいけますから。さぁ、お二人とも寄って寄って!」
提督(無言のピース)
長門「まったく……」
青葉「いきますよー? はい、チーズ!」
パシャッ
47
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/27(土) 00:22:31 ID:jcM.uSRE
かわいい
48
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/27(土) 00:29:55 ID:zGVFvP6.
ヴゥゥゥゥゥゥゥゥ!! ヴゥゥゥゥゥゥゥゥ!!
『緊急事態発生、緊急事態発生』
『鎮守府内に侵入者あり。武装した複数人が第四倉庫付近から侵入』
『艦娘は陸戦装備にて警戒態勢。繰り返す、艦娘は陸戦装備にて警戒態勢』
『警備部隊は直ちに対応せよ』
提督「またですね」
長門「最近は艦娘反対派や深海棲艦共生派だけで四回だからな」
提督「いい加減にして欲しいです」
長門「仕方あるまい。何か連絡が来るまでは部屋は隔離しておくぞ」
提督「お願いします」
(提督の背後の窓に過ぎる影)
長門「――――!!」
パリィン!!
「覚悟――」
長門「フンッッッ!!!!」ドゴォッ
「おぁあああぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁ!?!!?」
カランカランッ
長門「ドアか!」
パンッ!!
長門(閃光――! 目が……!)
「戦いを長引かせる悪人に鉄槌を!」
「艦娘共々神妙にお縄を頂戴しろ!」
長門「この」ガシッ
「!?」
長門「長門の前で」ガシッ
「こいつ……!?」
長門「提督に手を出させるかッッッ!!!!」ベギィッ!!
(頭を鷲掴みにされた挙句ごっつんこさせられる襲撃犯)
(の隙をついてまたしても窓から侵入してくる別の襲撃犯)
長門「言ったろうが!!!!」ベゴォッ!
「けぺっ」ドサッ
長門「………………」
長門「全部か。提督、怪我は?」
提督「……」
長門「提督?」
提督「見えますか?」
長門「うっすらだが……さっきの光をまともに食らってしまってな」
提督「体調が心配ですね」
長門「私はビッグセブンだぞ? なんのこれしき」
(長門の両手を包む提督)
提督「ありがとうございました」
長門「ふ……ああ」
49
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/27(土) 00:31:02 ID:WXZgk.NY
優しい
50
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/27(土) 00:39:51 ID:0AQEKRaQ
ええぞ!ええぞ!
51
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/27(土) 00:52:19 ID:zGVFvP6.
長門「ふぅ……」
提督「お疲れ様でした」
長門「提督も。しかし、最初に比べるとかなり余裕が出てきたものだ」
提督「日頃の成果ですね」
長門「ああ。走る距離を伸ばしたいが、時間がどうしようもないな」
提督「また忙しくなると思います」
長門「となると、ランニングはこれが限界か……まぁ仕方がない」
提督「朝から汗を流すのは気持ちいいですね」
長門「そうだな! よし、シャワーを浴びて間宮で朝食をとろう」
提督「そうですね」
間宮「お二人とも、おはようございます。朝食のご用意はできてますよ」
提督「ありがとうございます」
長門「今日は……ん? 私と提督のメニューは別なのか?」
間宮「あ、はい。提督さんには体づくりの為にしばらく献立を変えて欲しいと聞いてましたから」
提督「糖質制限は興味があります」
長門「そうか……」
間宮「……?」
伊良湖(ま、間宮さん)
間宮(えっ、なに?)
伊良湖(たぶん長門さん、お揃いの朝食じゃないから落ち込んでるんじゃ……)
間宮(えぇ!?)
伊良湖(ほら、お二人ともケッコンカッコカリしてるじゃないですか)
間宮(夫婦だから朝食が違うのは変ってこと? …………どうしましょう)
提督「長門さん」
長門「ん?」
提督「一口どうでしょうか」
長門「え……あ、ああ。では……」モグモグ
長門「…………提督も、焼き鮭なら問題ないだろう?」
提督「そうですね」
長門「ほら」
提督 ムグムグ
提督「一石二鳥ですね」
長門「ふふふ、そうだな」
間宮(あらあらあら、うふふふ)
伊良湖(メニューを変更した意味……)
52
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/27(土) 01:17:35 ID:zGVFvP6.
大淀「議題は以上となりますが、何か報告のある方はいらっしゃいますか?」
龍驤「はいはーい!」
大淀「龍驤さん」
龍驤「軽空母の部屋がギリギリやから、そろそろ数増やしてもらわんと次新しい子来たら間に合わんと思うよ」
提督「わかりました」
龍驤「よろしくなぁ」
赤城「はい」
大淀「赤城さん」
赤城「空母は私を含め全体的に練度を見直す時期かと思いますので、他鎮守府との演習の許可と取り付けをお願いしたいのですが」
提督「わかりました」
赤城「ありがとうございます」
大淀「他にはいらっしゃいますか?」
長門(さすがの提督でも、こうした場面では真面目だな……)
長門(普段が不真面目というつもりもないが)
吹雪「は、はい!」
大淀「吹雪さん」
吹雪「近頃、近海に鮫の群れがいて……直接的な被害はないんですけど、数が数なので何かある前に少し駆除をしてほしいです」
提督「鮫は泳ぐのが上手ですからね」
長門「」
衣笠「ぶっ」
球磨「ん?」
長門(ぐ、偶然だろう……)
提督「鮫は泳ぐのがジョーズですからね」
大淀(天井した……!?)
金剛「hahaha! テートク、ナイスジョークデース!」
ペキッ
長門「提督」
衣笠「」
吹雪「ひえっ」
提督「なんでしょうか」
長門「後で話がある」ニッコリ
提督「……何が悪かったんでしょうか」
53
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/27(土) 01:30:53 ID:YdQamVRY
ほのぼの鎮守府すき
54
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/27(土) 02:06:29 ID:UZbs7vvE
激寒ギャグで草
55
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/27(土) 08:44:23 ID:nHNXWl7Y
こういうのでいいんだよこういうので
56
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/27(土) 09:31:46 ID:U5beNohA
大淀さんの天井したは天丼したのOCRミスだと思うんですが何か元ネタあるんですかね?
57
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/27(土) 20:48:23 ID:SJmIyB7w
この提督まとめサイトの管理人やってそう
58
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/27(土) 21:51:38 ID:MNIsyWYM
AILEくん160cm〜165cmくらいのイメージだから長門の方がデカそう
59
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/28(日) 00:02:30 ID:8YvsnJgQ
もうネタがない……
60
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/28(日) 00:03:36 ID:g30DcKHw
>>59
思いついた時でいいんでキリのいい所までオナシャス!
61
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/28(日) 01:27:41 ID:8YvsnJgQ
長門「提督、すまないが商船リストをこちらにくれ」
提督「わかりまし――」ヒュッ
長門「は?」
長門「…………………………」
長門「おい、提督?」
長門「どこに行った? 執務中に遊ぶのはあまり感心しないぞ」
長門「…………提督…………?」
長門「――――!」
カンカンカンカンカン!! カンカンカンカンカン!!
日向「!」
伊勢「うわっ、なに? 一番緊急の警報じゃん」
長門『全員聞け! 今から五分以内に提督を見かけたという者は報告に来い!』
長門『加えて、大淀と各艦種代表は速やかに執務室へ! 以上だ!』
伊勢「どうする? 戦艦の代表は金剛だけど、私たちも話聞くくらいは……」
伊勢「っていないし! 日向のやつぅ……!」
62
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/28(日) 01:28:24 ID:8YvsnJgQ
吹雪「て、提督が消えた!?」
衣笠「トイレに行ったまま見つからないとかじゃなくて? ってことだよね……」
長門「一瞬だった。書類を手渡す直前に、なんの前兆も無く消えた」
長門「跡形も、ない」
球磨「なんか攻撃食らったとかには見えないクマ。飛ばされた、引き寄せられた……そういう感じだと思うクマ」
赤城「どこへ?」
球磨「それはわからんクマ」
龍驤「なぁ、ホントに消えたんか? あの人、結構お茶目なトコあるし、案外その辺におったり……」
長門「あの人は確かに時折理解し難い行動をすることもあったが、こんな悪質な冗談を実行するような人じゃない」
長門「でなければ、私がこんなに焦るものか……!」
金剛「大淀、鎮守府近海の警備艦隊を増員しておかしなことしてる深海棲艦がいないか確認させて」
大淀「は、はい!」
金剛「赤城、鎮守府にいる艦娘には要員以外を捜索にあたらせる。憲兵団にはまだ言わないで」
赤城「伝えてきます」
長門「私も探しに向かう」
金剛「長門、こんな時に貴方が落ち着いてなくてどうするの?」
長門「しかし……!」
金剛「気持ちは分かるけど、今は実質トップなのよ? 焦りを伝播させるなんて論外でしょうが」
長門「っ……」
長門「すまない……気が、動転していた」
金剛「陣頭指揮を執りなさい。司令塔を貴方がこなす。ビッグセブンには慣れたもんでしょ?」
長門「…………ああ!」
63
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/28(日) 01:31:26 ID:2JOV/w9I
続き始まってる!
64
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/28(日) 01:36:21 ID:8YvsnJgQ
長門「吹雪、旧鎮守府の通信塔に行ってデリコンレーダーを――」
65
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/28(日) 01:37:01 ID:8YvsnJgQ
ザリ
衣笠「なに?」
ジジ
大淀「空間にノイズが……?」
ブォンッ!
提督「戻りました」
長門「提督!? どこに消えて――」スカッ
長門「なっ……」
龍驤「な、長門の腕が貫通しとる……いや、提督が透けて……?」
提督「まだ安定してないようです」
大淀「あ、安定?」
提督「停電で再起動までに時間がかかりました」
赤城「すみません、何を仰っているか私にはよく……」
長門「待て。提督……無事という認識でいいんだな?」
提督「はい」
長門「何者かの手でどこからか攻撃を受けた訳では無い?」
提督「そうですね」
長門「……わかった。全員、この通りだ。緊急態勢は即時解除、勤務に戻られたし」
吹雪「えっ、でも」
金剛「ブッキー、ここは部屋をでまショウ。しばらくは長門に任せるデス」
吹雪「は、はい」
大淀「お二人のお話が終わられるまでは、私が引き継いでおきます」
長門「ありがとう」
バタンッ
66
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/28(日) 01:37:40 ID:8YvsnJgQ
提督「ご迷惑をおかけしました」
長門「いや……」
長門「なぁ提督。提督は……いったい何なんだ?」
長門「これまで鎮守府で共に過ごしてきたが……貴方は人どころか艦娘の範疇にすら収まってないように見える」
長門「今回の件もそうだ」
長門「貴方は……なんだ?」
提督「 です」
長門「え?」
提督「名前です」
長門「……それは……ファミリーネームか?」
提督「いえ、 だけが名前です」
長門「今まで疑問に思わなかったことがそもそもの間違いだった、ということか」
長門「ケッコンまでして、名前すら……」
提督「全ては話せません」
提督「話すことができません」
提督「申し訳ありません」
長門「……じゃあなぜ名前を」
提督「何故か今だけ言えました」
長門「待て、それは何かしら制限がかかっているから話せないということか。話したくないからではなく」
提督「どちらとも言えます」
長門「どっちなんだ」
提督「どちらもです」
長門「………………」
長門「………………」
長門「ふ」
長門「はぁ…………貴方がそうなのは今に始まったことじゃないが、皆が許してくれるかどうかは保証しないぞ」
提督「理由は説明します」
長門「それに納得する艦娘はいない。表面上は理解した振りをするだろうが」
提督「長門さんはいいんでしょうか」
長門「良くない……が、いい」
提督「どちらでしょうか」
長門「どっちもだ」
提督「……」
長門「くっくっく」
長門「いやなに……正直を言えば、貴方の口から名前を聞いて満足した」
長門「それに名前を言えたのが私だからと言うなら、最初に提督を知るのも私になるだろう」
長門「聞きたいことは山積みだが、その時まで取っておくことにするさ」
67
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/28(日) 01:38:01 ID:8YvsnJgQ
提督「……わかりました」
長門「さぁ、大淀の事後処理を手伝うぞ。元はと言えば提督が原因なのだからな」
提督「長門さん」
長門「ん?」
提督「貴方が私の一番だというのは事実です」
提督「これからも変わりません」
提督「なので、これからもよろしくお願いします」
長門「……私とて、貴方の一番艦の座を誰かに譲るつもりなど毛頭ない」
長門「私が愛想を尽かすなどと思わないことだ」
長門「貴方が貴方である限りはな」
提督「ありがとうございます」
長門「礼など…………っ!?」
グイッ
提督「……………………」
長門「……………………」
提督「では、仕事に戻りましょう」
長門「……あ、ああ…………待ってくれ提督、すまないがもう一度今の……」
提督「私は何もしていません」
長門「私はされたぞ!」
提督「知りません」
長門「待て提督! 提督っ!!」
68
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/28(日) 01:40:08 ID:8YvsnJgQ
とりあえず区切りなので、これで
69
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/28(日) 01:49:43 ID:JXF0fZkQ
乙シャス!
70
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/28(日) 01:50:01 ID:0APVnAJg
AILEくんも称賛
71
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/28(日) 01:52:02 ID:/PiSBN6g
ええやん…
72
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/28(日) 03:53:51 ID:DmjECvXM
すごいですねこれ
73
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/28(日) 09:41:50 ID:HYFBRuPc
AILEくん抜きにしても二次創作として設定が面白くていいですねこれ
74
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/28(日) 20:49:24 ID:CJopr7RQ
すばら!
75
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/28(日) 22:28:37 ID:AmOg//4Y
AILEくんまとめて?
76
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/29(月) 02:16:05 ID:jc1CPfGI
エヴァーの方も続き書いて?
77
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/02(金) 00:55:03 ID:3cx3pjZ.
長門「明石はいるかー!」
明石「はーい! 少々お待ちをー!」ウィ-ン
明石「よっと、お待たせしました! ああ、提督もご一緒でしたか!」
提督「確認しに来ました」
長門「先ほど新型の大発が納入されたと内線があってな。早速確認させてもらう」
明石「それでしたら工廠じゃなく隣の三類倉庫の前ですね」
長門「三類? ……ああ、第二倉庫か。荷降ろしが済んでないのか?」
明石「いえ、ちゃんと降ろしてましたよ?」
長門「……? とにかく見てみるか」
明石「私も行きまーす! どうせなら近くでじっくり見てみたいので」
提督「楽しみですね」
長門「えらく嬉しそうじゃないか、提督。私は概要も仕様も何も見てないが、そんなに良いものなのか?」
明石「それはもう! 燃費も抜群ですし、性能は文句なしですね。デザインはちょっとサッパリしすぎですけど」
長門「見た目なぞに拘ってもしょうがないだろう」
明石「でもCMでは『今年一番プリティー』とか言ってたんですよ?」
長門「CMが流れてたのか!? 大発の!?」
明石「普段からやってるじゃないですかぁ。あ、アレですね」
(鎮座するダイハツのコペン・セロ)
長門「……………………」
長門「…………提督、これは?」
提督「車です。知らないとは思いませんでした」
長門「車なのは見ればわかる!! 鎮守府に直接納車なんかさせるんじゃない!!」
長門「しかもだ!! あの請求書の支払いは、確か鎮守府の資材関連費用から出てたはずだぞ!?」
長門「私的な買い物に、全部が全部そうじゃないとはいえ国民の血税を……!」
78
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/02(金) 00:55:40 ID:3cx3pjZ.
大淀「なんとなく嫌な予感はしてましたが……」
明石「あ、大淀」
大淀「提督、長門さんに話してなかったんですか?」
提督「忘れてました」
長門「大淀! 知っていたのか!」
大淀「ええ。鎮守府の管理と運営の最大手ですからね、私は」
大淀「安心して下さい、長門さん。幸いにも鎮守府からお金は一銭も出ていません」
長門「どういうことだ」
大淀「東北大震災の時に大湊警備府が地方一帯に支援を掛けたのを覚えてますか?」
長門「……ああ」
大淀「その時の支援には食料や日用品の他に、我々が普段利用している資材も混じっていたのですが――」
大淀「燃料、弾薬、鋼材、ボーキサイト……俗に言う四基資材をすっからかんになるまで吐き出さざるを得なかった大湊は、調達費用捻出のために財政難になってしまったんですよ」
大淀「そこで各鎮守府が義援金という形でまとまった金額を送った訳ですが、大湊曰く『落ち着いたら必ず返す』だったそうで」
長門「それがなんで車になるんだ」
大淀「これはあくまで一部ですよ。幸いにも、うちはいつの間にか資金も資材も乱高下するのに常に黒字収支です」
大淀「返還について規定も規約も、役所や大本営からの介入も一切なかったので、提督の要望を聞く形でこうなりました」
明石「元々義援金って提督の自腹って建前だったから、お給金がっつり下がってましたもんね」
明石「積み立てだったっていうと乱暴かな?」
大淀「……なぜ明石がそれを?」
明石「だって提督、自分の給与明細紙飛行機にして飛ばしてるんだもん」
大淀「提督……」
提督「すみません」
長門「いや私はいい。事情を知らず、つい声を荒らげてしまった」
長門「すまない」
提督「日頃の行いなので仕方ないかなと思います」
長門「わかっているなら常にしっかりやってくれ……」
明石「諸々落ち着いたことですし、ついでに試運転されたらどうですか?」
提督「そうですね」
79
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/02(金) 00:55:47 ID:pTAcs48s
また始まってる!
80
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/02(金) 00:56:11 ID:3cx3pjZ.
長門「待て待て! 仕事はまだ――」
大淀「長門さん、少しお話が」
長門「うん?」
大淀「……」
長門「? ……提督、できれば早めに執務室に戻ってくれ」
提督「わかりました」
明石「あ、工廠まででいいんで乗せてください」
提督「ダメです」
明石「そんなぁ!」
ヴォンッ!! ブォォォォォ……
長門「……行ったか」
長門「それで? わざわざ私だけになんの用件だ」
大淀「提督について少し調査してきました」
長門「なに?」
大淀「気掛かりな事もありますから」
長門「……」
大淀「結論から言うと、提督について信頼できる情報はほぼありませんでした」
長門「記録が何も無いのか」
大淀「出生の病院から鎮守府に着任するまで、全て揃ってます」
長門「どういう事だ?」
大淀「記録を辿っても、提督がそこに居たという痕跡が全くもって見当たらないのです」
大淀「消された、とかではなく、最初から存在していないかのような感じで……まるで実態がない」
大淀「短い期間を経てテクノクラートから提督になっているというのも……」
長門「技術官僚? 馬鹿な」
大淀「改竄された記録なのかと言えばそうでも無いのです。代償ともいえる差異、そういったものも一切無く……」
長門「……」
長門「……提督は、深海棲艦と戦うのに必要不可欠な存在だ。彼の情報が隠蔽されていたとしても不思議はない」
81
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/02(金) 00:56:29 ID:3cx3pjZ.
大淀「本当にそう思いますか?」
長門「何が言いたい」
大淀「普段から提督が人間らしく振舞っているなら、私だってこんなに疑って掛かったりはしません」
大淀「長門さんは特に目にしているはずです。あの日、提督が突然消え、帰還した時の現象以外のことも」
長門「…………」
長門「上官への背信行為にあたるかもしれん。お前の身の為にも、これ以上はやめておけ」
大淀「これは我々の為でもあるんですよ、長門さん」
長門「なんだと?」
大淀「提督の不可思議な行動には、根底となる原理がまるでない」
大淀「……いえ、まだるっこしい言い方はやめておきましょう」
大淀「ハッキリ申し上げますが、提督は深海棲艦側の人間である可能性だってあるんです」
長門「大淀!」
大淀「わかっています。私は提督の不可解な点については疑っていますが、敵か味方かでいうなら間違いなく味方でしょう」
大淀「ですが、提督に馴染んだ我々以外にはどう映るか……」
長門「それは……」
大淀「言い訳が欲しいのです。何かあった時、提督の味方になれるのは我々だけなんですから」
長門「そこまで……考えているとはな……」
長門「何が結婚艦だ、笑わせる。私と来たら……」
大淀「何言ってるんですか。最終的に提督の隣は長門さんしかいないんです」
大淀「差し出がましい事をしておいてこんなことを言うのもなんですが、いつも通りに過ごしてください」
大淀「何も起こらなければ吉、何かあれば凶。それだけの話です」
ブォォォォン キッ
提督「なかなかでした」
大淀「お気に召されたようで何よりです。そろそろお昼時ですから、長門さんとお二人でお食事に行かれては?」
長門「えっ」
提督「どうぞ」
長門「あ、ああ」
バタンッ ブォォォォ……
大淀「……うーん、お節介な女って嫌だわ……」
82
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/02(金) 00:56:48 ID:3cx3pjZ.
長門「……その、提督。改めて先ほどのことについて謝らせてほしい」
提督「気にする事はないですね」
長門「貴方がそう言うなら……」
長門「……それより、よかったのか?」
提督「なんのことでしょうか」
長門「いや、明石が乗る時に拒否していたから、提督は車に誰も乗せたくないのかと思ったんだ」
提督「そこは貴方の特等席です」
長門「!」
長門「ふふ……そうか」
提督「運転もできます。おめでとうございます」
長門「それはいい」
提督「なぜでしょうか」
長門「提督の運転する隣が、好きだ」
提督「……わかりました」
長門「ところで提督、どこの店に行くんだ?」
提督「吉野家ですね」
長門「吉野家はこっちじゃないが」
提督「……道に迷いました」
長門「やれやれ……どうやら出かける時にはナビが不可欠らしいな」
83
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/02(金) 01:09:02 ID:38ulXzN6
新シリーズなら新スレで見たかった
84
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/02(金) 01:34:31 ID:3cx3pjZ.
「(これだと狙い撃ちにされる可能性が)濃いすか?」
提督「そうですね」
長門「提督、っと。申し訳ありません、来客中とは存じませんでした」
大淀「ああ長門さん、ちょうどよかった」
長門「ん?」
大淀「こちら、海上保安庁沿岸警備隊の二九准尉です。来週からの合同警備についてお話をしていたところで……」
長門「ああ! 長門型戦艦一番艦の長門だ。よろしく頼む」
二九「未熟(者)です(が、よろしくお願いします)」
提督「……」
大淀「提督、男性とはいえ握手くらい大目に見てあげてくださいよ」ボソッ
二九「クキキキ……」
長門「大淀」
大淀「す、すみません。聞こえてしまいましたか。失礼しました」
二九「ものすごい……(笑)。なんか、ラブラブ?なの?」
提督「熱々です」
長門「仕事の話をしてくれ……」
大淀「もう終わるところですよ」
二九「結構でも疲れますねこれ」
提督「どうぞ」
二九「なんすかそれ」
提督「プロテインです」
(予想外のお茶請けに苦悶の表情を浮かべる二九准尉)
長門「プロテインを出す奴があるか! 大したものはないが、私が用意する」カチャカチャ
大淀「あ、手伝います」
二九「ハァ……(驚愕)。絵に描いたような理想。凄い嫁だね」
提督「あげません」
長門(あの人は……)
大淀 フフフ
85
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/02(金) 01:35:54 ID:1DfVH1ys
(意外な客人に)笑っちゃうんすよね
86
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/02(金) 01:40:30 ID:Xk2UmM6M
なんすかこれ
87
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/02(金) 01:53:46 ID:3cx3pjZ.
長門「……提督は変わらないな」
提督「?」
長門「着任から今まで、見た目も言動も雰囲気も何も変わらないというのに気がついてな」
長門「いや、私が変化に気づいてないだけか?」
提督「筋トレはやってます」
長門「そこが一番不思議なんだが、何故あれだけ運動をして何一つ変化がないんだ……?」
提督「ベンチプレスの目標は100kgです」
長門「ほう、上げる時が楽しみだ。ちなみに私は2tくらいは余裕だぞ」
提督「それくらいはいきたいですね」
長門「ハッハッハ! さすがに人の身で2tは難しいだろう」
ジリリリリ
長門「そろそろ終業か。片付けよう」
提督「……届きませんね」
長門「うん? どれ」ヒョイッ
提督「私のことは持ち上げなくて大丈夫です」
長門「すまない、つい……」
提督「……」
――翌朝
長門「おはよう提督、今朝は早いな」
提督「おはようございます」
長門「懸垂か?」
提督「鉄棒にぶら下がると身長が伸びるらしいです」
長門「ほぉ……」
長門「……ん? まさか昨日の」
提督「違います」
長門「そ、そうか」
88
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/02(金) 02:03:07 ID:Gu8FcGMI
かわいい
89
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/14(水) 11:36:27 ID:3sNeu/lM
このシリーズすき
90
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/24(土) 14:26:40 ID:wk/UCq4k
他の艦娘の語尾に影響を受けて「〜でう」とか言うようになっちゃった提督の話あくしろよ
93
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