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揺杏「なー、なんでダメなんだよー」
21
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/07(日) 00:48:49 ID:ABLFZOg6
揺杏「あ? ……そうだよ、教育」
揺杏「何がって……成香についてだよ」
揺杏「多分漠然としか成香のこと分かってないみたいだから、一からちゃんと教えることにしたんだ」
揺杏「嬉しいだろ?」
揺杏「…………」
揺杏「……嬉しくない?」
揺杏「…………」
揺杏「じゃあ始めていくぞ」
揺杏「これなんだかわかるか? アルバムだ。見てみろよ、見開きから最高だな!」
揺杏「これが産まれた直後の成香だ。体重が2.8kgで まぁまぁ平均だな」
揺杏「ほらこれ、へその 緒」カチャッ
揺杏「これがー……一歳の時だな。ちっさい手でお袋の指握っててかわいいよな」
揺杏「で、これが――」
22
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/07(日) 00:49:27 ID:ABLFZOg6
爽「よう、調子はどうだ? しっかり勉強できてるか?」
爽「二日目は私だ」
爽「心配しなくてもカジリカムイでお前の存在は消してある。行方不明だとかそういうのはない」
爽「ああ、メシとか睡眠の話か?」
爽「そこら辺もパヨカカムイでカットした。そっちのが時間一杯詰め込めるし」
爽「本当はお前の中身を造り変える方が楽なんだがな。それじゃあ意味がないんだよ」
爽「人の魂というか、精神に宿る想いっていうのか? それはそのまんまで居てもらわなくちゃお前である理由がないからな」
爽「さて、昨日は揺杏が生まれから今までの歴史を教えたんだったか」
爽「私は精神周りの話をしようかな」
爽「好きな物、嫌いな物……考え方とか感受性の方向とか、性癖、日頃の頭の中……」
爽「一個一個刻んでいくから三日くらいかかるけど、休憩は挟むから安心してくれ」
爽「菓子でもカップ麺でも、間食挟まないと気分のらないもんな」
爽「んじゃ、最初は――」
23
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/07(日) 00:49:45 ID:ABLFZOg6
誓子「……なんかすごい汗かいてない?」
誓子「いらないらしいとはいえ、お風呂くらい入れてあげたらいいのに……」
誓子「うーん……まぁ一週間で汗かいてる程度なら爽の言う通り最適だから問題ないのかしら」
誓子「ま、いいわ。勉強は順調って話だけれど、私はそこら辺妥協しないから小テスト挟みながらいくわよ」
誓子「二人の分も復習できるようにしてきたから、ほら」ドサッ
誓子「手? 動かす必要ないわよ。口頭で大丈夫」
誓子「ユキー」
由暉子「はい」ガラガラ
誓子「それじゃあ、まずは私から成香とあなたの将来設計について話すわね」
由暉子「こちらが資料です。私が捲るので、参照しながら先輩のお話を聞いてください」
誓子「えーっと、まずは現時点からの交際について――」
24
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/07(日) 01:06:16 ID:ABLFZOg6
爽「感触は?」
揺杏「問題無し」
誓子「完璧」
由暉子「予定通りでした」
爽「じゃあ後は放して様子見てみるか」
揺杏「今これどういう状態なんだ? えらく目が虚ろで怖ぇーんだけど」
爽「起きてはいるが、意識はこっちにない。記憶の中で成香と居た部分を繰り返し見せてる」
由暉子「念には念を、ですか」
爽「学習にも限界はあるからな。反復以外なら刷り込みでもなんでも使えるもんは使おう」
誓子「そうね」
揺杏「頼むぞー、これだけやったんだからなー……って、聞こえてないんだったな」
25
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/07(日) 01:16:34 ID:zM1ml3Qo
怖い
26
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/07/07(日) 01:18:13 ID:XIv6mqUk
あーヤバイ!(ヘドバン)
27
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/24(日) 00:25:13 ID:Ny8JVF5k
成香「あっ、〇〇くん!」
成香「ちょうどよかったです。さっき揺杏ちゃんにあったら今日の部活は無しだと……」
成香「…………〇〇くん? 大丈夫?」
成香「……えっ、デート……ですか?」
成香「なんでそんなにいきなり……時間はありますけど……」
壁ドンッ
成香「きゃっ……!」
成香「な、なんですか!? や……やめて、くださいっ!」ドンッ
成香「っ……今日の〇〇くんは変です! いつもはこんな事しないじゃないですか……」
成香「顔色も悪いです……どうしちゃったんですか? 具合が悪いんですか?」
成香「……へ? 近寄るな?」
成香「あ、〇〇くん! 待ってください!」
成香「…………」
成香(行っちゃった……)
成香(なんだか様子がおかしかったけど……今の〇〇くんを追いかけるのも怖いな……)
成香「本当にどうしちゃったんだろう……」
28
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/24(日) 00:26:01 ID:Ny8JVF5k
揺杏「おい、聞こえてるか?」フリフリ
爽「反応が無いな。無意識のまま家に帰ろうとしてる」
揺杏「起きてるんじゃなかったのかよ」
爽「ちょい待ち、へゼナカムイに…………あー、あれだな、指導に拒否反応起こして精神分裂したっぽい」
揺杏「は?」
爽「片方が眠ってて片方が表面上私たちの相手してるみたいだな。更にこうして意識を沈めて……三重防御だ」
揺杏「ふーん……さっきのは?」
爽「途中まで上手くいってたのに強引過ぎて成香が一気に警戒しちゃったからなぁ」
揺杏「一瞬こいつ出てたよな」
爽「成香のフォローに行ってる二人が戻ってきたら作戦練り直すか」
揺杏「それなら私にいい案があるんだけど」
爽「お?」
揺杏「無意識出して来て反応してこないなら、その内に私たちで外堀全部埋めとけばいいんじゃないか?」
爽「……なるほど。それならどう足掻いても、こいつの性格なら引っ込みつかないトコまでいってたら成香とくっつかざるをえないか」
揺杏「そゆこと」
爽「でも最終的にはこいつ本人が心の底から成香と一緒に居たいと思ってもらわないと意味ないぞ」
揺杏「そこはまぁほら、成香と生活しててそう思わない奴はいないだろ」
爽「んー……とりあえずその方向で攻めてみますか」
29
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/24(日) 00:27:57 ID:Ny8JVF5k
揺杏「おい、聞こえてるか?」フリフリ
爽「反応が無いな。無意識のまま家に帰ろうとしてる」
揺杏「起きてるんじゃなかったのかよ」
爽「ちょい待ち、へゼナカムイに…………あー、あれだな、指導に拒否反応起こして精神分裂したっぽい」
揺杏「は?」
爽「片方が眠ってて片方が表面上私たちの相手してるみたいだな。更にこうして意識を沈めて……三重防御だ」
揺杏「ふーん……さっきのは?」
爽「途中まで上手くいってたのに強引過ぎて成香が一気に警戒しちゃったからなぁ」
揺杏「一瞬こいつ出てたよな」
爽「成香のフォローに行ってる二人が戻ってきたら作戦練り直すか」
揺杏「それなら私にいい案があるんだけど」
爽「お?」
揺杏「無意識出して来て反応してこないなら、その内に私たちで外堀全部埋めとけばいいんじゃないか?」
爽「……なるほど。それならどう足掻いても、こいつの性格なら引っ込みつかないトコまでいってたら成香とくっつかざるをえないか」
揺杏「そゆこと」
爽「でも最終的にはこいつ本人が心の底から成香と一緒に居たいと思ってもらわないと意味ないぞ」
揺杏「そこはまぁほら、成香と生活しててそう思わない奴はいないだろ」
爽「んー……とりあえずその方向で攻めてみますか」
30
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/24(日) 00:39:50 ID:Ny8JVF5k
誓子「ふーん、案外悪くないんじゃない?」
揺杏「だろ?」
由暉子「外堀というと、まずは学校からですか?」
爽「うん。二人が付き合ってる噂を流す。元々仲の良さを知ってる奴は知ってるしな」
誓子「親御さんには忘れ物届けるふりしてさり気なく伝えておくわね」
由暉子「二人でいる時間を増やす為に、部活をしばらく停止するのはどうでしょうか?」
爽「それも考えたんだけど、帰る方向違うからあんまり意味なさそうなんだよなぁ」
由暉子「……成香先輩に足の怪我をして頂くのはどうでしょうか?」
誓子「えっ」
由暉子「男手が必要な状況にして、毎日送迎をするようにし向ければあるいは」
爽「うーん……」
揺杏「物騒なこと考えるなぁ、ユキは」
誓子「ねぇ、何も怪我じゃなくてもいいんじゃない?」
爽「というと?」
誓子「ストーカーとか」
由暉子「! なるほど、誰かに尾行されてるかもしれないから、襲われないようにと」
揺杏「いいなそれ」
爽「よし、決まりだな。ストーカー役は身長の高い揺杏だ。気合い入れて男装しろよ」
揺杏「はいはい。服って部費で落ちんの?」
誓子「うちのお父さんのおさがり貸すわ」
揺杏「ほーい」
31
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/24(日) 00:50:36 ID:Ny8JVF5k
成香「あの……おはよう、ございます」
成香「えっと……昨日は……」
「おっ、朝からイチャイチャしてんね」
「これ以上うちのクラスのカップル人口増やさないでくれよー」
成香「へっ?」
「あらかわいい。まさに初々しいカップルって感じ」
成香「も、もう! からかわないでください!」
「いやいや、付き合いだしたカップルが弄られるのはもう学生の宿命でしょ」
成香「〇〇くんとは確かに同じ部活ですし良くお話もしますけど、付き合ってなんていませんよ!」
「えっ?」
成香「どうしてそんな話が……誰から聞いたんですか?」
「こいつ」
「え、私はあいつ」
「誰からって……噂で……」
成香「……??」
成香「〇〇くんからもなんとか言ってください……!」
ピンポンパンポ-ン
ガラッ
教師「きりーつ」
成香「あっ授業が……ああ、もうっ」
32
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/24(日) 01:13:15 ID:Ny8JVF5k
成香「はぁー……」
成香(…………今日は一日中変だった)
成香(私と〇〇くんが付き合ってる話が広まってて、誤解を解こうにも〇〇くんは気にしてなさそうだし……)
成香(……ううん、昨日から変なままです。顔に血の気が無くて、いつもみたいに笑顔じゃありません……)
成香(先輩たちに相談しようにも、今日も部室の検査とかで部活は無し)
成香(LINEでもいいから、皆にお話聞いてもらわないと……)
ザッ ザッ
ザッ ザッ
成香(……?)
成香(…………誰か、後ろにいる?)
成香(ここから先ってお店は無いような……家もそんなに……)チラッ
(黒づくめにサングラスの怪しい人物)
成香(…………もしかして、気づかなかっただけでずっと後ろに……)
成香(っ……!)
スタスタスタスタスタ
ザッ ザッ
バタンッ
成香「はぁ……っ! はぁ……っ!」
成香「はぁー…………っ」ズルズル
成香(……〇〇くん)カチャ
33
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/24(日) 01:13:45 ID:Ny8JVF5k
成香「……ごめんなさい、いきなり家まで呼んでしまって」
成香「その……家に来るまでに変な人を見かけませんでしたか?」
成香「……いなかったならよかったです」
成香「メッセージ送った通り、明らかに怪しい人につけられてたみたいで……」
成香「今日は18時まで家には誰もいないんです。だから、私怖くて……」
成香「…………あの」
成香「〇〇くん、最近変です。この前もそうですし、今だって……」
成香「何かあったんですか? 私に解決できるかはわかりませんが、お話を聞くくらいならできますよ?」
成香「…………〇〇くん?」
ドサッ
成香「! だ、大丈夫ですか!?」
成香「待ってて下さい、救急車を……」
成香「……え」
成香「せ、先輩たちを信じるなってどういう……」
成香(顔色が戻って……でも酷い脂汗です……!)
成香「落ち着いてください。とにかくベッドに横になって……お水、持ってきますから」
成香(急に意識がハッキリしたみたいに……それに、さっきの言葉)
『爽たちを信じるな』
成香(もしかして近頃おかしな事ばかり起きてるのって……)
34
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/24(日) 01:24:00 ID:Ny8JVF5k
成香「落ち着きましたか?」
成香「……よかったです。顔色も元に戻ってますし……」
成香「教えてください。先輩たちを信じるなって、どういう意味なんですか?」
成香「は、はい……」
成香「……………………信じられません」
成香「だって……そんな……先輩たちが、そんなこと……」
成香「〇〇くんに、そんな…………」
成香「……………………」
成香「本当、なんですよね?」
成香「………………わかりました」
成香「〇〇くんがそんな嘘をつくわけありません。信じます」
成香「…………ありがとうございます。でも、誰だって怒ります」
成香「余計なお節介で〇〇くんと私に迷惑掛けて……」
成香「――そんなことされなくても、〇〇くんは私と一緒になるのに」
成香「心配しないで後は私に任せてください」ガチャンガチャン
成香「……大丈夫です、全部終わったら外しますから。〇〇くんまでついてきてしまうとまた先輩たちに変なことされかねません」
成香「待ってて下さいね。すぐ、戻ってきますから 」
成香「待ってて、下さいね」
成香「――クヒッ」
35
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/24(日) 05:45:50 ID:bs6U0JFk
もう始まってるー!
36
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/24(日) 06:01:22 ID:QAP3WHZs
ナルカコワイ
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